第8話 脱出 … And Finally: Black Bolt
監督/Billy Gierhart 脚本/Rick Cleveland
Scott Reynolds
【これまでのあらすじ】
クリスタルはゴーゴンが死んだと。オーランはマクシマスが
自分がインヒューマンズになるために反乱を起こしていた事
を知り、それが動機なのかを問う。メデューサはここが王家
のシェルターなのかとブラックボルトに問う。初めて来た
このような場所。カルナクはテリジェネシスを使えばゴーゴン
を取り戻せることを訴えるが、ブラックボルトたちは禁じら
れた行為だと語る。もしも行えば自分を見失い、力に溺れて
死に至るのだという。ようやくブラックボルトとマクシマス
は対面する。ブラックボルトはマクシマスを殺そうとするが
弟は完全対策を施してあるとし、オレが死んだらアティラン
全部が崩れ落ちることを語る。
【ストーリー】
【反射ドーム】をコントロールルームのスキャナーで制御
していること。一時間ごとに私が掌をかざさないと電力が
途絶えてドームは機能しなくなる。ドームで保護しないと
都市は滅びるだろうと。トライトンはウソだとするが、
マクシマスはさっきスキャンしてから30分が経過したぞと。
アティランの民はお前が自分本位と気がついていないと
メデューサ。勘違いするなとしオレが兄さんから民衆を奪った
のではなく兄さんが見捨てたのだという。オレはもうすぐ
二度目のテリジェネシスを受けるという。その後武力で
地球を征服すること。愚か者だとしお前は目の前の敵が何かを
分かって居ないという。兄さん程、私は人を恐れていないと
いうマクシマス。しかし人の事ではないとすると、他に敵
など居ないだろうと弟。トライトンはドームの話が本当
ならば対応しないといけないと語る。警備隊が巡回して
いること。見つかり次第コントロールルームまでに撃たれる
という。地下から行くというトライトン。ボラックボルト
は民の避難の準備をしようと。弟のことは止められるかも
知れないこと。避難と言っても何処に行くのか?とクリスタル。
メデューサはクリスタルにロックジョーと来て力を貸して
と語る。
カルナクの元に警備隊がやってきて取り囲む。
善戦するが捕まる。こいつは王家の人・・【クワイエット
ルーム】に監禁しろと語る。
ルイーズの元にロックジョーでワープしてきたメデューサが
現れる。また会えると思わなかったというルイーズ。
用もないのに来るタイプじゃないわよねとし、また頼みごと
なのか?とルイーズ。私のお願いも聞いてというルイーズは
月/アティランに行ってみたいのだという。しかしメデューサ
は都市を保護するドームがマクシマスのせいで不安定になって
いること。生きて帰れないかも知れないのだという。しかし
ルイーズは気持ちは分かって居るでしょと。しかしメデューサ
は私たちも全員避難するのだとし相談に乗ってという。
ゴーゴンは暴れ回っていた。
デクランは隠れる中、ゴーゴンに落ち着いてくれという。
混乱しているのだろうとし力になるから・・と。しかしデク
ランは思いっきり吹き飛ばされて亡くなる。その後警備隊
が来てゴーゴンを捕まえる。
マクシマスを連れて行くブラックボルトとトライトン。
地下室からコントロールルームに行く為だった。
身勝手で心の狭いヤツだというトライトン。お前は水中に
適したインヒューマンズだとし水のないアティランに閉じ込
めて置く方が心が狭いだろうという。地球は居心地が良かった
のだろうと。
警備隊が4名来るがトライトンが倒す。
ゴーゴンはカルナクと同じクワイエットルームに入れられる。
カルナクはゴーゴンに私だとし従兄弟であり、友人・仲間・
そして家族だと。カルナクに頼むとし助けてくれとゴーゴン。
地下へ降りたことが無いのだろうという弟。
全部自分のせいだと分かっているだろうとしそもそもオレを
裏切ったのは兄さんの方だと。
「王になりたくない。お前が王になれ」と言ったとしその気に
させて前言を翻したのだという。俺たちの両親を殺した途端に
気が変わったのだというマクシマス。
【回想:キタングは両親が亡くなった今、あなたの能力が必要
だとブラックボルトに告げる。最強の敵から我々を守れる
のはあなただけだというキタング。マクシマスには来ては
駄目だとしこれは機密情報で、知って良いのは遺伝子評議会
の義暢とアティランの王だけだと。】
人殺しの兄の方が王に相応しいなんて・・
ブラックボルトは王になりたかったのではなく成らざるを
得なかったのだという。成らざるを得なかったと?面白い
笑わせてくれるというマクシマス。
■感想
いよいよ最終話。
思った程つまらなくは無かったので、この調子でシーズン2
も作って欲しかったな。
確かに意味が分からない所も多かったし、能力者と人間の関係
に関しては、力の差が顕著なので、正直能力がないマクシマス
が反乱を起こしたとしても、すぐに制圧出来る感じはする。
マクシマスは元々ずる賢い性格をしていて、卑屈になった
のもやはり能力者として開花しなかったことが原因なのだ
ろう。
先代の王に関する顛末が分かりづらかったところも有ったが
結局の所、マクシマスは書類を偽造してブラックボルトの
脳を開頭手術しようとしていたことを両親が認めたとして、
それを理由に追い払おうとしていた。しかしそのことで
ブラックボルトは両親を言葉を発して殺してしまうという
失態を演じている。マクシマスがそんなことをしていなければ
ブラックボルトが両親を殺す事も無かったと考えるとやはり
弟の行動が問題だったのか。
その過程でトライトンは地球に送られていたのか?
マクシマスが嘘をついたように、ブラックボルトもトライトン
が死んだと嘘をついて反撃しようとしていた感じだけど、
ウソによって犠牲者を出してしまった責任はどちらにも
あるってことかな。
またウソと言えばブロナージャが語る未来図は正直本当の
ことを言っているのか謎にもかかわらず、マクシマスは信用
していたね。前回は嘘をついていたんじゃないのか。
■色々と謎がある
ドラマとしてよく分からないのは最強の敵がいると語っていた
ことかな。それは人間ではないと語っていたけど、敵は自分
たちの中にあるとするのか、それともブラックボルト自身の
力なのか。それ以上に力を持つものが居るのか。
人間の持つ偏見自身も最強の敵と言えなくもない。
民衆の力が集結すると最強の力を発揮すると言えれば良いの
だけど、結局アティランの人口は1400人前後と言いつつも
大して出てこなかった。
■兄ブラックボルト派
・カルナクとゴーゴン
カルナクは何とかしてゴーゴンを蘇らせたくて二度目の
テリジェネシスを行った。ゴーゴンは苦しそうにしていた
けど、「エージェント・オブ・シールド」の中で苦しそう
にしていた人物ってダレだっけか?
メイの旦那の「ラッシュ」か。
カルナクが助けたい気持ちも分かるが自然の摂理に反した事
で何が変わるのかも分からない。
ゴーゴンは苦しんでは居たけど十分制御出来ていた。
二人はクワイエットルームに閉じ込められてしまう。
同じ部屋に閉じ込められたことでカルナクvsゴーゴンに
なってしまうのかと思ったけどそうはならなかった。
この部屋はカルナクが作ったけど、音波に関しては完璧な
ガードの部屋を作ったがゴーゴンの力によって見事
・メデューサとクリスタル
地球とアティランを行ったり来たりして、アティランの住民
の避難場所の確保に奔走する。メデューサは地球で知り合っ
たルイーズに相談。ルイーズは父が成し遂げられなかった
月面着陸を自分が体験したかったみたいだけど結局叶わず。
ただし遺灰の入ったロケットをアティランに祀ることは出来
た。
ルイーズのボス・ジョージは彼女の話をなかなか信用しなか
ったけど、ロックジョーがワープしてきたことで信用した
様子。
収容することを約束していたみたいだけど、内密に・・と
語っていたところは怪しいよね。
シーズン2があるならば「よみがえり ~レザレクション~」
みたいに軍主導で収容所に送られるとか、「ラストシップ」
や「ウォーキング・デッド」の様に工場に送られて燃料に
されたりしてしまったのかも知れない。
■弟マクシマス派
・オーラン
今回オーランはマクシマスが自分本位のことを言っている
ことを知って反体制の立場で行動を取っていた。
■助かる道は地球へのワープ
「銀河鉄道999」「ふしぎの海のナディア」のように最後は
都市は崩れていく。
助かるのは地球に戻ることだけ。
SFものはこうなる展開が多いのかな。
ロックジョーだけでは1400人もワープさせることは出来ない
為にエルドラックに助けを求めることになる。
■最終決戦
最終決戦という程のものではないけれど、結局王族のものを
殺す事は出来ないということで、マクシマスは最初に
アティランに来た時のシェルターに閉じ込めてしまった。
ここには一生分の食料があるが・・
■その他
・ついにブラックボルトが喋る
マクシマスを倒す時に喋るのかなと思っていたけど、彼を
倒す時には単純にグーでパンチしていた。ちょっと面白い(笑)
マクシマスのいる部屋の出入り口を壊す為にブラックボルト
は言葉を発して建物を崩していた。
「さらば弟よ!!」
・エルドラックの最後の仕事
建物と一体化しているエルドラックとしてはドームが崩れたら
役割が終わってしまう。ブラックボルトはエルドラックを
使って地球に逃げようとしていたみたいだけど、ロックジョー
が助けに行くのでも良かったのではないか・・
最後にエルドラックは助けていたね。敵なのか味方なのか
嫌なヤツなのかまるで分からなかったぞ。
・テリジェン・クリスタル
かなりの量のクリスタルが有りましたね。
それをルイーズに預けていたけど、このクリスタルが後に
海に流出して魚の缶詰の中に入ってしまうのか(笑)
・閉じ込められたマクシマス
「エージェント・オブ・シールド」との関連を調べるのは
無意味かも知れないけど、かつてこのドラマでもNASAで
進められていたプログラムとして惑星を調べていたことが
有ったよね。イングランドの古城のモノリスの扉から
デイジーやコールソンがその扉に入って別の惑星に飛んだ
シーンがある。
アティランではなかったけど、そのように見ればそう見えなく
もない。
■使用された曲
・
■出演者
ブラックボルト (Anson Mount) アティランの王
メデューサ (Serinda Swan) 赤毛、ブラックボルトの妻
カルナク (Ken Leung) 計画的行動
ゴーゴン (Eme Ikwuakor) 地震を起こせる、王室警備隊・隊長
クリスタル (Isabelle Cornish) 妹君、ロックジョーズ(犬)
ルイーズ (Ellen Woglom) カリストエアロスペース / 人間
マクシマス (Iwan Rheon) ブラックボルトの弟
オーラン (Sonya Balmores) 能力者、マキシマスの部下の女性
トライトン (Mike Moh) インヒューマンズ・緑
Dr.エヴァン・デクラン (Henry Ian Cusick) デクラン研究所
キタング (Marco Rodriguez) 遺伝子評議会議長
ジョージ・アッシュランド (Tom Wright) ルイーズの上司
ブロナージャ (Ari Dalbert) 能力者、予知
ロヨリス (Aaron Hendry) ブロナージャの父
フローラ (Krista Alvarez) インヒューマンズ
エルドラック (Moses Goods) 壁の中、
イリディア (Andra Nechita) インヒューマンズ
若い頃のマクシマス (Aidan Fiske)
若い頃のブラックボルト (Lofton Shaw)
若い頃のメデューサ (V.I.P.)
(Wolf Lee Counsel) Royal Guard
(Miriam Lucien) Serene Inhuman
(Travis Arrington) Man in Crowd
デイヴ (Chad James Buchanan) インヒューマンズ
アゴン王 (Michael Buie) 先代の王