第4話(4) 盗まれた心臓 Harvest
脚本/Carl Binder
監督/Andy Mikita, Brad Turner
【ストーリー】
車を走らせていたフランクの元に突然赤い車に乗ったマフィア
たちが追ってくる。
ドラゴ・スジクはケイガンに対して私の荷物は何処に行った
のかとし、そいつのルールなんてどうでも良いという。契約し
た通りに荷物を届けてくれと。ケイガンと話しても埒が明かない
とするとドラゴは直接番号を教えろという。ドラゴはカーラに
対してドライバーは何処に居るのかとし、ケイガンに頼んだ
荷物が届かないのだという。荷物は今何処に有るのかとし、今
すぐに見つける必要があるという。私はドラゴだとすると、
カーラは位置を割り出しているという。そんなフランクは
路面電車の上を板を踏み切り板として使って飛び去り、敵から
追撃を逃れようとする。
— 3時間前 —
シミエ病院。リチャードは三度目の心室移植に拒絶反応を示し
心筋症が悪化していると医者はクロード夫婦に語る。生き残る
唯一の可能性は心臓の全移植だけだという。適合する心臓が
すぐに入る訳ではないが、移植最上位に登録していつでも手術
できる体制を取るという。リチャードはパリ政治学習に入る
受験勉強をしないといけないとして病室に本を持ち込む。ママは
お前を失うのがコワイのだとするとリチャードは僕はしなない
と語る。
フランクはディーターの元にいた。助手でも雇ったらどうか
という。道具は体の一部だというディーターは何で僕の心配
をするのかと問う。ディーターはタイヤ交換をしようとして
いると突然腰を痛める。寝板をとってもらいディーターは
車の下に潜り込むが・・マンホールドのチャンジが必要だと
しながらも体が痛いのでマッサージでも受けるというディーター。
私が銀行ならばお前は破産して刑務所にいるとドラゴは男に
語る。しかし私は一個人なので何の権利も持っていないという。
といっても私は自分のビジネスを守らないといけないと
いうドラゴ。そんな中フィリップが戻ってくると頑張ったけど
良くならなかったと語る。お前は病気だとし他にも治療法が
あるとして、お前は大切な息子なので決して死なせないという。
ドラゴは電話する。ドニーが現れてこれから搬送するという
電話だった。すぐにドライバーを向かわせるというが、ケック
は心臓を持ち出すのは難しいという医師。監視が沢山いる
のだという。
リチュードも移植待ちをしていた
時間がないので早く依頼人に渡してくれと催促して欲しいと
いうが、リチャードに渡るはずの心臓がないという。
シミエ病院でクロードは何故移植の心臓が無くなったのかと
問うと、ドニーの病院で救急車に乗せられ搬送中に無くなった
様だという医者。心臓は4時間行かないに移植しなければならない
という。
病院にいたタルコニ警部はクロードから話を聞く。
心臓の搬送に関わった病院の技師が行方をくらませていること。
検問所を設置して逃げられないようにしているという。
しかし技師が見つかったとして報告が入る。彼に間違いなく心臓
が渡るハズだったが、彼はそれを届けず空港に向かうつもり
のところを止められていた。休暇で旅行するつもりだったと
話しているというが、タルコニはマスコミが既に情報を掴んで
いるということを知り、タルコニはある画策を図ろうとする。
■感想
今回はおっぱい犠牲者なし。二週連続でジュリエットかと
思わせたけどそれも無かった。もしかしてカーラかと期待
していたけれど、予告を見た限り次回か。
代わりに究極のヌード・内臓/心臓は見られましたが(笑)
ドラマでは現在起きている窮地を描いた後に3時間前に時計の
針を戻して、そこに至るまでの事情を描くというもの。
依頼人は南フランス最大の犯罪組織のボス・ドラゴ。
わざわざフランクを経由して渡す必要もないのではないかと。
沢山悪い奴が居るわけで、汚職した刑事もいるとのことなので
それに先導してもらえと小一時間。
ドラマの主人公像として、良い人を演出したいのも分かるの
だけど、これまで散々法を犯しておいて、犯罪の中でも子供の
命に関わることだけは関与しないみたいな流れは少々ずるい
かも。一度信念的ルールを破ってしまうときりがないというか
ダラダラっとしてしまうところが有るんだよね。
依頼人がどんな物であれ届けるところに、ドラマとしての
象徴性を感じるのだけど、一気にそれを破ってしまったことが
今後このドラマに於ける信頼性の問題に波及しそうな感じもする。
逃走する課程で路面電車を飛び越えていくシーンを見て居ると
ジャッキーチェンの映画でも似たような光景を見たなと思う
けど、こういうアクションはたまらないね。
結局今回、彼の愛車はセメントの中に沈んでしまい、車での
アクションだけでなく、逃走に於ける俊敏性は相当見応えが
有ったな。
なんとラストの流れを演出したのはタルコニがドラゴを
撃ったことだった。申し訳ないけどタルコニさんってどうも
動作が鈍そうで、どちらかというと「ジェシカおばさんの事
件簿」のタッパー保安官みたいなおっとりした所があるので
早撃ち対決になるとなんだか違和感が有ったな。
その流れから父親は助からず、強引に息子に心臓移植。
そのお陰でドラゴを怒らせたフランクの流れも断ち切ることが
出来るようになった。
しかしもう少しメカニックのディーターとの面白いやりとり
が有れば良いんだけどね。この辺滑った感じがするのが
足りない感じ。
ドラゴ役を演じていたMike Dopud。
以前テレ東のランチチャンネルで放送していた「S・セガール
劇場」のカルジックの部下を演じていたサリク役、
つい最近Dlifeで見た「ホワイトカラー」のS5-6で、カーチャと
いう女性のことを縛り付けているセルゲイという犯罪組織のボス
役、アメリカ版の「ミストレス」では不動産業で働いていた
時代のジョスのフランス人ボス・デュボス役としてちょっと
クールな役を演じていたけれど、吹き替えの声を聞くと、
「キャッスル」のリック役の吹き替えの声の人だったので、
リックに見えた。
■使用された曲
・Working Man
Arrangements by Jamie Forsyth
フランク・マーティン (Chris Vance) 運び人
カーラ・ヴァレリ (Andrea Osvart) フランクに指示する
タルコニ (Francois Berleand) 警部、フランクの仲良し
ジュリエット・デュボア (Delphine Channac) フランクを追う女
ディーター・ハウスマン (Charly Hubner) 車のメカニック
ドラゴ・スジク (Mike Dopud) マフィアのボス
フィリップ・スジク (Braeden Soltys) 16歳、ドラゴの息子
ケイガン (J.P. Manoux) 仲介人
— (Julian Richings) パイロット
クラウド・アルバネス (Olivier L’Ecuyer) 父親
リチャード・アルバネズ (Matthew Tissi) 息子、14歳、心臓移植
— (Jean Pearson) Lead Surgeon
— (Michael Ayres) Nervous Guy
— (Marc Devigne) Technician
— (Lisa Berry) Transplant Co-ordinator
ケック (Dylan Ramsey) ヒゲ、ドラゴの仲間
— (Elena Juatco) マッサージ師
ケネ・デュガス (Michael Reventar) 汚職刑事?
— (Caleb Cosman) 警察
— (Jean-Michel Le Gal) ER医師
— (Olivia Gudaniec) 看護師