CSI:科学捜査班 シーズン15 第13話 放たれた双子 The Greater Good

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第13話 放たれた双子 The Greater Good

脚本/Christopher Barbour
監督/Alec Smight

【これまでのあらすじ】

ギブ・ハーバーキラーはジャレッド。ブリスコ。女性7名を殺害
したとして逮捕されるが、無実で投獄されたとして双子の
ウィンスロップが訴えたことで裁判のやり直しが決まる。捜査中
に消えた相棒のケリー・トーレスを追ってダニエル・ショーも
ラスベガスにやってくる。マヤは子供の頃父が私を安心させて
くれたと語る。D.Bにマヤは切り札になり得るとしてエイヴリー・
ライアンは助言する。私情を取るか大義を取るかだと。
ケリーは助かる。ウィンスロップの元にダニエルがやって来て
車に乗る。

【ストーリー】

マヤはブリスコによって捕まる。久しぶりだなとし、俺の兄弟が
こんなことを言っていたとし「誰かを愛したら自由にしてやれ」
と。愛しているという・・マヤは逃げる。しかし追いつめられて
しまう彼女。しかしそれらは全て夢だった。

マヤは父・ラッセルに対してやっぱりシアトルに帰るという。
現在保護下にあるマヤ。ギグ・ハーバーキラー事件はまだ終わって
いないんだというラッセル。こっちならパパが守ってやれる
のだという。彼は海外出張だしケイティも彼の実家へ行っていて
独りぼっちで怖かったが二人とも戻ってくるのだと。父の気持ちは
嬉しいし安全なのは分かるが、ずっとという訳にはいかないのだ
という。今夜発つという。パパが車で空港まで送るというが
マヤはタクシーで行くから大丈夫だという。それならクロフォード
刑事に送ってもらうと語る。そんな会話をマヤの家の外から監視
し盗聴していたダニエルは、今夜やると電話する。

拘置所のブリスコに会いに来るウィンスロップ。
ブリスコは訳が分からないとしどうなっているのかと問う。
証拠が見直されたこと。有罪を裏付ける科学的事実が何も無い
ので自白も却下されるという。ブリスコは俺はここを出て行く
つもりはないという。そもそも計画と違うし”犠牲を払えば変わり
に永遠の命が手に入る”と言っただろうとウィンスロップに告げる。
計画が変わったのだとしお前が必要だという。またやりたいだろう
としまた始めようと言われる。いつ始まるのかと問うと、お前が
釈放されたらすぐにだと。ラスベガスで盛大に祝おうとし、贈り物
があるという。

テレビではウィンスロップがブリスコの件で取材を受けていた。
「4年に及ぶ拘禁を解かれて自由になる。埠頭に投獄したもの
が制裁を受けるまでは真の自由とは言えない。その日まで戦う」
と語る。

サラはテレビを見ているフィンとラッセルに対してシアトル署を
訴えるみたいだと語ると、フィンはこんなのあり得ない事だと
告げる。ラッセルは法廷に召喚されていることを語る。
こっちは手詰まりだとするとケリーは命こそ取り留めたがホシ
については何も覚えていないのだという。その件でホッジスが
何かを調べているとし、犯行現場の鑑識の糸がメッセージを奏で
始めたとしているという。
ラッセルに連絡を受けたクロフォードは7時にマヤを連れて行き
ますと報告する。マヤはシアトルの自宅に帰るのだという。作戦
は不発でウィンスロップが動かないのは意外だという。
それを聞いてフィンはどういうことなのかと困惑する。
マヤは主任に会いにこっちに来ていたのではないかとすると、
ライアンのアドバイスに従ったのだという。マヤは自分が囮だっ
たと知っているのかとフィン。クロフォードは24時間ずっと
監視していたので囮ではないという。ラッセルも大義の為だと。

モーガンは室内で酷いバイオリンの音色を耳にする。
ホッジスの元に行くと彼に対して「素敵な演奏ね」という。
「実は素人だ」「でしょうね」とホッジスとモーガン。
これは何なのかと問うと、もしかして自分でホシの鑑識を
作ったのか?と問う彼女。ホッジスはそうでも人の臓器は使って
いないよと語る。「でもヘンリーを見かけないけど・・」と
いうモーガンはジョークを飛ばす。

これは”カットグット”というもの。

豆知識として
1) 楽器の弦とかテニスラケットのガット、手術の縫合糸に使われる
2) カットグットは羊、山羊の腸から出来ている

こういう特殊な糸は誰にでも作れるものではないとし、このレベル
はその道のプロが作るのだという。ウィンスロップにはそういう
経歴はないこと。ヤツはプロを雇い糸を作らせていたのだという。
調べたらカットグットを作れる職人は西部一帯では6人。
ベガスに一人。
ミズ・ホテルに監禁されていた被害者だという。フィンが撃った
相手で、今日まで身元不明だったものだという。
そんなホッジスに対してモーガンはちょっと空気を吸いに外に
出ないかと誘う。

しかしモーガンがホッジスと向かったのはその縫合糸を作る
レベッカ・ローウェルの自宅だった。
鍵が壊されていて誰かが押し入ったような跡。臭いからして
如何にも人が死んでいた。ホッジスは応援は呼ばないのかと問う。
モーガンはベッドの上で女性の遺体(ウェンディ・ローウェル)を
発見する。結構な時間が経過していること。ホッジスは壁には
ギグ・ハーバー・キラーの記事ばかりが張り出されているという。
レベッカの家に犯人は泊まり込んでいたであろうこと。
無理矢理糸を作らされて家に押し入られてはたまらないという。
しかしモーガンはウィンスロップみたいなセレブがこんな所に
住むか?という。ラスベガスでは新たな共犯者がいたということだ
という。
そんな中冷蔵庫の上に蟻が沢山いた。モーガンが冷蔵庫を開ける
とバラバラ遺体が入っていることが分かる。

そんな中マヤのことを見張りしていた警察官の元に無線で指令が
入る。「ハイランドとブランチの交差点で発砲事件 CODE3」。
自分たちが近いので現場に行くと連絡するとすぐに交代要因を
アルトスドライブ923に寄越してくれという。
そんな中ダニエル・ショーがマヤの元を尋ねる。以前シアトルで
遭ったことがあると語る。

デビッドは検視をする中フィンがやってくる。
レベッカ邸のベッドの女性の身元は不明でDNA検査中。
バラバラの遺体はエミリー・バートソン(22歳)とパメラ・クライ
マー(21歳)だった。

■感想

いよいよギグ・ハーバー・キラーの最終章。
・・・かと思って見たけど、最後は被疑者に逃げられてしまった。
このシーズンの主軸となるべき相手なので、最後までこの
事件を引っ張り扱っていくのかな。それでも取りあえず一人
減らしたので扱いやすくなったと思う。しかしマヤにあれ
だけカギ竿で刺されていたのにそれでも助かるのかってところが
相当怪しい。
マヤの態度はラッセル主任の娘だけ有って頭が切れるな。
そしてストーカー事件を自ら終わらせたいとする意図も存在した
のだろう。

前回のこの事件の終わりに元シアトル署のダニエル・ショーの
影が映っていたので、どれだけその闇に関わっているのか。

またマヤを使った捜査がどういうことになるのかなと思って見て
いたけれど、おとり捜査がどういうことなのかは気になるところ
ではあった。

この事件に関しては、やはりシアトル署の人物が最も感情移入
しているところが有るのだろうし、メインはラッセルとフィン
ということになるのかな。

しかしドラマを見ていると時間的経過はともかく、かなり
バランスよく捜査官を利用した案件だった。
こんな状況の中でもブラックジョークを語れるモーガンは
やはりステキだ。

意図的かも知れないが今回ヘンリーを出さなかったというのは
正解だな。ヘンリー&ホッジスがこれまで対立していた所を
考えれば、モーガンが語る様に「そういえばヘンリーを見かけな
い」とホッジスに語る所が良かったな。

最近のドラマを見ていると捜査関係者の人質事件が多すぎる(笑)
「ボディ・オブ・プルーフ」のS3の1話、2話も人質を取られて
操られている人だらけじゃないか。

■事件

いよいよブリスコが釈放されることになり、ブリスコの双子の
ウィンスロップが行動を起こす。

ブリスコが釈放されればまたマヤにストーキングするだろうと
考えて、その共犯者共々あぶり出すために盤石の体制で
マヤを警護し、彼女を連れて行くダニエルを尾行して、
ウィンスロップとの関わりを掴んで行こうとする。

■捜査進展の糸口

その名の通り糸口は鑑識の糸だった。
鑑識の意図を作れるのはそれ相応のプロによるところ。

その糸を作っていたのはレベッカ・ローウェルだということだけ
ど、正直そんな糸を作れるような人には見えなかったぞ(笑)

レベッカの部屋からは色々と証拠が出て来た。
ダニエルの指紋、そして遺体の数々。DNAなんかも出て来たけれど、
DNAだけはどうしても検査結果に時間差が出てしまうのは仕方が
無い。

■不自然な現場

レベッカの自宅では遺体は3体発見。
レベッカの妹のウェンディとラスベガスでのギグハーバーキラー
と被害者だったエミリー・バートソンとパメラ・クレイマー。

遺体の状態が変だとしていたけど、この手の遺体は普段は
モーガンではなくニックとかアルが調べそうなものだな。

バラバラ遺体を見ると、二種類の一齢幼虫が付着。しかし付着して
いる遺体はハエと甲虫という天敵同士の虫が付着して居た。
遺体は凍っていたけど、融けたり凍ったりを繰り返していること。
でもあれだけ凍れば幼虫とか死なないのかな。

最終的にこの虫がキーポイントになる。
甲虫はキクイムシの仲間。普段はネバダ州北部だけで発生。
そこからベガス付近で発生した害虫を調べると場所を特定出来る。

■現場で発見したもの

冒頭ではモーガンとホッジスが現場に足を訪れたけど、
ホッジスはその後も残って現場で証拠を採取していた。
そこにフィンが現れたものだから驚く二人。

「我が師匠グリッソム曰く犯人の目で現場を見ろ」

ということで光りをつけずに現場を調べていた。

しかしこういう現場に銃を持たない捜査官の同行も無しに行く
のは危険ではないか。少なくとも共犯者の存在を臭わせている
訳だし、ここに戻ってもおかしくはない。

テーブルを動かした後があってフィンが床下から証拠を見つける。
「大金」と「USBメモリー」。
そのメモリー内にはレベッカには別の収入源が有り、
“レディ・アクエリアス”という売春デートクラブのファイルが
入っていた。被害者たちは全員そこでバイトしていたことが判明。
更には顧客の名簿も有り、ダニエルの名前も入っていた。

現場からはダニエルの指紋だらけ。
後々に分かることだけど、彼の指紋がこの部屋に付いていたのは
娘を捜す為なのか、それとも証拠となる顧客リストを奪う為の
ものだったのだろうか?

■マヤとダニエル

マヤはダニエルによって連れ出される。
GPSを仕込んでいたけど、途中で取り外されて捜査官たちが
見失うシーンも。冒頭では監視していた捜査官が出し抜かれて
いるし、ここでもダニエルによって出し抜かれる。元々彼が
シアトル署の殺人課だとしても、ちょっとベガス署は出し抜かれ
過ぎではないか?
ダニエルが最後に2丁銃を持っていたように、マヤにも1つは
見つかることを前提にして持たせて、もう1つは別の所に隠して
置けば良いのに・・

マヤは娘・ケイトリンのことを話す。
シーズン12の最終話で誘拐されている。

February 8, 2012 第22話 カルマ Homecoming 脚本/Christopher Barbour、Larry ...

ダニエルは情に訴える作戦なのかとして疑っていたけど、実際
にはダニエルの子も誘拐されていた。

ダニエルはその事を何時の時点で知ったのかな。
彼はレベッカ・ローウェルを裏経営している売春デートクラブ
“レディ・アクエリアス”のメンバー。
レベッカの妹のウェンディもそのクラブの売春婦として登録され
ているけど、姉のレベッカは止めようとは止めなかった?

ダニエルとレベッカの子はエイミー(13歳)。
ダニエルも何処かでその事を仲間に話せていたら良かったのに。
結局操られるままラスベガスで発生した事件はダニエルが
主導していたのか?
子供がいることはICレコーダーに吹き込まれていた言葉で
判明した。フィンが彼が語る「演奏会で聞いたあの音色を思い出
す。彼女がバイオリンを弾いていた。まぶしいほどの美しさ。
資格がないのは分かっている。演奏会で女性を見たオレのもの
と呼ぶにはもったいないようなレディーだ。」

ダニエルはレベッカから助けを求められたのかなぁ。

■鑑識は誰がやったの?

結局殺人鬼は警察より先に鑑識をしていた形跡が有り、その鑑識
的作業を仕組んだのは誰だったのだろうか?
全く意味が分からないが、ウィンスロップは殺人鬼で、ブリスコ
はただのストーカーだったというところなのかな。

■マヤが残した証拠

ダニエルも殺すつもりが無いならば別にマヤの持ち物を奪い取る
必要も無かったよな。
尊敬しているのはラッセルだとしていたけど・・

マヤは指輪を落としていったこと。また車種が特定出来るように
カギを使ってボディを傷つけていた。そこから赤いシボレー・
インパラの2014年型だと判明する。

■その他

・ビーグホーンリッジ

決戦の場となった倉庫。
ウィンスロップは血を分けたたった一人の家族の唯一の命を
奪ったとしていたけれど、これって完全に
「お前もナー」だろう。

■使用された曲

・Who Are You by The Who

■出演者

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA

ケビン・クロフォード (Alimi Ballard) 捜査官
ジャレッド・ブリスコー / ポール・ウィンスロップ (Mark-Paul Gosselaar) 犯人
ダニエル・ショー (Mark Valley) 元シアトル署
マヤ・ラッセル (Brooke Nevin) ラッセルの娘
エイミー・ロウエル (Elise Luthman) ダニエルの娘、13歳
ベイトン (Scott Thomas Reynolds) 捜査官
エイブリー・ライアン (Patricia Arquette) 捜査官
レベッカ・ローウェル (Andrea Bogart) カットグット製作、レディ・アクエリアス経営
ケリー・トーレス (Floriana Lima) ダニエルの元相棒

ウェンディ・ローウェル () 19歳
グレース・ダンキャンプ () 21歳
ニコール・デービス () 20歳

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