スーパーマン&ロイス Superman & Lois 第11話つかの間の追憶

スーパーマン&ロイス Superman & Lois
(2022年・アメリカ)

原作/DC Comics
制作/Warner Bros. Entertainment Inc
Berlanti Productions

https://www.nhk.jp/p/supermanandlois/ts/J9VXR22WY8/

脚本/Brent Fletcher
監督/Gregory Smith

第11話つかの間の追憶 A Brief Reminiscence In-Between Cataclysmic Events

【STORY】

・Previously on ..

スモールビルへの引っ越しは家族の為。
ここへ来た理由は一つ、クリプトンの遺産を広める事。
クリプトンがついに復活する。さすれば母が戻る。
クラークはエッジの協力要請を断る。
クリプトン人の意識を移された人たちを元に戻す為、
クラークが太陽フレアを作る。
サムはそれをすれば暫くスーパーマンとしての
活動が出来なくなるとして懸念する。
しかしクラークは太陽フレアの力を利用し、町の人
たちを意識の移行から解放する。
クラークは雪山で力尽きる。

<結婚前のエピソード>

・雪の荒野

クラークはスモールビルから出て自分探しの旅に
出る。
しかし状況は厳しく、オレンジのサンストーンを
手にして移動するクラークは途方に暮れる。
一体どうすれば良いのか。サンストーンを雪の中
に放り投げると、それは地中に埋まっていき、そし
て地割れがして洞窟が出て来る。

・要塞

洞窟の中に入ると台座の様なところにサンストーン
を入れる。
すると目の前にはホログラムに映る男の姿が現れる。

『ついにこの日が来たか』

しかしクラークは彼が誰だか分からず困惑する。
私はジョー=エル。お前は私の息子だという。
そしてこの場所は様々なことを学ぶ場であること。
現在世間からの好奇にの目から逃れているだろう
とし、お前が返答は何者で何故ここに送られ、そして
ホントは何者なのか学べるという。

『お前の生まれは惑星クリプトン。』
『本名はカル=エル。エル家最後の息子』

「お前の細胞は地球に降る太陽の放射線を人間とは
違う形で吸収し無限に近いエネルギーを生む。」

「お前は皮膚、骨、筋肉を絶するパワーを発揮する。
そのパワーを如何に使うかは徐々に教えよう。その
スピードと強さ。お前は地球で不可能だと思っていた
ことが出来るようになる」

その力を使って空中に浮かぶクラーク。

「準備が出来たと感じる。」
「心と体でだろう・・しかしまだ他にも学ぶべきこと
がある。しかしそれはここでは教えられないこと。
何故お前が人を助けたいのか。人々に心を開き答え
を見つけろ。地球の人の為に何故戦いたいのか」

・ケント家

クラークはマーサの元に戻ると彼女から聞かれる。

「探していたものは見付かったのか?」
「そう思う」

クラークはクリプトン人の父に会ったことを語る。
クリプトンは故郷の星で僕はそこから来たこと。
なんで自分にパワーがあるのか分かった。なんで
地球に送られて戦うのか。

クラークは自分の部屋に戻ると壁の中にサンストーン
を隠し入れる。

マーサはだから家に帰ったのか?
ヒーローになる為に?

そう尋ねる。

クラークは確かにそうだがその前に逢いたい人が居る
というと部屋に戻り卒業アルバムを目にする。
その中にはLana Langの写真も掲載されていた。

・映画館「セコイア / sequoia」

映画館の隣はベイカリー、そして道を挟んで営業して
いるバー・MANITO。
ラナが映画館にいることを知りMANITOのところから
彼女を眺めるクラーク。暫く様子を見てから声を
かけようとするが、彼女はカイルと共に待ち合わせ
していた。

カイルはラナに対して「消防署に空きが出た」として
ようやく仕事が見付かりそうなことを語る。すると
二人はハグしてキスをする。手を見ると既に二人が
結婚しているであろう指輪がしていた。

*公開中の映画

「Friday Night Lights」
「Harry Potter ～Prisoner of Azkaban」

・ケント家

帰宅してマーサに話す。辛いことだがラナ自身も
クラークが前に進んだようにして前に進まなければ
ならないという。見せたいものがあるとしてマーサ
は呼び出す。

マーサは箱を開ける。
彼女はあなたが去った後に夢を見たこと。
それはあなたが空を飛ぶ夢。
飛んでいたのは少年ではなく今のあなたなのでこれ
を作ったのだという。それはマントだった。
クラークは母親を独りにしたことに罪悪感が有った
が、母も旅立つ必要が有ったことを理解していた。
そして今必要なのは世界を救うことだという。
胸に何か必要な気がする

・メトロポリス

クラークは上京しニューヨーク/メトロポリスの
ミレッジアベニュー(Milledge Avenue)を探す。
広告には”空き部屋有り”と書かれていた。
しかし道に迷う中、クラークの脳裏に交通事故が起き
ていることが分かる。ブレーキが壊れ、赤信号を
突っ切り、陸橋から落下するところだった。
落下した先には少年がいたが、スーパーマンは車
(緑のクライスラー社製・PTクルーザー)を
持ち上げてそれを阻止する。

少年はそんなスーパーマンを見て、

「カッコイイスーツだね」

と語る。

そのシーンは色んな人によって目撃されていた。
目撃女性(Lauren Bradley)はデイリープラネット社
に知らせるという。

【感想】

前回のラストでクラークは自らの力の殆どを太陽
フレア/エネルギーの代替物として利用し、
その結果、エラディケイターによってクリプトン人
としての意思を入れられたスモールビルの町の人たち
を解放することが出来た。しかしその代償として雪山
で力尽きたしまった彼。
スーパーマンが寒さで死ぬことは無いだろうけど、
彼が空白の時に如何にしてエッジが攻撃をしてくる
のか。

今回のエピソードの大半は、ストーリー上、空白の
部分となっていたクラークの養父の死の後の事で
「自分探しの旅」に出たシーンから始まり、
自分が何者で、今後何をどう過ごしていくべきか
を決めていく。

要塞を見つけて父親(ジョー=エル)と逢ったこと。
色々とパワー抑制に関する修行をした所も有るの
だろうけど、その辺はカットされている。

自分の持つ並外れたパワーの正体。
そこから生まれてくる使命感。
人間社会で生活している限り、人との出会いが有れ
ば、愛情も育まれていく。
そこは人間もクリプトン人も同じだ。
ロイスという女性と出会い、結婚、双子を授かる
シーンとして順調に地球人として過ごした経緯が
描かれた。

幾つかの興味深いシーンとしては、
クラークはスモールビル時代にラナと付き合って
いたが、クラークが自分探しから戻った際にはラナ
には相手が居たことだ。
きちんとした別れを経験せぬままに突然居なくなっ
たことによりラナとの関係・感情の問題は解決して
いるのか。

そしてクラークが都会に出てきてスーパーマンとして
の活動を開始し、活躍する流れの中、ロイスが行う
ニュース番組のゲストとしてスーパーマンがインタ
ビューを受けるシーンがある。
あれだけテレビの前でインタビューを受けても人間
には見えない形になっているのだろうか。

意外と中途半端な描き方がされていて、彼がスーパー
マンだと分かった時のロイスのリアクションが希薄
だったし、サムに認知されるまでのことは描かれて
いない。
そしてスーパーマンそのものがあっさりとアメリカ
国民に受け入れすぎては居ないだろうかということ
だ。

最後はまた現実に戻って大変な事態が待ち受けている
訳だけど、この回想シーンをクラークに見せたのは、
クラーク自身に「大切なものを失う痛みと恐怖」を
味わわせる事と、エッジ自身もクラークの地球での
暮らしの活躍を知る意味があったのかな。

若い頃のクラークとエッジはどちらも可愛い顔を
している。大人になった二人はナイスミドルに
なっている。

エッジによると自分の方が先に地球に来たとのこと
でその際には能力を使い迫害されていた。
しかしそのことはないものとして時間が経過して
しまっている感じはする。魔女狩り程度で済まされて
しまうエッジの存在感。
まぁ今回の回想シーンはエッジが仕掛けた罠とも
戦術ともいえるものだから、かなり端折って有って
もそれは仕方がないことだ。

■世の中は問題であふれている

・ロイスとの出会い

クラークは世界を救うためには情報が集積される
大都市・ニューヨーク/メトロポリスに居ることの
必要性を悟ったのだろうか。

マスコミで働きつつ悪事を突き詰めていく様は
D.Cコミックなら「Marvel’s Agent Carter」っぽい。

早速ロイスの下について働き、そして関係・距離を
近づけていく。

・今回のスーパーマン

・交通事故を最小限の被害に防ぐ

かつて中国で橋が落下して下敷きになりそうな人を
助けるエピソード3でのワンシーンを思い出す。
少年を助ける。それを見ていた人たちが、デイリー
プラネット社に通報が有ったことで一気に彼の存在
がメジャーとなったのか?

しかしこの時点で既に「謎の男」が活動したのが
3度目で「ボブ川でボートが沈んだ」写真をジミー
が撮影していた。

・メトロの問題

記者はみなスーパーマン/ヒーロー物語に夢中になる
が、ロイスは寧ろメトロで起きている稲妻マークの
ギャングのようなナチスのシンボルマークを付けた
男がマイノリティの店をターゲットにしている事件の
方に目を向ける。
目撃証言によると「金属マスク」と「トレンチコート」
の男性。
ホワイトボードにその男が起こしている問題の場所
を書き留めて容疑者を5人にまで絞る。

翌朝クラークが出社した際には既にロイスは犯人を
突き止めているようで、工具店(USA First Hardware)
で働くヘンリー・ミラー(Paul Lazenby)を尋ねていた。

クラークはスーパーマンとして現場に行くとロイス
が襲われそうになるところを助けて、彼が火炎放射
で攻撃してくるところをヒートブレスであっさり退治
した。
ミラーは苦し紛れに二つの手りゅう弾を町の人たち
の中に投げ込むが、一つはレーザーで破壊し、一つ
は自分の手の中で爆発させた。
その隙をついてロイスがミラーをスタンガンを押し
当てて倒す。

スーパーマンとの初対面だったロイス。
当然ニュース記事として一番近くに居た彼女は
良いネタを仕入れたわけだが・・

「君ならば良いもの(名前)が思いつくだろう」

ということで彼女がスーパーマンと名付けたのかな。

・ロイスとクラークの急接近

スーパーマンにはスーパー聴力が有る。
クラークの事をロイスは番組プロデューサーである
ジャネット (Yoshié Bancroft)と会話していたけれ
ど、話は筒抜け。スーパーマン/クラークには嘘が
無いと言ってもズルはある。

「新婚ホヤホヤ Just Married」

プロポーズし、そして実家で式を挙げた。

・そして妊娠・・出産。

このころから徐々にエッジの影らしきものが見え始め
る。

赤ちゃんは双子で、Metropolis Hospitalで陣痛より
27時間後に出産する。未だに不思議なのは双子とは
どうやって出産するのだろうか?

■過去、幻覚・・そして現実へ

これまでのおさらいの様な流れで視聴者を引き付けた
話の構成ではある。

しかしエッジが出て来たことで現実に戻される。

エラディケイターはクリプトンの偉大な科学者である
ター = ロックが作ったもの。

エッジ自身もクラークが地球に降り立った後、
どういう経緯で今に至るのかはわかっていない。

『お前を知りお前がクリプトンの遺産を汚した理由
を知るためだ』

・破壊されるサンストーン

クラークが持っていた父親ジョーを映し出すホロ
グラムの原料のような物質がエッジによって破壊
されてしまう。もう二度とクラークの父とは会えない
のか。

・クラークの居ぬ間にエッジ

なんとエッジはクラークの大切なものを奪おうとして
いる。大抵対戦になると、悲しい事だが、家族の存在
は弱点になることが多く、足を引っ張る存在だとして
自らの手で家族を殺害するということが歴史上ある。
クラークの弱点は家族だ。
弱点だけでなく強みもそれ以上に有る。
能力を持たないクラークの家族を狙うエッジだが、
頼るべきはジョーダンにはまだ完全に開花されて
いないが能力が備わっていること。

「DROGON BALL」でベジータが責めて来た時の、
孫悟空・孫御飯のようになれるのか。

また科学の力を信じてストレンジャーと娘が開発して
来たものはある。

まぁ当然ながらエッジにジョーダンの力が通じる筈
もない。クラークが「氷の城」で倒れている間に
エッジは襲っていたが、クラークも何とか脆弱な
コンディションの中で戻ってきた。

・服従

所詮は口約束なんだけど、クラークはエッジに家族を
守る為に彼への服従を誓うことになった。

今度はエッジが拠点にしている要塞に行くと、そこで
赤いクリスタルを使いゼータ = ローのホログラムを
浮かび上がらせた。

人間の暦で1987年。エラディケイターはまだ手にして
いない状況だが・・

・予期していた?

マルチバース(Multiverse)の概念がここで活きてくる。
ロイスはジョン・ヘンリーからスーパーマンが
地球人とは敵対側になることを語っていた。
しかし敵対すると言っても家族を人質にされている
だけで洗脳まではされていない。

「はじまったわ、あなたの言う通りに・・」

ジョンの世界で起きたことだが、それはこの世界でも
同じことが起きるものなのか。

■その他

<卒業アルバム>
Katrina K.、Jonathan Kypher、Catherine Laepin
Brent Ladner、Sydney Lechterm、Stephen La
Amber Laebivitz、Cara Laburn、Lana Lang
William Lang、Crystal Loavera、Verna Lobnick

・友達から恋人

ジョーダンがサラとの関係を一歩前進させた。

【SOUNDTRACKS】

【出演】

クラーク・ケント (Tyler Hoechlin) スーパーマン
ロイス・レイン (Elizabeth Tulloch) クラークの妻
ジョナサン・ケント (Jordan Elsass) クラークの息子
ジョーダン・ケント (Alex Garfin) クラークの息子
カイル・クッシング (Erik Valdez) 消防士
サラ・クッシング (Inde Navarrette) 長女
**ジョン・ヘンリー・アイアンズ (Wole Parks) 宇宙人
モーガン・エッジ (Adam Rayner) 大物実業家
**サム・レイン (Dylan Walsh) ロイスの父・将軍
ラナ・ラング・クッシング (Emmanuelle Chriqui) 銀行員

ジョー = エル (Angus Macfadyen) クラークの父
ゼータ = ロー (A.C. Peterson) エッジの父
**クリッシー・ベッポ (Sofia Hasmik) スモールビルガセット紙
レスリー・ラー (Stacey Farber) エッジの秘書
**ゲインズ (Danny Wattley) アメフトコーチ”CROWS”
マーサ・ケント (Michele Scarabelli) 育ての親

(Dylan Kingwell) クラークの若い頃
ロン・トループ (Charles Jarman) 記者、黒人
ペリー・ホワイト (Paul Jarrett) プラネット社・編集長
19歳のエッジ (Ben Cockell)
ジャネット (Yoshié Bancroft) TVニュース、プロデューサ
ヘンリー・ミラー (Paul Lazenby) 工具店(USA First Hardware) / Atom-Man
Dr.パテル (Yasmin Abidi) メトロポリス病院、産婦人科医
(Robbie Segulam) 小売店主、スーパーマンが吹き飛ばされる
(Lauren Bradley) スーパーマンを目撃した女性
(Jaylen Jeffery Holoman) スーパーマンに助けられる
エデルスタインる要塞に行くと、そこで
赤いクリスタルを使いゼータ = ローのホログラムを
浮かび上がらせた。