第4話 フック船長の左手 The Apprentice
監督/Ralph Hemecker 脚本/Andrew Chambliss
Dana Horgan
【前回までのあらすじ】
アナは両親が魔法で困っているとし、相談できる人を知っているか
とルースに尋ねると、一人知っているという。力のある魔法使いだ
という。レジーナは本の作者を捜してハッピーエンドにするよう頼む
というとヘンリーも賛同して極秘任務”マングース作戦”を始める。
フックはゴールドの元に行くとお前をずっと追って来たから理解
しているとして彼をワニ野郎呼ばわりし、お前がベルに預けている短剣
は偽物だろうという。
【ストーリー】
— ずっと昔 —
姿を見せろ闇の王。お前は魔法使いじゃないなと言うと、老人は
私は彼の弟子だという。お前は私が以前であった闇の王ではないと
すると、その小箱を開ければ後悔するぞと忠告する。魔法使いは
お前にこの小箱を任せるべきじゃなかったなとしてゾソはそれを
奪おうとするがはじき飛ばされる。その通りだとすると彼は私だけに
小箱を任せたのではないと言うと、守りの呪いかという。彼がその手で
かけたのだという。
「心に闇を抱えたものには決してあの中身は手に出せない」と。
— 現在 —
ゴールドは小箱に短剣を振りかざす。
エマはヘンリーは車でグラニーの店へ。エマはヘンリーに本当に良いのか
と問うと、分からないが幸せになってとして背中を押す。
エマはフックの元に行くと現在雪の女王もアイスの女王も行方不明だとい
う。しかし今回は違う用事で来たとし、昨日あなたは言ったでしょと
語ると「特技は生き延びることだ」と。だったら私とデートしないか
というエマ。フックは誘うならばオレからだろうとすると、エマは
あんたは古いとして500際とかでしょと。呪いとネバーランドで少々
くたびれたがこの通りオレはつやつやだと語る。オレが連れて行くなら
ば謹んでお受けするという。お前の専門は化け物でデートはオレの専門
だという。一緒に海賊行為はしないからねというと、ディナーデートの
約束をして出て行く。
しかしエマき店の外に駐まっている車の上だけが水浸しになっている
ことに気がする。
フックはゴールドの店で彼の帰宅を待つと取引を持ちかける。
ベルに短剣のウソを知られたくないだろうというフックに対して、
ゴールドはその手も切り落とすかと憤怒。その手の話で来たのだという。
なんとゴールドはフックの切断した手を取っていた。「しとめられる時
に仕留めろ」と思い出すために持っているという。それを付けられる
のかと問うと、これからエマとデートだとし、抱き寄せることになれば
両手で掴みたいという。海賊は恋人からも人を揺するのか。だがこの手
は悪夢の始まりだという。狡猾で横暴な海賊の手だとし、手を体に戻せ
ばどんな影響があるかと。今回は引っかからないとしオレは悪にはなら
ないという。オレと違ってお前は変わっていないんだワニ野郎と
いうと、後で泣き言を言えなよとゴールドは語る。
メアリーは2度の呪いの後での人口調査の資料をエルサに見せる。
何処かに必ず記録があるハズ。徹底した呪いねと。
そんな中デビッド、メアリー、エルサの前にドレスアップしたエマが
現れ正直な感想を尋ねる。コルセットだけなのかというエルサ。
メアリーは大喜びでお姉ちゃんは大事なデートだよと赤ちゃんに語る
とメアリーは写真を撮る。親と住むのはこれだけら面倒だという。デビ
ッドは舞踏会に送り出せなかったのだから勘弁してやれという。出かけて
大丈夫かとエルサたちに告げるが、妹の結婚式も延期させたのに他の人
まで生き方を変えさせたくないという。
そこにフックも迎えにやってくる。「強烈な綺麗だスワン」。エマは
フックこそ見違えたことを語ると、そろそろこちらの世界に溶け込もう
かと思ってと語りスーツ姿でやってくる。
手のことに気がつくと、闇の王が付け直してくれたと語る。これから
は「”ハンド船長”と呼べば良いのか?」「キリアンと呼んでくれ」と。
デビッドの過保護パパのキャラが出てくるから行こうというと、フックは
あんたの娘はこの手に任せろと語る。その手が心配なんだ。2本に
なったからと。自分で守れるというエマ。私もクリストフにキツくあた
ったこと。私が人に汗をかかせたからと。私達はアナを調べようという
メアリー。
— 昔 —
アナはルンペルの城を訪ねる。私はジョーンです。お願いがあると呼びか
ける。すると部屋の奥からルンペルの声が聞こえて誘導してくれる。
ルンペルの姿を見たアナはその皮膚はどうししたのかと語る。
お前の名前はジョーンではないだろうとし、名は私の商売道具だと
いう。君はアレンデールのアナであり、オレには隠し事は無理だという。
私が来た訳も分かっているのでしょうというと、両親が何故この森へ
来たのか知りたいから来たんだろうという。姉は自分のせいだと思って
いるけど絶対に違うはず。お前の両親は旅の途中でオレに逢いに来たと
するルンペルは答えが欲しい時はみんな俺に会いに来るという。オレは
取引するのが大好きだというと、私は姉のためならばなんでもすると
いう。ルンペルはそれならが闇間山脈の麓に年寄りが住んでいるとし
その人物のウワサは朝飯に餓鬼を喰っているという。ヤツのお茶にこり
を入れてこいというもの。入れるとどうなるのかというアナに対して
それは教えられないという。契約書にサインしろとしそしたら両親が来た
理由を教えるという。
■感想
ドラマはルンペルとアナが繋がりが描かれましたね。
前回、アナとデビッドのエピソードが描かれたので早いスパンで
アナは目的に向かって邁進している。しかし「真実」を知ることが全ての
人を幸せにするものではないというように、アナが知った両親が旅立
ったことの目的の意図は、エルサに取っては不都合なものであり、予想
通りの展開が待ち受けていたという感じでしょうか。
「真実」を知りつつもエマは分かってくれるのか?
ということで、フックは今回ルンペルによって痛い目に遭うことに
なる。
「私は君の事をずっとよく知っている。君よりも・・」
フックが先週ワニ野郎としてゴールドに語ったセリフを引用した感じ
だけど、過去の世界でもルンペルはアナに同様のセリフで語りかけて
いたね。
それにしても気になるのがルンペルが求めていた小箱の流れかな。
あの小箱の中に入っていたのは帽子だったんですね。帽子と言われる
まで帽子とは気がつかなかった。帽子と言えばマッドハッター。
そしてマッドハッターと言えば「不思議の国のアリス」。
今回ウィルがその本を手にしてストーリーブルックの図書館に
侵入してその本を手にしていたけれど、どんな関係が有るのか。
■策略
影を潜めていたルンペルがまたしても野望のために動き始めた感じで
すね。「闇の王」というだけでも十分に無敵キャラじゃないのかと
アナに言われていたけど、それだけでは不十分だという
ルンペルが求めていたのは、アナの早合点によって自滅して老人(魔法
使いの弟子)を犠牲にしてしまったことへの罪悪感から来る涙を流させる
事に有った。
「キス」とか「涙」とか感情を表すものがキーアイテムとなる事が多い
のがこのドラマの特徴で、至る所でそれらが展開を打破するものとして
利用されている。
今回のアナの涙は、小箱を守る為の魔法使いの守りの呪いの結界
を破る為に必要なものだった。
「自ら闇と向き合い退けたものの涙」「姉への愛情がうんと詰まって
いるもの」
おとぎ話「雪の女王」などでも氷の心を溶かすのは涙となっているの
で、最終的に凍ってしまったマリアンのことを溶かすのは誰かの
涙である可能性が高いのかな。
■策略2
現代の世界でも策略によって人を操るゴールドさんは健在だ。
過去の世界に於けるアナとのやりとりでも語られていたけれど、
「誰の心にも闇は存在する」
ということで、その心の闇を闇の王は操るのがとても上手だ。
今回はその被害に遭ったのはフック。
短剣を巡ってゴールドがベルに本物の短剣を渡しているかどうかと
いう話になり、結果的にフックがその駆け引きを制して手を取り戻した
かに思われた。しかしゴールドは、まるでフックに暗示をかけるかの
ようにして、手をつければ体中に毒が回って海賊だった時代の
フックの心が蘇るかも知れないことを口にする。
プラシーボ効果の如く、暗示的効果は人の心を操るのに十分だった。
言葉の背景には、誰の中にでもある「心の闇」が存在しているから
で、特に海賊行為を繰り返してきたフックの中には、誰よりも多くの
こころの闇なり罪悪感を抱えているところが大きいのだろう。
その言葉が引っかかり、短気で暴力的な心が蘇ったと思って自ら
不安を覚えるフックの姿が有り、結局元の手に戻す為に、ゴールド
に操られることになった。
■過去の世界のアナはアレンデールに戻っていた
時系列的に見るとどういうことになっているのか分からないけど、
アナは戻ったのに今度はエルサが居ない状況である。
一体どういうすれ違いの構図が存在しているのか。
そうなってくるとエルサがアナを探しに魔法の森に来たところでアナ
が居ないのは当然ということになる。
■マングース作戦開始
レジーナさんが完全に良い人になっている。
レジーナには幸せになって欲しいな。その為にもヘンリーの活躍に
期待したい所だけど、このシーズンになってからのヘンリーは妙に
レジーナに優しいんだよなぁ。
なんとか絵を描いている人を見つけ出すためにヘンリーはゴールド
の店で働くことになり、ルンペルの弟子と称されることになる。
最初は床の掃除からということで、道案内り利用された「ほうき」
ら手渡された。
■その他
・帽子は魔力を吸い取る
ルンペルはその魔力を使ってやはり息子を取り戻す為に使うのだろう
か。
・エマのデートを喜ぶ両親
エマさんも始めてのデートって訳ではないのに、それでもメアリーとか
デビッドはドレス姿で家からデートに出かける娘を見るという光景は
斬新に写っているのかな。
エマはそんな両親の詮索する姿や好奇な視線が嫌で早く家を出たいと
考える。
・ルンペルはアナとエルサに手出し出来ない
過去の世界に於いて短剣を奪ったアナはルンペルに対して、
「私とこの小箱をアレルデールに送り返して。あと二度と私とエルサに
手出ししないで。さっきのネズミも人に戻して」
と語っていた。間接的に二人を狙うことは出来るのだろうけど、
その役目をフックに持たせるのかな。
・キャッチコピー
「闇の王は皆小箱を欲しがったが、皆失敗した。」
「そのキャッチコピーは変える時期だ」
ルンペルの面白いセリフでした。
・過去と現在の連動
今回の老人は年を取っているけど魔法使いの弟子だった。
弟子繋がりではないけど、ルンペルはヘンリーのことを弟子だと呼ぶ。
元々の魔法使いは千年以上前からこの小箱に魔法を集めているみたい
だけどね。
・エマさんは名前をつけたがり・・
・フックのフックが無くなった時には、「ハンド船長」と語る。
・エルサとは別の雪の女王には「アイスの女王」と名付けた
・デートの帰り、フックをコーヒーに誘うが、エマは彼に「両親と赤ち
ゃんと人間製氷機がいるけど」と語る。
・エマを引き寄せるアイスの女王
一体どういう意図でエマに近づいているのかな。
住民票の中で一人、サラ・フィッシャーという人物がいることに気がつく。
■使用された曲
・
■出演者
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長
ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ウィル・スカーレット (Michael Socha) ロビンの甥
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋
グラニー (Beverley Elliott) おばあちゃんの店、狼族
エルサ (Georgina Haig) 姉、雪の女王
アナ (Elizabeth Lail) 妹
イングリッド (Elizabeth Mitchell) 悪い雪の女王、ゲルダの姉
クリストフ (Scott Michael Foster) アナの婚約者
ゾソ (Brad Dourif) 闇の王
— (Timothy Webber) 魔法使いの弟子
— (Catherine Boyoavia) スパゲッティの女性
— (Garry Garneau) スパゲッティの男性
— (Emanuel Fappas) バーテンダー