スーパーマン&ロイス Superman & Lois
(2022年・アメリカ)
原作/DC Comics
制作/Warner Bros. Entertainment Inc
Berlanti Productions
https://www.nhk.jp/p/supermanandlois/ts/J9VXR22WY8/
脚本/Michael Narducci
監督/James Bamford
第4話 波乱の幕開け Haywire
【STORY】
・Previously on ..
・引っ越した目的に集中しよう・・それは「家族」。
・目からエネルギー放出したジョーダン
大勢の人に怪我をさせるところだった。
原因は天然ガスが溜まっていたのではないかとされる
・タグ・ハリスは腕を折る
・ラナはジョナサンはアメフトの凄い選手だと聞いた
とクラークに語る。
・エッジにSmallvilleを破壊させたりしない。これも
私がここに来るようになった理由だとロイス
・レスリーは彼に潰されるというが・・ロイスはやって
みれば良いとしてDaily Planet社に辞表を叩きつける
・サムはあるプレートを手渡される。7743の数字
■カナダ・サスカチュワン州
SASKATCHEWAN , CANADA
・6年前
モーガン率いる一団は空から降ってくる攻撃を
避けながら車を走らせる。モーガンの一声で装甲車
を止める。そこには卵型の隕石が地面に穴を開けて
いた。
「ここから復活が始まる」
■アメリカ・カンザス州 Smallville
・高校 / Smallville High School
雨の中でアメフトの試合があるのを開発計画を持つ
Edge EnerCorpのモーガン・エッジは、秘書の
レスリー・ラー (Stacey Farber)や市長のジョージ・
ディーン (Eric Keenleyside)、カイル(Erik Valdez)
らと共に観察する。
カイルはエッジの提案が通ったらスコアボード、
そしてスタンドなどを改めて改装したいという。
ここを作ったのは1948年でかなり老朽化していた。
チア部のコーチは妻のラナがやっていて、その妻は
あなたの銀行で働いているという。何よりもあなたの
改革を大絶賛していること。
それを聞いたエッジは今度ディナーに呼びなさいと
語る。
クリッシーとロイスも傘を差しながら試合とエッジ
の動向を見ていた。クリッシーはよくも顔を見せら
れたものだとして激怒。先日ロイスは彼に殺される
ところだったのである。しかしロイスは証拠がない
ので何も言えないという。彼は鉱山の掘削許可を
与えるかどうかの採決は明日あるので、町民たちに
恰も町に大金を注ぎ込む振りをしに来たのであろう
と語る。
・レイン将軍が来る
今日はジョーダンのホーム開幕戦だから来たことを
語る父に、ロイスは娘の事は放ったらかしだったのに
と不満。クラークがコーチのアシスタントをして
いるのを驚く。
コーチのゲインズ (Danny Wattley)は、ジョーダン
に対してお前の力が必要だとし攻撃権を取り返して
来いと告げる。不安なジョーダンに対してジョナサン
は練習通りにやれば大丈夫だと励ます。
ジョーダンはパワーで相手の攻撃手を倒していく。
するとCROWS側の攻撃手がボールを持ちタッチダウン。
ジョーダンの活躍に周りの仲間たちは詰め寄り
称賛する。
・ロッカールーム
ジョーダンの活躍によってここでも盛り上がりは
続く。コーチは調子に乗るなとしメンタルのミス
がいくつも有ったと指摘。しかしそれでも今夜の
ゲームのウィニングボールを受け取れるのはジョー
ダンだとして褒める。
マルコム(Austin Anozie)はジョーダンが来ると
今日の主役の登場だとして盛り上がる。
・父と娘
レインはジョーダンが突然アメフトを初めて、そして
大活躍するのを見て「私に何を隠している?」と娘
に尋ねる。
『背が低くて筋肉だって無い。おはじきでも勝った
ことが無い子。それなのに2倍も大きな相手を跳ね
飛ばした。パワーがあるのを隠していたな』
パワーがあるのは確か。しかし二度と使えないかも
知れないこと。正直大したパワーではないという。
それでもフットボールをさせることは間違いで、
ケント家の人間は目立ってはいけないのだというレイ
ン。
息子たちも精いっぱい頑張っているのだから私たち
に任せてとし、昔の父(放任されていたロイス)とは
違うのだという。しかしレインは優先順位が変わるの
は困るというと、ロイスは彼の優先すべきことは父親
だということ。
・クラークがやってくる
言い争いに発展しそうなところでクラークはパワー
によってそれを耳にして急いで仲裁に入る。
心配には感謝するが大丈夫というクラーク。
しかしレインは“ウォースーツの男”が命を狙っている
のだとし、更には軍にはお前のパワーが必要である
と共に恐怖であること。
ルーティーンが変わればすぐに気が付くのだとし、
説明するのは私なのだというレイス。
Metropolisかに引っ越したので警戒していること。
最近は出動も減り、それでインターギャング(IG/
Intergang)のような犯罪組織が動き出そうとしている
のだという。
凶悪な囚人がメトロポリス刑務所から他所へ移す
ことになったこと。これもスーパーマンが町に居なく
なり刑務所は攻撃に弱いのだという。
ロイスはその意見に食いつく。
彼は看守なのか?
しかしレインも存在を示すのだとし、囚人移送を
エスコートするよう告げる。囚人はサデウス R.
キルグレイヴ (Brendan Fletcher)。お前を憎み
過激化した犯罪の天才。
しかしクラークは何かがあれば駆け付けるが家族との
時間は犠牲にはしないという。
「私の助言に背くのか?」
「あなたの部下ではない」
・
ジョナサンはサラに対してジョーダンがフットボール
を好きでやっている訳ではない事を告げる。
するとサラは彼は成長し進化したのだという。
一方タグはジョーダンが自分のポジションを奪った事
で主役を奪われたと感じる。しかも炭鉱跡でガス爆発
なんてありえない事故で手を折るまでは順調だった。
ギブスはいつ取れるのか。プレーオフまでには取れる
のかと問われるとタグはそこへ進むにはワイドレシー
バーがパスを取れないといけないことを語る。
ウェルニッツ(Pavel Romano)はそれを聞いて激怒し
今にも喧嘩になりそうになるがショーンが止める。
ウェルニッツはタグに対して、
「貧乏人が人の悪口か」と嫌味を告げ、ウェイトレス
に対してコイツの料金は前金でもらった方が良いと
語る。「チキンは分割払いか?」と言われるとタグも
再び熱くなるがケンカを止めるのだった。
【感想】
このドラマの能力者たちの発生の仕方が「FLASH」や
「Agents of S.H.I.E.L.D.」的だ。
シールド時代は彼らのことをインヒューマンズと
呼んだけど、このドラマの場合単純にメタヒューマン
で良いのかな。
予想はしていたけど、スモールビルに有るシュース
ター鉱山には能力者の潜在的能力を引き出す為の
クリプトナイトが地下に眠っている。
シールド時代には同等の物質をテリジェンと呼んだ
けど、元々異星の血が流れていないと能力者として
開花することはなかった。
このドラマを難しくしているのは、本来の人間も
クリプトナイトによって特殊な能力が備わるのかどう
かがよく分からない。
今回の場合、能力を見せ始めたのは後述するがタグが
それに該当する。
それとは別にキルグレイヴという囚人はスーパー
マンと確執があるようで、彼はスーパーマンのことを
“ビッグブルー”と呼んでいたが、その彼は単純に
人間として天才なのかそれとも能力者なのかよく
分からない。道具を使っての攻防戦を繰り広げられる
と能力者か異星人の子孫なのかまるで分からなくなる。
天才になったそもそものきっかけが能力者としての
開花だったりするのか。
ストーリーの項目を書く上で私は冒頭の状況を「攻撃」
として書いてしまったけれど、カナダには単なる
「流星群の隕石の様なもの」が降り注いで来たのかな。
過去現実の世界でも2013年にロシアのチェリャビン
スク州で隕石落下が有り、意外と衝撃的だった。
この6年前の事象は果たして何なのか。
また正反対にラストを見ると何故エッジがこの町を
狙わんとしているのかが分かる。彼にも心眼のよう
に本質を見抜く才覚が有りそうで、冒頭のカナダでも
隕石に当たらないように車を操作して目的地にたどり
ついてみたり、スモールビルにある鉱山地帯の中にも
お目当てのものがあることを岩に触れて見つけていた。
しかしドラマとしてのメインは親子関係にあり、
夫婦・兄弟関係にあり、そして家庭の問題である。
前回のエピソードでも書いたけれど、家庭の問題
に於いてはケント家とクッシング家を比較してみるの
が楽しい見方なのかも知れない。
このドラマでは能力者は圧倒的な力に満ち溢れて
おり、普通の人間どころか軍隊だって介入できるか
どうかも分からない程の力の開きがある。
人間の機微な一面は家族問題であったり、子供たちの
学園生活を通して見せていくものなのか。
ここで興味深いのは子供の問題にかかわる人物が
男親・女親で別れてしまうところだ。
男と女で分けてしまうのは現代の世界では歓迎され
ないが、男同士だからこそ解決するところがあるし
女同士だからこそ解決することもある。
ケント家の子は男二人。クッシング家の子は女二人。
そして最後は二つの家族の女親同士がバーに行き
愚痴り合い、そして相手の旦那の良さをそれぞれの
妻が語り解決に導く。
■世の中は問題であふれている
・レイン将軍
ロイスの父・サムは軍人故に、優先順位が家庭以上に
国を守るところに設定してある。国を守ることが家庭
を守ることに繋がると信じているのかも知れないし、
国民を守る事もまた自分の責務だと感じている。
スーパーマンにも将軍は自分の意見を押し付けようと
する。
将軍がケント家の問題だと思っていることは幾つか
ある。
●全世界の悪人と戦う彼が自分の子供たちとの時間を
作っていること。
●能力者であるジョーダンを学校に通わせるだけで
なく、フットボールをさせようとしていること。
目立った行動はさせるなと。
●更にクラーク自身がアシスタントコーチとして
学校に出向いている。
家族をないがしろにしてまで、クラークは世界を
守らなければならないのか。
・スーパーマン編
●レイン将軍
やはり義理の父は手ごわい。
伊達に将軍と呼ばれる地位の人物ではないからね。
彼はクラークに優先順位に従うよう要求してくる。
先日からよく耳にする単語である「ルールを守れ」的
なもの。
・更に今回のミッションとして囚人・キルグレイヴ
の移送をエスコートするのを要求。
・子供たちにも圧力をかける。
クラークが世界中の悪から善人の身を守る存在で
あることの重要性を説いて、あまり彼を煩わせない
ように話をする。
その結果ELTを使っての通報が遅れた。
●スーパーマン
今回の敵はキルグレイヴ。
国防総省で働いているロゼッティ(Hesham Hammoud)は
彼の行動を監視している。
余談だけど先日ロゼッティは相当吹き飛ばされたので
亡くなったかと思ったら生きていた(笑)
彼はチューイングガムのようなものを噛んでいる
かと思ったがそれは温度感知式合成ポリマーレジン。
(Temperature-Sensitive Synthetic Polymer Resin)
原子レベルでとても変化しやすく定期的な振動を
組み合わせると特にそうなる。
それを爆破させて護送車から逃走。
彼はインターギャングによって助けられ、そして
後にビーコンコート25番で発見。
逃げられたものの、今度はグレンモーガンスクエア
(Glenmorgan Square)で発見。
彼はソニック・ブラスター/Sonic Blasterでスー
パーマンの動きを封じた。しかし封じただけで何の
意味もない。ただブラスターが照射されている頭の
部分は溶けているかのようになっていたな。
結局 かめはめ波!!!!で周りのものを倒して敵が
開発したブラスターをヒートビジョンで破壊した。
●開発の問題
いよいよエッジ率いるEdge EnerCorpが、開発に於ける
住民投票・採決の場に現れる。
好印象をアピールする為に高校のアメフト部を観察
したり、町長や町の有力者を抱き込んで味方させる
やり方を取る。
ディナーに於いてはラナに色々と無礼な言動も起こし
ていた。
スモールガゼット紙ではロイスが執筆する。
・「エッジの投資は町の為にならず」
(Edge Mining for Profit , Not Partnership)
しかし新聞社に圧力をかけて記事の内容は改編した
記事は・・
・「ディーン町長、モーガン・エッジを歓迎」
(Mayor Dean Welcomes Morgan Edge to Smallville)
更にレスリーを派遣し、この記事を掲載すれば裁判
沙汰にすると言い出す。完全にクリッシーは尻込み。
それでも彼女はスモールビル公民館での採決の場
では一人反対の立場を取っていた。
残念ながらクラークが何かエッジをぎゃふんと言わ
せるようなものを持ってこようとしていたみたいだ
が、来ることが出来ず惨敗。
色んな人に罪悪感という影を落とす結果となる。
●タグの問題
タグのことはまだよくわかっていない。
家族構成も分からない。
タグのことを一番親身になって心配していたのは
ジョナサンだった。
彼はイケメンなのに本当に周りに対する優しさに
あふれている。昨日はジョーダンを助けて、今日は
タグのことに気に掛ける。
タグも主役を奪われたが、ジョナサンだって奪われた
ようなものだ。
それでも怒る素振り一つ見せないところは流石だ。
タグは徐々に感情が高ぶるにつれて骨折した方の手
が止まらなくなる。トイレの中ではギブスを一気に
砕いた。
更にタグのことを嫌いなのか、別荘地を提供した
生徒の一人・ウェルニッツ (Pavel Romano)が彼に
挑発し続ける。
■その他
・ラナはスタンホープカレッジを優秀な成績で卒業。
多岐に渡るクラブ活動・課外活動をして何にでも
なれたけれど選択肢が限られた町に戻ってきた。
・『私は上手いんだ。人の持っている才能を最大限生か
すことが・・』 (Edge)
・『アインシュタインによれば時間は一定できない。
でも人は腕時計をしている。』(Killgrave)
・ラナとカイルは結婚して16年
学生時代ラナとクラークは付き合っていた。突然消え
て変化して戻ってきた。
・『大事なもの、守るべきもの、それがお前の弱み
だ』(Killgrave)
・アウトサイダー的、はぐれ者、パンクロック
Outsiders、Disaffected Youth、Wayward、
Pretty punk rock
・『お前は人を絶対に傷つけない。だからもし何か
あったらそれは事故だ』(Jonathan)
・『君は間違いなく甘やかされる権利が有る』(Clark)
・ビショップ・シックス (スーパーマン)
・クリプトナイト / X-Kryptonite を発見
・Project 7734
■音楽
・Say What You Mean by Rubber Band Gun
・2021 by Kevo Muney
・Bloom by Arch Leaves
・Timeless Style by Terrell Burt
【出演】
クラーク・ケント (Tyler Hoechlin) スーパーマン
ロイス・レイン (Elizabeth Tulloch) クラークの妻
ジョナサン・ケント (Jordan Elsass) クラークの息子
ジョーダン・ケント (Alex Garfin) クラークの息子
カイル・クッシング (Erik Valdez) 消防士
サラ・クッシング (Inde Navarrette) 長女
*キャプテン・ルーサー (Wole Parks) メタヒューマン
モーガン・エッジ (Adam Rayner) 大物実業家
サム・レイン (Dylan Walsh) ロイスの父・将軍
ラナ・ラング・クッシング (Emmanuelle Chriqui) 銀行員
クリッシー・ベッポ (Sofia Hasmik) スモールビルガセット紙
レスリー・ラー (Stacey Farber) エッジの秘書
ゲインズ (Danny Wattley) アメフトコーチ”CROWS”
サデウス R.キルグレイヴ (Brendan Fletcher) 囚人
ショーン・スミス (Fritzy-Klevans Destine) サラの彼
タグ・ハリス (Wern Lee) 同級生、アジア系
ティミー・ライアン (Zane Clifford) ショーンの友達
マルコム・ティーグ (Austin Anozie) 学生、アメフト
デニース・オロウ (Kelcey Mawema) 学生、サラの友達
コーリー・ウェルニッツ (Pavel Romano) 学生
ソフィー・クッシング (Joselyn Picard) 次女
ジョージ・ディーン (Eric Keenleyside) 市長
Lt.リノ・ロゼッティ (Hesham Hammoud) 将軍の部下、中尉
ダブニー・ドノヴァン (Robel Zere) 博士、メガネ
メルク (Kris McRonney) IG(インターギャング)、囮
Mardener () 国防総省、アジア系