第3話 セクシャル・ヒーリング Sexual Healing
脚本/Mark J. Kunerth 監督/Miguel Arteta
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【前回までのあらすじ】
レベッカがショーンにキャシーのガンの事実を話したことで、
ショーンと険悪になる。ポールはキャシーが浮気したので
俺だって誰かと寝ると激怒。シャーマン医師から凄い治験が
あるとされるが空きがないと言われる。レベッカはショーン
に対してパンツ一丁でいるあなたに父の資格はないとすると
ショーンは病気を治したい事を語る。薬を飲んでくれと語る。
キャシーはガンが被相当堪えている事を語る中、シャーマン
の治験が受けられることになったと語る。
【ストーリー】
ポールはキャシーの為に注射を打つ。ポールは慣れれば上手く
なるからとするが、これを打てば凄い力を持ったり出来るのか
と問う。これはそういうタイプのステロイドではないとし、
副作用を避ける為だという。ポールはプレゼントがあるとし、
痛みが和らぐためだという。プレゼントを開けるとシカゴの
ベスト盤だった。二人の思い出の曲の詰まったもの。キャシー
はそんなポールにお礼を告げると、CDのことだけでなくやってく
れること全て感謝しているという。病院へのアポもケアもして
くれていること。俺はガンシェルジェだから当然だとジョーク
を語る。そんな中ずっと夫婦としての関係がないことに気が付く
キャシー。今は身体が全然そういう気持ちになれない事を語ると
ポールは、そんなこと考えるなという。今はそんな状態じゃない
しそんなキャパはないとし、今はメラノーマだという。更に
治験も始まるのだとすると、俺だって仕事もあるし子供の面倒
も有るのだと語る。
キャシーは学校で授業をする。民主主義と共和国の両者の違い
を明日までに2ページ分書いてくる様課題を出す。ネットからの
コピペは認めないとしオリジナルを書いてと語る。
そんな中アンドレアはキャシーの元にやってくると話が有ると
いう。親が教会の意向で布教に行く事になり、ガーナに来週
たつのだという。マラリアを蚊が広めるように教えを広めろと
言われているようで来年卒業なのにこっちで卒業できなければ
ミネソタ大の授業料住民割引が効かなくなるという。進学する
気が有ったのかというキャシーにファッションコースを狙って
いるのだという。なんで黙って居るのかと問うと秘密が有った
方が良いでしょとアンドレア。何か出来たら良いのだが・・
あっちの食べ物は合わないかも知れないのでゲリピーになり
ガリガリになったら戻ってスーパーモデルにでもなることを語る。
キャシーはアンドレアを自宅に住ますことにする。
この部屋を好きに使ってくれというキャシー。アンドレアは先生用
に牛糞で小屋を造っておくよう親に頼んでおくという。アンドレア
の母と会話したら、髪の毛をブロンドに染めることは禁止、勉強も
頑張るよう言われている事を語る。
ポールはアンドレアの荷物を部屋に運ぶがあまりの重さに石でも
入って居るのかと問う。ポッチャリは服も重いのだというアンドレ
ア。もちろんジョークだとすると、私に体重のジョークはokだ
とし象と呼んでくれても良いという。勿論ジョークだと。
居候はご迷惑ではないかと問うと、ポールはビックリしただけだ
と語る。黒人だから嫌でしょ?と問うと、戸惑うポールにからかっ
ただけだという。
ショーンはレイチェルの元にいくとリンゴをもらってきたとして
彼女に渡す。薬の効果が有って今までの双極性障害の薬とは違う
ようだという。気分が良いとし、何でも集中出来る気がするという。
モヤが晴れてレイチェルがちゃんと見えること。新レベルの最高の
レイチェルがとすると、レイチェルは嬉しいのでもっと言って
欲しいという。髪の毛は完璧ブロンドのグラデーション、目は
万華鏡のようにキラキラしていること。背中の緩やかなカーブ
が下にずっとお尻まで続いていると。薬がこんなに効くなんて
凄いというレイチェル。他にも色んな発見があるカモ知れないと
いう。
アダムはアンドレアに対して高飛びを蹴ってジェイミソン刑務所
の服役を選んだのかと問う。所長のファンなんで気を付けないと
後ろからグサって刺されるよと語る。
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キャシーの治験が始まる中、治験前の副作用を避ける為のステロ
イド剤の投与を自宅で行う事になるが、ポールがその注射を打って
くれることになる。キャシーはポールに対して感謝する。
一方レベッカとショーンの関係は、彼が父親になるべく治療したい
事を告げ、双極性障害の薬の使用を開始する。するとショーンは
落ち着きを取り戻して、冷静に判断出来るようになる中、頭が
すっきりして、レベッカを一瞬喜ばせるが・・・
アンドレアは両親が教会の意向で布教のためにガーナに発つこと
になり、キャシーは自宅で彼女を預かることになる。
薬に対する作用・副作用の問題、そして今回はタイトル通り、
セクシャル的な問題を至るところで取り上げたようなエピソード
だった。
キャシーのガンが与えた周囲への精神的な影響に対して、少なか
らずショックを与えているけれど、人はどんなに落ち込んでいよ
うとも、お腹が空くかのようにして、性欲もまた止まらない
ところがあるということで、至る所で、その辺の思惑の違いが
葛藤点として浮上してくるところが有った。
ガンの事実や子供が出来たことが明らかにされたことで、相手の
態度に見る本来の性格というのが見え隠れしているけれど、
見えなくても良い一面までも見えてしまうところがまたなんとも
皮肉だ。
元々このドラマ、セクシャル的問題を惜しげもなく披露している
ところも有るので、今更驚かないところも有るのだけど、ここまで
オープンだと潔いなという感じで笑える。
まさかのドラマの中でレベッカが脱ぐとは思わなかったけど、
最近テレビドラマでもアメリカのドラマは乳首を出すことが
多いね。
「毛」というのは、その人にとってウィークポイントとなって
しまうものなのだろうか。
ほくろから毛が生えてくるという不思議な光景がたまにあったり
するし、人によって背中に毛がもの凄く生えていたり、むだ毛
の処理一つに相当拘りを見せたりする人もいる。
レベッカは乳首の周りに毛が生えているということを指摘され
恥ずかしいものを見られた・イタイところを突かれたとばかりに
憤怒する姿が有った。ショーンにして見れば決して悪気が有った
訳では無いんだけど、何故人はそこまで「毛」が羞恥心の象徴の
ようにして現れるのだろうか。男女の関係に於いて近代的感覚だと、
寧ろ性器そのものよりも「毛」に対する扱いの方がセクシャル的
に意識するものが有るようにも感じる部分も有るし、それでも
やっぱり一般的には乳首は絶対見せないけど、下の毛ならば
ヌードになれます的感覚は有ったりするんだろうか。
ポールは相変わらずオバカ一直線。
アンドレアが家の中にいるにも関わらず、突然下着雑誌を見て
盛り出す。近くにガン患者がいるとなかなか言い出せないけど、
やっぱり性欲は性欲として決して消えるところはないという
ところなのか。人間の欲望の中でも、人が生きる上で、性欲という
のは順位的に見ても大して高位のものではないと言われるけど、
それでも元気で健康な人には、妻のがんを目の前にしても、
盛るところは盛るところが有るのか。
アンドレアが幸い男性3人の兄弟がいるということで慣れていると
したことで、さっぱりした性格をしていたところは助かった感じ。
アンドレアにしてもポールにしてもジョーク好きな一面が有って、
こういう時にこそジョークというのが効果を発揮したりするな。
自分の欠点を先にジョークとして表現してしまうと、その後の人間
関係が円滑に進むという分析学の本の中で取り上げられたことが有る
けど、レベッカにしてもポールにしてもアンドレアにしても、
最初に至るところで自分の欠点を話し合えたことで、良い感じの
関係は築けそうだ。
アンドレアがファッション関係の道に進みたがっていること。
トワレと言われたアダムがトイレのことだと間違えていたけど、
フランス語でオシャレグッズであり、美しくいる為のマストアイテム
だと語っていた。
ヒートプロテクトには髪を修復する微生物が入って居て、よく
見るとシーモンキーみたいなものが入って居るとしていた。
ミアとアダム。
ミアは過去に焦って失敗したことがあるのでアダムとの関係
に於いてはゆっくり関係を進めたいことを口にしていた。
「同情を利用して上までさわっちゃおうとか?」「ダメもとだ」
というやりとりが微笑ましいけれど、アダムに近づく相手は
他にも居て、逢ったばかりのエミリーには同情されて結局
Hな関係に至ってしまった。アメリカの学生が観客席裏での情事
を行うってシーン多いよね。日本だと体育館の倉庫とかなのか。
キャシーはレベッカと共にアダルトグッズの店に行って、
一人で出来るHグッズを購入。大抵こういうグッズが引き合いに
出されると、”日本の最新グッズ”という形容詞で皮肉られるん
だけど。挿入モード、アナルモード、ステルスモードまで有る。
キャシーは色々と想像させては自らもその世界観に入って
ポールとHするに至った。ベルギーのカフェ、ワインで酔い、
ミニスカートを履いて、ワインの変わりに下着を渡す。
女子トイレで壁ドンでやるのか?としていたけど、字幕版で見る
と翻訳の違いが至るところ多く、ニュアンス的には似ている
のだろうけど、二度見すると面白いのかも知れないな。
最後はポールがアンドレアに仕返しとばかりに、ご両親に
一人Hを見られたことを話したら激怒してホームステイは辞めて
今すぐにガーナに来る様言われたという。ミネアポリスから
ホラフキタウンへ・・と語ったことでジョークだと分かった様だ。
■使用された曲
・
キャシー・ジェイミソン (Laura Linney) 43歳、妻、高校の教師
ポール・ジェイミソン (Oliver Platt) キャシーの夫
アダム・ジェイミソン (Gabriel Basso) 高校生
ショーン・トルキー (John Benjamin Hickey) キャシーの兄
アンドレア・ジャクソン (Gabourey Sidibe) 生徒、デブ
レベッカ (Cynthia Nixon) キャシーの親友
ミア (Alexandra Socha) アダムの彼女
エミリー (Emily Kinney) 母が乳がんだった。
— (Julie E. Davis) Sex Store Shopper