第7話 カオス理論 Chaos Theory
脚本／Lauren LeFranc
監督／David Solomon
【これまでのあらすじ】
フィッツは何故時空の扉を再生させたいのか尋ねると、シモンズ
は戻らなければいけないという。シミュレーションを何十通りも
したがモノリス以外にも方法が有るのかも知れないとし現状では
方法が見つからなかった。コールソンはATCUはゲル状の物質で
インヒューマンズを閉じ込めているのをシル。ロザリンドは人工
冬眠させているとし、治療薬が見つかるまで健康状態で寝ている
ようなものだという。メイはストラッカーに対して何処に行けば
ウォードに会えるのかとするが、ガーナーがコンビニで変身して
殺そうとしたことを語る。
【ストーリー】
●マウス島ワイレアビーチ、6ヶ月前。
メイとガーナーは、二人で休暇を過ごしていた。メイは写真に
撮ったら完璧な瞬間が台無しだと語る。ガーナーは夕陽の光り
に当たる君があまりにキレイだったからだという。明日の今頃
は家に居るのねというと、今度はガーナーが君も台無しにして
いると語る。シールドを辞めると言ったらどうするか?今は戻り
たくないのだというメイ。私たちは上手く行かない理由は沢山
有るのだとし、またダメになるという。私はその理由になりたく
ない事を告げると、僕らは前より大人で知恵も付いたんだという。
今度こそ失いたくないとしてボクと付き合って下さいという
ガーナーに子供っぽいと指摘する。新しい始まりに乾杯する。
ガーナーはメイがいつ戻るか分からないとしてコールソンと
電話する。アフターライフのジャーインの資料は受け取ったと
いうガーナー。コールソンは君にはインヒューマンズの
カウセリングとして役立って欲しいと言うと、何か気がついたら
知らせるという。メイの電話を待っても無駄だぞというと、
コールソンもやはりこちらから接触しないと無理かと告げる。
そんな中ガーナーはジャーインが残した資料を受けると突然
その中から煙(実はテリジェン・クリスタル)が噴霧される。
それを浴びたガーナーは突然ラッシュに変身していく。
デイジーは先日のATCUがインヒューマンズにしていることに
ついてコールソンに話しかける。私たちはモンスターじゃない
こと。扱い方が分からないからって牢屋に閉じ込めるなんてと。
コールソンはゲル状の物質に包んでいるだけで医療措置と同じ
と考えて欲しいという。解決策が見つかるまでで治療法を模索
しているのだという。私たちは病気ではないというデイジー。
体の変化を突然受け入れられると思うか?と問うと、私も怖かった
という。君は周りのものを傷つけないように自分をアイサーで
打っただろうと。力をセーブ出来ないと感じたからだという。
変化を止める方法も見つかって居ないという。しかしデイジーは
人間には自分のままで居る権利があるという。
ガーナーはそこが勘違いしているところだと彼女に告げる。
君は自分の力をコントロール出来るようになったが誰もがそう
なるとは限らないという。危害を加えてしまうものはどうする
か?力を止められないものはどうするか?ラッシュを見れば
頭にアイサーを打って止められないヤツも居るので野放しには
出来ないという。暴走はラッシュだけだというデイジー。
コールソンは大統領や顧問団に会ったら伝えるという。
これから非公式だが能力者問題の今後を語り会う国際会議が開か
れるとし、コロラドのノーラッドだという。シールドは秘密組織
なのでATCUの顧問として出席するという。ゼファーワンにロザリ
ンドを拾っていくという。デイジーも彼女と話して欲しいとし
彼女を味方につける為だと。シールドが再び日の目を見るチャン
ス。君がインヒューマンズとしての成功例を見せれば良いという。
人類に脅威ではないと。
そんな中ジョーイ・グティエレスの面談があるとしてデイジー。
ガーナーは自分が代わりに行くよとし、進化が見たいという。
マックの元に何者(実はリンカーン)かが電話してくる。
シモンズはガーナーとすれ違うと、彼女がラボに向かっている
ところを見ると順調なのかと尋ねる。何もかも話したのは失敗
だったかも知れないというシモンズ。しかしありのままを話した
のか良いことだという。秘密は人を内側から蝕むものだという。
シモンズはフィッツの元にいくと、私の壊れた携帯だとして渡す。
向こうでずっと持っていたもので写真を撮ったり見た事を口述で
記録したとのこと。データの復元をしたいのかと問うと、あなた
のことは第二の目だと思っていたという。ダメ元ですぐに見て
見るというフィッツ。
メイはストラウスの言葉を考えていた。
ボビーはガーナーのことを心配しているのか、それともストラウ
スが昏睡で何も聞けないのを怒っているのかと問う。本部の話
ではガーナーは心配ないとしヒドラを捕まえるのだというボビー。
ボビーはメイに戻って欲しい事を告げ、問題はヒドラだけでは
ないとしインヒューマンズの中には凄いモンスターが居るのだ
という。一人でも味方が欲しいという。でっかいヤツはインヒュ
ーマンズを殺して回っていること。人間に変身出来るらしく、
見つからないのだというボビー。
メイはシールドの飛行記録を調べ、ガーナーの医療記録も調べる。
デイジーはメイを見かけると戻ってくれて良かったとハグする。
メイはガーナーに話が有るのだという。今は新人のインヒュー
マンズを査定しているという。隔離室ではなく、人の訓練施設で
会っているという。
●シールドの訓練施設 (暗号名:コクーン)。
ジョーイはガーナーの前で自分の能力を見せる。ジョーイは物を
作れるようになったことを告げワクワクするという。前よりも
コントロール出来るようになっていること。コントロールが重要
だという。デイジーはボクがシールドの役に立てるとし、その運命
はあなたの決断次第だと言われたと語る。
■感想
今回は一人一人に守るべき相手というのが存在していることが
分かり、本音と建て前、過去と未来、理想と現実みたいなものを
見せつつも最終的には本音を語って色々と問題を解決に導くなり、
気持ちを伝えるなりして物語を構成していく。
特に出会ったときの頃と現在変わってしまっている世界に
なっていること。それによってより複雑な関係が生まれて一筋縄
ではいかなくなっている状況が描かれる。
愛情だけあれば乗り越えられるという時代は終わり、現在に
至る様々なケースを取り上げている。
先日ATCUの施設を見せたかと思ったけど、今度はシールドの訓練
施設だとされるコクーンの存在も明らかにされ、取りあえず
ロザリンドとの関係が近づいた。
それぞれのエピが存在していたけれど、やはり一番切ないのは
フィッツ・シモンズのものが有ったな。
リンカーンの存在は先日のウォードを倒そうとして潜入していた
際のハンターに似ている。リンカーンが感情にまかせて無茶な
行動を取ることで解決出来るものも出来ないものになりそうな
感じがして怖かった。
■シモンズとフィッツ的エピ
今回のフィッツは時空の扉の謎に迫りつつも、シモンズから渡さ
れた携帯のデータ修復を通して、異星に居た時のエピソードなり
彼女の心情とそしてウィルとの出会いから始まり、感情が芽生え
ていく様子が描かれた。
しかしウィルと出会う以前にシモンズのフィッツに対する気持ち
も聞かれたし、とても複雑な思いがしたことだろう。
「私極点のどちらかに居るみたい。でも不思議なの。星や2つの
月は消えたり現れたりするが太陽が見えない。一度も太陽を
見ていない」
「初めて会った時のことを覚えている?あなたは大人しくて青白く
嘘みたいに頭が良くてハンサム。誰かと離れていたくないという
気持ち。私はあなたにくっついて困っていた。うっとうしたかっ
たでしょ。」
「あなたのことをしょっちゅう考えている。子供の頃に家族旅行
でいった(スコットランド)パースシャーで見かけた小さな山小屋。
その山小屋が気に入り今でもよく思い出す。あそこであなたと
一緒に・・もう無理ね。」
・写真
ウィルの写真を見ることが出来てフィッツには切ないものが
有ったけど、ウィルの制服のロゴはNASAが作ったものだけど、
そのロゴはあの時の扉を再生させたイギリスの古城に有ったロゴ
と同じであることを知り、NASAの上のものがモノリスの件で
関わっていることを指摘する。
ハンターはふざけて
「古代からの秘密結社が背後にあるとか言うなよ」
と語るけど、ヒドラの存在もある意味古代からの秘密結社だし
そもそもモリノスは下に書かれたS3-2のエピの中では
少なくとも1839年にはその存在は認知されている。
■デイジーとマック
今回はデイジーたちが捕まえたジェイクとの面談の日。
ジェイクはS3の初回にデイジー&マックで彼を落ち着かせる為
に、デイジーがマックのことをカワイイ熊ちゃんと称したのを
思い出す(笑)
建築現場で働いていた彼だけど少しずつ訓練することで力の
制御が出来る様になっていた。
ただシールドとして働くにはガーナーの承認が必要。
ガーナーは能力者の怖さというものを解いていた。
自分が制御出来ない状態でも有るので危険性があるというのも
分かるし、ガーナーが語る様に何かがきっかけでシールドとは
反目の立場になると能力者ってとても危険な存在なんだよな。
■ガーナーとメイ
今回は何と言ってもメイがガーナーの正体をストラッカーに聞い
て疑心暗鬼の状態の中から始まったエピだった。
ガーナーはラッシュであること。
冒頭ではメイがシールドから離れて行った時の6ヶ月の間のこと
が描かれて、ガーナーとはマウイ島ワイレア・ビーチで旅行して
いる光景が有った。
その際にこの地を離れる際に見た夕陽の光景。
ガーナーとメイの関係は間接的にはフィッツとシモンズの流れ
と平行して描かれて似たような感じに写る。
シモンズが見ることが出来なかったのは太陽の光だけどね。
ガーナーはカルヴァー大学の旧管理棟にいた。
メイはガーナーの正体を知ったことで、ガーナーが彼女を鎖で
繋いだ上で話し合いをしようとしていたみたい。
ガーナーがラッシュとして狙っていたインヒューマンズの情報
はデイジーの母・ジャーインが残していた記録帳からで、
その相手を一人ずつ殺して回っていた。
ガーナーがそのノートから噴射されたテリジェン・クリスタル
を浴びる時の光景は、S2-10でオベリスクの力の時の光景と
同じ。何かを浴びて、あの時はデイジーとレイナが黒くなって
脱皮して新しい姿になった。今思えとレイナの外見はラッシュ
に似ているか。
あの時マックが変な感じになっていたけど、マックってどうな
っているんだっけ??
・バーレーン任務
最近メイのバーレーンのことが引用されることが多いな。
いわゆるメイが騎兵隊と呼ばれるようになった任務のこと。
この辺はS2-17のエピを見るのが一番早い。
能力者だと思っていた人物が実は少女だったことでメイが殺さね
ばならず、ガーナーはそれを引き合いに出して自分のことを
正当化する。
またガーナーは初めて住んだクラウンブルックのワンルーム
アパートのことを口にして同情を誘っていた。
「ボクには道義的責任が有る。みんなの為にやっているのに・・」
「死ぬ覚悟はとっくに出来ている。色んな最期は想定済み。でも
それがあなただとは思わなかった。」
■ロザリンドとコールソン
いよいよこの二人Hする関係になってしまったか。
最後にはウォードとマリックの繋がり。
そしてマリックとロザリンドの繋がりが見られたことで、影の
権力者がマリックであることは明らか。
ロザリンドって愛嬌有る顔をしているのにな。
ただまぁロザリンドは政府の命令で動いている訳だし、マリック
と繋がっていても変ではない。問題はマリックが何をしようとして
いるのかということか。
■その他
・ボビーとハンター
今回はボビーのロッカールームでの下着姿が見られた。
これはボビーファンの私としては保存版だな(笑)
ハンターは着替え中の彼女に「そのままで」と語るところが
笑ったけど、二人は愛しているが故に相手を危険な任務に送りた
くないところがあるようだ。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) ヒドラ家
デイジー・ジョンソン / スカイ (Chloe Bennet) S.H.I.E.L.D.、能力者
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 生命科学に精通
ランス・ハンター (Nick Blood) シールドの傭兵
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
ボビー・モース (Adrianne Palicki) ハンター元妻バーバラ
ウィル・ダニエルズ (Dillon Casey) 異星へ、NASA2001年
リンカーン・キャンベル (Luke Mitchell) 能力者
ギデオン・マリック (Powers Boothe) 大物?、大統領
ロザリンド・プライス (Constance Zimmer) ATCU、マリックと精通
ジョーイ・グティエレス (Juan Pablo Raba) インヒューマンズ
ラッシュ (Matthew Willig) ガーナーの変身後
アンドリュー・ガーナー (Blair Underwood) 教授、心理学者
— (Jack Guzman) S.H.I.E.L.D. Agent
— (Kyle Clements) S.H.I.E.L.D. Agent