CSI:科学捜査班 シーズン15 第5話 戦場の女子会 Girls Gone Wilder

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第5話 戦場の女子会 Girls Gone Wilder

脚本/Melissa R. Byer
Treena Hancock
監督/Frank Waldeck

【ストーリー】

メディテレニアンホテルのプールに人々が集う。
プールサイドにはモーガン、サラ、フィンも一緒に居た。
気分は最高とフィン。サラはひたすら寛ぎたいという。モーガン
はプールサイドスパを堪能しようと語る。フィンは夜のプランも
決めてあるという。まずはマーシエンズに行って食事。
サラはステーキなんて最高と皮肉混じりに言うが、フィンは
ちゃんとベジタリアン用のコースを用意してもらっているという。
その後はクラブ・タオで踊る。VIPテーブルは押さえたという。
モーガンはキムとカニエに会えるかなとワクワク。フィンはシャ
ンパンを頼むと二人からまだ朝9時よと言われ、オレンジジュース
も一緒に頼む。ミモザ大好きだという。
研修が始まるまでは2、3時間あるので今は楽しまなくちゃと。
ラボの男性たちは何をしているのかと。
しかしその裏でホテルではライフル銃の照準から犯人が今にも
襲おうとして狙っていた。

ラボの男性陣。
ラッセルとグレッグとデビッドは朝から腐敗臭とは格別だという。
ドラム缶に入った遺体はドロドロに溶かされていた。
グレッグは貧乏くじを引かされたと嘆くとラッセルは全員を
研修にはいかせられないし行ってもつまらないぞと語る。
遺体はビルの廃墟で不動産業者が発見したもの。ドラム缶の中身
を見てすぐに通報したという。死体は何か出溶かしたはず。
ホッジスに分析をというラッセル。被害者の身元を隠したいの
だろうと。ラ・ティエラの一味は死体を溶かすことで有名だという
グレッグ。中身をこして遺体を取り出す。女性たちにも見せたい
と呟く。

モーガンはやっぱりこれだとしてプールサイドで寛ぐ。
そんな中銃を持った人物がプールに照準を向けていた。

鑑識コンベンション。
「死体は語る」by ジェリー・リチャードソン。
3人は大盛況ねという。去年のボイジーの時とは大違いだとし
モーガンは私の講演に来たのは三人だったと愚痴る。
そんな中モーガンはジェーン・スナイダーがいると語る。
サラは向こうに行こうというが、そんなジェーンはサラに声を
かけてくる。元気だったかと社交辞令をする中、ジェーンは新し
いテレビ番組の契約をしたとし、プライムタイムの「クライム
タイム」という番組だという。フィンとモーガンを紹介する。
モーガンは本を読みましたというと、サインをしてあげるという
彼女。午後の講演に来てという。「証拠の防衛 証言台で串刺し
にされない方法」を行うという。証言台で役に立つスキルを
身につけないと泣きを見るからとし、サラは分かっているでしょ
と。トラヴィスがジェーンを呼ぶ為立ち去る。
フィンはサラに何が有ったのかと問うと、彼女はサンフランシス
コに居た時の同僚だという。向こうは弁護側の鑑定人に鞍替え
し串刺しにされたのは私の部下の研修生だったという。初めてで
あがっている新人を「手順」「職業倫理」の質問攻めで無能に
見せたのだという。大金をもらってレイプ犯を野放しにする為、
協力したのだという。

展示ブースを見て回る。
TYNOS社。
細心のダウンロードソフトウェアだというマーク。
犯罪の目撃者が携帯で撮影した犯行の写真や動画をこのソフトを
使えばその場ですぐダウンロードが出来るという。メールには
ノータッチでその上携帯の提出も不要。フィンは魅力的なソフト
だとすると二人が良い感じになっている為にモーガンとサラは
指紋採取のブースに見に行く。フィンに対して久しぶりとマーク。

モルグ。
アルは遺体の骨盤の座骨切痕の形状から見てガイシャは男性。
前頭縫合の部分が閉じているので年齢は18歳以上。人種はこの上顎
骨を見ると放物線の形状をしているのでヨーロッパ系の特徴だ
という。白人成人男性で中口経の銃で撃たれているというラッセ
ル。弾がドラマ缶の残留物と一緒に出て来たというと、処刑スタ
イルだというアル。歯髄からDNAを抽出出来ないかと問うが
細菌汚染の可能性があるとし見込みがあるのは大腿骨の骨髄だろ
うという。DNA型が分かればCODISで照合出来るという。

サラはまさかジェーンの講演に申し込んでいたなんて・・と。
モーガンは決めたのは2週間前だという。Youtubeでは面白そうな
講演だったという。
フィンはマークが展示ブースが終わったらここで一杯奢ってくれ
ると言っているという。そんな彼女に気をつけてよというと、
マークとは長い付き合いだという。5年前のコンベンションで
初めて会って有意義な時を過ごしたという。毎年恒例だとすると
一年に一度の関係なのかという。彼はボストン勤務なので連絡は
取っていないのだという。会えば楽しいからと。私も出来ればな
というモーガン。デートに誘われてもいいとこ悪いとこ分析しす
ぎてしまうという。真剣に付き合うなら当然よとサラ。
フィンは私は男女の難しさを知っているので深入りせずに楽しん
でいるのだという。モーガンは傷つかないようにでしょと。
サラは一理あるがそれでは本物の関係を築けないのではないか?
自分をホントに理解し愛して入れる人と一緒になりたいならどう
なのか?深入りすべきだという。フィンはそんな中出かけるとして
席を立つ。

ホッジスはトロンチョで瓶の中、こんな最期はゴメンだという。
死んだら防腐処理をしてもらうとラッセルに言う。端正な顔立ち
永遠に朽ち果てないようにしてから大理石の霊廟に埋葬してもら
う・・・ママの隣にと。ラッセルは火葬し、私の灰も畑に蒔けば
役に立つという。溶かした薬剤は塩酸だという。しかし完全に
溶かせると思ったのだろうが腐敗によって酸の威力が落ちることは
知らなかったようだという。グレッグはDNAがヒットしたとし、
被害者はポール・カーソンという警備員だという。奥さんから届け
が出ていて3日前出勤後に帰らなかったという。車の捜索指令も
出ているとのこと。勤務先は何処かと尋ねるとメディレテレニアン
ホテルだという。鑑識の研修会場かとホッジス。ホテルの支配人
に問い合わせたらカーソンのカードキーが数時間前に使われて居
るとし、ホテルに犯人がいるという。

そんな中ジェーンの講演が始まる。
テーマは「証拠の防衛の仕方」。大事なのは法廷が部隊だという
こと。仕事は演じることだとして、男性ダンサーが派手に踊り
に出てくる。盛り上がる中、突然場内で乱射事件が発生。
モーガンの隣に座った友人のヴィッキーが撃たれていた。犯人
は出て行ったとして近くに居た人は助けを呼ぶという。
サラも電話で乱射事件が発生、メディテレニアンの鑑識コンベン
ションでのこと。救急隊と警察を要請・・CODE-3だと。
モーガンはヴィッキーを蘇生するがサラはもう死んでいるわと
語る。一体何が有ったのか。サラは犯人は一人でアサルトライフル
で乱射。おそらくAR15たせろうと。裏側から出て行ったという。
フィンに電話するが・・その時フィンはエレベーターでマークと
室内に向かう中で盛り上がっていた。その二人は逃亡した犯人と
鉢合わせてフィンのことを防いだマークが撃たれてしまう。

■感想

折角の骨休めという感じの女性陣でしたが、それがまたとんでも
ないことに巻き込まれてしまうということで、心にキズを負って
しまうCSIの女性職員たちの物語でした。
骨休めとは言っても仕事の一貫でコンベンションに参加して
いたんでしょうけど。

ベガス出張でハメを外した男性社員が事件に巻き込まれるって
シチュエーションのシナリオはよく見かける気がしますけど、
まさかこんな形で鑑識が色んな形で恨み・逆恨みの対象にされ
てしまうというところが切ないです。

サラが一時期CSIから立ち去ったことがあったけど、こういう
むなしい人の死を目にしたことや自身も身の危険に晒されたこと
による所が大きかった。こういう事件を経験してしまうと当時の
気持ちが再燃するし、何よりも信じている鑑識の仕事のことを
否定したり悪用したりする人物がいることでより不信感にも
繋がる気がする。

しかし今回はサラは先輩の立場として一番ダメージを受けたで
あろうモーガンのことを気遣う流れが有ったこと。そう考えると
サラは強さを得たのかな。サラはかつてジェーンという同僚に
よって研修医の一人がダメにされたことがあるとしていたけど、
そんな罪悪感に似たものをモーガンに被せて見たのかな。

フィンは今回1年に一度気軽な関係を持つ相手の一人マークと
楽しむ為に再会する。
フィンはまるで男性っぽい性格をしている。
男性社員が出張先に都合の良い女性を囲っているのと同じように
して、フィンにもそういう相手が居たようだ。
みんなからフィンに対して、深入りしてもっと本気で愛し・
愛されの関係になったらどうかという事を指摘された瞬間、脳裏
を過ぎたのは

「変なフラッグが立ったぞ」。

危険を知らせる電話に出ない為に結局エレベーターの中では
大変な事態が発生した。犯人との鉢合わせ。
フィンを庇って撃たれてしまったマーク。
一夜だけの相手なのに守るところは偉いね。

エレベーター内では彼に医学ではなくこの道を選んだのは
アレックス・ジェフリーズの「DNA指紋」の講演を聴いたことに
よって犯罪学者になると決めたとのことだった。

■捜査

今回外れクジを引いたとして男性陣は死臭を嗅ぐ朝から始まった。
結果的には外れクジを引いたのは明らかに女性陣で、あれだけの
襲撃事件に遭遇しているのだからね。

塩酸によってドロドロにされた人物を捜査することになる。
ホッジスによると使用された薬剤は塩酸。しかし遺体の腐敗によ
ってその塩酸の効用も完璧ではなく、遺体のDNAは抽出すること
は出来た。

被害者は警備員をしていたポール・カーソン。
ポールのカードキーが死亡しても尚使用されているので、急いで
ホテルに警告しSWATを送るべきだろうと思っていたところで
発砲事件が発生してしまった。

犯人はただ思った以上に狙った相手は死なず、周りのダンサーとか関係
のない人物に銃弾が当たった。
最期は生きる気力を失って、投降を呼びかけるが結局発砲されて
自暴する。

一方カーソンの車が発見されたのはティッシュ。
DNAを調べるとクリフ・バラードのものだと判明する。

まさか一度のコンベンションに共犯者ではない男性が二名、
鑑識を恨んで射殺しに来ているという。

■鑑識の不正やミスは、より犯罪者を助長させる

今回は二人の犯罪者が存在していた。
一人は本来逮捕されるべき相手が弁護側のジェーンによって
重箱の隅を突かれた結果取り逃したことで、11人の新たな被害者
を生んでしまった。モーガンは犯人がおかしくなるのも仕方が無
いとしていたけれど、ジェーンのような人物はそれでもテレビ
業界で金を稼いで生きて行くんだろうね。
サラの憤りも分かる。本当にラボではちょっとしたミスだった。
証拠の鑑定をミスった訳では無い。常識的には許される範囲だと
思うが・・・
ジェーンは完全に裁判や法廷さえもエンターテイメントにして
いるところがある。人が生き死にしているところで犯罪者の
権利と称して変なショーを行ってはいけないことを示していた。

一方の犯人は犯罪者だと分かっても逮捕出来ない案件に対して
証拠をねつ造して検察が求める答えを出していたこと。
それを優秀なCSI捜査官だったクリフが行っていた。
世直しの為に刑事が裁判では裁けない犯罪者に対して制裁すること
はあるよね。
検察官でも弁護士でもなく、CSIなどの鑑識が証拠をねじ曲げて
人の人生を左右するようではいけないのではないか。

この事件を機会に今一度考えて欲しいところ。

■携帯が物語

今回は携帯が色んな場面で活躍した。
逆に携帯が無ければその機能が全て奪われるくらいのものが有る。

携帯電話が不通になって連携が取れないシーンが多かった。
ホテルの電源が壊されたとしても、携帯は繋がるだろうって
感じも有った。

サラが遺体を鑑識に行く際に一人で18階にいく流れもちょっと
違和感が有った。

乱射事件を冒した人物の携帯のGPSを追跡して、何処に居るのか
特定していった。

■その他

・それなりの違和感は持っていた

何よりも今回は無差別犯による殺害なのかと思われるところが
有ったが、実際にはターゲット有り気事件だった。

ジェフは目的の人物を殺せなかったことを考えるとちょっと
無念な流れ。

そして何よりも今回はSWATにカメラが付いていたのでリアルタイム
で状況が把握できた。
ペリーが撃たれたとして一人の男性がそこには立っていた。
単独犯によるものだと考えていた為に、ブロンドではない男の
ことはスルーしてしまった。

ラッセルは犯人が襲撃した場所とスルーしている場所があることに
気がついていた。ペリーが殺された現場では、何故男が殺されず
に生きて居るのかということも疑問に値するところだった。
結果として犯人はその時に見逃していたクリフであり、サラも
危うくおびき出されて殺されそうになった。
当時クリフが証拠改ざんをした際に調査員としての活躍をした為に
逆恨みに思ったようだ。クリフは鑑識を狙うよりも、そこまで正義
感に燃えているなら、犯罪者を直接退治しろ!!

・ニックとヘンリーはお休み

ヘンリーは最近全然でない。ニックが出てこないというのは珍し
いな。

・ロッカールーム

モーガンが熱心に友人を蘇生した際についた血を採ろうとしてい
た。それを見かねたサラは過酸化水素を使えば血は落とせること
を語る。モーガンなら知らないハズもないとは思うけどね。
それを持っているかどうかの問題なのか。

・サラは冷静

サラは訓練を受けているので現場に於いて目撃証言は正確だった。
ただ今回は犯人が一人だと考えてしまったことでちょっと危うい
場面も起きた。まさか同じ日、同じ時にホテルを襲撃するとは
思えないけど、結局キーカードを使ったのはクリフだとしたら
ジェフはどうやって中に入ったんですかね。まぁ冒頭からプール
で監視していたのがジェフなので、前々からホテル内に滞在して
いたってことなのかな。

・ホッジスとモーガン

今回ショックを受けているモーガンに対してホッジスが手を握って
安心させていたよね。この二人年の差はあるけどちょっと良い感じ
になってたことが無かったっけか。ヘンリーとホッジスが争うのが
楽しいのにヘンリーが出てこない。

■使用された曲

・Who Are You by The Who

■出演者

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) 元L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA

コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSIラスベガス
ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官

マーク・パーロウ (Michael Landes) TYNOS社、携帯画像検索ソフト
Dr.ジェーン・スナイダー (Gillian Vigman) 元サラの同僚、弁護側鑑定
クリフ・バラード (Hugh Scott) 元ボルティモアCSI
ジェフ・ラスキー (Tor Brown) 26際、妻サンドラ、娘エミリーの死
— (Ron del Barrio) SWAT Leader
ヴィッキー (Jennifer Hamilton) Choreographer
ポール・カーソン (Chad Parker) 警備員、被害者
— (Brittany Riley) Dr.ジェーンのアシスタント
ペリー・シンクレア () クリフが蘇生している
ザッカリー・ベイラー ()
レンダ・ゲージ () サラが遺体を調べる
ランス・カーマイケル ()
ジェフリー・コルツァー ()

DANCER
(Jeremy Hudson)(Nolan Padilla)(Stefan Raulston)
(Mike Stein)(Dollar Tan)

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