第3話 終わらぬ追及 Unfinished Business
監督/Anton Cropper 脚本/Ethan Drogin
【これまでのあらすじ】
検事局から事務所に移籍してきたベネット・カトリーナ
(Amanda Schull)。マイクはカトリーナは偉そうにしているが
人の手柄を取ろうとするとハーヴィーに告げる。レイチェルは
ドナに対して私には仕事の問題ではなく人生の問題だったと語る。
マイクはハーヴィーに対して罰として僕をルイスに譲ったのか
と問う。用がないからだと。マイクはルイスと意気投合し
「君が私を変えたんだ」と言い合う。しかしハーヴィーがやって
くるとそうはさせないとしてルイスをアシスタントに戻すことを
告げる。ジェシカはハーヴィーに対してこうなったことは後悔
しているとし元に戻したい事を告げる。
賄賂で捕まらないように賄賂で釣るのかとクライアントのエヴァ
(Michelle Fairley)に告げるハーヴィー。
「毒を食らわば皿まで」だというのが母からの教えだという
エヴァ。キャメロン特別検察官(Gary Cole)はハーヴィーに対して
贈賄容疑を求めさせろ有罪だと。それで勝ったつもりなのか?と
ハーヴィー。また同じように追いつめられたら勝つために何でも
やるとジェシカはハーヴィーに告げる。取引を無視してヤツと闘う
というのか?取引してって意味よとしもう彼に勝っているわと
ジェシカ。勝ったらマネージングパートナーにしてくれと
ハーヴィーはダービーに告げる。ジェシカを打ち負かしたいのか
と問われそうだと語る。
【ストーリー】
レイチェルは戸棚の上のものに手を伸ばすが届かず、それを見た
マイクが後ろから手を伸ばして取ってあげる。何時にウチに来る?
というマイクに対してレイチェルはあなたのウチに行くとスーツ
をまいたテスの姿を思い出すから嫌だとして私の部屋に9時だと
語る。
ルイスは新人はブラン・バーは禁止だとしてマイクから取り上げる。
備品係の命令だとし、君とはもう口を利かないというルイス。
レイチェルにここの新人にコーヒー・フレッシュを取るように
指示してくれと語る。ルイスはコーヒー・フレッシュとは何か
と突然言うと、詐欺の象徴だという。最初の一口を飲んだ時は美味
しいクリーム味。悪意は感じられない。人を欺く目的で作られた
た化合物だという後から気がつくとして、先日のマイクの行動を
皮肉る。それなら何で入れるのかとレイチェルは問うと牛乳は
苦手だからとルイス。
ルイスのオフィスにハーヴィーが来る。
謝罪は受け入れないとしマイクを譲ると言った癖に・・と。謝りに
来たのではな案件を渡しに来たのだというハーヴィー。
ヘシントン石油か・・君のお古の案件など要らないという。
乗っ取り計画は司法取引が公になれば無くなるという。
大株主のトニー・ジアノプロスがただで手を引くわけないという
ハーヴィー。大量の株を引き取れと言うだろうというルイスに
対して「鋭いな!」とハーヴィーは大袈裟に告げ、オレより君の
方が担当した方が良いという。
ルイスに適当なアソシエイトと軽く組めば言いと語る。質問書を
提出させたりクリーニングを引き取らせたら、はいそれまで・・
そんな関係で割り切るのだとし、オレはやったことがあるという
ハーヴィー。誰なのかと問うとベアードだという。1日のつもり
が一週間も・・と。私は上辺の付き合いは嫌なんだとし師弟関係を
築きたいのだというルイス。泥風呂に入り、折り紙祭りにつれて
行けるような人だと。そのウチ見つかるよとハーヴィー。
レイチェルはドナに対して驚いたと語る。偉大なハリエット・
スペクター弁護人が自分でコピーを取ってると語る。これって
コピー機なのか?というドナは髪の手入れで使ったことがないと
いう。あなたのアソシエイトのミッシェル・ロスは凄く優秀よ
と語る。レイチェルはドナにごめんとしてこないだは言い過ぎた
と語る。これで仲直り?というとマイクも許すのかとレイチェル。
ハーヴィーが彼を引き留めたのは誰のお陰だと思っているのかと
ドナ。マイクはそのことを知らないわという彼女にドナは言って
ないからと。ご機嫌取りにトリプルホイップモカラテをくれる
から暫くそのままにして置くと。
ロンドンに戻らないのかとハーヴィーはエヴァに告げると残って
いる問題が有るからという。乗っ取りの件ですねというと担当者
を変えた事を告げ彼は優秀だと語る。担当を変えてくれて良かった
というエヴァ。そっちは信用出来る人に任せてあなたはウチで
働かないか?という。ハーヴィーは光栄だとするが僕は石油ビジネ
スに向いていないという。弁護士は法律、石油ビジネスは石油を
扱うってだけの違いだというエヴァ。毎日刑務所でナイフファイト
するようなものであなたは得意だと。新しい右腕が必要なのだ
というエヴァ。私は欲しいものは手に入れる。今なら幾らでも出す
という彼女。しかし僕はクライアント一人に絞りたくないのだと
いう。
そんな中突然キャメロンがやってくると、無職なのに高級店か?と。
検事局を誤魔化す気なのか?と言われると、ボロが出て捕まるのは
どっちかなと反論する。するとキャメロンはエヴァ・ヘシントンを
逮捕するとし殺人の共謀だと語る。一体どういうことか?取引で
彼女は大佐に賄賂を送ったことを認めたこと。賄賂を送った後に
大佐の軍で6人が殺害された。その6人はヘシントン石油のパイプ
ラインを建設するのに反対していた人物。殺したのは彼女の差し金
だと。魂胆は分かって居るとしオレへの嫌がらせだろうと。君も
詰めが甘かったなとキャメロン。
ハーヴィーはマイクにエヴァを釈放させろと語る。
殺人容疑者の弁護士をするのは嫌とか言うなよと。僕は勝つために
全力を尽くす。それが無実じゃなくても・・。
「ブッチとサンダンスの復活だ」とすると、ハーヴィーは君は
ブッチでもサンダンスでもない。ブッチはリーダー、サンダンス
は早撃ちガンマンだからどっちもオレだろうとハーヴィー。
サンダンスは泳げないしブッチは銃を撃てない駄目な所だろうと。
経歴詐称の君よりはマシだというと、それを言うのはもう辞めよう
とマイク。石油は何度も歌ってしまう・・ブッチと言えば
ナイフファイトだと語る。
ルイスはノーマに「これからは靴下を履いてくれ」とレコーダー
に吹き込む中、そこにカトリーヌがやってくる。ヘシントン石油
のこれまでの一株当たり当機純利益と時価総額が書かれていると
するとルイスは頼まれてないという。私が担当したいので自分
から調べたのだという。私と組むということはがっちり一つに
なるということ。一緒に泥風呂に行く事もあると。何故私の
専属アシスタントになりたいのかとルイス。専属は嫌だとしキャ
リアは5年で有り弟子にもなりたくないという。あなたも私も優秀
だとし協力出来るという。「プランクトンとクジラ」みたいに?
かとルイスの言葉に困惑するカトリーヌ。私はアシスタントに
されるのはウンザリだとするとクジラは余所で探してくれとルイス。
■感想
信用の問題ってなかなか回復するのが難しいね。
出会った直後から直感的に信用出来ないという人もいるかと
思うし、何年経過しても恩義を売っても裏切られるという流れ
がたぶんに存在している。
ルイスを巡る争いの中で、ハーヴィーは一応ルイスとの関係が
戻るが、何処まで信用していくのかな。
マイクとルイスとは完全に断絶の関係になり、そのルイスは
ハーヴィーに対する敵愾心も有って、いよいよカトリーナと手を
組むことになってしまう。ハーヴィーに対する復讐心がカトリー
ナという人物像を見抜く視線に影響を与えてしまったのか。
ルイスは付かず離れずして欲しいのでカトリーナがグチャグチャ
にしていくと収拾が付かなくなっていきそうで怖い。
一番のショックはイギリスの合併した弁護士事務所からは
スティーヴンという人物が送られてきたこと。その人物のやり手
っぷりにドナは何処か惹かれているじゃないですか!?
ドナはハーヴィーと結ばれて欲しいなって感じがするけど、
かつてそれは否定していたんだっけ?
そのドナはレイチェルと仲直り。ドナがマイクのことを許して
いるにも関わらず、モカラテの為に黙って居るところがまた
彼女らしい。
■弁護士としての案件
・ヘシントン石油の引き継ぎ
ハーヴィーとキャメロンの間で司法取引を成立させ、賄賂では
有罪だと認めさせてエヴァは国外/ロンドンに追い出されること
になった。
この会社の大株主のトニー・ジアノプロスがただで手を引く
訳が無いということで、株を引き取れと要求してくるハズだと
いうことでハーヴィーは金融に強いルイスに任せることになる。
・エヴァの殺人凶暴
パイプライン建設に置いて、エヴァが賄賂を渡した大佐の軍が
反対派の6人を殺害している。その件で訴訟を起こすことになった
というキャメロン。
既に保釈審問の場から火花がバチバチ。
アトキンス判事は両者の間に立たされて困っていた。
マイクはキャメロンが地方検事時代にはみんなを保釈させている
ことを指摘してこの件だけ保釈させないなんて変だと否定。
ハーヴィーは既に顔が割れている有名人が逃げる訳が無いとして
保釈を求める。その後は私的な報復合戦になると見て、
判事もケンカ両成敗としながらも証拠が無ければ略式の判決に
するとして、取りあえず保釈するのを認めた。
・
証拠が必要だということでキャメロンは5人の証人を見つけたと
報告してくる。大佐が現場に居たのがその証拠。
その事をエヴァに語ると彼女はあくまで賄賂で全てを抱き込もう
としている。金があれば何でも出来ると思うタイプか。
賄賂を送れば我々が逮捕されるとしてハーヴィーたちはあくまで
賄賂での解決を否定する。何よりもこれはキャメロンが仕掛けた
罠で賄賂を出すのを待っている。
賄賂を渡すのが嫌ならば首だとされる。
・
マイクからの提案で敵を買収は出来ないが、敵に訴えさせてそれ
を賠償金として支払えば良いことを語る。
■ロンドンからの色男は敵か味方か?
スティーヴン・ハントリーがダービーからの要請でNYの法律事務所
にやってくる。
ドナにちょっかいを出すけど、ドナも情報集めに躍起になる。
ハーヴィーから言われる前に既にスティーヴンのことを熟知して
いた事実から、ドナが彼に惹かれているであろうことを掴んで
いた。
スティーヴンが無料でこれを引き受けるハズはない。
この件ではジェシカとハーヴィーは協力して来た目的を探ろうと
していたが、あくまでダービーに言われてのことだとされる。
スティーヴンはドナのことに言及した際に
「体はエリザベス・ハーレイで気の強さはサッチャーだ」
「エリザベスとはデートしたが彼女も気が強い」
「オレもデートした 99年」
「オレは98年」
男同士のくだらないプライドの戦い(笑)
スティーヴンによると「文化の融合と促進」だという。
そのために協力を求められるハーヴィーだけど、
「オレは周りの為には動かない。周りがオレの為に動くんだ」。
全く持って自信家のハーヴィーですな。
上述したことにも被るが、
「ミス・マネーペニー/ジェームズ・ボンドのMの秘書
(ここではドナのこと)」が聞いていたから言って
良いか分からなかったが、ダービーに言われてやってきたという
彼。要求を尋ねると、ハーヴィーのカークラブに1956年のポルシェ
スピードスターが2台あるのでレースがしたいとのことだった。
■虎を飼っていれば時には引っ掻かれる
ハーヴィーとマイクの元にジェシカがやってきた時のセリフ。
ジェシカに脅迫されないようにしたマイクはばつが悪くて出て
行こうとするが、それを止めてこのセリフを述べた。
手に終えない時には殺すだけ。ハーヴィーとキャメロンは似て
いるとしていたけどジェシカと今回のクライアントのエヴァは
似ているのではないか。
今回はハーヴィーとジェシカのシーンも決して少なくない。
その裏に静かに闘志を燃やしている心のことなど知らずに
今はただ目の前の敵と戦う姿。
スティーヴンからの配当だとされる時にハーヴィーは50万ドル
ももらっていた。しかしジェシカはその3倍の150万ドルを手に
していること。
■嫌い・嫌われ
ルイスからマイクは「もう君とは口を利かない」と言われた。
マイクはカトリーヌに声を掛けられると「僕を見かけたら避けて」
と語る。
そんなカトリーヌはルイスと手を組んだ。
卑怯なことにアメリカ選挙戦のようなイタズラ動画を社内に
流していた。
仕返ししようとしていたけど、後にレイチェルを経由してマイク
にハーヴィーが彼女にもの凄い勢いで怒っていた事を告げ、
ハーヴィーからの信頼を取り戻したことを知ることとなった。
その後マイクも調子に乗って、「でももうやっちゃ駄目だぞ」
とハーヴィーに語っていた。
■その他
・レイチェルとマイクは恋人?
カトリーヌとマイクは会話している際に、マイクの方から恋人
のことを話してしまった。恋人はレイチェルなのかとされるが
それを否定。その一連の会話をレイチェルに隠さず話す。
その流れでまるでプロポーズするかのように、そこに有ったもの
を落として拾うフリして跪いて、
「レイチェル・エリザベス・ゼイン、恋人になってくれる?」
「はい」
として関係が成立していた。
・追いつめられたカトリーヌ
なんとルイスと手を組んだ。
ハーヴィーからは「ここにいても出世は望めないし、もしもまた
マイクに同じようなことをしたらその時は約束を無視してでも
首にする」ことを告げる。
しかたなくルイスと手を組んだけど、どうなるのかな。
■使用された曲
・End Credits Theme by Christopher Tyng
・Respect Yourself by Staple Sisters
・Look Out by The James Hunter Six
・Play It by Victory
・Never Mess With Sunday by Yppah
・Where Do We Go from Here (feat. Menahan Street Band)
by Charles Bradley
■出演者
マイク・ロス (Patrick J. Adams) 記憶力が天才的
ハーヴィー・スペクター (Gabriel Macht) 弁護士、シニアパートナー
ジェシカ・ピアソン (Gina Torres) 弁護士事務所”ピアソン”経営
ルイス・リット (Rick Hoffman) 弁護士、ハーヴィーのライバル
レイチェル・ゼイン (Meghan Markle) パラリーガル
ドナ・ポールセン (Sarah Rafferty) ハーヴィーのアシスタント
キャメロン・デニス …… 特別検察官、エヴァを起訴
カトリーナ・ベネット …… 事務所のアソシエイト
スティーヴン・ハントリー …… 事務所・フィクサー
エヴァ・ヘシントン …… ヘシントン石油
パール・アトキンス …… 判事
トニー・ジアノプロス …… ヘシントン石油の大株主
ミッシェル・ロス …… レイチェルのアソシエイト
ノーマ …… ルイスの??
ハロルド・ガンダーソン …… アリソンの事務所の弁護士