第3話 戻れない過去 Things You Can’t Outrun
脚本／Alison Schapker
Grainne Godfree
監督／ Jesse Warn
【ストーリー】
ジョーはバリーの言うことを信じなかったことを後悔する。彼の母
が死んだ時に何かを見たんだなと。親父さんは無実だろうと。事故で
昏睡し私の婚約者は死んだという。力を支配出来ると思わないかと
ハリソンにすり寄る。人間のあり方を変えられるというが、フラッシュ
と呼ばれているとしてハリソンは男を刺し殺す。彼の邪魔はさせない
と。
生きる事は走ること。
バリーはアイリスと共に映画を見に行く。
普通の映画として見たら7点8点だけどゾンビ映画としてみると4点
だというバリー。ゾンビは特別なのかとすると、自然界にもゾンビが
居る事を語る。蟻をゾンビにするキノコがあるという。アイリスは
私はゾンビじゃなく力のあるものに興味があるとすると、あの猛
スピードの閃光のこと?と問う。彼は存在しているという彼女に
彼じゃなく彼女かもよというが、男だとして直感で分かると語る。
交通事故で人が助かる写真を見たが赤いボヤっとしているものが写って
いたという。その写真を見せようとして携帯の画面を見せると、
バリーはそれは君の彼氏・エディの写真だろうと語る。
バリーの元にシスコから電話でウェイド通りでコード235だという。
公然わいせつ罪のこと?というと239かも・・と。とにかく銃を持った
男が車で逃げたというケイトリン。
バリーはすぐに出発すると暴走車を警察の車両の中に逮捕した状態
で入れて置いて、また元の位置に戻る。そして戻った頃にはちょうど
アイリスが電話を終えたところだった。
その頃ダービニアン・ファミリーが人目に付く所で会合する。
ラフィは大丈夫なのかとするが、敵にビビっていないのを見せつける
のだという。ここは防弾ガラスにしてあるとし、閉店にしろという。
今度は運転手に裏切られたとして何者かが金で釣って盗みを働かせて
いるという。誰がそんなことをしているが寝ずに探せというボス。
泥棒が死ぬのを見届けないと・・という中、店内は突然煙によって
包まれて一人ずつ倒れていく。一人は何とか換気しようとして銃弾を
窓に向けて発砲するが・・・
署に戻って来た捜査官に強盗を捕まえたことにねぎらいの声を掛ける
ジョー。そんなジョーに対してバリーは自分が捕まえたことを語る
と、お前は名声が欲しい訳じゃないだろうという。ただアイリスに
内緒でやるのは大変だと語る。でもその方が安全だというジョー。
それよりも仕事をやるぞというジョーは、バリーの母親の事件の証拠
を倉庫から持って来たという。あの晩のことをずっと信じてあげられ
なかったこと。カミナリが落ちて、男性が見えたということ。子供が
父親をかばうために作った話かと思ったのだというジョー。
しかしそれが本当だと今更ながら分かったこと。証拠を一つずつ調べ
直そうと語る。しかしバリーはあの時陪審員は52分で父を有罪にしたと
語ると、今回はじっくりと調べるという。
そんな中エディは殺人が発生したと知らせに来る。
マフィアのダービニアン・ファミリーが狙われたというものだった。
現場に行くバリーは現場検証をする。
バリーは中毒性低酸素症だと語る。体の組織が酸素を取り込めない
状態のことで、毒を吸ったときに起きるものだという。肺の中に
毒物が残っているかも知れないという。出口がいずれも封がしてあり
密室だったという。通りからは誰かがガスを送り込んだかと思った
そういう人物もいないという。犯人が中に居たならガンの缶や容器が
あるハズなのにそれがないという。ガスに意識があったのかと呟く
バリー。ボスはテーブルのソバで倒れ、この人は3m離れた場所で倒れ
あの人は窓に3発銃弾を撃つ時間が有ったこと。みんなテーブルに
ついていたなら同じタイミングで死ぬハズだという。一名ずつ攻撃
したのかも知れないというジョー。我々の他に応援が要りそうだな
と。
S.T.A.R.ラボのハリソンたちの元にいき、このことを語る。
毒ガスを操ることの出来るメタヒューマンか。他の機体も操れるの
かも知れないという。ケイトリンは生理学的?精神的に?と尋ねる。
分子レベルでガスと繋がってるという。アイアンハイツ刑務所には
メタヒューマンを入れる設備がないというジョー。今のところ戦った
ヤツは対峙しているが、何処に収容するか天才チームに考えてもらわ
ないといけないと語る。力を奪う方法も考えないと・・。使えそうな
場所は有るというハリソン。あれ以来誰も行っていない場所。
手を加えれば刑務所に使えるというハリソンは粒子加速器だと語る。
— 9ヶ月前 —
粒子加速器だと聞いてケイトリンは9ヶ月前のことを思い出していた。
あの日、S.T.A.R.ラボではハリソンが聴衆の前で物理の概念を越える
として粒子加速器の存在のお披露目会だった。シスコは激しい雷雨
になると語るが、ハリソンはスペースシャトルじゃないんだから
問題は無いと語る。S.T.A.R.ラボで主任技術者をしていたロニーと
ケイトリンはタヒチ旅行に行こうとしていた。ロニーはフライト時間
が長いとして文句を言うが、ドラマを一気見出来るという。イタリア
の方が良いという彼に、イタリアではマイタイが飲めないとし、
マイタイが無いなんてハネムーンとは言えないと語る。
いよいよシスコは粒子に入射出来るという。博士は何か気の利いた言葉
をここで言いたいところだとし、人類にとっては小さな一歩・・とかと。
ただ何年もこの瞬間を待っていたとしか浮かばないという。
いざ博士がスタートボタンに触れると加速器が起動する。成功だと
して一同シャンパンを開けるが、何かおかしいとし、失敗を示すバーン
って音じゃないかと語る。
■感想
毎度の事ながらどんな能力者が出てくるのかという楽しみと、どんな
方法論を使った倒すのかというのが興味深い点ですね。
これまでの敵はスピードさえ有れば容易に倒せるなと思ったけど、
今回の敵はなんと煙・粒子状になってしまう”ザ・ミスト”が相手。
逆に考えればバリーの持つ能力はスピードだけど、彼が敵側の人間だ
ったとしたならばどんな方法論で倒せば良いのかなと思わず考えさせ
られるものが有るかも。
普通の人が能力を持っても悪事に使おうとするのが、人の弱さだと
思うけど、死刑囚がこんな形で力を得てしまうところが怖いところ。
自分を逮捕した相手・さばいた相手を殺そうとしていたけど、
本当のところ彼は生前は無実だったのだろうか?
ハメられたとしてマフィアのダービニアン・ファミリーを殺して
いたよね。
■9ヶ月前のS.T.A.R.ラボ
今回はS.T.A.R.ラボの粒子加速器が爆発する瞬間というものが
描かれた。
ケイトリンには婚約者・ロニーが居たこと。
そのロニーとの別れも有って、彼女は何処かくらい陰を背負っている
ところが有ったんだなと思うと複雑。そしてシスコもまた辛い決断
を強いられた役柄で、技術者のロニーが加速機内に入って手動で
止めようとしたが時間通りに戻ってこられず、結局全体を守る為に
封をしてしまった。
しかし彼は被害を最小限に留めるために真上にエネルギーが放出
するようにしたようだ。
ドア一枚隔てて会話するシーン。
またかというくらいに引用してしまうのは「ふしぎの海のナディア」
で、船体修理中に機関部で漏れた有毒ガスによってそれを止める為に
ドアの中に入ったフェイトさんを思い出す(笑)ドア越しに仲良くして
いたジャン・ロックと最後の会話。今でも覚えているな。
■2000年3月10日
バリーの父親が逮捕されてジョーが取り調べをしている時の映像の
日付がこの時だった。
ジョーとバリーの父・ヘンリーとは顔なじみであり、その時の会話
では
「妻(ノラ)を助けようとした。私は殺していない。私を知っているだろう」
というものだった。しかし凶器についた指紋から状況証拠として
有罪判決が出てしまった様子。
そんなVTRを見て居る際に娘が帰宅したので思わずパソコンを閉じた
際に娘は、「変な動画でも見ていたのか」みたいなセリフが有った
けど、それこそ「(そんな事はしない)私を知っているだろう」と
言いたい瞬間だったのではないかと。
■ミストの正体
バリーは敵と戦うだけでなく検死官としての一面も持っている。
敵が使用した毒を自らの肺の中に吸い込んで、それを使って分析する。
肺生検するのに代謝が早いというだけで麻酔が使えないというのが
怖い(笑)。使用されたのはシアン化水素とある物質(鎮静剤)が混じって
いた。それを聞いて死刑囚に使われるものだということを掴む。
■アイアンハイツ刑務所
今回は刑務所・囚人繋がりで、収監されているヘンリーに面会に行く
ジミーの姿が有った。そしてそのジミーが犯人のカイル・ニンバス
に狙われている事を知り、助けに行く為にバリーも向かう。
そこで久しぶりに囚人として収監されている父親の姿を見るも、
彼は顔を見られないようにして顔を振っていたのか、モヤっとした
顔になっていたよね。父親にとってはトラウマになりそうなシーン
ではないのか。
■対・ミスト
ガスは不安定なものなのでずっとガスでいるには力が必要。
分子の再結合が追いつけなくなるようにすれば良いという。
バリーとガスの追いかけっこだったけど、ガスってそんな早く動ける
ものでもないだろう。
しかもバリーはエネルギーを使うので相当な食事のカロリーが必要
とされるけどミストたちはどういうことになっているのか不明。
■アイリスとエディの関係
父親についに告白した。病気で病院のベッドに居る時に告白。
「オレは警察官だ、2人はウソが下手だな。銃があれば違う展開に
なっていた」
静かな怒りを感じさせるジミーのセリフ、御察しします。
■S.T.A.R.ラボに能力者の刑務所
ただ刑務所を作るのは良いけどすぐに満杯になりそう。
そしてS.T.A.R.ラボには秘密の部屋があり、ハリソンがその隠し部屋
に肺って、バリーの能力が覚醒するシーンの映像を観察していた。
■使用された曲
・The Flash Theme Song
by Blake Neely
■出演者
バリー・アレン / フラッシュ (Grant Gustin) 警察の科学捜査官助手
アイリス・ウェスト (Candice Patton) ジョーの娘
ケイトリン・スノー (Danielle Panabaker) 生物工学の専門家
エディ・ソーン (Rick Cosnett) セントラル・シティ警察、アイリスの彼
シスコ・ラモン (Carlos Valdes) S.T.A.R.ラボ、機械工学
Dr.ハリソン・ウェルズ (Tom Cavanagh) S.T.A.R.ラボ、創設者
ジョー・ウェスト (Jesse L. Martin) アイリスの父、刑事
デビッド・シン (Patrick Sabongui) 警部
ロニー・レイモンド (Robbie Amell) ケイトリンの元婚約者
カイル・ニムバス / ザ・ミスト (Anthony Carrigan) 死刑囚
ヘンリー・アレン (John Wesley Shipp) バリーの父、元心臓外科医
アラス・ダービニアン (Michael Benyaer) ダービニアンファミリー
— (Philip Cabrita) 男性
— (Chris Eastman) モールの警察官
ラフィ (Johnny Ghorbani) ダービニアンファミリー
— (Everick Golding) Corrections Officer
— (Natalie Goyarzu) Terrified Woman
— (Christoff Lundgren) Tweaker
テレサ・ハワード (Elizabeth McLaughlin) 判事
— (Jana Mitsoula) 刑事
カーティス (Gerald Paetz)
ポールソン (Michael Karl Richards)
— (Benjamin Wise) Mugger
— (Jeff Sanca) Bad Guy
— (Ron Wear) 警察署員