第8話 銃士隊と親衛隊 The Challenge
監督/Farren Blackburn 脚本/Susie Conklin
【ストーリー】
銃士隊は男・マルタン・ラバルジュの手に縄をかけて連行する。
そんな中親衛隊の隊長のトルドーは枢機卿から令状が出ているとし
君らが連行するラバルジュを早急に逮捕しろというものだった。
銃士隊は2人を殺害した容疑で我々が逮捕したのだとするが、我々
親衛隊に引き渡してもらうという。仕方なく渡すがアトスはかなり
危ない危険なヤツだと語る。
するとラバルジュは突然暴れて逃げようとする。ダルタニアンは
警告はしたからなと語る中、親衛隊は取り押さえようとするが、
隊長のトルドーは彼に刺されて殺される。ランベールは銃士隊の
せいでトルドー隊長は亡くなったとして争いに発展する。
トレヴィルはトルドーは自ら傲慢さで身を滅ぼしたのだと語る。
枢機卿はラバルジュは地方観察官で私の許可無く銃士隊は逮捕出来
ないと語る。トレヴィルはアイツはガスコーニュの人々を恐怖に
陥れたのだとし凶悪犯だと語る。ラバルジュに職権乱用が有った
為にパリに連行する矢先にトレヴィルが介入してきたと非難する。
親衛隊は市民を危険にさらしたと反論する。銃士隊は運良く殺されな
かっただけだとすると、親衛隊は銃士隊がいつでも打ち負かせると語る。
ルイ国王もトレヴィルに1000リーヴル賭けるとし、銃士隊の方が強い
と指示する。枢機卿は反論すると、それなら代表同士勝負で決着すれば
良いと語る。掛け金は2000リーヴルに・・という枢機卿。
ダルタニアンはコンスタンスの元へいく。
遭いたかった?としてキスをする。こんなのいけないというコンスタン
ス。そんな中夫のボナシューが戻ってくるとダルタニアンに対して
家賃がまだ払われていないという。ここ二ヶ月農場からの収入がなくて
・・と語ると、農夫なのに土地をほったらかしにして銃士隊になれる
と思っているが見通しは立っていないと語る。ばかげているといわれ
反論も出来なかった。
トレヴィルは我々が分かっていたことを証明する機会が訪れたとして
銃士隊の部下隊に語る。ダルタニアンはどうしたのかと問うとアトスは
銃士隊と親衛隊が勝負するのだという。ポルトスは代表者同士の戦いで
どちらが強いかを決めるのだという。わかりきっているのに・・と。
トレヴィルは候補者を予選で決めるとし参加料は30リーヴルだという。
賞金の財源となり勝者に与えられるのだという。金ではなく名誉の
問題だというトレヴィル。
枢機卿は銃士隊に恥をかかせたら賞金を2倍出すとして親衛隊に語る。
この中で最も強い人はと尋ねるとランベールはトルドー隊長が最強だ
ったと語る。ラバルジュに殺されるまでは・・と。
衛兵はラバルジュに食事を持って行くが、手が付けられない人物だった。
銃士隊でなきゃ戦えないとしてダルタニアンは語る。
お前はもう同等だとし、国王からの任命だけだという。アトスは隊長
に頼んでみろと語る。ポルトスは厄介なのは参加料だとし、戸棚は
既に質に入れてしまったという。アラミスはポルトスにそろそろ釣りを
しに行くかとし、パトロン探しだという。やむを得ないなというポル
トス。
司祭が語る中、ポルトスはアラミスに誰の追悼ミサなのかと問う。
1年前に死んだロウソク職人のギルドの代表だという。かなりの
遺産を妻に残したというアラミス。4列目の日狩りはローラン夫人。
銃士隊のことを気に入っているという。ただし多くの勇敢な男が
近づいて戻らなかったという。5列目の右はマルシャン夫人だという。
無関心な夫と3人の愛人と5匹の子犬を飼っているという。
これは追悼ミサであってパーティではないぞとし焦るなとポルトス
に語るアラミス。
ダルタニアンはトレヴィスに戦う許可が欲しいと頼む。お前が勝つとは
限らないとすると、勝たせて欲しいのではなくチャンスが欲しい
という。相手は強者ばかりだぞと。そんな中ラバルジュの罪状のリスト
が今枢機卿から届いたが、お前の農場もラバルジュに焼き討ちされて
いるとし、他の地主への見せしめだろうと語る。お前の亡き父は尊敬
されていたとし、正義を得られるようヤツはさばかれるという。しかし
正義で家賃は払えないというダルタニアン。
■概要
・税金を回収していた地方観察官のラバルジュが、ガスコーニュの
人々を恐怖に陥れた殺人鬼であり、職権乱用も行っていた為に
逮捕することになるが、銃士隊が逮捕していたが、枢機卿の部下
である親衛隊の方に連行する権利があるとして、同じルイ国王を
守る二つの組織が対立の構図になる。
・銃士隊としては仕方なく親衛隊にラバルジュを引き渡すが、その際
に彼が暴れ出して親衛隊のトルドー隊長が殺されるという事態が
発生する。
・親衛隊は銃士隊に責任があるとして難癖を付けた為に、争いに
勃発しそうになるが、ルイ国王はこの際代表同士の勝負で決着したら
良いと語る。
・参加費は30リーヴル。賞金の財源となり勝者に与えられるという。
・ダルタニアンとしてはこの機会に銃士隊としての資格を正式に得たい
と考えて、トレヴィル隊長やアトスにそれを訴えるが、ダルタニアン
は感情的になる弱点が有った。しかも訓練していくウチに、ラバルジュ
がガスコーニュで父親の農地を焼き討ちにして殺した犯人だという
事を知り、復讐することを誓う。
■感想
いろいろと複雑な要素としては存在していた。
メインはダルタニアンが銃士隊として正式に認められることだろう
けど、これを巡って色々と複雑な構図が存在していた。
しかし今回のドラマ、あまりにアホアホなドラマになりすぎて、
いつもお馬鹿なルイ国王が寧ろまともに見えるというところが
なんとも言えなかったな。
親衛隊をラバルジュに目の前で殺されているのに逮捕することも
なく、その責任をランベールはトレドー隊長が殺されたのは銃士隊
だと言い始める。
恐らくこのラバルジュというモンスターも、枢機卿が任命した
税金回収人であり、元々悪いのは枢機卿であることは明らかなのに
そういうのを完全に無視してただ戦いだけをすれば良いみたいな
幼稚なシナリオがなんともいかんともし難い。
■参加費用の30リーヴル
・ポルトス
当時の紙幣価値は分からないけど、銃士隊たちはみんな女性で金の
有りそうなものたちから用意してもらおうとして甘い顔を見せていく。
ポルトスが近づいたのは一年前に命を失ったロウソク職人でギルド
の代表を務めていた未亡人のアリス。
アリスはこの街から旅行をしたこともない人物で、ちょっぴり冒険
したいところがあったのか。ポルトスも紳士に振る舞い彼女に
取り入っては金を得ようとするが、徐々に彼女の魅力に惹かれて、
銃士隊以外の道もあるのではないかと思うようになっていく。
・アラミス
この人はマルシャン夫人を捕まえたのか。
冒頭の射撃訓練の時に最も銃の腕を発揮していたのがアラミスで
ど真ん中に集中させていた。しかし問題は剣の腕が何処まで立つのか。
・ダルタニアン
この人も金がなく家賃でさえも払えない。
そこにミレディがスポンサーとして現れて彼女から金とネックレス
を受け取っていた。同時にコンスタンスもなけなしの金を集めて
30リーヴルを集めていたのにね。
ダルタンニアンはラバルジュがウチの農場を焼き払ったという情報
を得てフランス国民としての権利として賠償を求めようとするが
枢機卿からは一蹴される。
■ミレディを監視させる枢機卿
少しずつ枢機卿とミレディの関係に歪みが生まれてきているのかな。
ボナシューが枢機卿に呼び出される。
生地職人の彼は祖父・ジャン・ボナシューから3代に渡っての職人。
枢機卿から御用達にしても良いが、変わりにダルタニアンの監視
と素性を掴むよう求める。
ダルタニアンはガスコーニュのリュピアックの出身。
ダルタニアンは彼がバスチーユの牢獄で好待遇で収監されていると
聞いて殺しに行くが、残念ながら返り討ちにされた。アトスが仲裁
に入って事なきを得るけどね。
■過去と言えば・・
枢機卿がミレディの件を調べていたけど、彼女は元々はアトスと
結婚していたラ・フェール伯爵夫人。
S1-3の流れでアトスが故郷に戻るというエピソードの中でもちょっと
触れられてはいるんだけどね。
ミレディが渡しているあのペンダントって何なんでしょうかね。
■トレヴィル隊長は見た!
トレヴィルは部下達に参加費を出させて代表選考の為に戦わせていた
のに、いざとなると自分が出場するという鶴の一声で決まってしまった。
まぁ直前に親衛隊が犯罪者のラバルジュを隊長に任命するという
ところが有ったのを目にしたからね。
トレヴィルとしては現時点ではまだダルタニアンでは勝てないと思った
のかな。
一度はトレヴィルが勝利したかと思ったけど、ラバルジュが反則
っぽい戦いで勝利。そしてダルタニアンが改めて代表に任命され
て見事勝利した。
金は財政難だということでルイ王に奪われたが・・・
■失恋組
ポルトスは銃士隊は捨てられないという結論になり、逆にアリスは
こんな残酷な世界の人と付き合うのは難しいことを口にしていた。
ダルタニアンもコンスタンスの夫にキスするところを見られた為に、
コンスタンスの側から厳しい言葉で彼を追い出すほか無かった。
ちょうど彼は兵舎に住む事になったこともあり出て行く事になる。
コンスタンスの夫がメレディからダルタニアンにプレゼントしたペン
ダントが渡ったので、その辺が今後どうなるのかな。
■使用された曲
・
■出演者
アラミス (Santiago Cabrera) 銃士、剣の腕、色男
アトス (Tom Burke) 銃士、リーダー、剣の一番の使い手
ダルタニアン (Luke Pasqualino) 銃士を志す青年
ポルトス・デュ・ヴェロン (Howard Charles) 銃士、パワー、情熱
トレヴィル (Hugo Speer) 銃士隊長
コンスタンス・ボナシュー (Tamla Kari) 下宿屋の女主人
ジャック・ミシェル・ボナシュー (Bohdan Poraj) コンスタンスの夫
ルイ13世 (Ryan Gage) フランス国王
アンヌ王妃 (Alexandra Dowling) フランス王妃
カーディナル・リシュリュー (Peter Capaldi) 枢機卿 “アルマン”
ミレディ・ド・ウィンター (Maimie McCoy) 謎の女
マルタン・ラバルジュ (Vinnie Jones) 地方観察官、横領
トルドー (John Lightbody) 親衛隊・隊長
ランベール (Perry Fitzpatrick) 親衛隊
— (Christos Tolera) 看守
— (Richard Syms) 司祭
アリス・クレアボー (Zoe Tapper) 未亡人、ポルトスと・・
— (Simon Meacock) Street Seller
— (Giles Taylor) 宮廷に仕える人、廷臣
ローラン夫人
マルシャン夫人
シモネ伯爵