第7話 再生 Havoc in the Hidden Land
監督/Chris Fisher 脚本/Quinton Peeples
【これまでのあらすじ】
地球でトライトンがやられる。マクシマスはオーランに
ブラックボルトとと王家のものを見つけて任務を完遂しろと
語る。オーランは一度は殺される中、彼女の能力で生き返る。
しかしデクランは永遠に体は再生出来ないとし、ある日
君は蘇らない時がくると言われる。クリスタルは地球は
恐ろしい所かと思ったとデイヴに語る。カルナクはデクラン
に対してどうしてマクシマスを知っているのかを問う。
研究資金を出してくれていたとのこと。オーランはモーティス
が暴れると語る中ゴーゴンがそれを止め彼が犠牲になって
爆発を防ぐ。ゴーゴンが亡くなったとしてカルナクは語る。
【ストーリー】
フローラたちはオアフの森の中を逃げ回る。何処までも
ついてくるとオーランとデクラン。追いかけるメデューサは
道路に向かって居ると言うとカルナクはそこで食い止めよう
という。ついにクリスタルがロックジョーと共にオーランたち
の前に現れ後ろからはメデューサたちが追いつき挟み撃ちに
する。抵抗しない方が良いとし夫が相手になるわよと投降
を求める。デクランは私は科学者だとするが、カルナクは
共犯者だと語る。マクシマスとは何処で繋がっていた
のか?と問うと、顔は合わせていないが私の研究に金を提供し
てくれたこと。今、地球で起きている人間の変異とその再現
方法についての研究をしているという。マクシマスはクーデ
ターを起こした理由はテリジェネシスをやり直す為だという
カルナク。それを禁じている我々を殺そうとしたんだと。
しかし遺伝子評議会のメンバーが許さないでしょという
クリスタルだが、既に殺されていなければねとメデューサ。
どれだけの死者が出ているのか・・
ゴーゴンの遺体を白い布でくるむ。
これからどうするのか?マクシマスにどんな伝言を送るのか。
カルナクは自分を恨めとすると突然オーランの首を捻って
殺す。この女の死体を送り返せばマクシマスも気がつくだろう
と。このまま続けば次に失うのが何なのか。しかしそれに
異議を唱えるのはメデューサだった。こんなことは許されない
とし私たちは誰一人殺してはいけないのだと。あなたはアテ
ィランの王。その王が弟を殺すのか?アティランの品位を落と
すという。今動かないとアティランそのものが消えると
いうカルナク。”行動には結果が伴う”とメデューサ。しかし
カルナクはその言葉はマクシマスに知らせるべきだと語る。
・アティラン
反逆者がタイボー一味だけだと思う程私は愚かではないという
マクシマス。すぐに調べろと命じる。
そこにクリスタルが戻ってくると王からの伝言だという。
「和平協議の場を設けてもらいたい。現行の規則によれば
お前は従う義務がある。誠意の証として部下を引き渡す」と。
何故今なのか?と問うとゴーゴンが死んだからだと。
それを聞いたマクシマスは相当堪えているようだなと。
要求は受け入れたとし正午に開始しようと伝えるようクリス
タルに語る。これこそ欲しかったもの。生まれて初めてだとし
家族が私に会うことを求めた。私が主導権を握るという。
カルナクは正午とは処刑に相応しいと語るもメデューサは
そんなことは考えて居ないという。和平協議は対話だとし
血を流しては駄目だという。彼らは引き延ばしただけだと
いうカルナク。こっちのことを見くびっていてつけ込む気だと
いう。クリスタルは疲れているのは確かだとし多くのものを
失って心のバランスがバラバラになっていると語る。
ただ生き延びるなんて私は嫌だというメデューサ。こんな
生き方で良いのか?とメデューサ。確かにマクシマスは私たち
を殺そうとしたが同じことをするのが正解か?協議が決裂した
か?と。誰よりもマクシマスの横暴を知っている。彼は報いを
受けるべき。でも考え直してとメデューサ。
そんな中ブラックボルトは行く所が有ると語る。
ロックジョーに頼んで一同を海岸に連れて行く。
ロックジョーが遠吠えをすると海の中から突然泳いで砂浜に
近づいてくるものがいた。なんとトライトンの姿。生きて居た
のか・・怪我を負っただけで何か有ったらここで落ち合う
約束だったという。クーデターが成功したと思わせて置こうと
いうことだった。クリスタルはブラックボルトに対して何で
言ってくれないのか?と問う。トライトンはゴーゴンはどう
したのかと問うと亡くなったことを告げる。これは計画にない
想定蓋のこと。極秘計画にも入っていなかった筈よねと
メデューサ。
一同は王家のシェルターに連れて行かれる。メデューサは
このような場所が有ることを初めて知ったという。何の為に
ここがあるのか?こういう事態に備えてだという。既に
ここはアティラン・・月の上だとしてデクランに語る。
デクランはウソだろうとしながらも、魚男にテレポート犬
に月かとして理解が追いつかないことを呟くと、メデューサ
は私も同じだという。トライトンは生きて居て秘密基地の
シェルターが用意され知らないウチに極秘計画が進行していた。
もしかしてゴーゴンの死も計画なのか?とメデューサ。
ブラックボルトとメデューサの言い争いを見てデクランは
既婚者には見慣れた行為だなというと、カルナクは睨みを
聞かせて沈黙を守った方が身のためだぞと語る。
■感想
先週の感想が書けず済みません。時間が有る時に書きますの
でしばしお待ちを。
いよいよこのドラマも最終話前の7話。たったの8話構成では
何が証されるという訳でも無さそうだ。
基本的に色々と疑問点が多い内容だ。
しかしこのドラマ、そんなにつまらなくはないけどシーズン1
で終わったのは残念だ。
テレジェンクリスタルが出て来たり、テリジェネシスが出て
来たりとシールド好きにはやっぱり興味深い要素が多い。
■色々と謎がある
ドラマ的にはインヒューマンズといえども銃で撃たれれば死ぬ
のは基本。でもオーランだけは生き返ることが出来るし、
カルナクのように計画的思考が冴えていると一見すると
撃たれて死んだかに思えるが、それは彼の中で描いた行動
パターンの一つとして描かれているので、時間が戻るという
概念ではなく恐らく彼の中で考えられた思考パターンの一つ
なんだろうね。将棋の天才青年・藤井くんは幾つもの選択肢
を思考パターンの一つとして想定して手を考えて居るのだろ
う。一見すると映画「恋はデジャ・ブ」のように死ぬと
時間が戻って朝に戻るということではないみたいだ。
で、謎といえばやはりそれぞれの力の中にはどんなものが
秘められているのかということも有るし、何と言っても
アティランの歴史に関してもかなりの謎がある。
そもそものアティランの人々は地球に住んでいて、特殊能力
を持つものを排除する人間の習性から逃げる為にアティラン
という国を作っていた。
また先代の死に関しても色々と分からない部分が有る。
これまでの階級制度に反対していたものとルールを守ろうと
するものの間で争いになったようだけど、その中には何か
引き金となるものが有ったような感じだ。
そして何よりも二度のテリジェネシスは可能なのか。
「エージェント・オブ・シールド」ではテリジェネシスの
問題とは別にコールソンがかつて一度は亡くなり”タヒチ計画”
によって生き返ったことがある。宇宙人のクリー人の血を
利用していたけれど、クリー人とこのアティランの人々の
関係は何か有ったりするのか。どちらも元々は地球の地を
踏んでいた過去が有るものたちだ。
■兄ブラックボルト派
・カルナク
今回のカルナクはゴーゴンの死によって相当堪えている感じ。
それと共に地球に行ってからというもの、価値観が変わって
いる。
一度はオーランを殺したけれど、それでも生き返ると思って
いるからこそ行ったことなのだろう。
あの白装束を着ている二人の部屋で銃弾を撃たれて一度は
当たったかに思えたが、それは彼の行動計画の一つだった。
ただカルナクは地球で無計画の良さも学んできているし、
別の価値観を備えてきている。
カルナクはオーランに頼んでゴーゴンの二度目のテリジェネ
シスに彼女の不死のDNAの提供を求めた。
カルナクはデクランの資料を読んでいたけど、全て理解出来
たということなのかな。
・ブラックボルトとメデューサ
今回は二人の若い頃の映像が映された。
ブラックボルトの両親が殺されたことでメデューサは
笑ってやろうとして見に行ったけど、逆に見つめられてその
悲しみを知った様だ。どちらがメデューサなんだか(笑)
そんな二人が会った球体の部屋は能力を封じる効力があるの
かな。【クワイエットルーム】という名前で呼んでいた。
メデューサは戦いからは何も生まれないことを口にしている
が、ブラックボルトはこうなる日のことを想定して準備
している。準備していたこと自体家族を信じて居なかった
のか。それとも民衆がその内不満を述べることが分かって
いたのだろうか。
・ゴーゴン
死んでしまってテレホンBOXのような中に入れられていた。
二度目のテリジェネシスを行うことになる。
そうしている間に敵が攻めて来たのでゴーゴンは放置状態
になったけど果たしてゴーゴンはバーサークのように
なってしまうのかな。かつて「エージェント・オブ・シー
ルド」でも暴走したような怪物が出て来たよね。
・クリスタル
デイヴと別れを言わずに来たことに悲しんでいた。
アティランでは友達が居ない彼女。王族なので仕方が無い
のか。
そういえばマクシマスも王族のものから無視されている様な
感じで語っていたがみんなが孤独じゃないですか!!
ロックジョーも大活躍でワープしまくり。
■弟マクシマス派
今回は民衆たちが見ている前で和平会議をする。
ブラックボルトは二度目のテリジェネシスを許可、そして
反逆罪には問わないことを告げ、代わりに王位の返還を
求める。
マクシマスは当初は合意するとしていたが結局彼はこれまで
の人生で王族から無視されてきたことに腹を立てていて
合意は無視する様子。
・オーラン
オーランもまた遺伝子の劣化の問題をデクランから指摘され
て、今回敵対していたカルナクとは気持ちの共有が図られる。
地球に行ってみんなの価値観が変わり始めているという所
なのか。オーランはカルナクからDNAを分けて欲しいと言われ
る。元々オーランはカルナクから格闘技なり戦闘員として
の武士論的なことを学んでいる人だよね。
オーランは注射器を怖がっていた。
「不死身なのに注射針が怖いのか?」
よくみるとオーランは可愛い。
■地球 / 人間
今回は殆ど地球のことは描かれなかった。
地球で行われたことは全て丸投げしてしまった感じ。
冒頭でアティランの反乱チームを捕まえて、そしてトライトン
が生きて居ることを示した後に、アティランに戻って行動
することに。
アティランでの限界を考えると地球に居場所を求める可能性
はある。
マクシマス自身も計画の一部に地球に戻るようなことを
口にしていた感じだしね。
■その他
・反射ドームは破壊されるのか?
電源や水道などのインフラを今回カルナクが破壊したみたい。
そもそも彼らは空気がなくても生きていける人たちなのだろう
か?
・二度目のテリジェネシス
禁じられた行為で二度行うと自分を見失い力に溺れて死に至る
という。ただカルナクは誰も見た事がないので迷信だとして
いたけれど、ブラックボルトはこの件では何かを知っている
ような感じだ。
・ブラックボルトとメデューサの価値観の相違
この辺の問題で何か争いに発展することはないのかな。
メデューサは完全に平和主義者だよね。ブラックボルトは
怒り振るわせている感じがする。ただそれを描くには残り
一話では難しいね。
■使用された曲
・Blow up the Outside World by Soundgarden
■出演者
ブラックボルト (Anson Mount) アティランの王
メデューサ (Serinda Swan) 赤毛、ブラックボルトの妻
カルナク (Ken Leung) 計画的行動
ゴーゴン (Eme Ikwuakor) 地震を起こせる、王室警備隊・隊長
クリスタル (Isabelle Cornish) 妹君、ロックジョーズ(犬)
ルイーズ (Ellen Woglom) カリストエアロスペース / 人間
マクシマス (Iwan Rheon) ブラックボルトの弟
オーラン (Sonya Balmores) 能力者、マキシマスの部下の女性
トライトン (Mike Moh) インヒューマンズ・緑
Dr.エヴァン・デクラン (Henry Ian Cusick) デクラン研究所
ブロナージャ (Ari Dalbert) 能力者、予知
ロヨリス (Aaron Hendry) ブロナージャの父
フローラ (Krista Alvarez) インヒューマンズ
若い頃のブラックボルト (Lofton Shaw)
若い頃のメデューサ (V.I.P.)