TRUE DETECTIVE ロサンゼルス シーズン2 第4話 惨劇 Down Will Come

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第4話 惨劇 Down Will Come

脚本/Nic Pizzolatto
Scott Lasser
監督/Jeremy Podeswa

【前回までのあらすじ】

アニーはスティーブとこれ以上の関係になる事を断る。ポール
もまたエミリーから別れを告げられ、もう戻らないよう言われ
る。アニーは捜査中、ピトラー医師からエリオットの身内なのか
と問われて縁を切ったと語る。レイはアニーに市長が怒っている
事を告げる。糞女が令状なしで自宅に来たことを・・。
ポールは戦友のミゲルから兵士時代のことを言われて激怒しケンカ
になる。フランクはキャスパーによって全財産を盗まれたと激怒。
犯行現場から逃げるキャデラックが交通カメラに写っていた為に
その車を追っていたが、辛くも容疑者は車を燃やして逃走する。
アニーは犯人を逃走するあまりトラックに轢かれそうになるのを
レイが助ける。

【ストーリー】

燃やされたキャデラックをヴィンチ署の車両班が検査し証拠を
探る。

一方フランクは畑を見て回ると農家からアボガドは竹は収穫が
出来ないことを聞かされる。土の検査でNGが出たと。フランク
は激怒するが妻のジョーダンは畑のことなどどうでも良いと語る。
クリニックの予約のことを話そうというが、フランクはまずは
足下を落ち着かせてからだという。それが間違っているのかも
知れないという妻。今は悪材が重なり判断が付かないという
フランクに対して、間違っているといったのは子供のことだと
いう。別の方法もあるということ。つまり養子を取るという選択
だという。しかしフランクは人の重荷まで背負えないとし、自分
の子供だからこそ自分が負担を負うのだとし、他人の嘆きまで
は無理だという。自分の子が限界だとすると、ジョーダンは
もしも出来なかったら?と尋ねる。前に妊娠したと言っただろう
というと手術のせいだという。子供は出来るとしてもっと
検査を受けろというフランク。今状況をなんとか変えないと、
コウノトリ問題は未解決になるという。

ポールは目覚めるとパンツ一丁ベッドで寝ていた。
昨夜のクラブ”ラックス”から記憶がなかった。すると彼の部屋には
ミゲルが居る事をしる。これで昨日の誤解は解けただろうとすると
オレはバイクでここまで来たのか?ラックスで逢ったのか?と問うと
昨夜のことをまるで覚えていないという。ミゲルは自分を解放して
自由になるのも悪くは無いと語る。
タクシーでクラブへ行くがバイクが駐車されておらず盗まれた
事を知り怒る。更にホテルに戻るとレポーターたちは、「戦争
犯罪の申し立てが起きたとして、ハバニヤ郊外の作戦に参加したの
か?」とマイクを向けられる。そして女優への行為は戦時下の名残
なのかと問われる。

アニーは車両保管庫でレイに対して犯人は180cm・70kgだったか
と問う。レイは運転者の犯行に見せかける為にわざと近所に捨てた
のだろうと語る。市長の家に行った件だが、度胸は買うがしっぺ返し
を喰らうぞと語る。あの”糞の埋め立て”市長からか?と聞き返す
アニー。彼の一族は100年埋め立て地を支配していること。上の方に
友人がいるとし、州の調査が始まれば友人は同房の囚人だけになる
というアニー。しかしレイは州の調査など始めてではないとし、一族に
逮捕者が出ていないのは何故かと思うのかと告げる。州の調査
はただの強請であり、司法長官は下心があって全ては”金だ”という。
キャスパーは開発費に絡んでいたこと。不害に土地取引、新会社
州は市の腐敗を止める気があると思っているのかと問うと、現実
には誰も止める気もないし気にしていないのだという。金が渡り
手札が分かれば調査に結果を出すはず。しかし誰がやり玉に挙がる
と思うのかと問うと君とポールは署内で浮いていないのかを尋ねる。
そういう人物が捨て駒にされるのだという。すねに傷がなければ
心配ないというアニーだがここではそうはいかないと語る。
そういえばポールはどうしたのかと尋ねると娼婦の聞き込みに
行っているハズだという。そんな中レイの携帯が鳴る。

アニーの元にディクソンがやってくると、アニーは酒を飲んでいるで
あろうことを指摘する。しかしオレは質屋周りで日焼けしただけだ
という。

一方フランクは再び裏稼業のためレオニッドやアーニーら麻薬
組織と接触していた。ファミリーの一員になるならばともかく
今更やってきて虫が良すぎると訴える。ファミリーは血で、血も
流れるというと、フランクは1999年、2003年、2010年1月の事を
引き合いに出して頼みを聞いただろうと語る。しかしレオニッド
たちはそれは過去の話だとして反発する。君には既に礼金を払
ったハズだと。オシップが居たときには上納金を払っていただ
ろうとすると、タダでブツをくれとでも言うのかと問う。施し
は受ける気は無いとし、オレにブツを委託してくれという。
“ラックス”を取り戻したのでブツがいるのだという。メキシコ人
やロシア人ではなく君に頼みたいのだという。現行レートの5%
乗せるという。欲しいのはコカイン、覚醒剤、MDMAで店で流す
のだという。危険だというレオニッドに危険は全てオレが被る
という。オレが仕切るので君は金の心配をしろという。サントス
はメキシコ人と契約していたこと。君は現場から離れていたのに
何故戻ったのかと問われるフランク。別の計画が失敗したからだ
と語ると計画に失敗した男を信頼しろというのかと語りその保障
はどこにあるという。居たくはやらないとすると5%は一時の数字
ではなく毎月だという。毎月ブツを回して収入を得るという。
互恵関係に基づく投資だという。フランクがコーヒーに砂糖を
沢山入れているのを見た用心棒のアーニーは歯を無くすことになる
ぞと暗に脅すが、フランクはそんなアーニーに顔を近づけると、
オレは虫歯など一本もないと語る。

レイはポールが落ち込んで座り込んでいるのを見て車で迎えに行き
回収する。グローブボックスに酒が入っているとして落ち着かせる
と、バイクはどうしたのかと問う。盗まれたというポールは保管所も
調べたが無くなっていたという。ホテルのシャワーでも一度
浴びに言ったらどうかというとホテルには戻れないとし、リポーター
に囲まれているのだという。オレの写真が出回ってしまうと落ち込む
ポールに、ヤツらは嘘をつくものだとし、真実で出遅れるより
デマでトップを狙うからだという。女優・ブラックマウンテン社・
イラクの件など知っている事を告げると、君のように地獄を見た後
ならば何でも楽勝ではないかと。お前は戦争の英雄であり、情けない
顔を見せるなという。しかしポールはこれまでずっと・陸軍や警察に
入って命令に従っているウチに、従っても無意味だと分かった
とし、自分自身が誰なのか分からなくなっているという。
お前は戦争を生き抜いたとし小さいことでは悩むなという。荷物
を取ってくるので別のホテルに移ろうと。ポールは世間を渡っていく
自信が無いというと周りを見ろと告げ、自信があるヤツなんていない
とし、俺自身自信が無いというレイだった。

——————————————————–

■フランクが糞か市長が糞がそれが問題だ

このドラマ、冷静に見て居ると”クソっ”って単語がよく使われる
よね。ShitとかFuckとかもう遠慮無しって感じ。

市長が相当クソ人間なドラマだけど、フランクもまた相当な
クソ人間。

前回はサントスに売ったはずのクラブ「ラックス」を殴り飛ばして
奪い取り、歯を抜いて自宅に持ち帰るという暴挙に出たけれど、
今回はそのクラブで売るための供給元や、過去に現金で支払い済みの
200人程度居住可能な安アパートに用心棒とか共同経営という名目
で金を回収し始める。

「急ぎ過ぎよ」(妻)
「事態はワープ航行中、歪んだ視界で進むしかない」(夫)

サントスはアバガド農家にも接触していたことがあったけど、
あの辺の土地は市長が有害廃棄物を捨て場にしているだけあって、
作物が育てられないところがあるんだろうね。

EPA(州環境保護局)の職員が鉱山クズや流出事故、新たな汚染
が次々と見つかるとして、汚染が放置されていることに懸念を見せて
いた。鉛、カドミウム、ヒ素、水銀が基準値以上で水源も汚染されて
いるので農業には不的号地。フランクとしてはこの不毛と化した
大地を安く買い取って地下鉄建設の開発の土地として売ろうとして
いるのだろうか?

■フランクの家庭問題

どうしてもこのドラマは親子関係がワンセットとなって問題として
存在している。フランクの家庭の問題は子供が出来ないこと。
フランクは前回だか前々回に土地を残す理由として子供為・子孫の
為としていたけれど、現状では後継者も居ない彼にとっては金を
残すことは無意味に近い。勿論今を生きる為に必要な金は欲して
いるのだろうけど、子供がいるかどうかで気合いも変わってくる
のではないか。ジョーダンは養子という手もあるとしていたけれど
彼女は赤ちゃんを産むことは出来ない人なのか。かつて手術をした
せいかもしれないとしていたけれど、フランクが裏稼業をしている
際に堕胎したことでもあるのだろうか?

ジョーダンの元彼である投資家のマルキンというヒゲの男が出て
来た。土地開発・投資を巡りレイは彼に共同出資を持ちかけるが、
マルキンはジョーダンに逢うことが目的だったようで、投資に関して
は即断・即決はしなかった。

■ポールの問題

少しずつイラクに出兵時の問題が表面化してきた感じ。
戦争犯罪の申し立てが有ったとしてホテルの周りを取り囲む
リポーターたちの姿が有ったけど、これはポールだけの問題なのか?
それとも陸軍時代ではなくブラックマウンテン社時代の事なのだろ
うか。イラクのファルージャやティクリートで何か有ったみたい。

ソレと同時に当時の事情に精通しているミゲルという男がポール
にすり寄ってきている。ポールってゲイなのか?

そう思わせた瞬間、エミリーと再会して夜のレストランで妊娠した
事を告げられた。

失う物は得られる物が有る感じで、その転換点にさしかかっている
感じ。
意外なのはレイがポールに対して良い感じにアドバイスをしている
ところか。

■アニーの問題

何と言ってもアニーも迷走している人物の一人。
親子関係、姉妹関係は上手くいっていないし、母親は12歳の時に
失っていて、過去にも語られたが、兄弟の2名は自殺、2名は服役
で父親は怪しげな宗教家になっている。

その1)

アニーもまた告発されてしまった。
告発した相手はスティーブ。このドラマの冒頭の頃、セックスする
かどうかで何か揉めていた感じだったけど、まさかの上司と部下の
関係だったのね。問題なのは相棒のイリンカとも一度関係を持って
いるということで、アニーの分が悪くなってしまった。
相棒とはイリンカが妻と上手くいっていない時に彼が自宅を訪ねて
来た際に関係を持った感じで、それがきっかけで離婚になったのか
な。
アニーは私が女性だから告発されたのだとして訴えたり、レイが
冒頭で語っていた様に、ヴィンチの市長を怒らせたが故の圧力が
あるのではないかと疑いの目を向ける。

この手の問題はなかなか難しいけど、アニーの態度にも問題は有り
そう。
内務監査が判断を下すまでは休職扱いとなってしまった。
ただ州の捜査依頼はそのまま継続しても良いとのことなので、
逆に捜査はやりやすくなった気がするけどね。

その2)

またアニーには妹のアシーナの件で少なからず気に掛けている部分
がある。パフォーマンスと称したポルノに出演するのは辞めるべき
こと。そんな妹から「危険なパーティー」には出席していないとし、
アシーナは芸術大に行く為の学費を稼いだら辞めることを語る。
その過程で危険なパーティーがキーワードとして浮かび上がってきた。

その3)

更にアニーはそんな流れからピトラー分析医の名前が浮上。
ピトラーに過去面会した際にエリオットのことを話していたので
父親に会って事情を聞く。

父親によると80年代暫く一緒に居たこと。
チェサーニのロッジでコミューンの研究をしていたとのことだが、
ロッジはテオ・チェサーニのもので、市長のオースティンの父親
らしい。オースティンが幼いときに一緒に写っていた。キャスパー
もセミナーに来ていたことがあることを証言していたことから繋がり
があるのか。

アニーは昔から魂が老成していたという。
レイは「緑と黒」の大きいオーラが部屋中に漂っていて、
「何百という命がある」ということを語っていた。アニーに緑と黒
って何のことかを尋ねると、「ムードリング?」と言われていた。

■レイの問題

チャドとの親権問題は気になるところだけど、今回父親が捨てよう
としていた刑事のバッジをレイはチャドに与えていた。

チャドはとても憎めない顔をしていて可愛らしい。
ただ血筋の問題が引き合いに出されるけれど、彼は赤毛なんだよね。

レイはフランクからスカウトされた。
レイは武闘派ではないとして断るが頭が良いことを買われていた。

■フレズノの土地

市長が持っている広大な土地。ロスト海岸まで広がっている。
「私有地 健康被害の恐れ有り」って、なんだかもの凄く怖いな。
中国の土壌汚染も怖いけど、最近毎日天気予報代わりに見て居る
Ph2.5の大気汚染濃度を見て居ると韓国の土壌も相当汚染されている
可能性があるね。

オープニング映像で大地に立っているピンクの棒は一体何を意味
しているのだろうか?

■ネイルズの不審な行動

1話の頃からフランクの部下として役立たずな感じを見せていた
彼だけど、オシップと親しそうに話している姿が目撃され、
フランクが金策に走り回っている際に女とのもめ事を名目にフランク
の前に一切現れなかった。「店で台を仕切れ!」と言われたけど
果たしてどうなることか。

■謎のパーティー、何故の娼婦

謎のパーティーは「北」で行われているらしいけど、あんまり詳細
が語られない。
ターシャという娼婦が存在していて、彼女は金持ち用のパーティー
に出席していたという関連はあるのか。

■物証から進展

キャデラックの件ではまだ調べている最中だけど、キャスパーの
所持品のリスト(保険)から時計などが質屋に流れている事を知る。
売った人物を防犯カメラで確認すると、イリーナ・ルルフォと
リド・アマリヤではないかという。
イリーナが売春してリドはぽん引き。イリーナが金の有りそうな
人物を捜し出してリドが盗んでいたのではないかとされた。

リドはサンタムエルテ会に属している人物。

■リドの検挙へと向かう

ちょうど運悪く公共バス利用者が一部ルートの廃線に抗議している
場にリドが居たこともあり、リドを検挙しようとしたところ、
激しい銃撃戦が行われた。

アニーの近くにいたのは酒飲みのレイの相棒だったディクソンだった
のかな。というかあの激しい戦闘で、レイ、アニー、ポール以外の
人はみんな死んでしまった感じ。

ポールはマシンガンなどで乱射してくる人物を手際よく撃ち殺して
いたところは流石は元軍人で、他の人も銃弾をかいくぐって
近くにすり寄っていく姿が有った。最後は弾切れになったアニーが
決心してナイフで白兵戦で殺そうとしていたみたいだけど、そこまで
のリスクを負うことなくポールが銃で退治してくれた。

最後に人質を盾にしたリドが一発の銃弾をきっかけに蜂の巣に
されていたけれど、最初に人質が撃れた感じだったけど、誰の銃弾
だったのだろうか?

■使用された曲

・Nevermind By Leonard Cohen
・Can’t Find My Way Home by Blind Faith
・It Only Takes One Shot by Lera Lynn

■出演者

レイ・ヴェルコロ (Colin Farrell) 工業都市ヴィンチの刑事
アニー・ベゼリデス (Rachel McAdams) ベンチュラ郡保安局の刑事、長女
ポール・ウッドルー (Taylor Kitsch) ハイウェイ・パトロール、元陸軍
ジョーダン・セミョン (Kelly Reilly) フランクの妻
フランク・セミョン (Vince Vaughn) ヴィンチの裏社会
エリオット・ベゼリデス (David Morse) アニーの父
アシーナ・ベゼリデス (Leven Rambin) 妹、ポルノ配信
オースティン・チェサーニ (Ritchie Coster) 市長
トニー・チェサーニ (Vinicius Machado) オースティンの息子
ヴェロニカ・チェサーニ (Agnes Olech) トニーの妻、ジャンキー
ベティ・チェサーニ (Emily Rios) オースティンの娘
エディ・ヴェルコロ (Fred Ward) レイの父親、元刑事
ティーキュー・ディクソン (W. Earl Brown) ヴィンチの刑事
ブレイク・チャーチマン (Christopher James Baker) フランクの部下
ミゲル・ギルブ (Gabriel Luna) ポールの警備会社時代の同僚
オシップ・アグノフ (Timothy V. Murphy) 開発業者
ネイルズ (Chris Kerson) フランクの運転手
アイヴァー (Andy Mackenzie) フランクの部下・裏仕事
ホロウェイ (Afemo Omilami) 警察署長、レイの上司
ケビン・バリス (James Frain) 警部補、レイの上司
キャサリン・デーヴィス (Michael Hyatt) 州司法局
ジェームズ・オニール (Alex Fernandez) アニーの上司
エルヴィス・イリンカ (Michael Irby) ベンチュラ郡保安局、アニーの相棒
フェリシア (Yara Martinez) バーのウェイトレス
— (Lera Lynn) 歌手
レオニッド (Arthur Darbinyan) 売人、5%で
アーミン (Jack Topalian) 売人、5%で
エミリー (Adria Arjona) ポールの彼女、妊娠
ルカ・リレス (Allel Aimiche) アパートの大家、40%
ジーナ・ブルーン (Abigail Spencer) レイの元妻
チャド・ヴェルコロ (Trevor Larcom) レイとジーナの子??赤毛
リチャード・ブルーン (Christian Campbell) ジーナの夫?
— (Travis Hammer) California EPA Agent
マルキン (David Denman) ジョーダンの元彼
— (David Saucedo) Gardener
シャーレーン (Christopher Aguilar)
リド・アマリヤ (Cesar Garcia) キャスパーの盗品売買
— (Jerry Hauck) Pawn Shop Owner
— (Melissa Center) Reporter
— (Steven Ellison) Reporter
— (Sara Welch) Reporter
— (Diane Mizota) Field Reporter
— (Eddie J. Fernandez) Shooter
— (Cheryl Lewis) Civilian
アーンスト・ボディーン (Alain Uy) 市長の助手
スティーブ・マーサー (Riley Smith) 警察官、アニーの元彼
イリーナ・ルルフォ ()

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