スーパーマン&ロイス Superman & Lois
(2022年・アメリカ)
原作/DC Comics
制作/Warner Bros. Entertainment Inc
Berlanti Productions
https://www.nhk.jp/p/anne3/ts/L532PR48ZY/
脚本/Greg Berlanti、Todd Helbing
監督/Lee Toland Krieger
第1話 パワーの目覚め Pilot
【STORY】
クラークは赤ちゃんの時、宇宙船に乗せられ地球に到達
する。落下した場所はカンザス州スモールビル。
教会に行くために家を出ようとしていたケント家の
マーサ(Michele Scarabelli)とジョナサン
(Fred Henderson)は、宇宙船の中に男の子がいるのを
見て驚く。その時既にクラークには記憶が有り、最初
の鮮明な記憶は宇宙船のハッチを開けた際の太陽の光
と両親の声だった。
既に4歳のクラーク(Lennix James)には力が有り、
親は”びっくりちゃん”と呼ぶ。
・スモールビル収穫祭 (HARVEST FEST.)
青年となったクラーク(Dylan Kingwell)。
ここは人も町も規模は小さかった。
一生住むかに思えた矢先ジョナサンが倒れて亡くなる。
葬式は雨が降る中でのことだった。
クラークの進路は大きく変わり、メトロポリスに移り
住むことになる。
・メトロポリス / Metropolis
クラークはスーパーマンとしての力を発揮して市民
たちを守る。時に高架橋のガードレールを飛び出し
落下して男の子(Jaylen Jeffery Holoman)に降りかか
ろうとする車・Chrysler PT Cruiserを持ち上げて
助ける。
・DAILY PLANET社
クラークの普段の仕事はメディア関係だった。
編集長のペリー・ホワイト (Paul Jarrett)から社内
を案内される。仕事はロイス・レイン
(Elizabeth Tulloch)について覚えるのだという。
ロイスとは誰なのか。
目の前にいた女性はクラークに対してそのネクタイは
誰が指示したのか?と
問われ、どうせロンバートだろうという。彼はメテオズ
戦の観戦チケットを取ってくれるとし、MLBは好きかと
尋ねられる。クラークはアメリカ人なら野球が嫌いな
人は居ないという。ロイスという名前は初めて・・いや
小学時代の教師がロイス・ハニガンだったことを語る。
そのロイスに恋に落ちたクラークは付き合い、そして
彼女に自分の正体・真実を伝える。そして指輪を用意
しプロポーズすると、空中でキスをする。結婚式では
ブーケトス。
結婚した後、ロイスとの間に双子の男の子が生まれる。
ジョナサン(Brady Droulis)はいつも笑顔でご機嫌。
しかしジョーダン(Dawson Littman)の方は気難しい
性格をしていた。一年後には社会不安障害と診断され
る。
しかし彼はメトロポリスに住み、息子2人を育てて
妻は世界一の有名ジャーナリスト。愛する人を守る
ために必死な日々だった。
・原子力発電所
原発がメルトダウンを起こしそうな状況だった。
ロイスの父・レイン将軍(Dylan Walsh)は現場に駆け
付け指揮を執る。女性科学者(Katrina Kwan)は
爆発まで数分であることを語り、被害が出れば恐らく
メトロポリスにまで及ぶという。レインはスーパーマン
に助けを求める。
スーパーマンは原子炉がある施設内に行く。
すると冷却塔に切れ目があり、それをスーパーマンは
目からヒートビジョン(熱線)を出してその裂け目を
塞ぐ。
大量の水が必要な為に湖に行くと、物体を息で凍結
させるスーパーブレスの能力を使って辺り一面を
凍らせ、そしてその氷をそのまま原子炉に持っていく。
その氷の解ける水で原子炉を冷やす。一時期2千度を
超える熱を持っていたが、何とか冷却していく。
レイン将軍はクラークに語る。
この前と同じで怪しいものを見た人は居ないし妙だと
いう。でも何かが器具を持ち込んだはずで人がつけた
傷であること。
将軍は一段落したことで、バス釣りの季節であるとし
ジョナサンを連れていくつもりだという。できれば
ジョーダンも一緒に行きたいというが・・
・ケント家
クラークは帰宅する。
社名の入っていないトラックが突っ込んで来たとし、
あさイチで記事をフォズウェル(Dean Marshall)に
出さないといけないとしてロイスは慌てる。
食事は作ってあるというロイスは、ジョナサンのニュ
ースを聞いてあげてくれとし、そしてジョーダンに
謝ってと語る。今日のセラピーをすっぽかしたことを
気にかけてはいたが、スーパーマンとしての仕事故に
クラークは戻ることが出来なかった。
・ジョナサンの部屋
彼は恋人のエライザ(Coral Humphrey)とネットで
画像チャットをしていた。ジョナサンの元にいくと
クラークは彼からスタメンのクウォーターバック(QB)
になったという。一年生で一軍になるのは異例では
あるが、それに怒っている上級生もいるとのこと。
・ジョーダンの部屋
大音量でゲームに夢中の彼。音量を下げて彼に語り
掛ける。セラピーにいけなかったことを謝罪し、ウィチタで
取材をしていたのだという。明日から高校だから
緊張してはいないか?と尋ねる。パパも一年の時には
苦労したこと。フットボールのマネージャーの時、
トラクターでガムテープがぐるぐる巻きにされたのだという。
スモールビルとメトロポリスを違うとしてジョーダン
は聞く耳を持たなかった。クラークは逆撫でする前
に部屋を出ていくと、「話したいことがあればいつ
でも話を聞く」と語る。
・母親からの電話
スモールビルに居る母・マーサからクラークに電話
が鳴る。テレビでクラークのことを見たとし、忙しい
のは分かるがもう少し家に居てあげなければならない
ことを語る。
クラークは分かってはいるが世界に対して責任がある
事を告げる。するとマーサは家族に対してはもっと
多くな責任が有るとし、あなたは父親なんだからと
語る。
「子供たちに父親として強さも愛情も弱みもさらけ
出すの」
子供が家を出ていくまではもう何年もないのだから・・
クラークは家庭と市民の期待の間で悩む。
母さんたちも悩んでいたのか。
『暮らしは私たちよっぽど複雑。スモールビルの暮ら
しは単純よ』と。
・翌朝
クラークの元に母親の携帯から電話が鳴っていたこと
をロイスは語る。二人の子たちはスモールビルに行く
のかを尋ねる。半日居たら一年に感じる町だという。
ジョーダンとジョナサンは互いに新学期に着ていく
もので良い争う。
クラークはロイスに夕べの子供たちとのコミュニケ
ーションについて語る。
【感想】
劇場版スーパーマンを演じたChristopher Reeveさん
は既に他界されていますが、映画自体は彼が落馬する
前にシリーズ3まで見ています・・多分。
今手元にはスーパーマンの2、3、4、リターンズが
あるけど1は持っていない。多分何処かに録画された
DVDは有るかもしれないし、今のご時世ならそれを探す
よりも、どこかの配信サイトを検索した方が早そうだ。
ドラマ版では成長に於ける能力者としての苦悩は
双子の息子に任せて、クラーク本人はクリプトン星
から地球に不時着したカンザス州スモールビルで
子育てし、農業をし、スーパーマンとして市民の生活
を守っていくようだ。
スーパーマンの存在自体は世間に周知されているみた
いだけど、何処まで認められた存在なのかは今のとこ
ろは分からない。そんな人物が居たとすれば確実に
政府が出てきて、現実的にはものすごく面倒くさそう。
スーパーマンが結婚すること自体驚き。
彼はクリプトン星の惑星爆発から逃げて来た宇宙人
なのだから・・
人間と結婚することでどんな化学反応を示すのか
楽しみで、その楽しみは双子が担っていきそうだ。
そして対立している富豪側の人間のモーガン・エッジ
がどこまでスーパーマンの事情を知っているのか。
その協力者なのかは分からないがやはり自分の世界を
破壊されたというルーサーが当面の相手として彼の
前に立ちはだかる。
ルーサー本人は、
『クリプトン星の最後の息子についてはなんでも知っ
ている。俺の世界は破壊された。だがどうにか生き
延びた。この世界にたどり着くとお前もここに居るの
を知った』
としていることからも、宇宙人同士の戦いが地球で
行われるという実に迷惑な話の様だ。
この世界の中でスーパーマンの正体を知っているのは
ロイスとその父親だけ。
「ARROW」とか「FLASH」辺りの設定に似ているけど、
マーベル・コミックスにはどこかに必ず似た設定が
引っかかるものがあるのかも知れない。
ドラマの面白さ
やはりスーパーヒーローが常識外れの力を持って
市民を守っていく姿と、一般的な家庭を持ち二人の
子供の父親としての姿に興味深さがある。
子育てに悩まされるスーパーマンの姿。
双子の幼少期はあっという間に過ぎてしまったので
オムツを変えたり子育てに天手古舞する光景が無かっ
たのが寂しいが、ティーンエイジャーの二人はいつでも
問題を起こしそうな爆弾的存在なので楽しみかのかも。
・主人公はクラークを筆頭にしたケント家
物語は一応クラークが主人公を演じる。
私は世代交代で子たちがスーパーマンを演じるの
かなと思っていたのだが、それぞれにストーリー・
役割を持たせている。
スーパーマンには元々スーパーパワーと称して
幾つかの人並み外れた力を持つが、子供たちにも受け
継がれるのかどうか。
あまり精神的に成熟せぬまま力を持たせたり、兄弟と
しての葛藤などが生じると激しい対立の構図になり、
「アベンジャーズ」の兄・ソー vs 弟・ロキみたいに
なりそうで怖い。
・クラークが今に至るまで・・
クラプトン星の事情については現在ドラマの中では
殆ど触れられていない。予備知識を持つものにとって
は分かるかも知れないが、今後言葉だけで片付けら
れる可能性はある。
地球に来てからのことに関しては、かなり駆け足では
有ったが描かれていく。
クラーク自身は、養父の死をきっかけにしてニュー
ヨーク州/メトロポリスに出て、ジャーナリストとして
働きつつ、同じ会社(デイリー・プラネット社)で知り
合ったロイスと結婚し双子を授かる。
二人の子は性格もバラバラで一人(ジョナサン)は
イケメンスポーツマンタイプ。そして一人(ジョーダン)
は室内に閉じこもってゲームに明け暮れる日々。
しかしのちに判明するが、不安定な幼少期に父親の
ない生活をした事がきっかけなのか精神不安・情緒
不安定・社会不適合の烙印を押される。
ジョナサンにはアメフトで力を発揮するような能力
(物を投げると正確に当てられる)が備わっている
が、ジョーダンにはそれがない。
しかし有る時納屋に隠されている宇宙船の中から
クリプトナイトに触れた途端に力を持つようになる。
・その他
・スーパーマンの弱点は鉛を透視できない。
・スーパーマンの名前はクリプトン星ではカル=エル
・かねてからシンプルライフの必要性を唱えていた母
・養父から人前で力を見せずに紛れる方法を教わる。
そして彼の使命を果たせと。
・納屋でルーターをリセットしようとした際に落下
して兄弟の上に鉄パイプが落ちて来る。
しかし二人共無傷だった。
「少なくとも一人はパワーを持つ」
・度重なる原子炉の傷。セキュリティカメラによる
と唯一の共通点がある。「物凄い速度で動いている
ものがある」
・双方の現場で発見された鏡サイズの模様。
それはクリプトン語で書かれている。
『カル=エルはヒーローじゃない』
・『この町でもお前が変身できる電話ボックスはある
だろう』
・養父の死でスモールビルからメトロポリスへ。
養母の死でメトロポリスからスモールビルに戻る。
・ルーサーとの対決で、成層圏まで上昇したり、
高層ビルの間を飛び回り中華街で殴り合って建物
を壊していく。
この辺のノリはまさにDCコミックス的映画っぽい。
・シュースター炭鉱跡でパーティー。ジョーダンは
能力が覚醒。
・『何故俺がお前に詳しいと思う?カル=エル。お前
も故郷の星が壊れて赤ん坊の頃にここに来た。そして
自分の価値を証明しようと命をかけている。自分も
仲間だと思い込もうとして・・だが違う。お前は今
もおびえた迷える子供。愛を希っても人は決して
受け入れない。』
・『お前の故郷のかけらクリプトナイトがお前の
弱点だ。塵は塵に戻れスーパーマン』
・スモールビル銀行の不審な動き。
ケント家の抵当権・融資制度/リバースモーゲージ
を勧め始める数か月前に銀行はギャラクシーホール
ディングスにより買収されている。筆頭株主は
モーガン・エッジ。何故彼は小さな村の農場に興味
を持つのか。そしてその事実をクッシング家のサラは
知っていたのかどうか。
・ストレンジャーの秘密基地
相当寒そうな山岳地にある。中に入るとAIが対応。
ルーサーはスーツのセンサーとスピードの向上を
求める。しかし更に必要なのはクリプトナイト。
【出演】
クラーク・ケント (Tyler Hoechlin) スーパーマン
ロイス・レイン (Elizabeth Tulloch) クラークの妻
ジョナサン・ケント (Jordan Elsass) クラークの息子
ジョーダン・ケント (Alex Garfin) クラークの息子
カイル・クッシング (Erik Valdez) 消防士
サラ・クッシング (Inde Navarrette) 長女
ストレンジャー (Wole Parks) キャプテン・ルーサー
モーガン・エッジ (Adam Rayner) 富豪
サム・レイン (Dylan Walsh) ロイスの父・将軍
ラナ・ラング・クッシング (Emmanuelle Chriqui) 銀行員
マーサ・ケント (Michele Scarabelli) クラークの養母
ジョナサン・ケントSr. (Fred Henderson) クラークの養父
(Katrina Kwan) 原発・女性科学者
ショーン・スミス (Fritzy-Klevans Destine) サラの彼
タグ・ハリス (Wern Lee) パーティ会場の若者・骨折
ティミー・ライアン (Zane Clifford) ショーンの友達
ソフィー・クッシング (Joselyn Picard) 次女
マックス・メンケン (Arthur Corber) デイリープラネット社
ベニー (Jamall Johnson) 救命士
リンキスト (Charles Singh) 牧師
サミュエル・フォズウェル (Dean Marshall) デイリー・プラネット社
コブ・ブランドン (Dee Jay Jackson) スモールタウン住民
ペリー・ホワイト (Paul Jarrett) デイリープラネット社
Dr.フライ (Chy Liu) マーサの主治医
ウィット (Balazs Koos) Power Plant職員
エライザ (Coral Humphrey) ジョナサンの彼女
(Jaylen Jeffery Holoman) 少年
(Daisy Torme) AIデバイスの声
(Dylan Kingwell) 青年期のクラーク
(Brady Droulis) 7歳の頃のジョナサン・ケント・ご機嫌
(Dawson Littman) 7歳の頃のジョーダン・ケント・不機嫌
(Lennix James) 4歳の頃のクラーク