第10話 争いの終幕 The Feud
脚本/Jan Nash
監督/Michael Katleman
【ストーリー】
ドワイトは付き合って間もないケイリーに車で送ってもらう。
彼女はトースト嫌い。その理由はガサガサして口の中が傷つくから
というもの。勢いよく食べ過ぎだとして今度はクッキーの話でも
しようと語る。
署の前で下ろしてもらう中、グリーンは二人のことを目撃。
グリーンはドワイトに今のは彼女かと問う。しかしそんな中、ドワイト
に事件の知らせが入る。
被害者は腹部を撃たれたが現在は安定しているとして救命士は語る。
その後は病院の医師から話を聞いて欲しいとのこと。
サットンに詳細を求めるホワイトたち。銃声を聞いた人が20分前に
通報してきたとし、目撃者はなく通報者も何も言わずに去ったという。
被害者のサイフがバッグに無いというホワイト。しかしドワイトは
被害者の腕にしていた高級時計は盗まれては居なかったという。
強盗目的ならばそれも盗んだハズ。
バッグの中にはフェアバーン社のペンが入っていて、住所はブロード
ウェイ1327番地だった。更にドワイトはゴミ箱の中からサイフを発見。
金もカードも盗まれていないという。一体目的は何だったのか。
フェアバーン社に行きレイチェルからエラのことを尋ねると、彼女は
インターン生だという。命を狙われるような仕事をしているのかと
問うと、ここは会計事務所で数字の分析だけだという。秘密情報など
扱っては居ないとのこと。人間関係について尋ねると良好だったとし、
同僚が盲腸の手術を受けた時には子供の世話をしていたという。
オフィス外でのことはどうかと問うと彼女は私生活を隠していたという。
そういう人なのかと思って深くは聞かなかったとのこと。恋人から
花が届いたことが有ったが、彼氏の名前は教えてくれなかったとのこと。
彼女の履歴書をコピーして渡すという。
第7警察管区。
エラ・ハリスに関して過去5年の記録だけしかないというグリーン。
改名したのかというホワイト。そんなホワイトに電話が鳴ると、
すぐに行く事を語る。彼女の護衛が病院に現れたようだとし、急がない
と捜査出来なくなるという。
ドワイトとホワイトは病院に行くと既に病室前にはボディガードと
弁護士のレイエンデッカーが居た。詳細はモリス判事に聞いてくれ
という彼。エラは私の顧客だという。護衛を付ける理由はと尋ねると、
また撃たれないようにだという。
署で話を聞きたいというが、行く義理はないとして断られる。
サットンはターニャにあの弁護士の顧客はマーフィ家だけだという。
マーフィ家というとバー経営や違法ビジネスをしている有名なマーフィ家
のことなのかとし、エラとはどんな関係が有るのかと問う。
エラの勤務先はマーフィ家とは関わりがないというドワイト。余計な
情報を知ったのか。護衛をつけるとは・・誰かと接触させない為
なのかも知れないとし、ピットブル2匹がいるという。
二人はマーフィ夫人のケイトに遭う。エラの件を捜査中だとすると、
マーフィが関係しているので知らないハズはないと語る。法律なんて
役立たずだというケイトは真昼に撃たれたのに何も手がかりがない
なんてと呆れる。だから手を貸して欲しいとし、エラは名字を変えて
より自由の生活を送る為で、彼女は娘なんでしょと問う。
■感想
いよいよこのドラマの最終話。
メンフィスの町並みも堪能出来たし、キャラクター同士の関係も
なんだかんだ言って良い感じで落ち着いた。
最後まであのピラミッドのような建造物が気になっていたけど(笑)
主人公のドワイトはずっと結婚出来ず、しかも母親がこの年になって
も心配している光景が有り、大事に育てられているのだろうけど、
こういう設定の刑事ドラマは多いね。
人口はある程度多いのかも知れないけど、やはり下町風の昔ながらの
人の繋がりなんかもあるのだろうし、ポーラが容易に警察署なんかに
出入りして、色々と行動しているところなど微笑ましい。
最後のエピソードでは古くから対立する闇組織のマーフィ家とハリソン
家の争いが描かれ、一つ間違えば休戦していた両家にまた抗争が
勃発してしまうのではないかということで、危険性をはらんだもの
だった。
ドラマを見て居ると完全にロミオとジュリエットを踏襲している感じの
内容だったし、何よりも対立する両家のエラとピートが恋人関係である
ようにして、その先代であるケイトとトムの中にも恋心が存在していて
同時は親の手前二人は結ばれることのない関係だったけど、そんな
気持ちを知る両親としては、事情を知った後には応援したい気持ちも
生まれたのではないかな。
■意地の張り合い
腹を撃たれたエラは死亡しなかったので良かったけど、なかなか
事情を語れないのも分かるが、やはり相談すべきだったのだろうな。
ハリソン家とマーフィ家で一度大々的な会談の場でも持たせれば
良かったのに・・
秘密主義にしていた分、捜査も難航していた。
■相手が疑う程に・・・
潜入捜査なんかもしている人が居るのね。
ドラマの中では始めてそんな人材が居ることが明らかにされたけど、
大した潜入捜査に見えないところが有ったな。
■病室にレコーダーを置いて行く
弁護士の壁とか警察官の居る前では話せない内容が多かった為に、
ドワイトはエラの病室にレコーダーを於いて事情を探っていた。
結局二人は闇社会の商売は切り離して正しい道を歩もうとしていた
みたいだ。
■中途半端に終わった要素
ホワイトは昇進試験を受けるとか語っていた流れが中途半端だった。
またターニャがホワイトの女性蔑視に嫌悪感を見せていたシーンも
有ったよね。
■ラストはドワイトのパーティー
やはり一番愛されているドワイトの誕生日で締めくくられた。
主人公はパーティー嫌い。でもライブは好きという・・
ドワイトが彼女を連れて来たのであれば、サットンと例の彼女とか
ホワイトも妻を連れて参加して欲しかったな。
最後はみんなでステージで歌って楽しそうでした。
■使用された曲
・It’s Now or Never by Elvis Presley
■出演者
ドワイト・ヘンドリックス (Jason Lee) メンフィス市警
チャーリー・ホワイト (Sam Hennings) “ホワイトヘッド”、ドワイト相棒
ディヴェイ・サットン (DJ Qualls) メンフィス市警・制服警官
ポーラ・アン・ヘンドリックス (Celia Weston) ドワイトの母
レジナルド・グリーンバック (Leonard Earl Howze) メンフィス市警
Lt.ターニャ・ライス (Alfre Woodard) メンフィス市警・警部補
ケイト・マーフィー (Amy Madigan) 母親
ケイリー・スレイター (Lauren German) ドワイトの彼女
ピート・ハリソン (Jordan Masterson) 息子
エラ・ハリス (Emily Montague) ケイトの娘
フレッド (Clarke Peters) 潜入捜査官
トム・ハリソン (Lance Henriksen) ピートの父
— (Gabe Begneaud) バーテンダー
レイチェル (Kesha Bullard) フェアバーン社(会計事務)・エラの上司
— (Lyman Chen) EMT
ランディ (Kim Collins) トラックが襲われた
— (Oscar Gale) Guard
ケイティ (Amelia Jeffries)
ディーン (Will Rothhaar) ビートの従兄弟
グレン・レイエンデッカー (Rob Steinberg) マーフィ家の弁護士
— (Tristan Zombi) Bar patron