第9話(9) 復讐の炎 City of Love
脚本/Alexander M. Rumelin
監督/Andy Mikita、Brad Turner
【ストーリー】
フランクは自宅で食事を作る中、ワイン(シャトー・フランカ
ルディナール)を注文する。2006年モノだとするが、なかなか
注文品が到着しなかった。あけたワインは出すな【ルール7】
だったがこのままでは出すしかなかった。
フランクの元にジュリエットがやってくるとワインを持って
くる。電話をもらって驚いたとし、私は話がしたいと言っただ
けだという。しかも彼女が持って来たワインはフランクが
注文していたワインと同じものだと分かる。予想外のことは
起きるモノだという。
そんな中車が故障して運んでくるのが遅れたとしてワインを
届けにやってくる。
フランクは肉はカナダから持って来たものだとすると、運送業
なのかという。暫く食事しながら会話しワインを飲む。
そろそろ帰るべきかとするとフランクは居て欲しいとし、
ジュリエットにキスをする。ベッドにいくのはどうかと言われ
る中、フランクに電話が鳴る。同僚のカーラからで、90分後
にピックアップだという。車に乗ったら位置情報を送ると
言われる。ジュリエットは次は法に触れることはしないでと
語ると続きは次回しようと語る。
フランクは車で指定の場所にいくと車ごとトレーラーの中に
入れられる。真っ暗の中でトランクに荷物を入れられて、
これを指定の場所に運んで欲しいというものだった。
ガッサムは爆弾がパリに向かったとし、ああいう男ならば警察に
も気がつかれないだろうと。ファルークはガッサムに対して
もう辛いことは沢山だとして、このテロ計画には反対していた。
だが家族の仇討ちはしないといけないのだというガッサム。
オレの弟・クァニは死んだのに、何も無かったことには出来ない
という。
警察の検問で渋滞が続いていた。
フランクは「愛の町パリに到着」と告げる。
しかし警察の検問に逢うと免許証の提示を求められる。警察犬が
トランクの臭いに気がついて吠えると、警察はフランクに
車から降りるよう告げる。フランクは警察から逃走する。
ティエリーはどうなっているのかと語る。
助手の検問所から黒のアウディ8が突破したとし、番号を調べた
が偽物だったことを語る。身元は確認出来たのかと問うと
データベースで照合するという。
カーラはフランクに電話すると心配していたという。依頼人は
決まったルートを通れと言ってきていること。しかしそれは
無理だとして荷物は届けるが遅れると伝えてくれという。
フランクは治安の悪い場所を通っていく。
その頃フランクの車は手配されていた。警察犬が不審な装置
を探知しDCRFが分析に乗り出したのだという。テロリストを疑
っているとカーラは報告する。オレを一味だと思っているのかと。
フランクはガレージに車を入れると、ギャングが近づいてきて
モモという巨人が通行料を払ってもらうとして襲ってくる。
■感想
前にも書いたけどこういう仕事をしている手前、危険なものを運ぶ
仕事を請け負うこともあるのだろうけど、爆弾を運ばされるという
リスクは想定出来ないし、運び屋の仕事も良心を持つモノには正直
出来ないところがあると思う。
自分たちが勝手に作ったルールだけど、それが犯罪者にとっても信用
に繋がるもので、中身をみないということのジレンマに常に悩まされ
ているけど、結局見て居るし、このルールが都合良く語られている
だけに過ぎないところはちょっぴり違和感が有る。
先日のカナダでのエピソードの中で、カーラに対して危ない仕事を
取ってきたものを解雇する流れが合ったけど、今回の件ではカーラ
も危険な仕事を持ってきた訳だし、結局この仕事をしている限りは
それ相応のリスクがある。
そもそも今回の一件で警察にもフランクの存在は明らかにされて、
例え知らぬ存ぜぬを語ってみても、結果として見れば爆弾を運んで
しまっている事実があり、毎回何故フランクがタイホされないのか
は理解出来ないところ。
そして上述したところだけど、カーラへの依頼に対する流れがどう
なっていて、報酬はどうなっているのか分からないけど、それ相応
にリスク管理をするものが居ない限りは、常にこういうことは
起きてしまいそうな気がする。
中東人からの依頼だからと言っても断ることは無いのだろうけど、
それにしては今回はどういう流れで依頼を受けたのかな。
先日現実に起きたフランスのテロ事件を見ると、フランスが行ってきた
移民政策の問題が皮肉にもドラマとして現実社会とタイアップするよう
な形で描かれた。もう何年も前からフランスでは、もとより
在住している市民たちが就職難で移民に仕事を奪われているとして
極右との間で激しくやりあっている姿が有ったので、いずれその問題
が爆発するとは思っていたのだけどね。
今回の件では一応彼が爆弾を処理班のところまで運んだ為に罪には
問われないかも知れないけど、ガッサムが一度設置した爆弾を外して
移動させようとする流れとか相当違和感が有り、あのまま置いておけば
100%爆発したと思う。
ロケーションの問題もあるのだろうけど、いきなりパリ北駅が見えたり
川が見えたところから突然ガレージみたいなところに行ったり空き地
に行く所なども、昔の「太陽にほえろ!」みたいな感じに思える。
今回のおっぱい犠牲者は二度目のジュリエット。
カワイイ顔しているけど、自宅には連続殺人犯・社会性人格者にある
ような壁一面のフランクの写真。ただ影の存在がジュリエットを制御
しているようなので、その辺の敵の情報がどうなっているのか気になる。
■使用された曲
・Working Man
Arrangements by Jamie Forsyth
フランク・マーティン (Chris Vance) 運び人
カーラ・ヴァレリ (Andrea Osvart) フランクに指示する
タルコニ (Francois Berleand) 警部、フランクの仲良し
ジュリエット・デュボア (Delphine Channac) フランクを追う女
ディーター・ハウスマン (Charly Hubner) 車のメカニック
モーガ (Athena Karkanis) ガッサムの姉
ガッサム (R.J. Parrish) 弟のクァニを失う
— (Julian Richings) The Voice
ティエリー・ルフェーク (Adam MacDonald) パリ警察
ファルーク (Sam Kalilieh) ガッサムの仲間
モモ (Robert Maillet) ギャング、”巨人”
— (Kelly Fanson) DCRF Agent
— (Ian Busher) Paris Police Officer
ヨヨ (Ron Mustafaa) ギャング
— (Ahmed Moustafa) Gassam Goon
— (Alan Lee) Swiss Border Guard
— (Clive Mclean) Squad Leader
フィリッペ (Elias Scoufaras)
— (Russell Bennett) Paris Police Officer
ロバート (Stephan Dubeau)
— (Kurt Kelly) Signature Voice
トレバー (Thomas Michael)
— (Alain Moussi) Tungsten Security Guard