第18話 クズの中の遺体 The Carrot in the Kudzu
脚本/Sanford Golden
Karen Wyscarver
監督/Rob Hardy
【ストーリー】
ブースはクリスティンの誕生日会にトランポリンハウスを借りたら
どうかとブレナンに提案する。子供って飛び跳ねるのが好きだろう
と。しかしブレナンは最近の研究によると10年間に65000人がトラン
ポリンハウスで怪我して治療を受けているだという。君に話した
ものは全て却下されているとしてキックボールパーティーも光る
スティックパーティーもは虫類男も・・と。ブレナンはパーティー
を開く必要などあるのかと問うと子供はケーキで汚すし、おもちゃ
を取り合うだけでしょと。まだ子供だとし、君が子供の時にやった
時の誕生日会を覚えているだろうというが、彼女はやったことが
ないという。
マックスがやってくる。クリスティンを着替えさせたとし買い物の
途中で幼稚園に連れて行くという。マックスに対してブレナンは
ブースは私が子供の頃に誕生会をしてもらわないので可哀想だと
思っていることを語る。マックスは注目されると困るので誕生日会
は開けなかったとし、警察に追われてるとき目立つのは良くなかった
という。やり直せるならば誕生日パーティーをしてやりたいが戻れない
ことを語る。
そんな中ブレナンの携帯に遺体がラボに運ばれて来たとの連絡が入る。
私が行くまで遺体には触れないでと語る中、ブースにラボまで送って
欲しいと頼む。
ブースはマックスに対して誕生日会はしなかったのかというと、今
からどうしろというのかという。
クラークはホッジンズに小説を書いたことを語る。365ページのミステ
リー小説「殺人の導き(Murder made me do it)」だという。ブレナン
と同じジャンルで得意分野だというクラーク。
ラボに運ばれているのは草の中に埋まる遺体だった。
この中に遺体が入っているのかとカムに尋ねる。根が骨をバラバラに
しようとしていること。組織は僅かに残っているので薬物検査には
十分だという。この植物はクズだとし、一日に30cm成長するので
死亡日が確定出来るというホッジンズ。骨にシミと穴があるという
クラークに対してクズはイソフラボンアグリコンを分泌し骨の表面
を破壊して根を貫通させることを説明する。また成長しているとして
目の前で動く植物に不気味がるカム。こういう映画を見たことがある
というカム。
ブースはスイーツに誕生日パーティーの事を相談する。
ブレナンが気にしていないのであればマックスに怒る必要はないと
いう。ラボの遺体の写真を見せると宇宙からの侵略者みたいだという
スイーツ。スクインツたちは大喜びぶろうとすると、ブースは小さな
女の子は逃亡者ではなくお姫様みたいに扱われたいだろうという。
マックスは逃亡者だったからブレナンは子供らしい感情を抑えてきた
のかもしれないと語る。彼女は過去を正当化させる為に子供の誕生日
パーティーは重要じゃないと言っているのかもと。スイーツ自身も
パーティーの経験がないという。ブースはオヤジは酔っぱらいだった
が誕生日パーティーだけは毎年してくれたとし、その時だけはシラフ
だったという。だからアナタには大切だと強く印象づけられている
のだろうというスイーツ。心理学的に写真を分析していてくれという
ブース。
ラボではアンジェラは頭蓋骨が植物の中に入っているので複顔は無理
だろうと語る。ブレナンはホッジンズに遺体を傷つけずに植物を除去
できるかと告げる。第二頸椎のサイズから見て被害者は男性だという
ブレナン。組織の大部分が動物に食い荒らされ、残りはクズによって
吸い取られているという。頭蓋骨がないというアンジェラに対して
「霧の中から現れる幻影のように覗いていますよ」というクラーク。
ブレナンはなんて言葉を使っているのかと驚くとホッジンズは彼は
今小説を書き終えたのだという。ブレナンに対して気をつけた方が
良いとするが、私の売り上げには影響はないという。小説なんて
凄いわというアンジェラ。ノラと別れて自由時間が増えたのだという。
ブレナンはなんで実習生ではなくあなたが来ているかと問うと、
バッファローで法医学会議があり実習生が参加すると単位になるのだ
というカム。眼窩が角張っている所から見て被害者は白人だという
クラーク。頭蓋骨が傷つく前に出さないといけないという。ホッジンズ
は開口部の周りの根を切断すれば大丈夫だというが、クズの成長の
勢いは凄かった。
クリスティンの誕生会は家でやるのかというホッジンズ。信仰心の薄い
ものよと語るが、ホッジンズは骨を取り出そうとすると壊してしまう。
根が骨を破壊していたのだった。
肝臓の一部が発見。根が骨内膜も突き抜けているという。
ホッジンズはこれは何かというと前立腺だというカム。いつもこの部分
は最後まで残るというカム。死後外に放置されていたならば腐敗状況
から少なくとも6日経過しているというカム。クズの成長具合から9日
程度だというホッジンズ。二人は8日で決まりだなと。組織のDNAを
調べて薬物検査をするというカム。
犯人は路肩の傍に車を駐めてること。犯人はアスファルトからも出てい
ないとしてその痕跡が現場にないというブースとスイーツ。
急いで遺体を遺棄したのだろうというブース。これは素人だと。犯人は
自分の行為に恐れを為したのだというスイーツ。
骨の復元をするクラークは頭頂骨にA席損傷があり十字型の骨折は
左後方から堅いモノで殴られたことを指しているという。つまり左利きの
犯人なのかというホッジンズ。面白い事件かも知れないというクラークは、
原因には愛なのか金なのか・・と。小説の世界ではないんだぞという
ホッジンズに対して、クラークは出版前に小説を読んで欲しいと頼む。
被害者はジョー・スターケル。弟はメリーベイルプロダクションという
制作会社で働いているという。ジョーも以前はそこで働いていたこと。
ブースとブレナンはその会社に向かう中、ブレナンはパーティーでは
子供に物語を聞かせるのはどうかという。彼はグレートバリアリーフ
で絶命に瀕した生物に関する環境問題の話をしてくれるという。そんなの
ダメだというブースは、教育的なものがよく無いのだという。オレに
任せろという彼は楽しいパーティーにするという。
メリーベイルプロダクションは子供用の教育番組を制作していた。
特に「ベジ・タ・ビルズ」はクリスティンの大ファンの番組だという
ことをブレナンは初めて聞く。
■今回の事件と流れ
・路肩の植物の中に遺体が有るのを発見されラボに運ばれてくる。
・遺体は白人男性だと判明するが、骨にはイサフラワボンアグリコン
という分泌物を出して骨の表面を破壊するクズの雑草が巻き付いて
いて一刻も早く骨を取り出す必要が遭った。
・被害者には骨修復の跡が有ったり、遺体にはエンジンオイルが付着。
石灰岩、粘度、フライアッシュ、石膏が混ざったもの・・ポルトランド
セメントが付着していた事から、建築現場のものではないかという。
更にアスファルトの微粒子から怪我は駐車場で出来たものだとして
そこで亡くなったのではないかとされる。
クラークは橈骨遠位端のコーレス骨折や上腕骨頭の骨折は不自然な
もので、倒れた時に体を一切支えずに倒れたことを指しているのだ
という。しかし薬物検査では何も検出されなかったことからどういう
ことかラボのスタッフの頭を悩ませていく。
■感想
一番驚くのはクリスティンが急に大きくなったことかも。
クズの枝は一日に30cmも成長するとのことだったけど、クリスティン
の成長の早さもそれに負けない(笑)
3歳くらいになれば大体色んな所を走り回っていってしまうものだけど
ね。
カムはそういう映画を見たと言っていたけど、
「リトルショップ・オブ・ホラーズ」のことを指していたのか。
時々ガサガサっとクズの蔓が動く様を見ると何か動物でも土の中に
居るのではないかと思ったけどね。カムだけでなくブレナンもその
植物が動いている姿にチョット驚いている感じだったね。
ホッジンズがクズだといった時は遺体の人物がクズな人だと言って
いるのかと一瞬思った。
しかしドラマ内容自体はイマイチ面白くなかったな。
■子供に必要なモノ
子供にとって必要なものは何なのか。
ブレナンは幼少期から徹底的に教育をたたき込もうとしている節が
有るけれど、パーティーでもそれをやるのは禁止だとばかりに
ブースは子供のパーティーは教育を無視した楽しさというものを
追求していく。まさにそれにちょうど良い感じに事件では、幼児用
の子供番組「ベジ・タ・ビルズ」の関係者が亡くなるというのだから
都合が良い。
普段からブレナンは教育教育言ってそうなので、確かに誕生日の
パーティーくらいは楽しませてあげれば良いのにね。
子供の時に経験しなかったことは自分が親になった時にも経験させて
あげられないものなのだろうか?
スイーツも子供の時にパーティーはしたことがないと言っていた。
彼も孤児だったんだっけか。
ブースも親が虐待している話はよく出てくるけれど、パーティーの
思い出だけは良い思い出として残っている様で良かったと思う。
ブレナンは父親が幼少期から逃亡者だったことも有り、パーティー
の経験はなかった様だ。
■大人にとっても必要なモノ
日本でも子供用に作られた番組が予想外に母親たちに受けてしまう
という構図が有るけれど、子供たちの教育番組によって大人が影響を
受けて人生が変わるという人も居るようだ。
ドラマの中では被害者のジョーに対して熱烈的なファンが存在していた。
デブラ・アン・ボルカー(アカウント名:スーパーベジーファンXOXO)。
スイーツによると、有名人崇拝症候群・・強迫性障害だと語っていた。
キャロット役は男根の象徴みたいなことを言っていたけど、その役を
ジョーが演じていた様だ。
■自業自得感もある事件
ジョーという人物は母親たちに人気が有り電話番号をもらっては
性的関係に及んでいた様子。化粧品などが付着していたりして、
そんな化粧品を検出するホッジンズはお疲れ様って感じ。
因みに検出したのはカストリウム、アンバーグリス、ムスクと
香水、タルトウジン、ジステアリン酸グリコール。一体何のことだよ
って感じだけど、化粧品みたいで口紅だと語っていた。
■骨折痕はケンカ跡
兄弟喧嘩をしていた話もあり、また被害者がこれまでの番組から降板
し新しい番組として「大爆笑村」というものを制作しようとしていたけど
予想以上につまらなくて制作しないと言われた際にもケンカしていた
様だ。骨折するほどケンカばかりしているこの男は一体何なんだって
感じ。
結局このジョーという男性は心臓病を患っていた。
そのせいでデボラが驚かせようとしてクラクションを鳴らした際に
倒れて死亡してしまった様子。
■つまらないと言えば・・
クラーク博士が小説を書いたという。実にどうでも良いネタが有った。
友達として正直につまらないと話した方が良いのではないか。
番組制作会社ではつまらないことをつまらないと言った結果、ケンカに
なったような事だったので、対としていたシナリオの流れだったのか
も。
結局ブレナンと同じ出版社で出版されるみたいだ。
この設定が引き継がれることはあるのだろうか?
■使用された曲
・Lost Here by Fauntella Crow
■出演者
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、”カム”
ランス・スイーツ (John Francis Daley) FBIの心理学博士
Dr.クラーク・エディソン (Eugene Byrd) 法人類学者
マックス・キーナン (Ryan O’Neal) ブレナンの父
デブラ・アン・ボルカー (Kellee Stewart) ベジ・タ・ビルズファン
ケン・スターケル / ブロッコリ (Jonathan Chase) 弟、メリーベイルブロダクション
トミー・マンソン / キャロル・ビル (Noah Weisberg) スタッフ
ジェイク・ウィンターズ (David Starzyk) プロデューサー
マリリン・スターケル (Elizabeth Roberts) ケンの妻
ジョー・スターケル (Tanner Anderson) 兄、ベジ・タ・ビルズ発案者
— (Scott Mosenson) ワニのカウボーイ
— (Doug Locke) トウモロコシ
— (Keeshan Giles) Production Assistant
クリスティン・ブース (Sunnie Pelant) 娘
— (Blaine Holtkamp) Lab Tech
— (Maria Jordan) FBI Agent
マイケル・スタッカート・ヴィンセント・ホッジンズ (Liam James Ramos)
ヘンリー・マンソン () トミーの父、制作会社・社長