第3話 分断 Divide and Conquer
監督/Chris Fisher 脚本/Rick Cleveland
【これまでのあらすじ】
マクシマスはブラックボルトが作り上げた階級制度は崩れ去る
時が来るという。ブロナージャに対して君が見た未来を私が
形にすると告げる。カルナクはマクシマスがアティランを
乗っ取ろうとしている事を告げる。クリスタルはロックジョー
に命じてカルナクをゴーゴンの所へ転送させる。
トライトンが死んだ事を知る。メデューサは任務は救助だと
語る中ゴーゴンはトライトンの名を叫ぶ。そこで原住民の
マカーニやホロ、ラッキーなどと知り合う。ゴーゴンは
アイツらが来たら危ない事になると告げるが、マカーニは
危ない位が面白いと語る。あなたの時代は幕を閉じた
としてマクシマスはブラックボルトに告げる。トライトンと
ゴーゴンはいないとしメデューサにはもう力は無いという。
ブラックボルトは怒りで声を発しようとする。弟を殺す
のかとしてマクシマスは語る中、クリスタルがブラックボルト
を地球に転送させる。クリスタルに対して家族を何処に
送ったのかとすると、あんたに教えると思うのかという彼女。
ブラックボルトは地球についたというメデューサはあなたを
見つけるという。オーランは地球に送られマクシマスからは
「よろしく」と言われる。「よろしく」とは?「殺せ!」だと。
【ストーリー】
●デクラン研究所 / カリフォルニア州・サンタバーバラ
デクラン博士(Henry Ian Cusick)が出かけようとするところ
を助手(Joseph Kingsley)が止める。インヒューマンズが出た
様で現在オアフの刑務所に拘留中だと告げる。すると博士は
オアフに向かうという。
●オアフ刑務所
刑務官は囚人のサミー(Faleolo Alailima)に弁護士と名乗る
ものから電話だとし5分間だぞと語る。電話してきたのは
デクランだった。デクランは君の事件資料を読ませてもらい
逮捕された経緯を承知していること。頼みを聞いてもらえる
ならば助けになるという。現在私はハワイに向かっていると
し手を貸してもらえるかと尋ねる。何をすれば良いのかと
いうサミー。
ブラックボルトも町中に突然巨大犬と現れて車を吹き飛ばし
警察官を負傷させたとして逮捕されていた。
そんな中幼い時のことを思い出す。
【回想:アゴン王(Michael Buie)は、幼いブラックボル
ト(Lofton Shaw)に語って聞かせる。王というものをお前は
分かっていない。王には犠牲と責任が求められると。ブラッ
クボルトは父上を見て来た限り退屈そうな仕事だという。
しかし退屈なものかというと王なんだぞというアゴン。
しかしアティランのだろうとし全部で1400人しか居ないと
いう。アゴンはブラックボルトに対してお前は将来王の座
について全ての権力を握り大いなる民のリーダーとして重責
を担うのだという。望んでいないというブラックボルト。
自分らしく行きたいという。すると弟のマクシマス
(Aidan Fiske)は自分は王になりたいという。しかしアゴンは
それは許されないことだと語る。ブラックボルトは戦場で
死んだら弟が継ぐのかと問う。アゴンは誰も死んだりしない
とし私の息子はどちらも大いなることを成し遂げるのだと
いう。】
記者(Lei Kaholokula)はペーニャ警部(Carlos Arellano)が
やってくるとコメントを求める。警察官2名を病院送りに
した巨大な犬を連れていた男はどうなったのか。しかしそんな
のは居ないとペーニャは否定する。するとルイーズ
(Ellen Woglom)は警部を止めると、自分はカリスト・エアロス
ペースから来たものだという。月にホテルを建てている
金持ち会社か?と言うと基地ですという彼女。逮捕された男
におかしな様子は無いか?普通じゃない力があるとか・・。
パトカーが宙に舞ったのでしょ?としその人の名前を教えて
欲しいという。警部は本当に分からないと言う。話をさせて
と頼む彼女に無理だと告げる。
ペーニャは刑務官のリヴェラ(John-Patrick Driscoll)に会う
とこれが例の男か?と。独房に入れるか?と問うと雑居房で
良いとし、先輩に可愛がってもらえば少しは話す気になる
だろうと。
●ワイキキビーチ
メデューサは待ちを歩いて回っているとATMで金を下ろす人
を見て自分もも操作してみる。
「私はメデューサ、アティランの女王、金を出して」と告げ
るが当然出てくるハズも無かった。
ゴーゴリはホロ(Ty Quiamboa)たちに大した度胸だと語る。
でも敵はあんたらが見た事もない連中だぞと。ホロは上等だ
とし俺たちはアフガニスタンで二度も闘っているのだという。
元兵士ということか・・というゴーゴリに兵士は死ぬまで兵士
だという。マクシマスは精鋭を送り込んで来る・・このオレが
自ら鍛えた戦士で腕が立つのだという。奴らからみれば
人間は蟻と同じ。生き物として格が違うと思っている。
俺たちも死ぬが弾を撃ち込めるなら勝ち目もあるんだろうと
ホロ。ゴーゴリは引き返すならば未だぞと。
ゴーゴリは、「親族のトライトン、我が同胞、我が王の為だ」
と語るとホロはここも王国だったこと。アメリカ人が来て
王国は消えたという。オレは王を守る側の人間だとし、
あんたは仲間を殺せるのか?とホロ。王に刃向かう者だ、
喜んで頭をもぎ取ると語る。
●アティラン
クリスタルは部屋で音楽を聴いていた。そこにマクシマスが
やってくる。申し出を受ける気になったのか?というと、
私はあんたを信じて居ないという。ブラックボルトは皆を
危険にさらしたとし王家のものを兄を恐れて何も言えないが
君が一歩踏み出せば皆は付いてくるという。皆殺しにする
つもりなのか?という彼女に、誰も殺す気はないというマク
シマス。ただそれも他に打つ手が有ればだという。私に
遺伝子評議会で演説しろというのか?という彼女に声明を出して
欲しいという。重要なのは君がオレを支持すること。友好的
王位委譲にするには一番。そうすれば我らの家族も戻るという。
オレの家族だとし君が加わる前からの・・と。オレはこんな
事態は望んでいないという。戦いを望んでいないと分かれば
皆戻るという。声明を発表すれば家族の命を救える。家族を
救いたい・・ただそれだけだという。クリスタルは発表する
事を告げるが言葉が嘘ならばあなたを殺すという。すると
マクシマスは義姉(メデューサ)とそっくりだなと。
君は自らの意思で為すべきことに気づいてくれた。
手を下さずに済んだという。
■感想
何だか色々と出て来ました。
ハワイはそんなに広くはないのかなと思うけど、なかなか
それぞれのメンバーが鉢合わせていくシーンが遠く、地球に
飛ばされたものはそれぞれの地球上のメンバーと関わって
いくことで暫くは地球での暮らしに順応させていく感じだ。
アティランにも文明が有ったのだから人間の世界に溶け込む
ことは可能だろうけど・・・
色々と前提とされるものが自分はよく分かって居ない。
「シールド」の中ではテリジェンクリスタルによって人間が
次々と能力者に変わっていく様子が描かれて行くけど、
そこには人間は変身出来ず、昔やってきた宇宙からの民が
ここに根付きそしてその遺伝子を受け継いでいるものだけが
世界中にばらまかれたテリジェンクリスタルによって能力者
へと変貌していく形だったよな。
自分がどういう能力を持っていくのかは誰にも分からない。
そういう意味ではシールドでもこのドラマでも同じだ。
このドラマの中では地球人の中でも既に能力者が出て居て
それなりの知識は持ち合わせている感じだけど、まだ初期の
段階で一部のものしかその能力のことは分かって居ないのか
な。「シールド」で言うところのまだシーズン3くらいの
段階だね。
そして何と言っても今回は弟派のメンバー5名がアティラン
から地球に新たに送られてきた。その中には日本でも話題に
なったすみれさんがローカス役として登場するけど、彼女
はどんな力があるのかな。
■兄ブラックボルト派
・カルナク
カルナクの能力は正確に距離や角度を測ることが出来る様な
イメージが出る事だよね。
カルナクの能力は頭を打った際にどうやら正確さを欠いてしま
ったようだ。
彼は民家を見つけて中に入ると、リノ、テッド、ジェンという
三人の人物によって捕まってしまった。
国有地でマリファナを栽培しているものたちが、主にリノが
全財産をはたいて投資したみたい。
カルナクのことを捜査官ではないかとするが、どう見ても
あのタトゥーを見れば捜査官じゃないよな(笑)
ただカルナクが持っていた通信機(コムリンク)がハイテク
なので捜査官だと疑われている。
カルナクの能力ではデスクを蹴り飛ばすと上手くこの建物が
倒壊する予定だったが上述するように計画は正確を欠いてい
る。
「殺すといったら怒ったんじゃないの?」
カルナクはジェンの治療を受ける中、その事実を語る。
「我が王、私の家族が待っている」
なんて話したものだから、麻薬カルテルのメンバーと疑われた
ことも有ったけど、まずは彼は彼らに頼んで仲間に入れても
らうようだ。
・メデューサ
とにかく地球人としての知識がない。
宮殿のような邸宅を訪れると、そこで家主が居なくなった
ことを見計らい中に入って食事を取ったり、ベッドで寝そべ
ったり、地球仕様の服に着替えていた。またバッグを盗んで
そこに非常用の食料品などを詰め込んでいた。
メデューサが地球の文字が読めるか知らないけど、
ハワイ・クロニクル誌の一面にブラックボルトが警察官によっ
て捕まって居る光景を見て助けに行く事に・・
・ブラックボルト
やはり今回はブラックボルトの刑務所内での行動が気になる
ところだった。地球人の中でもある程度能力者に対する耐性
はあるのかな。刑務官とか警部なんかが意図したのとは逆に
最初に独房に入れられた際にサミーはブラックボルトの仲間
のようになったし、多数の囚人の中に連れて行かれた際には
ブラックボルトは警察官を病院送りにしたことで逆にみんな
からは一目置かれる存在となってしまう。
最後はサミーと共に刑務所での暴動途中で逃走。
その際、デクラン研究所のエヴァン・デクランがヘリコプター
で助けに来た。地下駐車場ではルイーズが待っていたので
彼女に助けられるかと思ったんだけどね。
それにしてもデクラン役にはHenry Ian Cusick。こういう役が
多いな。
・ゴーゴン
ゴーゴンは原住民と親しくなった。
元々アメリカではないハワイという土地がアメリカ人によって
侵略を受けたことによって、現在クーデターとは言え国の存亡
の危機に有るゴーゴンと気が合うようだ。
マクシマス派が来る事を見越して「ロビンフッド」のように
地の利を生かして攻勢に出ようとする。
この戦いではそれぞれの能力が見られて興味深かったけど、
肝心のゴーゴンはオーランと正当的に闘っているんだよね。
なんか能力が有るのにそれを使わずに肉弾戦で闘うというのは
少々滑稽な感じ。
・クリスタル
最後に犬と共に地球にやってきた。デイヴという男性のバイク
に引かれてロックジョーがヤバイ。
■弟マクシマス派
誰が誰だかよく分からなかったけど、オーラン一人では無理
っぽいので援軍を送ってくれたようだ。
・モーディス
そうとうヤバイ人みたい。ヤバイって言ってもみんなヤバイん
ですけど(笑)
ただ覆面をしているだけで会話している時にはただの人って
感じの印象しかない。
最後に目から凄いビームを放っていたね。
・フローラ
この人の能力は何かな。モーディスが道無き道を進むのを
嫌ったためにフローラが道を造るとして地上にドーン。
行く道が出来た感じ。
後にその地上ドーンを使って木の上から矢で射るマカーニ
たちを落としていた。
・パルサス
木の上からホロの仲間のラッキーが放った矢が突き刺さった
能力者。手を見ると電流が相当溜まっていたので電撃攻撃
が出来るだっちゃ(c)ラムちゃんって感じなんでしょうか。
・ローカス
すみれさんが演じている役だけど、今の所大したことはして
いなかった。オーランはモーディスにローカスを守れ!と命令
していたので意外と重要な存在なのかな。
■アティラン王国
クーデターによって王が不在の中、弟のマクシマスが何とか
してその座を掴もうとする。
今の所彼は「階級制度」を悪だと捉えているけど、本当に
それだけなのか。
タイボーに対して王の命令(勅令)を出す草案を作る様要求して
いる。
マクシマスはこのままでは重役たちが納得しないので、遺伝子
評議会の中でクリスタルに正当な王の委譲であることを
声明として発表して欲しい事を告げていた。
・過去の回想シーン
今回は先代のアゴン王とリンダ女王が出て来て、幼い頃の
ブラックボルトとマクシマスに話をしていた。
二人の兄弟は実に両極端の人物だ。
兄はキタングによるとインヒューマンズ史上最強にして最も
危険な力があり成長するにつれてそり力は益々強くなると
される。アティランを破壊し尽くす力を持っていること。
弟は総合的に分析した結果変異の兆候は見られず。
深部細胞レベルでみれば今の彼はただの人間だという。
人間は王にはなれないこと。
そのことで兄弟が仲違いする。
しかし弟の若い頃の姿は実に格好良い人だったね。
■使用された曲
・Surfin’ (feat. Pharrell Williams) by KID CUDI
・Leland Sprinkle by EXPRESS RISING
■出演者
ブラックボルト (Anson Mount) アティランの王
メデューサ (Serinda Swan) 赤毛、ブラックボルトの妻
カルナク (Ken Leung) 時間を戻せる
ゴーゴン (Eme Ikwuakor) 地震を起こせる、王室警備隊・隊長
クリスタル (Isabelle Cornish) 妹君、ロックジョーズ(犬)
ルイーズ (Ellen Woglom) カリストエアロスペース / 人間
マクシマス (Iwan Rheon) ブラックボルトの弟
オーラン (Sonya Balmores) 能力者、マキシマスの部下の女性
Dr.エヴァン・デクラン (Henry Ian Cusick) デクラン研究所
ホロ (Ty Quiamboa) ハワイの住民
キタング (Marco Rodriguez) 遺伝子評議会議長
King アゴン (Michael Buie) 元アティランの王
Queen リンダ (Tanya Clarke) 元アティランの女王
ブロナージャ (Ari Dalbert) テリジェネシスで予知夢?
サミー (Faleolo Alailima) 能力者、オアフ刑務所
モーディス (Bridger Zadina) 能力者”死に神”
ローカス (Sumire) 能力者、弟組
ジェン (Jamie Gray Hyder) マリファナ栽培
リノ (Michael Trotter) マリファナ栽培・リーダー格
テッド (Jeff Juett) マリファナ栽培
タイボー (Ptolemy Slocum) アティラン王の側近
パルサス (Jason Quinn) 能力者、弟組、手に電流
若い頃のブラックボルト (Lofton Shaw)
若い頃のマクシマス (Aidan Fiske)
リヴェラ (John-Patrick Driscoll) ホノルル刑務所・刑務官
サカス (Matt Perfetuo) スキンヘッド・インヒューマンズ
ペーニャ (Carlos Arellano) ホノルル警察・警部
マカーニ (Kala Alexander) ハワイの住民
パブロ (Albert Ueligitone) ホノルル警察
フローラ (Krista Alvarez) 能力者、弟組
(Lei Kaholokula) リポーター
(Joseph Kingsley) デクランのアシスタント