[E] TRUE DETECTIVE ロサンゼルス シーズン2 第8話 終着 Omega Station

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第8話 終着 Omega Station

脚本/Nic Pizzolatto
監督/John Crowley

【前回までのあらすじ】

フランクに裏切りを見つかったブレイクは、オシップが明晩オーハイ
で支払いを行うとし、ヤツの情報を流すので許して欲しいとするが
フランクは殺してしまう。デイヴィスが殺害されたことで後ろ盾
を失ったばかりか、アニーとレイは逃亡犯とされてしまっていた。
オシップはフランクの前にやってくると、裸子海岸に本格的に
進出するという。フランクはジョーダンに対してもう家には居られない
として逃げる準備をさせる。彼女の名前はローラだとしてヴェラに
送られた写真を見せると、レイは彼女はエリカだとして市政管理室
にいた女性だという。宝石強盗で孤児になったローラなのかと。
ポールは書類を盗まれたとして手渡すよう要求される。逃走するが
バリスによって射殺される。レイとアニーはポールからの連絡を
待つ間に体の関係を持つのだった。

【ストーリー】

レイとアニーはベッドに入りながら話をする。
森の中の岩場に小さな場所が有ったこと。洞窟みたいな場所でまるで
おとぎ話みたいなところ。4日間もいたが何も覚えていないとし、何か
を飲まされたのか心を遮断したのか。ぽっかり心に穴が空いて空白の
4日間で覚えているのは車に乗ったのは矯正ではなく、彼は近づいても
来なかったこと。私をカワイイと言われて良いなと思ったという。
知らない人と二人で車に乗ったという。まるでその時は誇りに思った
とし、あの感じを思い出す度に胸がむかつくという。私って最低だ
とするとレイは君のせいではないと語る。
今度はレイが過去のことを語る。妻を襲った男の後をつけたこと。
アイツが犯人。ヤツのことを考え何ヶ月も想像していたという。眠れず
すれ違った男が犯人なのかと思ったことも・・。オレが近づくとヤツ
が何か言ったが、こみ上げる吐き気を押さえる為に発砲したという。だが
何も良くならず、寧ろ悪くなったという。今ならば分かるとしあの時の
行動はオレの人生を決めたのだという。世間はあなたを責めないし私も
責めないわというアニー。しかしレイはその人物は人違いだったのだと
いう。真犯人は数週間前にヴェニスで事件を起こして捕まったのだと
いう。手に掛けた男は?誰でも良いという。レイはアニーと関係を持った
ことについて、こういうのは数年ぶりだと語ると彼女は分かるという。
「無くした時間を埋めるようだった」と。

あと10年有れば・・早く逢いたかったというフランクに、ジョーダン
は過去は悔やまない約束だという。今後10年も離れないとし、10万ドル
があるという。フランクはネイルズと共に逃げろと語る。そしして二週
間後に逢おうと。しかしジョーダンは置いてはいけないとすると、店の
こともブレイクのことも知ったのだという。選択肢は常にあるとすると
何処にも行かないという。「私たちは夫婦」なんて言うのは今更止せ
というと、君は嘘をついたとし子供が産めない体だったという。おとぎ
話で騙すのは結構だというフランク。ジョーダンは嘘が下手だとする
と私たちはいつも一緒だという。フランクは嘘ではないとして指輪を
投げ捨ててしまう。するとジョーダンもダイヤの指輪を放り投げると
何処にも行かないと語る。あなたが苦しめば私も苦しむとし、大事なのは
私たちだけで他はどうでも良いという。殉教者気取りは辞めてとし私も
見届けるという。しかしフランクはネイルズと行ってくれとすると、
彼が君を守るという。私と一緒に来てというと10万ドルで十分だという。
今あるのを守るのだというと、逃げられないとし連中は追い続けてくる
という。片を付けるとすると、無理だという彼女。今ならば連中の不意
を付けるのだいう。死ぬまで彼らは追ってくるのであり一緒に逃げた
としてもし君に何か有ったら・・と。君と会って初めて人生に意味を
見いだせたというフランク。連中が君に手を出したり傷つけたらオレは
もう生きて居たいと思えないという。愛しているのならば頼む。生きて
いなければ、安心して戦えないのだという。オレゴン発のベネズエラ
行きのチケットを渡すという。一緒にいた6年を無駄にはしないとし、
オレは必ずいくと語る。二週間後にパルキシメトで、オベリスクの近くに
公園があるので、君は白いドレスで来いという。あなたは白いスーツ
に赤いバラで来てねというと、あなたは頭一つ高いからすぐに分かる
という。君は小さいので難儀しそうだとすると、白いドレスを見つけて
と語る。

ネイルズに金を渡すが金など要らないという。血が目に入って何も見え
ず、頭には釘(ネイル)が打たれ皆は放ってけと言っていたが、ボスは
助けてくれたとして決して忘れないという。奥さんには誰にも近づけない
と約束する。

ポールは殺害されていた。殺された司法局のデイヴィス検事補の下で
働いていたとバリスは語る。

レイはポールから電話が鳴ったかと思ったが、電話に出たのはバリス
だった。地方検事補もポールもお前(バリス)の仕業だろうとすると
知っているんだという。92年の強盗、ダイヤはキャスパーが盗んで
夫婦を殺したのだとし、強盗の証拠だという。バリスは焦り、この苦境
から救うし金も払うので一度会おうと言ってくる。後で署の方に寄る
とすると、どうしてポールを殺したのかと問う。
アニーはレイにどうしたのかと尋ねると、ポールが死んだと語る。誰
に殺された野かと問うと、彼には子供が生まれるのに・・という。電話
に出たのはバリスだったとし、恐らく犯人にする気だろうと。デイヴィス
に続いて彼まで殺すとは・・。アニーは良い奴だったのにとし、命を
2度・3度と救ってくれたという。アニーは次に打つ手はと問うと、
エリカの所在も不明だし・・策は有るのか。レイは確か写真には二人
居たよなとすると男の子と女の子だという。女の子がローラ(エリカ)
だとすると、レイの映画の職員の中にスチル写真家がいただろうとし、
エリカと話していたという。年齢からして彼が男の子の方だという。
スチル写真はレニー・タイラーだとし、彼がレナードだという。キャス
パーのハードディスクを持っているかも知れないという。二人が彼を
殺したなら私たちは全員が勘違いをしていたことになるという。
フランクもそうだとし、彼は悪い人間じゃないとし、キャスパーに
鴨られてたのだという。タイラーを探そうとし、組合に入っているので
住所が分かるという。それとも逃げるか?と問うと今ならば国外に逃げられ

るという。連中の逮捕にかけたいというアニー。オレは逃げるのは嫌い
だというレイ。

フランクは市長宅に行くと市長のオースティン・チェサーニは
プールで浮いて死んでいた。プールサイドにはクスリが置かれていて
自殺を偽装されたものだと分かる。

■いよいよ最終話

シーズン2になってパワーダウンしたかと思ったけど、終盤はやはり
「スターチャンネル」が放送するくらいなので、クオリティはなかなか
のものを感じた。

最終話で浮かび上がったのは「世代交代」というテーマ性だったのかな。
悪は栄えるものはないとするけど、やはりそれは幻想であり、
結局悪の根が断たれることはないとする不偏さと同時に、個人のアイ
デンティティの問題と絡めて、人は変わることが出来るというものを
示す正反対の流れを提示する。悪と善は表裏一体のものとして同居
しており、誰もが容易に悪の道へと引きずり込まれる危険性というもの
が有り、人生の落とし穴としてそこら中に仕掛けられているというを
事を感じさせる。

また計画通りに人生は行かないということを示す流れが有り、
夢やおとぎ話というワードが用いられたところも有るけれど、今回は
夢まで一歩のところで、それを取り逃がしてしまうというシーンが
数多くの場面で見られて切なさを演出した。

■なんとか潔白の証明を行おうとする

殆ど証言頼みの展開ではあるのだけど、レコーダーとかHDDという記憶
媒体はある意味では今回のシーズンでは相当重要な役割を果たす
ものとして利用された。映像装置が開発された際に、人の記録を残す
利点がある一方で、悪い使い方をすればこういう使い方が出来るという
ことを示す流れとして、このドラマのテーマと同期していた感じ。
文明の利器も使う人、使い様によっては、善にも悪にも変わるアイテム
として提示されたりもした。

意外だったのは、行き違った人生を送った宝石店の兄・妹のことかな。
ローラは当初兄・レナードとは再会を喜んでいたのだろうけど、その
兄が猟奇性を持って復讐しようとしていることを知り、身を引いて
しまうところが有ったこと。同じ境遇でも里親に引き取られたかどうか
の環境的素因が性格を違うものとしてしまったのか。
ローラが手錠に繋がれていたところを見ると、当初は演技している
ものかと思ったけど、どうやら兄の中で壊れてしまったものがある様だ。

ローラからの証言を取ることは出来た。

誤算だったのは、ピトラー医師からの証言、そしてポロウェイからの
証言テープを手にすることが出来なかったこと。
またHDDの内容に関しても、セキュリティがかかっていて強引に開こう
とした為に結局内容は消去されていたという。

計画をぶちこわしたのは、やはり人間の持つ感情的な一面だった。

現在見て居る「バーン・ノーティス」S6-12でもマイケルはスパイと
しての感情の訓練を受けているのに、最後は思わずカードのシラッと
した悪びれた様子もない態度に彼を殺害するという暴挙に出てしまった。

長年復讐だけを考えてきた人に取っては、ホロウェイの発言は確かに
容認しづらいものが有ったのは確かだろうね。
そもそも感情によって突き動かされた人生を狂わされたのは、
他でもなくレイだったりする訳だしね。

■フランクの計画の誤算

色々と裏社会のことなので、信頼関係を結ぶ事なんて難しいことは
百も承知だったハズ。しかもこのドラマでは色んな民族が入り乱れて
いるロサンゼルスの街が舞台であり、黒人も白人もアジア人も
ラテン系もロシア系も欧州系も様々な人たちが登場していた。

フランクは部下でさえ裏切っていた訳だし、人がそう簡単に金や
力だけでは動かずプライドが優先するところだってあるということを
忘れてしまっていたところも有るのだろう。

ケーキ屋兄弟やロシア系、メキシコ系のギャングたちをあざ笑って
いたような言動によって最終的にはトドメを刺されてしまった。

最後に砂漠を歩く光景の中、人は死ぬ直前に走馬燈のようにして
人生の巡りめく過去の事象を目にするものだと言われるけど、
主に彼が殺した人物を中心として、死の世界に誘うようにして手招き
する光景がまたなんとも言えない味があった。
それでも前へ進むという彼の前にあるのは果てしない荒野であり
水平線しか見えないような砂漠の地だった。

今週放送した「ブラックリスト」9話の中で、レッドが死にそうに
なっているレスラーに向けて語るシーンが有る。
「船で海を渡ったことが有るか? 360度水平線で陸地が見えない。
大海原を見る火が何日も続く。運命の舵を握るあの経験をもう一度
味わいたい」と。

レッドとフランクに見るキャラクター像の中に、背負うべきもの
過去と未来への展望が描かれ、苦労人だからこそのその価値観など
を見た気がする瞬間だったね。

■普遍的な物

悲しいかな。人間はやはり感情に揺り動かされて当初の計画から
揺り動かされてしまう。レイは一度の失敗から立て直しを見せて、
今度こそはと奮起したけれど、やはり子供・チャドの存在は諦め
きれなかったようだ。
息子を遠目に見ながら敬礼した時点で、何らかのフラッグが立って
しまったのかという感じがしたし、レイが亡くなった瞬間に目を
伏せているアニーの姿が何処か以心伝心、繋がっていたところが
有るのだろうけど、「親子」「愛するもの」「子供」への愛情を
持つ物は決して道を外してもまた修正が効くのではないかと思う
ところが有るな。

■復讐の始まり

ペンは剣よりも強しという言葉通り、取りあえずは断片的な証拠を
持ち合わせているアニーの姿が有ったし、希望の象徴でもある
赤ちゃんの存在がまた新しい人生の始まりを感じさせてなんとも
微妙なところが有った。

しかしレイとアニーは互いに足りないところを補い合う関係という
意味では興味深い組み合わせだったし、正直ポール、レイ、フランク
と亡くなって行ったのでアニーも最後は船から飛び降りるか、
レイを愛している感じの「ブラックローズ」のフェリシアによって
刺されてしまうところも有るのではないかという感じがした。
フェリシアは過去夫の暴力に苦しめられているところをレイに助けら
れて、そしてフランクに店の権利を与えられていた。

でもアニーはフランクから「もしも自分がジョーダンの元に行けなかっ
たら」という前提で言葉を託していたので、その辺は死のフラッグと
して存在してしまったのだろうな。

■オベリスク

どうもオベリスクというと、「アンダー・ザ・ドーム」のゼニスに
ある建造物がオベリスクだったので、その印象が強いのだけど、
「BONES」などにも見られるワシントン記念塔のあの建造物がそれに
該当するのね。
日本にも日西墨三国交通発祥記念之碑にオベリスクが建っている
みたいだ。

■伝わらなかったメッセージ

最後に吹き込んだメッセージを送ろうとして携帯の電波が届くところ
を探していた。
まるで狩りをされるようにしてレイが追い詰められる中で、携帯電波
のメッセージだけは届けたいと考えていた様子。

レイの最後は大きな木の下だった。
空を見上げると木の陰から光りの木漏れ日が差していて綺麗な光景だ
った。シーズン1の「二人の刑事」の最後のシーンでは、二人で夜空を
見上げて助けを待つなんてシーンが有ったんだけどね。

「幾度の曲がり角を過ぎ時を経て人は大人になる。本当に済まない。
オレがこんな男で・・こんな父親で・・オレの失敗から学べ。お前へ
の愛だけは本物だ。お前は優秀で、オレが強ければお前のようになれた。
皆がお前のように・・」

「1月20日・アップロードに失敗しました。」・・・むむっ切ない。

■残されたもの

父親はレイの死をテレビで見ることになった。真実を知ることなく、
地方検事補の殺害などの罪を着せられた罪人のままだった。

そしてレイの妻ジーナは父子鑑定の結果、99.99%レイが父親だという
記録を見て何を感じたのか。

ポールは死んだものの、「州ハイウェイパトロール、ポール・ウッド
ルー記念道路」として名称が刻まれた。しかし残されたエミリーの
姿が写されることはなかったね。

■使用された曲

・Nevermind By Leonard Cohen
・It Only Takes One Shot By Lera Lynn
・A Church In Ruins By Lera Lynn
・The Only Thing Worth Fighting For By Lera Lynn
・Lately By Lera Lynn

■出演者

レイ・ヴェルコロ (Colin Farrell) 工業都市ヴィンチの刑事
アニー・ベゼリデス (Rachel McAdams) ベンチュラ郡保安局の刑事、長女
ポール・ウッドルー (Taylor Kitsch) ハイウェイ・パトロール、元陸軍
ジョーダン・セミョン (Kelly Reilly) フランクの妻
フランク・セミョン (Vince Vaughn) ヴィンチの裏社会
エリオット・ベゼリデス (David Morse) アニーの父
オースティン・チェサーニ (Ritchie Coster) ヴィンチ市長、廃棄物場
— (Ronny Cox) カタリスト社・エグゼグティブ
エディ・ヴェルコロ (Fred Ward) レイの父
Dr.アーヴィング・ピトロー (Rick Springfield)
ジーン・ブルーン (Abigail Spencer) 元レイの妻
ホロウェイ (Afemo Omilami) 警察署長、レイの上司
ケビン・バリス (James Frain) 警部補、レイの上司
オシップ・アグノフ (Timothy V. Murphy) 開発業者
ネイルズ (Chris Kerson) フランクの運転手
アイヴァー (Andy Mackenzie) フランクの部下・裏仕事
フェリシア (Yara Martinez) バーの上業員
マイケル・ブガラーレ (Solomon Shiv) オシップの弁護士
リチャード・ゲルドフ (C.S. Lee) 州司法局長官
アーンスト・ボディーン (Alain Uy) 市長の助手・中国系
ヴェロニカ・チェサーニ (Agnes Olech) トニーの妻、ジャンキー
ジェイコブ・マッキャンドレス (Jon Lindstrom) スタリスト社
チャド・ヴェルコロ (Trevor Larcom) レイの息子
エリカ・ジョンソン (Courtney Halverson) ローラ、市政管理室
レニー・タイラー (Luke Edwards) スチル写真家、レナード
— (Lera Lynn) バーの歌手
シンシア・ウッドルー (Lolita Davidovich) ポールの母、元ダンサー
エミリー (Adria Arjona) ポールの恋人・妊婦
アーミン (Jack Topalian) ケーキ屋
レオニッド (Arthur Darbinyan) ケーキ屋
ダン・ハウザー (Stevin Knight) 記者、アニーが最後にLAタイムズにと。
— (Mark Chaet) Jew Diamond Dealer
トニー・チェサーニ (Vinicius Machado) オースティンの息子
ベティ・チェサーニ (Emily Rios) オースティンの娘
フロイド・ヘスチメイヤー (Matt Battaglia) ポールの上司
— (Cooper Huckabee) フランクの父
— (Liberte Chan) ニュース・リポーター
— (Jesse Mitchell) Youth
— (Koby Kumi-Diaka) Teen Gangster
— (Benjamin Schrader) Man
ゴンザレス (Benjamin Benitez) サントスと取引していた
ゴンザレス (Robert Renderos) サントスと取引していた
— (Marc Abbink) Train Traveler
— (Juliana Caesar) Passenger
— (Eddie Davenport) Ares Operative
— (Sergio Garcia) メキシコ人
— (Richard Nunez) メキシコ人
— (Karina Junker) Beautiful Woman
— (Fiorella Mayorca) Venezuelan Party Girl
— (Mariano Mendoza) Mexican Bodyguard
— (Alan Trujillo) Venezuelan Party Guy

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