第1話(3) 未来のエンジン Trojan Horsepower
脚本/Alexander Ruemelin
Joseph Mallozzi
Paul Mullie
監督/Stephen Williams
【ストーリー】
フランクは着替えるとアラーム音が鳴り車に乗り込む。
辺りでは警報が鳴り響く刑務所だった。マイクとドナートたち
が脱走して車に乗り込むが、フランクは用意したスーツは二着
だとして真っ赤な囚人服を着た人間を乗せてマルセイユは
走れないという。誰か一人下りてくれと語ると、ドナートを
挟んでマイクともう一人の囚人は銃を向け合う。それを見て
フランクはコインの裏表で決めようとして外れた一人を下ろす。
早くもドナートと敵対するマフィアでコルシカ島のヤツが追跡
しているという。そんな中ディーターからフランクに電話で
見せたいものがあるので後出来てくれという。車は大事に扱えよ
と。そんな中敵や警察官が町中に溢れていた為にドナート
はもう葬式には出ず逃げようとするが、契約は変えないという。
フランクは契約通りジャンニ・ラブラッタたちが待つ葬儀場に
行く。弟を見送らせて欲しいと頼むと、警察もそれを認める。
タルコニはフランクの元にやってくると、参列者を送って来た
のかと問うが秘密厳守だという。プライバシーには勝てないな
と。タルコニは先日フランクの家に行った事を告げると、いつ
でも歓迎だと語る。
フランクは自宅に戻るとビールを飲みながら海を眺めていた。
海岸で泳いでいる女性を目にすると、その女性に対してここで
泳ぐ人は少ないという。オレの家は崖の上だとすると、彼女は
自らをジュリエットだと名乗る。
ディーターに呼び出されて彼の元に行く。
フランクは疲れているのだとして不機嫌だった。
何があるのかと問うとディーターは嘘をついたとし来て欲しい
為に呼んだという。すると奥から女性・トリーナがやってくる。
彼女は昔からの友人だとすると、フランクは友人の紹介では
仕事は受けないという。トリーナは私は車のドライバーを探して
という。ディーターも友達だと思っているならば話を聞いて
欲しいという。トリーナの父・ローランは車の全てをオレに教
えてくれた人で、トリーナによると父はラ・クロワ・ラボで
長年低燃料テクノロジーの技術の開発をしていたという。
XR-50という新システムを開発していたとし、それを車に付ける
と燃料を70%節約できるものだという。しかし2週間前に工場が
鍛冶になって試作品がダメになったこと。その火災で得するもの
は?と問うとユルゲン・スミスというカッソ石油化学の社長だと
いう。父の会社とも提携関係に有ったが、燃費が向上すれば
燃料の売り上げに響くからだという。残っている試作品があるの
かと問うと人も犠牲になったとし、火事で2人のシャインとチーフ
エンジニアのマークが亡くなったという。マークは天災で最終
設計を手がけていたこと。彼が死んだ今、試作品が唯一の望み
とのこと。明日午前9時までにパリのモーターショーにそれを
届けて欲しいという。
モーターショーにローランは既に来ていた。トリーナは運びやが
オーケーしてくれたとし、プロがテストするという。運ぶことが
テストだということは伝えていないとのこと。ローランは実験室
では得られないデータが取れるとし、ネーターショーでは
XR-50の最大の能力を実証したいという。あのドライバーならば
結果を出してくれそうだと。
レ・ルーはユルゲンとの電話で、ローランと電話していたのは
誰なのかという。ユルゲンはトリーナの居場所は分かっている
のかと問うとレ・ルーはフランスの南東部のニースだという。
■感想
今回のおっぱい犠牲者はなんと、レギュラーとしてクレジット
されているジュリエットだった。
あんまりレギュラーが脱ぐドラマって少ない気がするけど、
フランスのドラマらしくその辺容赦ない。
オーディションの時に、ドラマの中では脱ぐことになるけど
引き受けますか?みたいな前提条件が有ったのかな。
しかも今回は依頼を要請する人物のトリーナの姿も有ったので
2人が脱ぐのか!?と思い、期待した(いや正直そんなに期待は
してないです)のだけど、彼女はディーターのお気に入りのよう
で、あまり深くは関係を結ぶことはなかった。
さて今回のエピソードはなんだかよく分からない設定の元で
発生している。
色んなバリエーションを以て、このドラマの運び屋としての
シナリオを描きたい意図も分かるけど、ちょっとその設定
は強引で、シチュエーション自体も都合良く作られたもの
ばかりだった。
依頼されて運ぶのは燃費を効率よく運用するためのシステムの
様で、物理的なエンジンとかではなく、ソフトを使った制御
装置の様だ。
何故娘と父親が別々にいて、父親は既にモーターショーに
居るのに娘はニースに留まっているのか。
パリまでの道は1000kmあるとしていたけれど、宿屋に到着した
時には100kmとされていた。
エンジンを始動させるとそれだけで相手に居場所が分かって
しまうということで、何の電気系統も入れずに運転するシーン
なども有ったけど、だから何?ってかんじもしたし、携帯を
捨てた意味がなかったな。
更にまずいのは、ドラマに於ける格闘シーンのねちっこさ(笑)
確かに格好良いのだけど、なんど殴っても立ち上がり、何度
殴っても同じ人物が襲ってくる。一度倒したけど次の瞬間、
またやってくる。ホントしつこい人ねって感じ。
格闘シーン、カーアクションシーンだけを見ると凄いのだけど
やはりそれらが発生する必然性なり、シナリオのシーンごとの
カット割りを丁寧に描いて欲しい気がする。まぁテレ東が放送
枠の関係でカットしている感じは否めないけど・・・
車が橋の上で落ちるか落ちないかというシーンもなんだか突然
訪れた感じ。
牽引車のようなトラックが突然現れた時には、エンジンを
かけずに現着するようにする為の措置なのかと思った。
これだけ派手にドンパチしているのに刑事は何の音沙汰もなく、
ただ見て居るだけのジュリエットという構図も違和感が有るな。
犯罪はしていないとするのであればまだしも、今回は脱獄囚
らしい人物を冒頭では連れていたしね。
しかしいよいよメカニックの男が出てきて、彼の愛車を改造
するのかという「ナイトライダー」を期待させるも、車自体
はなかなか改造されないね。
モーターショーにディーターの愛車”スゼット”で乗り込んだ
けど、まだ試作品でもあるし、そのデータを提示することも
なく、世界にアピール出来たんでしょうかね。
■使用された曲
・Working Man
Arrangements by Jamie Forsyth
・Transporter to Babylone by ADN Systems
・Alarm fur Cobra II Theme
Written by Reinhard Scheuregger
Published by i2i
フランク・マーティン (Chris Vance) 運び人
カーラ・ヴァレリ (Andrea Osvart) フランクに指示する
タルコニ (Francois Berleand) 警部、フランクの仲良し
ジュリエット・デュボア (Delphine Channac) フランクを追う女
ディーター・ハウスマン (Charly Hubner) 車のメカニック
トリーナ (Moon Dailly) ディーターの友達、ローランの娘
ローラ・ラ・クロウ (Francois-Eric Gendron) ラ・クロワラボ
レ・ルー (Bjorn Thors) ユルゲンの部下
ユルゲン・スミス (Jochen Hagele) カッソ石油化学の社長
ジャンニ・ラブラッタ (Luc Florian) 囚人
ドナート (Lionel Cecilio) 囚人
マイク (Tristan Robin) 囚人
— (Kamel Laadaili) Leloup’s Driver