スーツ / SUITS シーズン3 第13話 因縁の対決 Moot Point

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第13話 因縁の対決 Moot Point

監督/Kevin Bray 脚本/Daniel Arkin

【これまでのあらすじ】

ハーヴィーはスコットにウチのジムに来て欲しいことを告げ
る。スコットはただの仕事仲間ならば他で探すというが
ハーヴィーは仕事だけじゃないとし、一緒に生きて行きたい
ことを語る。ルイスはマイクにもう終わりだとし、君が嘘付き
でクズだということを証明してやるという。マイクはそんな
ルイスにハーバードロースクールは出たが成績を改ざんした
と語る。ルイスはズルを見逃せというのか?と。レイチェル
もまたマイクは法律が好きで仕事をしたくて誤ったのだと
告げ、見逃して欲しいこと、弁護士では居られなくなると
訴える。ハーヴィーもまたルイスが打ち明けたらアイツの
人生は終わりだという。ルイスは友達ならそんな頼みは
しないだろうというと、ハーヴィーは友達だからこそ断られて
も恨まないというハーヴィー。

■ストーリー

レイチェルはマイクに朝から何処に行っていたのかと問う。
浮気してきた。名前はフェロニーだと。実を言うと取りに
行ってきたのだとしレイチェルが扮したミニーマウスの姿。
お父さんから一枚もらったのだとし、マイクが気に入っている
パンダの絵の隣に飾る。転落しないで済んだことは君のお陰
だとマイク。私だけじゃないとすると、ハーヴィーへの
プレゼントもしたらどうかと言われる。金では買えないもの
だというレイチェル。

マイクはドナにコーヒーを持っていく。
アドバイスして欲しいというと、彼女はそのネクタイは”ダサ
過ぎよ”とマイクのファッションチェック。からかうチャンス
は見逃さないと。それで何が知りたいのかと問うとパーフェク
トな贈り物だという。レイチェルか?と問われそれなら
写真とかお父さんにコピーしてもらったらどうかと。話を
聞いたのかとマイクは驚くが、ドナはジェシカならばエレガ
ントなもの、ワイルドなもの、ルイスは何をあげても泣いて
喜ぶわと。ハーヴィーは?と問うと、プレゼントは無理だとし
欲しいものは自分で手に入れる。手に入れないものは欲しく
ないということ。マイクは毎朝エレベーターを降りる度に
今日が最後かもしれないと思って来たが先週とうとうその日
が来てしまったという。しかしハーヴィーが守ってくれたの
だとしどんなに感謝しているのか示したいという。
するとドナは一つだけ有るとし、手に入らないものなので
あなたにゲット出来る訳がないという。

ジェシカたちは重役会議を行う。
新しいシニアパートナーとしてデーナ・スコットを役員たち
にも紹介し歓迎の意を伝える。この事務所の為に全力でやると
語る。ハーヴィーに「フランクリン輸送」の方はどうか?
と問うジェシカに金曜日に買収計画を発表したと報告。すると
スコットはこの件は私に任せて欲しい事を告げる。

ルイスは空港で手間取ったせいで遅れてやってくる。
スコットがフランクリン輸送買収の件を担当することになった
こと。しかしルイスはそれを聞いてこの案件は私がこの企業が
無名企業の時から私が捕まえたものだと主張。あの定款は
私の傑作だと語る。そんなルイスに対してスコットはその定款
には「会議に10分以上遅れたシニアパートナーは発言権を
失う」と有ると指摘すると、不可抗力だと語る。しかし
スコットは定款によると「本規定は家族の病気、逮捕・拘留、
交通機関の遅れなどの事情を一切考慮しない、何故ならば
時間を守れない者は動物である」と書かれていると指摘する。
ルイスは私のクライアントだとすると、ジェシカは彼の
クライアントだが実務はスコットが担当だと語る。

マイクはハーヴィーにプレゼントだとしてファイルを持って
くる。ジョーダンが63点取った時のユニフォームよりも
価値が有るものか?このフォルダーのものが出場していれば
80点は取ったという。先方の代理人を見てというと、
アーチボルト・エリオット・ステンプル(Patrick Fischler)と
書かれていた。何故知っているのか?というハーヴィーに
対してドナから聞いたという。ハーバード時代に模擬裁判で
3年連続コテンパンにされて夜も眠れなかったと。続きを聞いた
のか?アイツは10年オレを避けまくっているのだという。
恨みを晴らすチャンスだとし今なら彼の逃げ道を防げるという
マイク。

ルイスはジェシカの元へ。
フランクリンの件、私の順位が何故スコットよりも下なのか?
ジェシカは順位はないというとハーヴィーと寝ているから
上なのかと問う。パートナーの女性の為に私を無視したのは
許せないがあなたの定款のせいだという。あなたが彼女の案件
を奪ったなら問題にはならないでしょと。スコットは
「許せない、気にくわない状況は自分のせいじゃないのか・・
って考えた事はないか?」と問う。選択肢は有ったのだとし
新しいシニアパートナーを味方にするか敵とするのか。あなた
の場合敵にして来たのだという。これまでペンバートン、
イゥーツ、コーエン、ダフナー、ラミレスの場合はどうだった
のかというジェシカに、たったの5人だというルイス。
他にもロビンソン、ジェンキンス、ガードナーetc…
今回の件に目をつむればスコットとの今後の関係が変わる
のだとし事務所でのあなたの立場も・・とジェシカ。
人生観が変わりましたというルイス。

ルイスはスコットにプレゼントを持っていく。
今朝はカンカンだったが君に規則を盾にクライアントを横取り
されたから。私の言葉で私を責めたというルイス。普通は
戦争だが気性面で直すべき点が有るという指摘を受けたという
ルイス。君と”友人”になりたいというルイス。
ありがとうというと、ルイスはでもファイルを返せという。
スカーフ一枚で案件は返せないというと、それはスカーフで
はなく最高級パシュミナだとルイス。定款19条5項Bを
持ち出すしかないなとルイス。「新規採用のものはクライア
ントとの話合いに先兵弁護士を使うこと」。友情の申し出を
そっちが足蹴にしたのが悪いとルイス。警告するという
スコットは辞めたらどうかという。勝ってみせるとし
そうなっても”彼には泣きつくな”とルイス。

ステンプルは過去のクリスマスの幽霊だと。
するとそこにステンプルが法廷に来ていてハーヴィーの事を
ハーヴィー・レジナルド・スペクターと呼ぶ。ハーヴィーは
彼を見てルーズヴェルト大統領がその蝶ネクタイを返して
欲しいと言っていたぞと。今は敵じゃないというハーヴィー。
トムフォードのスーツに1000ドルのヘアカット、女好きの不良
は何処に行った?というステンプルに、そっちの10倍はデカイ
事務所の代表になったという。巨大な3連敗を埋め合わせたい
のか?とステンプルに対して、そっちは過去にしがみついて
今のオレを怖がっているだろうと語る。

・法廷/審理前申し立て

裁判長 : A・カーター裁判長。
訴訟 : AYZテクノロジーvsジェイナス・マイクロプロセッサ。
原告代理人(AYZ) ロス、被告代理人(ジェイナス) ステイプル。

■感想

因果応報とは言わないけど、結局人間関係にも弁護士事務所
ともなれば、そういうやりとりやら駆け引きが行われて
足の引っ張り合いが有る。
最近ルイスはとても良い人でハーヴィーとの関係も上手く
行くかと思っていた。

友達の間に貸し借りの問題はあるけれど、ハーヴィーはマイク
の件ではルイスに友達としての頼み事をした。
しかし今回のルイスは友達としてではなくハーヴィーに対して
借りを返せという逃れようもない言葉で信頼関係を揺らぐ行動
を取った。ルイスにして見れば、一度の敗北はこの事務所で
タフガイとして来たルイスの権威を失い、タフガイは負けた
に終わりだと語る。ルイスは完全に自分の発言によって
雁字搦めになり、スコットと闘う際には恋人の力を借りるなと
釘を刺していたのに、結局力を借りるのはルイスの方と
なってしまった。

■人生には選択肢が無数にあるのだ

幾つかの場面で人生に関わる重要な貸しと借りの関係が
有って、その都度選択を求められる。一つの選択のミスが
死を意味することも多いだけに慎重にならざるを得ず決断に
は怖さを伴う。

日本のキムタク主演のドラマ「BG 身辺警護人」の中の
セリフで、「ボディガードは一度のミスで二度とこの職には
つけなくなる」
というのが有るけれど、このドラマに於いて
も一つの勝利が人生を左右することが多かった。

前回はマイクだったけど、今回はルイス。
ルイスの中では一度の負けはこの事務所での威厳に関わる。

・壁・罠

このシーズンに入って幾つかの壁がある。
それは法曹界としての規範、そして弁護士事務所としての
ルール、そしてその中で働く個々の人たちに課せられた定款
という名の縛り。そして何と言っても最終的に関係してくる
のは人間としての良心的な壁である。

更にドラマとして広義に取り上げれば私生活と仕事に於ける
人間関係がこのドラマに於いては時に足枷となってしまう
ところは否定出来ない所で、同じ事務所で働く相手との関係
は絶対に長く続かないなと思わせるところが有った。

レイチェルは先日ジェシカに、この事務所がハーバード
ロースクール出身者しか取らないことに異議を唱え、
ルイスが作成した完璧な定款は自らを足枷として敵対する
事務所の仲間にしてやられてしまった。

ハーヴィーにしても彼は「人の弱みを掴むのが天才名人」
という先日のドナのセリフがむなしく、完全にステンプル
の罠にはまってしまったところがある。

・スコットとステンプル

今回のこの二人はある意味では策士であり、ルイスも似た
所が有るけど、寧ろルイスは資料に目を通してミスを探り
出しては、その抜け穴を探る努力の人である。

どれだけ準備しているのか、どれだけ相手の情報を知って
いるのかは闘う前提として必要なこと。
ルイスが応戦して来ることを予期して一手も二手も先を
読んでいたスコットがルイスを手込めにしてしまった。

そしてステンプルもまたハーヴィーの戦略・性格を熟知して
いて先の先まで読んで次々とハーヴィー側に不利な状況を
定時してくる。

共に感情的になりクライアントのことは考えずに、敵対する
弁護士相手に視線を送っているところがあるよね。

■ルイスとスコット

二人は同じシニアパートナーの座に居る訳だけど、事務所内
でもそれぞれが獲得したクライアントを奪うのはある意味
では反則じゃないのかな。
ルイスは必死に取り戻そうとしたが、結局落ち度はルイスに
有り、次々とスコットによって論破された。

・まるでポーカーゲーム的な駆け引き

スコットの嫌がらせに近いものがベースには有った。
ルイスはハーヴィーから頼まれたメール内容に対して徹夜して
プリチャード社の法人税申告の書類を見直していた。
しかし実際にはスコットがハーヴィーのパソコンを使って
送ったメール。

・怒ったルイスは「スコットとマットの上に上がる」(Louis)
・「ゴッドファーザー」を見たのか? (Harvey)
・映画ネタで君を喜ばせたかった。(Louis)

ルイスのハーヴィーから好かれたいとする可愛い行動の一面
が出たシーン。

ルイスはスコットが次々とトム・エンフィールドに色んな案
を提出する。フランクリン輸送に於ける輸送費用の問題、
時間短縮の方法、課税回避のスキーム。しかしルイスは
彼女が任せている海外事業のホイットナー社は詐欺で調査
を受けて居る会社だと嘘をついてトムからスコットの信用を
落としにかかる。

「ピラニア野郎!!」(Scott)
「私はモビー・ディックだ。縄張りの海は守る」(Louis)

ルイスはハーマン・ メルヴィルの「白鯨」が好きだよね。

・休憩中のルイスの元にスコット

冒頭で勝手にルイスはスコットに対して架空の定款19条5項B
を突きつけた。
「定款19条5項Bは139条のJに反している」

勝手に定款を変更したものにどんな罰があるのか。
「直ちに除名」

■法廷

・最初は予備審問的なものだった。
ステンプルは代理人交代を申し出るが、その理由がまるで
不条理で嘘ばかり言うので裁判長からは却下される所か
2千ドルの罰金まで着せられた。

・次は証言録取。
これは法廷で起きたことではないけどね。
ウォーカーが昨年10月にキョウトコンピューターに売り込み
した際に、最初は順調だったのに、突然ウチの製品は使えない
と断られたという。ジェイナスがキョウトら企業を脅して
製品を使う様要求していたようだ。まるで脅しに近い方法で
雇用創出を目指すトランプみたいな奴らだ。
録取が終わった時にはステンプルはこっちには便利なアナリ
ストがついているとして彼に証言させる事を告げる。
この流れはベンジャミンに頼んでコメラから音声を取りだして
もらおうとしたがダメだった。

・反訴
同じ性能の商品なのにジェイナスが市場シェアを圧倒している
ことに疑問を投げかけ、モリスというアナリストから色々と
引き出す。

しかしそれはステンプルの罠。
同等の性能ならば特許を侵害している可能性があること。

■その他

・ジェシカの助言・マイクの才能

負けそうになったハーヴィーだがジェシカからは高校時代
に行っていたテニスの話を聞かされた。38勝3敗でその3敗
相手はマーシャ・マイヤーズ。どんな球を打ってきても返して
来た人物。

闘っていることには理由がある。
マイクはハーヴィーにプレゼントしたくて勝たせようとした
けど結局この試合って周りからのアドバイスが大きかったな。
肝心のハーヴィーは負けを口にしていたし。
しかしマイクからはAYZがマイクロチップに使用している
特殊な接着剤の情報を知りたいが為にこの裁判を行っていた
事を知る。和解する上で条件を出してこのことを指摘した。
接着剤のことを知っていたことで産業スパイで逮捕すること
も可能だとして、ハーヴィーは選択肢を与えて逆に相手に
とっては不利な条件での和解にサインをさせた。

・決して表の存在になれないマイク

ニューヨークロイヤーの編集長から連絡が来て、この大手柄
の主にインタビューしたいのだという。
ただジェシカはマイクが表に出ることを快く思っていない
のは当然のこと。今後も影の存在としてでしか彼は居られない
事実を突きつけられた。

・スコットとハーヴィー

哀しいことにルイスには本当に大きな借りがある。
ハーヴィーにはスコットに対して借りもあるし感情とも言える
愛情が存在する。ルイスがハーヴィーに求めることで
二人が別れたとしたらハーヴィーとルイスの関係は完全に
崩壊する。

・リットされるのを覚悟しろ! 超リット!

最近カトリーナの存在が感じ良くなったな。
早速「リットされる」が使われたけど、それをされたのは
リットの方だったというオチ。

■使用された曲

・End Credits Theme by Christopher Tyng
・Greenback Boogie by Ima Robot
・The One by With Lions
・Wanna Be On Your Mind by Valerie June
・I Never Know by Generationals
・Final Movement (feat. Not At Home) by Clint Mansell
・Micromoving by Valleys
・Broken Brights by Angus Stone

■出演者

マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所”ピアソン”経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) ハーヴィーのアシスタント

デーナ・スコット (Abigail Spencer) シニアパートナー
カトリーナ・ベネット (Amanda Schull) アソシエイト

エリオット・ステンプル (Patrick Fischler) ハーバード、ハーヴィのライバル
トム・エンフィールド …… フランクリン輸送
ジェイコブ・ウォーカー …… AYZテクノロジー社
ベンジャミン …… 事務所のTEC班、カメラ映像から音声を
Mr.モリス …… マイクロチップ・アナリスト
A・カーター …… 判事
ペンバートン …… 事務所・ジェシカが挙げた名
イェーツ …… 事務所・ジェシカが挙げた名
コーエン …… 事務所・ジェシカが挙げた名
ダフナー …… 事務所・ジェシカが挙げた名
ラミレス …… 事務所・ジェシカが挙げた名
ロビンソン …… 事務所・ジェシカが挙げた名
ジェンキンス …… 事務所・ジェシカが挙げた名
ガードナー …… 事務所・ジェシカが挙げた名
サンドラ・シルヴァースタイン …… ステンプルの架空の姪
マーシャ・マイヤーズ …… ジェシカの高校時代勝てなかった相手

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