CSI:科学捜査班 シーズン15 第8話 生きた人形 Rubbery Homicide

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第8話 生きた人形 Rubbery Homicide

脚本/Tom Mularz
監督/Louis Shaw Milito

【ストーリー】

“女性”が通りを歩くがすれ違うものたちはみんな思わず彼女を
二度見する。

遺体が発見される。デビッドは首を何度も刺されているとし
鋭気損傷だという。首だけで3カ所、背中には5カ所、動脈からの
飛沫血痕が壁に飛び散ったというラッセル。しかしサラは刺され
た時にそこに立っていたなら上半身は血まみれになっているハズ。
犯人が彼を脱がせたのか。口紅が近くに落ちていた。
この場に女性が居たのか。サラはレイプしようとして反撃された
のかという。しかしラッセルは服を脱がすという時は通常性的
な意味があるという。女性に襲われたのかとサラ。女性の自警団
かというデビッド。サラは何か顔の後がコンクリートに付着して
いるみたいだとしも血がベッタリだという。コンクリートに
倒れた時に顔を強打したものなのか。犯人の人相が分かるか。

フィンは顔認証にかけるがデータ不十分と出る。
モーガンがやってくると血の顔は血痕のエキスパートに語ってくれ
た?と問うが画像フィルタでもハッキリしないし、顔認証でも
空振りだという。科学捜査泣かせの顔ねとモーガン。普通は顔に
は濃い部分と薄い部分が有るハズで平らじゃない。しかしこの
コンクリートに写っている血の顔は平らなのだというフィン。
顔が変形しているのか。現場の血痕からは全て被害者のもの。
しかし指紋からネルソン・カーンだと判明。窃盗で複数の前科が
有り自宅には警察官、ニックは携帯にアクセスしているという。

ニックとミッチェル捜査官は現場でネルソンの携帯に電話して
鳴った方向を探る。ゴミ箱の中から鳴った為にミッチェルが
中を見てみると血まみれのハンドバッグ、更に遺体があると告げ
る。しかしよく見ると遺体ではなくゴム製の等身大の人形みたい
にラバードールだった。仮装用なのか・・人形は空洞だとし体
はフェーク。しかし血は本物だった。この人形に付着する血は
ネルソンのもので間違い無いだろうと。

人形を調べるニック。モルグではネルソンの遺体を調べる。

ラッセルはニックの元にいく。
家からは何も出てこなかったこと。ネルソンには人付き合いはな
く仕事も家族も居ないという。刺し傷がスーツとネルソンの背中
と同じ位置にあるので刺された時には着ていたのだろうとニック。
ラッセルは着ていた理由に心当たりはと尋ねるとネットでラバー
スーツを見つけたというニック。愛好家たちのサイトがあり
ラバードールと呼ばれている男がスーツとマスクを身につけて
女性になる。体ごとすっぱり女装すると。

アルは裂傷の周りに擦過傷が見られるとし凶器はあまり鋭利じゃ
ないとフィンに告げる。ナイフではないかも知れないこと。
頸動脈が切断され死因は出血多量。人の歯形みたいなものが
付いているというフィン。死因とは関係はないとし、両手首には
擦過傷、両腕にはアザがあるというアル。縛られていたのかと
いうフィン。そしてシラフではなくトックスでアルコールと
エクスタシーが検出されたという。ラバーでドレスアップして
怒れまくってギブアップしたのかと。

ラバーには二種の香水。ベビーオイル、カーペットの繊維、
シャンパンにウォッカ、ミントリキュールが付着していたという
ニック。路上の顔はこれだろうとし、スーツの制作者に聞けば
ネルソンのことが分かるかも知れないという。スーツには指紋
はないが、一つだけシリコンに跡があるという。ベリンダ・ガーフ
の指紋だったとすると制作者のものかという。

ガーフの店にいく。
太った男にラバードールを着せようとしていた。
ベーブルースにビヨンセのサイズを押し込むのは無理という彼女。
そんな中ラッセルがやってくると客だと思い、標準は1500ドル
だが190cmと大きそうなので手間がかかりそうだという。質問を
しに来たんだというラッセル。大学教授で社会学的調査か?ラバ
ードールの異様な世界の内幕を調べるのかと問われると、学術的
なものではなく犯罪の件だという。
ガーフに対してネルソンのラバードールを見せると私が作った
ものだという。ネルソンについては分かるかと写真を見せるが
分からないという。みんな現金払いで私の作品は巣立てば一人
歩きをするからと。ドール同士で自慢したりする。金さえ払えば
関係を持てる仕様にも出来ると。男が美しい女性の皮を被る為の
もの。性別の違和感から好奇心まで・・同士が出かける場所がある
のかと問うと、絶対に私から聞いたとは言わないことを条件に
話を聞く。

■感想

この内容にして主張したい意図なんかもよく分かるんだけど、
また特異な事件としてそれを表現したなという印象。
昔は女装して街を歩くこと自体に抵抗感を覚えつつも、その欲求
を押さえる事が出来ないものたちの話ってのが有ったけど、今
ではラバードールをそのまんま街に着て歩くのだからね。
冒頭では妙に行き交う人たちの女性(後ろ姿が)を見る目が異様
だったのでそれが何かということが興味の的となった。

変装・変身趣味的嗜好も形は変われど色んなものが有るのだろ
うし、素顔を見せたくない人が居たり、また人は仮面を被って
生きて居るという主張もまた人間ならば誰にでもそういう一面
を持っていそうだ。
前回のエピソードが「外見と中身が違う」という事をテーマと
していることや、ゴミ箱に重要な証拠品が捨てられている事。
香水やらベビーオイルが行き詰まる事件解決への道筋・ヒントと
なるところなどは、シナリオの流れは似ているところがあるか
なと。

また今回はシャーリーン・ブロックというかつてのピンナップ
モデルが象徴的扱いをされたけど、過去にもラスベガスでは
そういう伝説の人物を忘れられない人物による犯行みたいな
形で描かれていたような話を見た気がする。いや色んなドラマ
を見ているので別のドラマかも知れないが・・・

■事件

路地裏で殺害された男性の遺体。
首や背中に鋭利な刃物で刺された跡が有り、ナイフほどには
鋭くない。
携帯を探していたニックとミッチェルがゴミ箱からラバードール
を発見し、それを身につけていたとして、現場に残されていた
不審な血でスタンプされたような顔の跡もそれで証明されていく
という流れが有る。

今回の事件、みんながマスクを被っているのでなかなか
特定には難しそうに思えた。少なくとも視聴者的には見分ける
のが難しいのではないかと思うところが有る。

ただCSIのような人ならば識別するのは顔ではなく微細証拠と
なるのでそういうのは関係無いのかも知れないね。

結果としてラバーに付着して居たベビーオイル。
ベビーオイルは血痕よりも低周波で光る。ALSを525ナノメートル
にセットすることが、凶器の爪やすりが発見された。
そのロゴにはブロック一家が経営するモデルエージェンシーが
プリントされていることから判明していく。

当初は長男の仕業に思われたが、彼は当日ミズ・イリーナ・ター
ルというフィンランド/ヘルシンキのモデルと寝ているところを
撮影撮影されていた。

■ネタ多き事件 / 第一印象

今回のドラマを見るともの凄く色んなところで言及したくなる
ような流れが多く散見された。残念ながらかなりの部分忘れて
いるのが悔やまれるが、出来るだけ思い出して書き出したいと
思う。日曜日放送の「エレメンタリー」S1-20のホームズに
言わせると、

「君は見た。その映像は君の後頭頂葉に伝達される。退行させ
れば思い出す。普通は感覚遮断室に入るものだが・・」

人間は皮一枚剥がすとその下から何が出てくるのか。
勿論現実に皮膚を剥がすという意味ではないけど、見た目では
計れない部分というのが人間の顔の裏には色々と存在している
なと思わせる。

人が目にした第一印象と実際の存在は果たしてどれだけ違うのか。

・ラッセル編

ラバードール制作者の女性・ガーフに話を聞きに行ったラッセル
は彼女からは大学教授か何かで社会学的調査か、ラバードールの
異様な世界の内幕を調べに来たのかと問われた。

ラッセルは見た目確かに大学教授と言えるかな~

・グレッグ編

ラバードールが集まる店で逃げた男から話を聞く。
そのラバードールの男性が高校のカウンセラーだということにも
驚きだったが、彼はグレッグを最初に見て

「フリークばかりの所にマトモ君が来てまるでターミネーターみ
たいにスキャンし始めた」

ということで警察官だということをあっさりと見破られていた。

その件で自分は警察官にどっぷりはまってそう見えてしまっている
のか苦悩するグレッグの姿が有る。

・フィン編

フィンの吹き替えをしているのが田中敦子さんだけど、
上述した「エレメンタリー」で、ルーシー・リューを演じている
ジョーン・ワトソン役の声を当てているのが田中敦子さん。
ルーシー・リューもエリザベス・シューも、そんなに好きでも
無かったんだけど、田中さんの声が好きなので、一気にこの
キャラクターたちが好きになってしまうという不思議な現象に
陥っている。

さて余談でしたが、フィンはラバードールを襲った男(エイドリ
アン)から話を聞き出す為のやりとりが面白かった。

「ドールを愛するのは殆ど喋らないからだ。これまで遭った誰
よりも理想の女に近い」
「あなたが本物の女相手だとダメ?」
「本物の女もフェイクだ。自分を作っている」
「私のまつげはフェイクだと認める。だから正直に言って・・」

■ネタ多き事件2

・犯人は娘のエイプリル

名前からして嘘っぽい(笑)
4日前には私は30歳の誕生日で祝って欲しいのは唯一父親だった
が、その父はクラブに行っていて私のことを見てくれていなかっ
たからだという娘。

母親のシャーリーンはもの凄いドSで凶暴な人物で、娘には完璧さ
を求め、結果としてダメだと分かると娘を見下して見限っていた。

その娘のことを無視していたが、殺害したとする際に感情を
表に出した際には、初めて父親は娘が母親に似ていることを目に
して存在を認識する。

父親の妻への溺愛ぶりを見ると、ヘタすれば出所後に娘を溺愛
していきそうなくらい今回の性癖は特異な感じだった。

・着るラバー

店にはラバードールを身につける為に太った人物が一生懸命
それに身を包もうとしていた姿が有ったね。この光景を見ると
以前に五輪で一世風靡したイギリスのスピード社が開発した
LZR Racerを思い出す。2010年にはその水着も禁止されたけど。
でも競泳用の水着って何だか水着というよりも水産業者とか
ダイバーが使っているようなものでなんか異様な格好が悪くな
ったよね。

・ヘンリー&ホッジス

この二人の絡み、久しぶりに見たぞ。
ホッジスがヘンリーのオフィスに行った際にビクついている
ヘンリーに突っ込みを入れていたホッジス。

「DNAだけどゴーストストーリーだ」

イヤリングの尖った先に痕跡の皮膚細胞が有りDNAを調べたら
CODISでヒット。女性と一致したが、2年前に死んでいる。
シャーリー・ブロック。ラバーの顔までそっくりだと。

正直ラバーはそっくりに見えない(笑)

・落ち込むグレッグ

かつて高校を題材にしたエピの際にモーガンが生徒、グレッグが
教師という構図でやりとりが行われたことがあった。
今回は落ち込むグレッグに対してモーガンが示唆するところが
有り、

「人って複雑なのよ、単純じゃない。色んな面を持っている」(Morgan)
「警察に見えるならコーヒーがただで飲めるかも」(Greg)
「ドーナツも付いてたりしてね」(Morgan)

モーガンが良いこと言ったみたいな感じでリアクションする所
がまた小憎らしい(笑)

■使用された曲

・Who Are You by The Who

■出演者

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA

ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官

ベリンダ・ガーフ (Jane Adams) ラバードール制作者
レッド (Michael Blackman Beck) ‘Living Doll’/カウンセラー
— (Jason Bond) Man in Club
シャーレーン・ブロック (Danielle Donn) 元モデル、2年前死去
スタン・プロック (Richard Gilliland) 父親
ジョナ・ブロック (Callard Harris) 息子
エイプリル・ブロック (Margo Harshman) 娘
ミズ・イリーナ・タール (Annelise Jorgensen) ジョナと関係女
バイオレット (Kyle S. More) ‘Living Doll’/ラッセルが話する
エドリアン・グラハム (Terrell Tilford) 駐禁からガーフの痕跡
ネルソン・カーン (Mark Aaron Wagner) レキシー、被害者
クレイ・ミラー (Josh Wingate) タトゥー、暴行、バイクで逃走
— (Casey Larios) Living Doll
シャーレーン (Rebecca Olejniczak)

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