第11話 道しるべ Under the Influence
脚本/Elizabeth Beall
監督/John Terlesky
【ストーリー】
新曲Fatal Impactが来週発売されるレジーナ・ケイン
の記念パーティーが開かれる。テーマは愛と悲しみと復讐だと
レジーナは告げる。しかし奥からジェジー・ラングが来ると
リポーターたちは一斉にそっちの方へと向かってしまう。
広報に対してどういうことなのかとし今日は私のアルバムのイベ
ントでしょというと、あの子のアルバムも来週発売されるので
2人の方がより人が集まるでしょと。しかし主役は私のハズだ
として激怒。ジェジーはレジーナの元に来るとあなたの影響で
私は歌手になったという。”小学の頃”の大ファンだと嫌み。
そんな中フード男が入ってくると女DJはプレイリストの入った
USBを挿して持ち場から離れてそのフード男の方へと近づく。
ケイトはリックに対して映画は交互に好きなものを選ぶのがルー
ルだと語る。しかし今回は君に選ぶ権利がないのだというリック。
リックはエスポジートに恋人と映画を見るときにつまらない映画
を選んだ人は次の映画を選べないのがルールだよなと語る。
エスポジートは何の映画?というとケイトは「バレンタインデー」
だという。それなら2回は選べないぞと。
遺体はゴミ収集箱に捨ててあり、缶を拾いに来たホームレスが
見つけたものだという。
検視をしているラニに対して死因は何かと尋ねると、銃を至近距離
から撃たれたみたいだという。ここには血しぶきがないので別の
場所で殺されて捨てられたのだという。身元は?ライアンは身分証
によるとホリー・ローズと書いて有るが名刺にはDJビートとある
という。エージェントに連絡したら昨日はレジーナのアルバム発売
パーティーでDJをしていたとのこと。エスポジートはレジーナの
PVって凄いよなとしガールズスカウトのコスプレのヤツを語る。
するとラニが凄い形相で睨む。
パーティーは午前1時までだったというと、ラニは死亡推定時刻は
23時から24時だという。パーティーで何か有ったのか。
ケイトは手に何か書いて有ることを告げると電話番号だった。
電話帳には書いていないものだというとケイトはライアンとエスポ
ジートに付近の聞き込みをしてくれと告げ、ケイトたちはパーテ
ィー会場に行ってくるという。
パーティー会場へ。
そこでは全力で宣伝したのかスタッフたちは酔いつぶれていた。
アレクシスがレジーナのコールミー・クレイジーにハマっていて
繰り返し聞いていたという。俺もクレイジーになったが
「バレンタインデー」よりマシだという。ズボンを履かない男が
歩いてくる。
レジーナはまだ寝室にいた。
DJビートについて尋ねると、あのクソ女のことかと告げる。アイツ
のせいで大変だったとし、私が準備している間にDJが会場を
盛り上げるハズなのに音楽を泊まり消えていたという。機材は
起きっぱなしで、23時頃音楽を自動再生にして消えていたという。
彼女が殺された事実を告げパーティーゲストと揉めていることは
なかったかと尋ねる。ゲストとスタッフリストが欲しい事を告げる
と、広報に提出させると言って彼女は二日酔い止めを飲んでまた
寝てしまう。
ニューヨーク署。
ライアンはパーティーゲストと話したがレジーナの言う通り
ホリーは突然帰っていること。今付近の防犯カメラ映像を調べて
いるという。彼女に家族はなく一人っ子で、18歳まで里親の元
を転々としていること。10代の頃には侵入窃盗、万引き、重窃盗
にも手を出しているという。最近7年間は特に問題は起こしてい
ないと。DJを初めてマジメになったのかも。ホリーのアパートに
何日か前、男が彼女の部屋のドアを叩くのを見ている人がいる
という。そこで男は「許されると思うな」と叫んでいたという。
暫くして帰っていること。似顔絵を作ってもらっているという
ライアン。
エスポジートがやってくると、遺体に書かれていた電話はタイリ
ース・ウィルトンという音楽プロデューサーのものだったという。
パーティーにも来ていたというと二人で聞いて来てと語るケイト。
ラニから電話だとしてリックと共に検視官室へ。
検死官室。
ラニはホリーの服に染みが付着。遺体をくるんだシートにも同様
の染みが付着して居たこと。ラボが分析中したらMSGを多く含ん
だピーナツ油だったと。リックは中国料理を食べてこぼしたのか?
と問うと、不思議なことに被害者の胃の中には中華料理はなく、
またパーティーでも振る舞われていないという。鑑識によると
ゴミ収集箱の中にも付着はしていなかったとのこと。中華料理店
の傍で殺されたのかもねとケイト。マンハッタンに何軒あると
思っているのかというリックに対してラニが睨みを利かせる。
銃どうかと尋ねると380口径だったがデータベースで一致するもの
はなかったとのこと。ホリーの服と包んでいたシートを調べたら
合成繊維が見つかったがこれもゴミ収集箱で付いたものではなく
分析中だという。
ライアンたちは音楽プロデューサーの元にいく。
あまりに寂れた場所にある為驚く。大手スタジオなのに何でこんな
場所なのか。エスポジートはパパラッチにばれないようにするため
だという。そんな中ライアンが髪の毛をいじると、エスポジート
は、「美人に会うとお前は髪の毛を撫でつけるよな」と語る。
ジェジーが来ているって情報が有ったのだというライアン。ジェ
ジーの方がレジーナよりも疑うまいというと、エスポジートは
ジェジーのファンは12歳の少女たちとお前だけだと突っ込む。
■感想
人は養育環境によって犯罪に走るということを体現していて、
子育ての難しさを感じる。特に片方の親だけで育てるなら
その環境は過酷にならざるを得ない。
そういう時に自分に構ってくれる人がいれば、悪い道に走らず
に、例え悪い道に足を踏み込んでも人生の軌道を修正してくれる
ことがある。
エスポジートがスラムで育ち、過去には生きる為に犯罪を犯した
としていたけど、それでも立ち直って今がある。
彼は軍隊に入隊しその軍隊時代の経験を生かしてNYPDで活躍して
いる人物だ。今回シェーンを守るボディガードの体格が明らかに
大きかったので流石のエスポジートも無傷では済まないかと
思ったりもしたが、その辺は流石。
アレクシスのことを一人で育てたリックだけれど、
「いずれこう考える。子は人生経験が浅くて今は道を探している
んだって。」
それにしても色んな趣味の違いも現れた格好だった。
ライアンは若者が聞くジェジーの音楽が気に入り、完全にミーハ
ー状態。
リックとケイトの間では映画を巡る攻防があり、男と女が好む
映画の違いというのも描かれた。このドラマだと捜査官は3人が
男性なのでこの戦いになると女性ケイトが不利に追い込まれるよ
な。
映画「バレンタインデー」を選んでしまったケイト。
みんなから批判されていた。昔感想を書いた映画のことかな。
http://itawind.web.fc2.com/movie/valentine.htm
勝手なルールが存在していて、デートでつまらない映画を選んだ
ものは次の映画は選ばれないというものがあるらしいが、
面白いかつまらないなんてその人の主観的なものだ。
■事件
女性の銃殺体が発見される。被害者はDJビートこと、ホリー・
ローズ。前日の夜にはレジーナ・ケインとアルバム発売イベント
のパーティーが有り彼女もDJとして呼ばれていた。
しかしそのパーティーでは突然レジーナよりも後から入って来て
現在若者を中心として人気の有るジェジー・ラングのアルバム
発売イベントも同時に行われていた。
現場には銃殺されたにも関わらず血痕が飛び散っていなかった事
から見ても被害者は別の場所で殺されて運ばれていることが分か
る。
■捜査
・ホリーの関係者のことを調べていく。
・ホリーが殺害されたのが23時から24時。イベントが有ったのが
午前1時。アリバイについてもそれぞれ出会った人から話を
聞く。
ホリーの過去を調べる程に黒い記録が出てくる。
未成年時代には数々の窃盗を繰り返していること。
DJとして働き始める中でも、自宅で開かれるイベントでは高級
宝石を盗まれたという人物が多くの場所で見られる。
彼女の関係者、足取りを調べていくウチに誰のアリバイが崩れて
ホリーを殺害する程に憎んでいたのか。
・鑑識
・被害者の服、くるんでいた袋には中華料理で使われるピーナツ
油で検出。
・またホリーの袋と包んでいたシートからは合成シートが見つか
り、その繊維はドイツ製の化学組成や色。ヨーロッパの高級車
2010年から12年型のX5のトランクマットに使われて居た。
・イベントで使われて居た機材の指紋からホリーのアシスタント
をしていた謎の人物はジョーイ・マローンだと判明。
・しかしジョーイはあくまで一兵卒で彼を操っている大物が
いるハズだと疑う。
■捜査2
ポイントは多いエピ。
・ホリー殺害時刻の23時から24時の間にそれぞれが何処にいたのか。
・殺害現場だとされる中華料理店の場所は何処なのか。
・彼女がDJをする度に被害が出ていて、ホリーが直前に本来
のアシスタントのポールに従兄弟と変更をしてくれと話していた
ことが有り、その従兄弟とは誰のことを指しているのか。
・当日の件で嘘をついていたもの。
・ホリーを殺して徳をするもの。
■結論
エスポジートは14歳の少年ジョーイが鍵を握っているが、その
彼は忠誠心を発揮してなかなか話そうとはしない。
そんな忠誠心とは余所に殺される可能性が有る中で、少年院には
連れて行けないし、施設に連れて行かれれば殺される可能性は
否定出来ない。
ホリーの携帯電話に目をつけて通話記録を調べると、ワシントン
ハイツの公衆電話からの連絡が多い。地元ということもあるが
ジョーイだった。
エスポジートは少年の心を説き解そうとして一晩彼の家に泊める
ことになるが少年は逃げる。ケースワーカーから何か有れば
エスポジートの責任になるとされていたので怖い思いがしたけど
取りあえず地下鉄で次の駅に乗っているところを見つけて逮捕
したようだ。
その光景を「フレンチ・コネクション」みたいだなとつっこま
れていた。パート1の感想も昔書いている気がするけどHP
にはパート2だけしかアップしていないみたい。
http://itawind.web.fc2.com/movie/frenchcoll2.htm
盗みを操っているものがいて「オリバー・ツイスト」のフェイギン
みたいだとして際にはライアンがそのノリに乗ってくれたし
ケイトもフェイギンを探そうと言ってくれた。
結果的に怪しいのは携帯を盗まれたことを黙って居たタイリース
かと思われたが、その携帯はドアの施錠を開けるキーとなって
いて、それを盗んでパソコンの中の音源がダウンロードされている
ことが判明。
タイリースのスタジオの近くには中華料理店(ヤン・ダイナステ
ィー)があるし、そこが殺害の現場だということも判明して彼が
犯人かと思ったが、結果として犯人はジェジーの音源を盗ませた
レジーナだった。
ヒップホッパー同士がディスって発砲するなんてことが起きた
時代も有ったけど、このドラマに於いては女性歌手同士の
争いの構図が有った。
■その他
・ジョーイの罪は?
シェーンに連絡して証拠の車を燃やしていたよね。
電話さえしなければ捕まえることが出来たこと。
ただ殺人ではなかった。
ジョーイの忠誠心を破る為にエスポジートが上手いこと取調室
でのやりとりでシェーンが窃盗の実行犯をコマに使っている
であろうことを証言させてそれを見せることで失望させて口を
割らせる。
・エスポジートはレジーナのPVが好き
ガールスカウトのPVのことを嬉しそうに話している際のラニの
顔が怖い。
また検視官室でリックがラニの推論を否定したときのラニがまた
威嚇しているように睨んでいたところが怖い(笑)
・ライアンはミーハー
お前って美人に会う前に髪の毛を撫でつけるよなとエスポジート
から突っ込まれていたけど、案の定ジェジーを見てデレデレして
いた。
ジェジーからサインをもらっていた。
「ジェニーとケヴ(ケヴィン)へって書いて」と。
・エスポジートはもてない?
俺はNYPDのカレンダーのモデルになったことがあるんだぞと
自慢していた。
ラッパーのMCザグもNYPDに取り調べを受けたことは箔が付くと
いうことで、照明係まで用意して写真を撮ろうとしていた。
アメリカのショウビズ界の恐ろしさだね。
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Slam It by DJ Roc
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
シェーン・ウィンターズ (Michael Irby) 犯罪の黒幕
ジョーイ・マローン (Nadji Jeter) 14歳、”モンスター”
レジーナ・ケイン (Taylor Cole) 歌手、所属10年
ダリウス・カーソン (James Black) “MCサグ”、ホリーが盗難したと
マリア・クーパー (Ursula Burton) ジョーイのケースワーカー
タイリース・ウィルトン (Geno Monteiro) 音楽プロデューサー
ポール・トラヴァース (Travis Wester) ホリーのアシスタント
ジョジー・ラング (Katrina Norman) 歌手、10代に人気
ホリー・ローズ (Briana Barran) “DJビート”、被害者
— (Erica Shaffer) Extra Reporter
— (Kat Feller) 女性のバーテンダー
— (Esteban Cueto) シェーンのボディガード
— (Ingrid Walters) 広報係
— (L.T. Tolliver) NYPD Uniform Officer / ジョーイの子守
ダコタ () ダリウスの妻
カイヤ () ダリウスの愛人
マーティン・デッカー () ジョーイの叔父、ギャンブル