第8話 殺人は永遠の輝き A Murder Is Forever
脚本／Chad Gomez Creasey
Dara Resnik
監督／Bill Roe
【ストーリー】
司会者(Carter Roy)の男性は今夜のゲストはアリス・クラーク
(Natalie Padilla)、彼女は22歳の時にゴリラの社会を研究
する為にルワンダのジャングルに居たと会場に集まる人に
説明する。その間にアリスの助手のカイル(David Blue)は
彼女に何度も電話してもう始まるので早く来てくれと留守電
に入れる。司会者はアリスのことを説明。アメリカに帰国後
ゴリラの生態・ボスの研究をして都会のジャングルでも
活用出来ないかと考え、世界の有力者たちの人間関係を
改善するセラピーを始めた。最近出版した「求愛行動 関係
構築の手引き」はベストセラーを記録したとして、そんな彼女
をお迎えしましょうと語るが、アリスが舞台に出てくること
はなかった。その頃彼女は駐車場の中で死亡していて、そこに
は男性(バレット・ホーク (Anthony Ruivivar))がナイフを
持っていた。
リックはベッドで寝ているとケイトが起きていることに
気がつく。どうかしたのかと問うと、壁に飾って有るライオン
が私を睨んでいるみたいで落ち着かないという。リックはそれ
をライナスと名付けていた。ここに来る度に観られている
気がするのだというと、私は刑事でありいつも警戒して
いるのだから家に居るときくらいはリラックスしたいのだと
いう。ハラペコのライオンがいつ襲ってくるか怯えながら
クラスなんて嫌だという。ライナスを捨てろというのか?
別の部屋に移動させて欲しいと言っているのだとしあなたの
書斎に置いてはどうかという。そんな中ケイトに電話が鳴り
事件の知らせを聞く。
現場に向かう際、二人は”ライナス”について語り合う。
ライナスは「弾丸の雨」で初めて印税が入った時に勝った
“守り神”みたいなもので、寝室はオレの巣穴だという。今は
“オレ”ではなく”俺たちの”巣穴でしょとケイト。ライナスは
オレの一部なんだとすると、それなら今日から自分のウチで
寝るというケイト。
ライアンから状況を聞く。
被害者はアリス・エイミー・クラーク(37歳)、胸を撃たれて
いて遺体は一時間前に駐車係が見つけたこと。セラピストか
何かでここにオフィスが有るのだという。リックは彼女は
人間関係をよくしてくれるというセレブ人気のセラピストだ
として知っているだろうと語る。彼女の書いた本はベスト
セラーだと。知っているのか?というケイトに対して、
評判だけで利用したことはないという。彼女によると
「自分の動物的な性質を知れば人間関係は劇的に上手く行く」
とし
「人を自宅に入れることはその人を守りたいって動物的本能」
だというリック。
車の中は完全に荒らされていてシートも破かれていた。
ラニは血の飛び散り方を観れば犯人が荒らしたのは殺した跡。
財布、携帯、鍵は盗まれていないしバッグの中には1万ドルも
入っているがそれも盗まれていないこと。そんな大金は
ベストセラーでも持ち歩かないだろうというリック。それに
金目当てじゃないなら何を探していたのかというケイト。
殺された時間は?と尋ねるとラニは体温や死斑から見て
昨日の夜6時から8時だろうと。防犯カメラ映像は?と問うと
ライアンは駐車場にはないがビルの中の映像が有るので今
もらってきているという。何かのアラームみたいで何分か
置きになっているんだというライアン。携帯を観ると
“NF1945″と書かれていた。エスポジートは助手と話してくる
という。
助手のカイルは4時半頃講演会の準備でオフィスを出たが
アリスが来なくて・・と。昨日の予定は全部キャンセル
していたとし講演会の準備かと思っていたという。昨日は
オフィスに籠もりっきりで恋人のマット(David S. Lee)
の電話にしかでなかったという。誰かに狙われそうな高価な
ものとはないか?とエスポジートはカイルにオフィスの鍵を
開けてもらい中を観ると・・・
・NYPDのオフィス
エスポジートは室内が完全に荒らされていたことを報告。
パソコンや美術品など高そうなものは全て残っていたと語る。
犯人はクライアントのファイルを観た形跡があり、アリスの
クライアントはCEOから政治家などの大物が多くセラピーの
細かいメモがある。世界有数のエリートの秘密が書いて有る
ものだとすると、殺人の動機にはなるなという。ライアンは
カメラ映像を調べると犯行時刻にこの男が写っていたとし
これ以外にアリスのオフィスに近づいたものはいないという。
明らかに顔がカメラに写らないように隠していた。
ゲイツはケイトにアリスの恋人のマット・ランチ
ェット(David S. Lee)が来たので話を聞いてと語る。
・マットから話を聞く。
防犯カメラに写る写真を見せるが見た事はないという。
犯人の狙いは分かるかと問うが分からないとし、アリスが
亡くなったのは僕のせいだという。迎えに行くと言ったのに
残業でいけなかったと。仕事は何をしているのかと問うと
国際協力NGOのコンサルタントだという。アリカは人助けを
していたのに殺されるなんて・・とショック。彼女は
トラブルを抱えていたことは?全くないという。クライアント
と揉めていたことは?攻撃的で我が儘な人も居たが、気難しい
人ほどやり甲斐があると言っていたという。仕事の話は
しないがランチをした際に少し動揺していたところが有った
という。クライアントが怒って電話してきたと言っていた
との事。
リックはアリスの本を引用しケイトに聞かせる。
「雄は縄張りに雌を迎入れることで敬意を表している」
君を迎え入れてるのは敬意だというリック。私の縄張りに期待
なら考えに直してと語る。
鑑識が車とオフィスを調べたが指紋なし、手がかりなし、犯人
は証拠を残していないという。カメラのこともあるしプロの
仕業だなと。しかしどうしてプロの殺し屋がセラピストを
殺すのかというケイト。誰も知らないクライアントの秘密を
知っているからだろうと。殺されるようなことだって聞いて
いるハズだというリックに例えばどんなものかと問うと、
核兵器のコード、アポロの月面着陸の真相、冷凍された
ウォルト・ディズニーの遺体の在処など・・。それを聞いて
呆れるケイト。ライアンはマットのアリバイは確認が取れた
として残業をしていた事を語る。アリスは「不思議の国」行き
だと。携帯のNF1945を調べたら彼女が借りた飛行機の番号だ
ったという。パイロットはアリスから5万ドルを受け取り行き
先が分からぬママ待機していてくれと言われたという。
トラブルで逃げようとしていたのか?しかしそれなら警察や
恋人に相談するのではないか?
そこにエスポジートが発見だとし新聞スタンドの男が容疑車
が青いバンに乗って出て行くのを観ていたという。
トリー(Maya Stojan)は幸い交通課のの車はカメラ映像を
搭載しているから写真があるという。マンハッタン・ラプター
という会社の車だという。犯人を捕まえに行くと相手は
バレット・ホーク(Anthony Ruivivar)という人物だった。
連行される前に彼は車の中に有ったPCのデータの削除、シュ
レッダーで必要データを削除していた。
■事件
ルワンダでゴリラのボスの研究/生態調査をしていたアリス・
エイミー・クラークが何者かによって殺害される。
彼女はアメリカに帰国して以降、動物の習性は都会のジャン
グルに於ける人間関係にも通じるところがあると考えて
「求愛行動 関係構築の手引き」を執筆したところ、その本
はベストセラーとなり、セレブ相手にカウンセラーのような
事をしていた。しかし彼女のオフィスの駐車場の車の中で
殺害され発見される。車の中は荒らされ、彼女のオフィスも
荒らされていた事を知る。
■感想
金曜日は忙しく土曜日も仕事の上に、浦和レッズ戦が有った
こともあり感想が書けずにいました。
記憶に頼る所も多いので間違っていたら済みません。
ドラマとしてはリックとケイトが結婚を決めた中での、
男女関係に於ける関係の構築を今回の被害者が研究していた
行動心理学を通して観るような物語だった。
ケイトはリックの寝室にあるライオンの写真”ライナス”が
壁に貼られていることが気になって仕方が無い。
まるで観られているようで寛ぐべきハズの自宅でも誰かに
観られている感じがして嫌だと語る。
リックとしては「弾丸の雨」という小説で初めて出た印税で
購入したものであり、お守り的で象徴的なものがあるのだろ
う。
ただ正直あんまりセンスがあるような写真に見えなかっ
た(笑)
男女に於ける同棲関係では最初が肝心だとはよく言われる。
主導権を握るのはどっちなのか。
まぁ大抵は女性のセンスに身を委ねることになると思うけど
譲れない部分というのはあるのだろう。特にアメリカのドラマ
に於ける男性スペースではソファーと大型テレビで観る
スポーツ観戦の環境だよね。
今後二人の生活に於いて前途多難さを感じさせるような
エピソードで示唆するところが多く、ダイヤ/指輪を扱った
ところもまたそれを象徴している様だった。
前回のエピソードでは障害の一つだったアレクシスとケイト
の関係の修復改善を行ったので、これ以上の問題ってない
よなぁ。
リックがセコイ仕掛けをするところが笑えた。
冒頭ではケイトから仕掛けたものだったけど、書斎に退けない
のであれば私は部屋に戻るという。
そんなリックは、NYPDのケイトのデスクも”俺たちの”共有
スペースだとして象の置物が怖いので捨ててくれと頼む。
ケイトがあっさりと承諾してしまったのでまさに空しさだけ
が残るリックであった(笑)
■捜査
アリスのクライアントから借りていたホテルの金庫の中から
巨大なダイヤが見つかる。
このダイヤを巡り、どういった意味合いのあるダイヤなのか
ということが問題になる。
冒頭では明らかにバレット・ホークが怪しい存在だったが、
彼はクライアントに頼まれてダイヤを探していただけであり
殺害やNYPDへの銃撃を否定する。
■容疑者
捜査線上に少なくとも疑われた人物を列挙してみる。
バレット・ホークを雇った人物は誰なのかというのが最初の
課題でも有った。
・恋人のマット
国際協力NGOのコンサルタントなんて如何にもきな臭い。
アリス自身もカウンセリングの仕事を持っていないで、その
まねごとみたいなことをしていたみたいだけど・・
彼が別名を持っていたことを知り相当怪しかった
・顧客のアンドリュー
Dominic Hoffmanが演じたアンドリュー・スペンサーはホテル
不動産で財を成した人物。アリスの顧客の一人であり
奥さんとは法廷で離婚協議中なので何か不利な状況を防ぐ
為にアリスの持つファイルを盗もうとしてホークを雇った
のではないかとされたがそれは否定する。
■捜査2
ダイヤが見つかったことで可能性が広がり過ぎてしまった
感じだったけど、こんなダイヤを持っているということは
それなりに限られてくるものがあるのからね。
当初はアフリカの鉱山で見つかったものを持ち込んだのか、
それともそれを持つ人物がアリスのクライアントに居たのか
で分かれた。
彼女はセラピストでもベストセラー作家としても成功
しているので、ダイヤを盗んで棒に振るハズはない。
宝石協会で調べてもらったところ、100カラットのダイヤは
本物だがアフリカにあるような自然的な鉱物ではない。
・人工ダイヤ
人工ダイヤの製造なんて昔から出来ていたよね。
炭素で出来ているのだから如何に高熱で圧力をかけて合成
させられるのか。
工業用に使われて居る研磨剤はダイヤを細かくしたものだし、
問題はどの程度の大きなのものを作れるのか。
■結論
その他もろもろ有った気がするけど何だったかな。
アリスの本の影響を受けてエスポとライアンが相棒関係に
於ける男女の役割を説いていた。オレが男役だろとライアンが
言ったかと思えば、お前は防弾チョッキを着ているじゃないか
と思わず突っ込まれていたり・・
またダイヤを持って帰る際にエスポとライアンのダイヤが
狙われたけど、エスポは数十万ドルもするこのダイヤを
持って逃げ出したくないかと尋ねるも「全然思わない」と
一蹴された。ライアンは結婚したばかりなんだし妊娠して
いるんだし逃亡はしないだろうに・・
犯人はスティーヴかと思ったら、妻のジャネットだった。
彼女は2年前のチャリティイベントでそれをネックレスとして
首から提げていた。周りには偽物だとしていたけど、それが
本物だと知っているものの犯行だとされていたけど、
ジャネットだった。
怪しいと思っていたマットはこういうダイヤが量産出来れば
ダイヤを巡る野蛮なカルテルが居なくなると考えた様だ。
ただ彼は違った。
スティーヴはかつてダイヤの製造法を開発してそれを
ヴォンロエンというダイヤカルテルに売っていた。
もしもダイヤが盗まれたらそのカルテルに殺されるという
ことで、スティーヴの妻・ジャネットが探していたようだ。
■使用された曲
・Castle Theme
■出演者
リチャード（リック）・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
パイ …… アレクシスの彼
トリー・エリス …… NYPD行動科学分析官
バレット・ホーク …… セリブ御用達フィクサー
スティーヴ・ウォーナー …… IT事業
ジャネット・ウォーナー …… スティーヴの妻
マット・ランチェット/レオ・ウィンガード …… アリスの恋人、NGO
カイル …… アリスの助手
アンドリュー・スペンサー …… MINOTAUR TRUST CEO
エドワード・ピータース …… 宝石
MC …… 司会者
…… 受付係 / MINOTAUR TRUST
アリス・エイミー・クラーク …… 37歳カウンセラー