エージェント・オブ・シールド Agents of S.H.I.E.L.D. シーズン3 第20話 解放 Emancipation

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第20話 解放 Emancipation

脚本/Craig Titley
監督/Vincent Misiano

【これまでのあらすじ】

リンカーンは基地に留めておくなら何か手伝わせて欲しいという。
メイはこの前は役に立たなかったでしょと告げる。コールソンは
タルボットに対して君のボスになったことを語る。マックは相棒
の変化に気がつくべきだったとするがメイはみんなが気がつかな
かったのだと語る。マックはデイジーに戦う気は無いというが、
ボコボコにされる。フィッツはハイヴは人間をインヒューマンズ
に変えようとしていること。遺伝子マーカーに関係なくだと。
ラドクリフ博士はその実験をするが失敗してドロドロになる。
上手く行くはずだとし正しい材料をもらえればと。デイジーは
私のDNAの中にクリー星のものが流れているので実験で成功させ
たいのであれば私を使ってと語る。

【ストーリー】

場末のバーでテレビニュースが流れる。
スティーブ・ロジャースは未だに行方不明。ソコヴィア協定を
巡ってトニー・スタークらアベンジャーズと戦った後に姿を
消したまま。117カ国によって批准されたソコヴィア協定は
アベンジャーズを国連の管理下に置くことを規定した。全ての
能力者はこの枠組みの中で登録・監視されると。
メイはいずれこうなることは分かっていたとコールソンに語る。
彼はキャプテンもエージェント・カーターも子供の頃からの
憧れだという。新聞には「ペギー・カーター、95歳で死去」と
書かれていた。2人の作り上げたシールドを我々が終わらせる
というのかとコールソン。協定を理由に政府に束縛されるのは困る
という。ハイヴを倒さなければならないと。政府は私がなんとか
するのでメイがこの戦いを終わらせるのだという。どんな手を
使ってもか?と。彼がもうすぐ来るので行ってくれとコールソン。
入れ替わる様にしてタルボット准将がやってくる。時間に性格
のタルボット。コールソンを見てその足はどうしたのかと尋ねると
ちょっとした事故だという。何ならレントゲン写真をあげようか
とし洒落たフレームに入れてと。こんな場末の酒場で落ち合うとは
なとタルボット。今回は真っ直ぐ基地へ連れて行ってくれるという
話だろうと。その前に話が有るというコールソン。
君の方が聞くんだというタルボットは私は大統領の使いで来たの
だという。ソコヴィア協定が法制化されて大統領は懸念されて
いるという。それはコールソンが能力者を不法に働かせていない
かということ。シールドは表に出して合法化させたらどうかと
いうが、シールドにインヒューマンズが居たら全て登録される
のだろうとしお断りだというコールソン。アベンジャーズも登録
しているだろうというタルボットに対して、でも全員じゃないと
反論する。それにアベンジャーズと違い我々は影の軍団だという。
影で何かをしている顔をしているぞとタルボット。秘密にして
基地にも案内してくれないじゃないかというと、コールソンは
それならそろそろ行こうと語る。なんとその酒場の地下にシールド
の基地があることが分かる。

デイジーは、腕をあげたわねフィッツと呟くが、シールドの
破壊防止システムコードは私の設計だからとしてシールドの
監視カメラに侵入する。リンカーンがまだ閉じ込められている
りを目にする。一体どんな悪さをしたのかと気にする彼女。
ハイヴがやってくるとワルが好みらしいなとデイジーに語る。
彼とは色々有ったが上手く行くと思ったという。今度奴らが来たら
容赦なく殺せるというハイヴ。
フィッツに勝ち目はないとし時間の問題だというデイジー。
ラドクリフはデイジーの容体を見る。金のガチョウを殺したく
ないという博士。デイジーは血を抜いていた為にかなり顔色が
悪かった。テストの準備はokだとし材料は完璧だという。後は
被験者のボランティアを募るだけだというラドクリフ。ハイヴは
それなら特別なヤツを連れて来るとしデイジーへのプレゼントだ
と語る。

メイはリンカーンのモジュールに行くと”餌の時間”だと語る。
笑えないジョークだというとあと何日閉じ込めるのかと。
メイは免疫システムが回復するまでは何日でもかかるという。
しかもデイジーを失い冷静じゃないというメイ。彼女を助けよう
とする度に問題が起きていること。ここを出たいなら今すぐに
タルボットに渡すという。現在人員の点検の為に来ていること。
デイジーを助けたいならば頭を冷やしてしっかりしてというメイ。

シモンズは食べられるだけ幸せよとリンカーンの状況を告げる。
フィッツはホントはリンカーンは外に出ても平気な状態に回復
しているんだけどコールソンの命令だという。リンカーンのせいで
血清の研究がストップしていること。あなたはデイジーのハッキ
ング対策をしてというと、まるでモグラ叩きをしているようで
ブロックをしてもすぐに何処かに入ってくるという。マックが
居てくれたら・・回復はしているがアバラと指の骨折は時間が
かかるという。一番の心配は心の問題だというシモンズ。
フィッツはなんとかこれでデイジーからの攻撃も一時間は防げる
だろうと語る。シモンズにその間何をするかと言うと二人は接近
するが・・

そんな中メイがシモンズたちの元にやってくる。
メイはデイジーのことを忘れてというと、手の内はバレている
からだと。結局は侵入されること。守りはやめて攻撃に切り替える
という。シールドになったつもりで考えて欲しいという。あいつ
を駆り立てるのは何か。目的は?とするとパラサイトだから
ひたすら食い尽くすというシモンズ。でも何処かに人間の部分
も残っていること。メイは最終目的が知りたいと語る。

タルボットはシールドの施設がこんなにも目と鼻の先に有る
なんて・・とSSRの基地もあるなんて初耳だという。記録されて
いなかったのだとし今後もそうで有りたいというコールソン。
我々は最大の秘密を明かしたのだとし信じて欲しいという。
せめて一時間は目をつむってくれという。タルボットはここには
何人のインヒューマンズが居るのかと問う。エレナ・ロドリゲス
が通りかかると、彼女とタルボットにお互いを紹介する。
彼女はコロンビアで発見したとし、麻薬カルテルと勇敢に戦って
いる人物。パワーを使い街を守っているのだという。登録してリスト
に入れれば命を狙われるのだという。情報は死守するとする
タルボットだがエレナは甘いわねと語る。どんなパワーを持って
いるのかとすると、エレナはタルボットのポケットから財布を
抜き取る。彼女は素早く、そして自立しているのだという。
出来ないものもいると。インヒューマンズにも人生や家族があり
踏み込みたくないのだという。君たちにもインデックスが有った
だろうというタルボットに対して、あれで学んだのだという。
人をリスト化してもろくなことがない。いずれ必ず悪意を持つもの
に利用されて罪なき人が苦しむのだというコールソン。

ウォッチドッグたちは射撃訓練をしていた。ジャクソンはみんな
悪くないが入隊希望者が減っていることを告げ、世間はソコヴィア
協定で解決したと思っているという。ボッグズはソコヴィア協定
が何だというのかとし、登録するだけでは生ぬるいと語る。
退治しなければならないとしジャクソンはATCUからインヒューマ
ンズの情報だとしリストの一部を渡す。

■感想

・イントロ

世界の117カ国が批准したソコヴィア協定によってインヒューマ
ンズを登録して管理しようとする流れが有る。ATCUとしては
シールドにもそれを守るよう告げる中で、タルボット准将から
は大統領の命に従いシールドの実態調査をする為にコールソンと
有ってシールド内にいるインヒューマンズの実態などを調べる
為に施設に案内を求めてくる。
一方でハイヴは科学者のラドクリフを使い普通の人間をインヒュ
ーマンズに変える研究をしていた。ラドクリフの最初の実験は
失敗に終わる。理論上必要なのは生きたクリー人のDNAだという
ことでハイヴはクリー人を捕まえてそれを実験台に使おうと
するが辛くもシールドたちがその計画は阻止する。これで大それた
計画は無効化出来たかと思われたが、デイジーの体にはかつて
輸血した際にクリー人の血をコールソンが注入したことも有って
まさに該当する人物。デイジーから血を抜き取りラドクリフは
実験を完成させる中、被験者に対してそれを注入していく。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」

時代にソコヴィアでヒドラが施設を作って派手に研究を行い
「アベンジャーズ/シビルウォー」で協定が決まったソコヴィア
協定。

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」 Avengers: Age of Ultron 脚本/Joss Whedon 監...

シビルウォーの感想は書いてないですが近い内アップして起き
ます。

・感想

やはり久しぶりに嬉しかったのがコールソンマジックとも言える
逆転の構図を描いたことかな。
大抵コールソンはやられていると見せかけて実際には相手の
裏の裏のをかいて最後に出し抜いてきた過去があるのだけど、
ここの所ハイヴの存在感の大きさやデイジーの仲間の洗脳に
よって冷静さを欠いていたせいも有ったのか、最後の逆転劇と
いう展開がまるで存在していなかった。
こういう逆転の仕方を見るのは久しぶりだけど、結局最後には
ハイヴの計画の根を絶やした訳では無い事が描かれて、
シールドが問題というよりも寧ろATCUの情報漏洩が問題過ぎる
じゃないかって所も有って、タルボットが指摘する度にお前が
さっき言っていた事はそのまんまあなた自身やATCUに当てはまる
ことだとイワンばかりの展開だった。

ここに来てエージェント・カーターの死の報が乗せられたのか。
これを見ると「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」
との時間的整合性を合わせている感じだ。

今回は色々と詳しく見ている人は劇場版の「アベンジャーズ」
「キャプテン・アメリカ」のどの時間的空間に配置されている
のかが分かるような仕組みだったのではないのかな。

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー Captain America: The Winter Soldier 脚本/Joe ...

■ウォッチドッグ!

一体この人たちは何をしたいのかなと思っていたけど、インヒュ
ーマンズを殺しつつ、結局は実験台にされてしまうという。
ジェームズが囮になって彼らを呼び出して捕まる流れが有る。
今回のキーワードは「囮」とか「動物」的なものが有り、
その辺で皮肉として言葉にも展開にも現れているところが有った。

■デイジーとリンカーンの忠誠心と心

この二人がまさに一連のドラマの行き先を読めないものにした
ところがあるな。デイジーはハイヴに操られているとはいえ、
やってはいけない人殺しに手を貸してしまうのではないかと
思われたし、リンカーンにしてもシールドからの厳しい視線を
受けて息苦しさを覚えるあまり信頼を裏切るような行動を取るか
に思われた。
結果的には化かし合いの構図が有って、色々なところで緻密な
囮戦略が取り入れられている。
逃走するリンカーンの前にメイが現れたりしてね。

リンカーンも馬鹿じゃなかった。
デイジーもまたハイヴに洗脳されているので自分を騙すだろう
ことを想定していた為に、リンカーンの方からメイの信頼を
勝ち取る為に作戦の一部に組み込まれた。デイジーとしても
冒頭からずっとリンカーンが閉じ込められていたので、シールド
からの信頼は得られていないと踏んで油断したところがあるの
かも知れないね。

■ハイヴは悪の権化

厳密に言うと悪魔ではないが悪魔にまつわる伝説にハイヴや
ヒドラが基になっているものが多いと語っていた。
タルボットはウォードは悪魔に取り憑かれているのかとして
いたけど「エクソシスト」ではないことを告げる。

一方そんなハイヴやデイジーに対してマックは絶望感を抱いて
いた。フィッツ・シモンズもマックに対して心配なのは
骨折によるものではなく、心の傷だとしていた。

しかしそれを回復させたのはヨーヨーことエレナだった。
エレナのことを救ったのはマックだしその愛称を付けたのも彼
だしね。

「ハイヴは純粋な悪。この世を終わらせる悪魔的な悪なんだ。
2000年間闇の中に居た悪。」(Mackenzie)
「ビールでも飲んで希望を持って。」(Elena)
「希望はまやかしだ」(Mackenzie)
「悪魔の思うつぼね。あなたみたいな良い人間が疑い逃げよう
としている。立ち上がって戦わずに。」(Elena)
「よくあること。コロンビアのことわざには”エルマン プレサ
ア ロス デビレス ポルケ テメ アラス フウルテス”」(Elena)
「悪魔は弱気者を食う。強気者が怖いから」(Mackenzie)

■ハイヴのことはフィッツ・シモンズに解析されていた

流石は二人だな。
ハイヴは無数のナノ・パラサイトが集まって作り上げたインヒュ
ーマンズで、ナノ・パラサイトは人間に触れると一瞬で食べ尽くす
こと。しかしインヒューマンズに接触すると脳の快楽中枢を
襲い、被害者は喜びとハイヴの為に働きたい欲求を与えると
いうことを突き止めていた。
この辺は先日ヒドラの施設で捕まえてきた男の脳を分析して
発覚したことなのかな?

■ハッキング対決

フィッツとデイジーのハッキング対決。
しかしそんなにセキュリティホールってあるもんですかね。
デイジーがリンカーンを逃がす為に色々と指示してくる。
あのテレビからメッセージが流れるシーンはちょっと怖かったし
何かのドラマでも見たな。

このシーンを見ていると「ニキータ / NIKITA」でディヴィジョン
の施設から逃げるシーンを思い出すな。

デイジーはリンカーンをクインジェット6に乗り込ませたけど、
その先には死が待っている。
しかし乗っていたのはラッシュだった訳だけど、これで
リンカーンが語っていた「全てのインヒューマンズには理由
が有って存在している」
の意味が判明したって感じだね。
ただラッシュのことはどうやって懐柔したのかな。
まぁ確かにデイジーは襲わないのでしょうが、ラッシュが
デイジーを助けられる能力者だということを何処で分かった
のか。
そしてハイヴとの戦いはなかなか興味深く、ハイヴに穴を
開ける事が出来た。
悲しいことに、そんなラッシュを倒すのがジェームズ。
一番仕えなさそうなヤツだったのに・・・

■その他

・統制が取れているからな

リンカーンによってクインジェットを奪われて逃げられた
際にタルボットが語ったけれど、それが作戦だったと知った
後にはコールソンが仕返しとばかりにこのような言葉を
発していた。

・待っている間は希望を持ちましょう

デイジーを連れて戻った際に、マックは本当にハイヴによって
洗脳されていないか。罠ではないかと疑うところが有った。
しかしCTで調べるとパラサイトは完全に消えていること。脳波正常。
パラサイトの影響はあり、離脱症状は暫く続くとのこと。

・ハイヴにはまだそま先がある

シモンズはデイジーが正常だと報告するがコールソンは、浮かない
顔をしているシモンズが何かを隠しているとすぐに分かった様子。
フィッツもあくまで仮説だとしていたが、
ハイヴの菌が加工されたようで、それを使って何らかの衝撃波
を生み出せばハイヴはかなりの人類に観戦させられるという。
しかも原始的なインヒューマンズに。
空高くから菌をまき散らせば・・と語るとタルボットは
「インディアナのATCUから盗まれたのは弾頭だ。完全な機能を
備えている」
と。

・十字架のロザリオ

最後にエレナがマックにロザリオを渡していた。

■使用された曲

・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary

■出演者

フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) エースパイロットで兵器の専門家
Hive(ハイヴ) (Brett Dalton) 元ウォード
デイジー・ジョンソン / スカイ (Chloe Bennet) S.H.I.E.L.D.、能力者
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 生命科学に精通
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
リンカーン・キャンベル (Luke Mitchell) 能力者、電撃
ホールデン・ラドクリフ (John Hannah) GT農薬、寄生生物関係の研究
ラッシュ (Matthew Willig) 能力者
J.T.ジェームズ (Axle Whitehead) 能力者、ハイヴの仲間
エレナ・ロドリゲス (Natalia Cordova-Buckley) ヨーヨー
グレン・タルボット (Adrian Pasdar) ATCUの責任者
ピート・ボッグガ (Trevor Torseth) ウォッチドッグ/能力者嫌い
ジャクソン (Jean Paul San Pedro) ウォッチドッグ/能力者嫌い
— (Jason Sweat) Recruit
— (Courtney Friel) ニュースキャンスター
— (Hal Perry) バーテンダー

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