第2話 2つの殺人事件 The Double Down
脚本/David Grae
監督/Rob Bowman
——————————————————–
ニューヨーク市警には色んな人物が連行されてくる。
満月の夜って変なヤツが多いよなというリック。
刑事のカーポススキーは連れてこられた売春婦とケンカ。
その光景を見たリックは無秩序に暴力・・・チケットを売れば
確実に売れると語る。
そんな中、ライアンは殺人事件が発生したとの知らせを持って
くる。被害者はアシュリー・コズウェイ(32歳)、クリニック
のセラピストで24時前に夫・ジェイソンが発見したという。
夫はバスケ観戦の後で妻を職場まで迎えに来た際に発見したと
のこと。現場にレシート2人分のテイクアウトの中華が有った
がクレジットカードの支払いに於いて被害者が支払った物では
ないという。カードが使われたのは6時2分で死亡推定時刻は8時
とのこと。リックはこれが超科学系のドラマならば、この魚の
脳に電極をつけてみた光景を再現するのだろうという。現場には
熱帯魚の水槽が有ったのである。
ラニが署にかけつけると、彼女はドレスを着ていた。
ケイトはドレスコードなんて無いわよと皮肉ると、私は夜まで
仕事して死体待ちなんてことはしていないという。リックに
対して胸を見るな!とラニ。
ラニによると複数打たれているが口径は小さく22口径ではないか
という。顔には「下劣なセラピストめ、お前は終わりだ」と書かれ
ていた。リックは文章の文法が間違っているとし、普通は
「you’re」にすべきだろと語る。犯人は言葉の誤用の罪だという。
また両腕にあざがあるようだと。
夫と第一発見者のジェイソンに話を聞く。
患者の話は一切せず妻のアシュリーはプロ意識が高かったという。
月に何度か残業をするとのこと。電話をしたのは6時頃で、その時は
たわいもない話をしたという。
そんな中エスポジートはまた遺体が二番街で発見されたと語る。
ライアンはジェニーとホットミルクでヌクヌクする予定だった
のに・・と愚痴る。
二番街の遺体を調べていた鑑識のパールマターに話を聞く。
被害者は一発胴体中央に撃たれているとのこと。38か45口径
だろうという。背後から至近距離で撃たれたとのこと。サイフと
時計に貴金属が無くなっているという。
リックは殺したての遺体に書かれたもの・・・何かを伝えたがって
いるのだろうという。しかしそれならば正しい言葉を使うはず。
被害者はフランク・アンダーソンで中学の数学の教師で、今は
引退しているとのこと。リックはフランクの遺体を捜査している
ライアンとエスポジートにありがちな強盗犯なのかと問うと、
それが一番厄介なんだと語る。リックはそっちよりもこっちの
事件を先に解決する事を語ると、ライアンたちと一口50ドルの
賭けをし始める。ただしケイトには内緒だとし、知られたら相当
怒られると語る。
翌日、リックは家族との朝を過ごす。
マーサはリックが殺人事件の解決で賭け事をしていることに
呆れる。アレクシスは6時まで数学クラブでその後はオーウェン
の誕生日の祝いにスイーツを食べにいくとして許可をもらう。
彼とは現在ギクシャクしているのだという。9時までには帰ると
約束。マーサはオーディションがあるとのことだった。
アシュリーの件でテイクアウトの食事でカード支払いをして
いるのはブランディ・ロッシという女性だった。親友と食事を
しただけで、私が帰宅する頃には彼女は生きていたという。
午後7時頃だったとし、その後は会社の同僚とガンズオートの
バーで23時までいたと語る。アシュリーの方から話がしたいと
電話が有ったのだとし、アドバイスを求めて来たのだという。
私は弁護士であり、先週の金曜日に何か彼女に有ったようで、
接近禁止令を出したいと言っていたという。ただし患者について
の情報は一切話してくれなかったとのこと。カーポスキーは
ブランディのアリバイの確認が取れたと語る。バーに7時15分に
現れて23時には帰宅したという。夫のジェイソンも7時~10時まで
バスケの試合を見ていたという。ケイトに対してアシュリーの
患者のカルテを見られないかと問うが令状がないと難しいと語る。
——————————————————–
満月の晩、警察署では犯罪者で賑わう中、2つの殺人事件が
発生する。一人はカウセラーのアシュリー・コズウェイ、
一人はフランク・アンダーソンという元中学の数学教師だった。
アシュリーの事件をリックとケイトが担当し、フランクの事件
はマイケルとエスポージトが担当することを知ると、両者は
先を競ってどちらが先に事件を解決するかどうかを賭けようと
語る。元々は3人で賭けていたことだったが、ホワイトボードに
捜査の進行状況が張り出されていくのを見ると、徐々に賭博に
参加する人物が出て行く。殺人事件で賭けることへの不謹慎さ
を抓るが、逆に先を競って解決しようとする捜査官たちの
奮闘に繋がっていく。
ドラマは交換殺人を扱ったもので、二人の被害者に共通するもの
を探るだけでなく、被害者に共通するものを探っていくことで
それを証明していくもの。
ネタ的にはヒッチコックの映画「見知らぬ乗客」状態。
満月には犯罪者が増えるとか奇っ怪な事件が発生するという
ネタは、「CSI:NY」でも取り上げたけど、このドラマは
「CSI」を意識したようなセリフが有るような気がする。元々
推理小説作家ということも有るので、色んな映画やドラマを意識
したシーンや意図も見え隠れしている。
ネタ的に面白いなと思ったのは、捜査に於いて、みんなFBIの
シャツを着ているのに、リックだけがWRITERと書かれたFBIと
同じフォントのシャツを着ていたことかも。
二つの事件で賭けをする中で、ケイトが参戦したことでリックたち
の勝利の方程式なりフラッグが出来上がってしまった格好だった
けど、是非とも金銭的なやりとりではなく、罰ゲームと称したドレス
ネタの方を見てみたかった。
事件捜査では・・・
話を聞いていくウチに、それぞれに被害者と被害者家族の間には
少なからず葛藤が有り、動機も存在するが、残念ながらアリバイ
は存在する。
前振りで上手いこと二人の容疑者たちが顔をつきあわせた際に、
人種や職種が違うということを臭わせる中で、刑事たちにも視聴者にも
先入観を与えたというところなのかな。
ドレス姿のラニが現れて、塩水に含まれる成分の一つでオルイケイ酸
を検出。二つの事件で共通するのがこの成分だということで、
事件には繋がりが有ることを示唆するものを感じさせて、少しずつ
事件に対する共通性なり、偶然などは存在しないということを
証明していく。
「ニューヨークに住む人物は何処かで必ず繋がりが有る」。
ということは都市伝説かどうかは分からないけど、時々聞かれる
言葉。
映画「クラッシュ」と同じでケビン・ベーコンはどの俳優とも
繋がって居る。「クラッシュ」と「フットルース」が今朝”偶然”
にもテレビで放送していたなどとして、偶然が過ぎると必然で
あることを示すものが有った。
海水がフェリーに乗っていたことを表すものだということだけど、
それだけでは流石に証明するのは難しそう。
ラストの自供の場面では、囚人のジレンマの如く、二人を別々に
聴取して、自供を引き出すところで決着。
父と娘の会話が事件解決のヒントになるというのもお約束で、
アレクシスの彼氏であるオーウェンの前に現れたタリアという女性。
“偶然”の再会が”運命”の再会と転化されていく流れが有る中で
それらは彼に気を惹かせる為の嘘だったというものが有った。
彼女が居るのに普通そんな相手の惹かれるものなのかなと。
■検索キーワード
・Castle Theme
Written by ‘Robert Duncan (VII)’ (qv)
・Who Taught You to Live Like That? by Sloan
・We Are Not the Losers (Anymore) by Actionslacks
・So What by P!nk
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
ロザリン・カーポウスキー (Diana Maria Riva) 捜査官
シドニー・パールマター (Arye Gross) M.E /鑑識
ジェイソン・コスウェイ (Brennan Elliott) アシュリーの妻
エバン・ヒンクル (Matt Winston) 2年間セラピーに通う患者
ウェズリー・グロヴナー (Gareth Williams) 5年前に子供を虐待
ブランディ・ロッシ (Amy Stewart) アシュリーの友人、食事をした
ハル・ロッシ (Jim O’Heir) ブランディの夫
クリスティーナ・マークス (Linara Washington) エリックの娘
エリック・マークス (Marco Martinez) フランクの義理の息子
ミンディ・ステグナー (Dinora Walcott) 女刑事
— (Brian Allen) Messianic-Looking Guy
— (Vanessa Motta) Housewife
— (Monica Staggs) Housewife
— (Martin Pierron) Full Moon Crow Freak
コメント
はじめまして。
今、キャッスルの海外ドラマをDVDで観ています。
登場人物の名前が知りたく検索していました。
こちらがヒットして見させて頂きました。
アシュリー・コズウェイの名前が見当たりませんでした。
夫役のジェイソン・コスウェイがアシュリーの妻として名前があります。
ちょっと残念。
夫役の役者の名前も知りたかったので、助かりました。
ありがとうございます。
haruさんはじめまして。
書き込みありがとうございます。
castle、懐かしいなぁ。
初期のエピソードはどれも面白く見た記憶があります。
被害者の場合クレジットされていないことが多いですね。
このエピのプレビューを見ましたが、満月の日におきた事件で
冒頭から署内がごたついていますね。
現実の世界では、今月の満月(ストロベリームーン)は22日だった
とか(^o^; 家の方は雨が降っていて見られませんでした。
最近更新していませんがまた再開しますので今後ともご贔屓によろしく
お願いしますね。