第19話 愛を売る女 Guilty Pleasure
「aka.罪と快楽」
監督/James Whitmore Jr.
脚本/Reed Steiner
Christopher J. Waild
【ストーリー】
キンバリー(Hayley Chase)が運転する中、若者たちは色々と噂
話で花を咲かせる。ブレッドとステイシーが付き合っているのは
本当なのか。グウェン(Kallee Brookes)によると絶対にそうだと
し後ろから見たらお尻に触っていたという。ヴィンス
(Chris Sheffield)は他の話題にしてよと語る。Facebookにこんな
写真を上げていたというグウェンだが、キンバリーは横目を
向いた隙に前方の車道には男が歩いてくるのを見かけヴィンスは
キンバリーに人が居るぞと語る。急ブレーキをかけると何とか
車は駐まるが男に軽くぶつかる。キンバリーははねる前に止めた
というが・・ヴィンスは急いで救急車を呼ぶよう指示する。
倒れた男は血だらけ。アメリカ海軍と書かれたシャツを着ていた。
・NCISオフィス
トニーは出社するとそれに気がついたマクギーはオハヨーと声を
かける。トニーはそんな彼にご立腹で夕べ約束をすっぽかした
だろうと。昨日航空宇宙博物館のバーで待ち合わせしていたのに
お前が来ないから怒っているのだという。ジヴァは付き合っている
のか?と問うと、マクギーは女漁りに僕を使っているのだという。
博物館に僕の同期が働いているとし彼女は月着陸船の専門家だと
いう。お近づきになりたいから紹介しろって言われたというマク
ギー。誘うのが怖いのねとジヴァはトニーに言うがそれを否定する
トニー。援護が欲しいだけ・・マクオタクのなと。バーで落ち合う
約束は明日の夜だとして携帯のスケジュール帳を見せる。
15回もメールしたし3時間も待って電話したが出なかったとすると
マクギーは風呂に入っていたんだという。
毎朝スプリンクルのかかったドーナツを持って来ては30分もかけて
取っていることを指摘するとそれならトッピングされていないも
のを買えというトニー。マクギーは明日の約束はキャンセルねと
語ると、トニーはもうお前とは友達じゃないという。今のトニー
とマクギーの関係は”ヘンタイ期”なんだよというジヴァ。それを
言うなら”倦怠期”だとトニー。
ギブスがやってくると出動だとし、ノーフォークで海軍兵が死んだ
と語る。
・遺体発見現場
被害者はジャスティン・モス海軍大尉(Jeff Wolfe)。
広報部に勤務し既婚しているが子供は居ないという。刺された後
にはねられたのだというマクギー。ダッキーは大きな刃物による
ものだととしコンバットナイフかククリだろうと。ククリとは
ネパールのグルカ族が使う大型の刀だと。目撃者によると被害者
はフラフラしていたそうだというマクギー。自宅にはジヴァが
見に行っているが血痕はなく妻は留守にしているというトニー。
大量出血が感覚を鈍らせたのかも知れないという。たまにある
ことでニューヨークで交通事故に有った男は家に帰ってベッドに
入り朝になって左手が無くなっているのに気がついたのだという。
彼は失血死だが刺されたのは血の量から見ても別の場所だろう
と。血痕は丘の上から続いているというとギブスはトニーと
マクギーに見に行けと語る。マクギーはトニーに対して「死人は
何故家を目指したか・・それは”言えん”」と。お前痩せてから
つまらなくなったなとトニー。
犯行現場には警察官が規制線を貼っていた。
血痕が続いている。森を抜けて初めはモーテルかと。
そこにはフィル・マッキャデン捜査官(Adam Kaufman)が既に
捜査していた。
「君は現場こっちは死体」だとトニー。それに対してフィルは
「交換だなクラリス」と語ると、トニーは映画「羊たちの沈黙」
かと語り名場面だなと。「ワインはキャンティで」とトニーは
語る。
マクギーは見つかった証拠品を渡してとフィルに言う。
その辺は分かって居るだろうMc Cとトニー。
・殺害現場のモーテル。
現場の惨劇を見たトニーはまるで「キル・ビル」だなと。
すると二人は「ボリュームワン」だろうと語る。宿泊客はジャス
ティン・モス。メイドが見つけて通報したこと。髪の毛が何本か
見つかるが指紋はないという。ワインはボトルとグラスの2つ。
客が居たのだろうと。
すると現場にエミリー・モス(Jillian Bach)が急いで駆けつけて
くる。
ここで人に逢うから後で迎えに来てと言われたという。相手は
女でコールガールと逢っていたとのこと。
・NCISオフィス
エミリーからその辺の事情を聞く。
エミリーはその女が犯人ならば殺すという。トニーは逢うことを
承知していたのでしょ?と問うと、ジャスティンは「ネイビー・ヘ
ラルド」の記者のだという。ノーフォークの高級売春を取材して
いたとし、記事を書くためにコールガールと逢っていたと。
彼女たちの暮らしぶりを聞いていたこと。彼はプロに徹していた
とし前にも何度か逢っていたと語る。トニーはそれ以外に何か
していたのではないかと問うと、浮気など絶対にしていないという
エミリー。
ジャスティン海軍大尉は軍歴はクリーンで犯罪歴は無し。
記者を務める傍らでノーフォークの海軍航空基地にも所属していた
というジヴァ。大尉の口座をチェックしたところ、モーテルで女
と逢う前に1000ドル引き出しているというマクギー。取材料じゃ
ないなというトニー。この一ヶ月に他にも2回1000ドルずつ金を
引き出した日に取材対象者と逢っているという。これまではいつ
もノーフォークのリバティスクエアってバーで待ち合わせしていた
ようだと。ギブスはそこから防犯カメラ映像を取り寄せて女性を
突き止めろと語る。
トニーは奥さんが取材に怒って犯行を犯したのではないかという。
「悪いことの方が信じやすいのよ」・・これは「プリティ・ウー
マン」のセリフだというトニー。ジヴァはヘラルド誌の編集長の
ハーヴェイ(Bruce Nozick)に逢って話を聞いてくるという。
ギブスはマクギーと行けと。トニーは自らギブスにノーフォーク
で一年半で似た事件を探せって言うんでしょと言うと、お前はマッキ
ャデンと組んで捜査しろと言われる。
■事件
ノーフォークで再び海兵のジャスティン・モス海軍大尉が
殺害される。彼は元々ノーフォークの海軍航空基地にも所属して
いたが、同時にネイビーヘラルド記者として記事を書いていた。
彼が追求していたのはノーフォークでの高級娼婦の実体について
のこと。妻のエミリーは夫が娼婦と逢っていることは知っていた
が、彼はプロとして接していたというが・・・
■感想
最近マクギーの痩せ方が尋常では無くなって来ているけど、
このドラマが放送している当時も確かそんな声が聞こえてきてい
た。更に激やせしていくので病気説が浮上していたが、単純に
健康を考えての食事制限だったようで・・・
マクギーってふっくらしているから良い味を出していたので
痩せてしまうと笑えるところも笑えない。
今回トニーとマクギーがケンカすることになるけれど、マクギー
側からジョークを飛ばすのに対して、トニーが語るように
「痩せてからジョークが面白くなくなったぞ」というのが正しい
のかも。
今回はトニーとマクギーがケンカしたことで、マクギーはジヴァ
と行動することになり、トニーはS7-16に登場したマッキャデン
刑事と行動を共にする。
ただ当初は映画好き同士で波長が有っているかに思われたが、
徐々に二人の関係がズレていきやっぱりマクギーの方に戻ってい
く。
ジヴァがトニーとマクギーのケンカを見て”ヘンタイ期”(倦怠期)
と語るところが笑えた。最近単語を間違えることも少なくなって
難しい事を言う事も多かったのに・・
マクギーはトニーとマッキャデンのことを”Tキャド”と呼ぶこと
に。そういったマクギーに対してトニーは”マク嫌みくん”だと
返すところも有る。冒頭ではマクギーのことをマクオタクと
言っていたし、最近ホントに毎回トニーは色んなあだ名をつけた
がるね。
トニーがマッキャデンを嫌いになったのは映画の趣味が最後に
なって違うと思ったからなのか。また自分以外にマクギーのこと
をちょっぴりバカにされたり、ジヴァのことを良い女とした
ことからも色んな意味で気持ちが離れたのかも知れない!?
■捜査
捜査は被害者が逢っていた人物を特定していく。
防犯カメラ映像からすぐにシャーロット・クック(Taylor Cole)
であることは突き止めたが、彼女が何処に居るのか分からない。
そこで保護観察中で売春婦を統括していたホリー・スノウを
頼ることになる。
スノウ役のDina MeyerとはS7-13に出て来た捕まえたキャラクター
だ。
彼女色んな意味で仲介役を演じることが多くなっているな。
ギブスとの関係が良い感じだったのでその後の関係が気になる
ところだけど、2017年11月現在彼女がNCISに出演している気配
はない。
■おとり捜査
スノウは自分が商売に戻ったと知ればシャーロットの方から
連絡してくるとしていた。何処からこういう情報が回るのか
分からないけれど、案の定連絡してくる。
シャーロットに対して
「紹介したい客が居る。KBっぽい感じで多分MOX、ハーラ・
アラウラウドだ」と。
結局どういう意味なのか分からなかった。
おとり捜査で売春させて逮捕させようとする。
おとり役にはトニーが担当することになるが、ホリーからは
それでは駄目だとされ、完全にトニーのことを見抜かれていた。
ギブスはホリーとの心理的駆け引きでは負けまいとしていた
けど、結局男なんてのは女性にかかると簡単に見透かされそうだ
(笑)
逮捕することに成功。
弁護士にはドワイト・カスダン(Jason London)という男が付く。
ホリーは済まなそうにしてシャーロットに接していたけれど、
彼女が人を殺すような人物ではないことを唱えていた。
一度は見立て間違いかと思わせた。それはシャーロットの客が
全て殺されていっているから。
しかし結局の所、犯人は独占欲の強い夫・カスダンによるもの
だった。そんな人物が妻に売春させるか?
■その他
・アビーとホリー
どうも今回のアビーは何だかホリーと話したがっているような
相談したがっているような感じだった。モジモジしている彼女の
光景が有ったけど、結局何か聞きたかったのかな。
日本の風俗に通う男性の中には女性から色々と説教したり、話を
聞きたがるという人が多いとよく言われる。アメリカの場合は
完全に支配型の男性が風俗を利用して見下しては殺害するって
パターンが多いよね。
・引用された映画
・羊たちの沈黙
「君は現場、こっちは死体」
「交換だな、クラリス」
「ワインはキャンティで」
トニーとマッキャデンのやりとり
・キルビル vol.1
現場をみた時の状況を指してそう呼んだ
・サンフランシスコ舞台の映画
「ブリット」「アルカトラズからの脱走」「ダーティー・ハリー」
って言いたいところだが、最高傑作は「めまい」だ
・マッド・マックス2
金曜日に上映会であるので一緒に見に行こうとトニーを誘う
マッキャデンの姿が有った。
「黙って立ち去れば命は助けてやる」
「ガソリンは頂くぜ」
・工場がクライマックスになる名作映画は?
「ターミネーター」、悪いアーノルドがプレス機でペチャンコに
なるとマッキャデン。トニーは2も良いとして良いアーノルドが
T-1000を倒した跡に溶鉱炉に入ると。
・「ダイナー」って見た?
現場の捜査はマクギーたちに任せて俺たちは食事に行こうと言った
際にトニーがマッキャデンに語ったセリフ。
・コールガール映画と言えば?
「コールガール」そのまんまだった。ドナルド・サザーランド
か・・とトニー。マクギーがボソっと「リービング・ラスベガス」
と語った言葉がもしかするとトニーの心を掴んだのか?
・「アッタッチャブル」のネスみたいにロビーで待ち構えよう
マッキャデンが言ったセリフだけど、トニーはそれは間違いだと
して、「アンタッチャブル」は駅で待ち構えていたことを指摘。
そして元ネタは「戦艦ポチョムキン」だと語る。
■使用された曲
・
■出演者
リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) “トニー”
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) モサド
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) “アビー”分析・解析
ドナルド・マラード (David McCallum) “ダッキー” 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視
レオン・ヴァンス (Rocky Carroll) NCIS局長
ホリー・スノウ …… 元売春経営
フィリップ・マッキャデン …… ノーフォークの捜査官、”フィル”
ドワイト・カスダン …… 弁護士、クックの夫
シャーロット・クック …… 売春婦
エミリー・モス …… ジャスティンの妻
ハーヴェイ・グロスマン …… “ネイビー・ヘラルド”誌編集長
キンバリー …… 運転手
ニコラス・エヴァレット …… 国務省
グウェン …… キンバリーの友達
ヴィンス …… キンバリーの友達
ジャスティン・モス …… 海軍大尉、広報部勤務”ネイビー・ヘラルド”