第11話 隔離 Homesick
脚本/Alison Tatlock
Michael Gunn
監督/Kenneth Fink
【前回までのあらすじ】
クレアはどの子もドリルの友達の話をするという。目に見えないのだと
いう。ニコラスは未来が消えかかっているので新しいものが居ると
語る。フロマーはドリルは子供の身体を乗っ取るとし、その状態なら
ヤツを殺せると報告。レナはミンクスはドリルの人気だから・・と心配。
ヘンリーは気分が悪いとしてショーンに告げる。最初は頭痛で今は体中
が痛いと話しているとマリアに症状を伝える。ドリルのお仕置きなのか
も知れないとし、僕が遊ばなくなったから怒っているんだというヘンリ
ー。ウェスはレナの元に駆けつけると感電死しているのを見つける。
【ストーリー】
葬式が行われウェスもミンクスもショックだった。みんな関係者は
ウェスを励ます中、ベニガン家もやってくる。クレアを見たウェス
は君が来るとは・・と驚き、こういう時だからこそ来るべきじゃない
という。ミンクスはと問うとどんな状態か分かるだろうとして憤る
ウェス。遠慮してもらいたいと。ヘンリーはこれをミンクスに渡して
と語り、ショーンはお悔やみを言って出て行く。
ウェスは一人になり鏡に向かってパンチで割る。
そこにミンクスがやってくる。ウェスはちょっと一人になりたかった
としてゴメンと語る。みんなで悲しむなんて嫌だというミンクス。
ママも泣いている所を私に見せないようにしていたと言うとママは
お前を愛していたと語る。戦って欲しいハズだというミンクスは
これ以上ドリルにこんな事をさせないためにもと語ると、ウェスも
その通りだと語る。そんなウェスはミンクスに熱が有るのを知る。頭が
痛いという彼女は祖母から薬をもらったというが・・・その場で倒れて
しまう。ウェスはは急いで病院に連れて行くが、病院は子供たちで
溢れていた。
マリアはウェスに一緒に来てと語るとミンクスを検査する中で、
夕べから子供たちが同じ症状で詰めかけていること。ドリルと通じて
いる子だという。そして気になるものがあるとして、子供の脳のMRI
画像を見ると共通して通常では見られない特徴が写っているという。
小脳のこの部分に何らかの異変があり刺激によるものだという。
まるでドリルがマーキングしているかのようだと。
ウェスはクレアにミンクスがヘンリーと同じ症状になり今病院に居る
事を告げ、ミンクスだけでなく大勢の子供たちが居る事を語る。
ヘンリーを連れてきてくれとし、説明は後でするというウェス。
ミンクスは父に私をママみたいな目に合わせないと約束してと語る。
マリアはクレアに体調不良の原因が分かったと語る。全部で17、18人
だとし、ウェスは他の病院にも同じ症状の子たちが居るという。
まるで感染症だという。ウェスは?部屋に戻ったら居なくなったとし
何処に行ったのかという。ヘンリーに対してドリルは何か言ってる
かと問うと。辺りの電灯がチラチラし始めたからだった。クレアは
そのチカチカとした電灯を追いかけていくと、そこにはハーパーが
ベッドにいた。原子力規制委員会委員長の娘だった。クレアはドリルが
来ていたのかと問うと、ドリルが見つけたらすぐにみんな治まると
語る。ドリルは何を探しているのかと問うと「オリオンを見つけたら
みんな元気になる」と言っているのだという。
ウェスは大統領に聞きたい事があると語る。
娘・カサンドラは?と尋ねると、現在具合が悪いとしていること。
フロマーはウェスが仮説を立てた事を語るがウェスはもう仮説とは違う
という。ドリルは子供と接触し交信する際に脳内に追跡装置のような
ものを残して逝くのだという。それによって両者は繋がっていること。
ドリルと子供は共生関係でドリルはエネルギーを消耗して弱っている
こと。それと同時に子供たちにも異変が起きているがこれは偶然では
ないこと。子供を隔離しようとし、最高の治療で回復に努めるのだと
いう。第一の目的にドリルから子供を守ること。そんなことをしたら
世間が騒ぐだろうというが、何も手を打たずに子供が死ねば世間は騒ぐ
処じゃないという。答えを掴むまで子供を守る為に全てのことをすべき
だという。ただちに始めようというと、隔離命令を大統領に出して
もらう。
ジェサップとクレアは”オリオン”とは一体何なのかを考える。
人の名前なのか場所の名前なのか。スペルが違うのかも知れないとして
クレアはORYAN(オライアン)の可能性を示唆する。この名のだれかを
ドリルは探しているとし、信号を送るのだろうと。何か手伝わせる気だ
として家族を調べようというクレア。
そんな中テレビではロジャース博士が国民向けに放送する。
ワシントンD.Cからボルティモアにお済みの方でアメリカ公衆衛生局
では該当地域でウイルス性脳炎が急造していること。決して移る病気
ではないが慌てずにウイルスへの適切な太子追うが必要だとして、
自分の子や近くの子でそんな症状の子がいれば速やかに報告して
欲しいとしてホットラインの連絡先をテロップで出す。
(1800 555 0199)だと。
■概要
・残念ながらドリルを封じ込める作戦には失敗した。
しかしフロマーを初めとして国防側でも過去のドリルの出現・退治の
法則から彼を倒す方法論というものを見つけていた。
・そんな状況の中、子供たちの容体が悪化し始め、病院に殺到する
事態が発生する。
・そんな中医師のマリアは子供たちの脳に共通して通常では見られない
特徴があることに気がつく。小脳の部分にドリルがマーキングしたので
はないかとする形跡が見つかって居た。
・ウェスはそのことから見ても子供たちとドリルが共生しており、
子供と隔離して治療させようと考える。大統領からの承認も得て
ワシントンの特定地域の子供たちの中でも頭痛などの症状がある人を
テレビで告知して集めることにするが・・・
■感想
子供たちに責任は無いのに、子供たちがドリルに脅されて行動を起こ
してしまうので、子供たちが憎たらしく感じてしまうというジレンマ。
子供は悪くないのに、悪く見えてしまう罪悪感がまた何ともいえず、
素直でいる事と操られていることの違いというものを見極めないと
途端に子供への不信感やら憎しみがわいてくるところがちょっと怖い。
誰もが自分の子だけは守りたいとする気持ちは一緒なのだろうけど、
やはり前回のレナの行き過ぎた行動もそうだし、今度の展開の中で、
もっとも理解しているであろうクレアたち夫婦の主張もちょっぴり
身勝手なところがあるなと感じずにはいられないところだった。
■隔離政策における決断
このドラマの中の大統領には自分の意見の無さが見え隠れしていて
ちょっと泣ける。
ウェスとかフロマーなどが言った言葉をそのまんま受け入れるしかなく
ただ承認するだけって感じの役柄だ。
しかし大統領も子の親で例外はない。
一番狙われやすいポジションにいるのが大統領の娘・カサンドラって
感じだけど果たして・・
それにしてもこの隔離制作をみるとどうも「よみがえり ~レザレクション~」
のよみがってしまった人たちを収容するシーンを思い出すな。
■マリア医師の功績と被害
一番割に合わないことをした先生だったな。
ショーンには拉致され、そしてこの一連のドラマに巻き込まれるだけ
巻き込まれた感じ。そして知りすぎた故にドリルによって殺されてしまう
という始末。
「このデータが本物なら大変だ」としていたけど、そのデータとは何なの
だろうか。
弱ってきているという割に精力的なドリル。
マリアが誰かと電話している際に、何かがわかったようなことを口にして
いたけどすべてを話すことはできなかった。
一方電話の相手が誰なのか気になっていたけど、先週より怪しくレナを
初めとしてドリルが見える子供たちのことを追いかけていた人物につながっ
て
いく。相手はダニエル・ゲッツはどうやら新聞記者でマリアからリークされ
ていたらしい。憲法修正第一条を唱えていた。金曜日放送分の「ナンバーズ」
S4-16でもカルト教団のものたちはこの憲法修正第一条を唱えて話そうとは
しない姿があったな。
■科学的・心理分析的
隔離施設に入れられる子供は簡単なスキャンでドリルがいるかどうかを
見極めていた。
結局隔離した施設内にドリルが入り込んでしまい何のために隔離したんだ
かと小一時間だけど、クレアが心理分析を使って見極めていくようだ。
当時エリオット・ハーコートは見極めるすべが無かったみたいだけど、
クレアは自信があるのか。
その中でいくつかのキーワードが出てきた。
・「オリオンが見つかればみんな元気になる」というドリルの言葉。
またサイラスはドリルが誰なのかがわかるという。
サイラスとは頭が痛くて今日は泳ぎたくないと言った子で、カディの母
に告げ口されてしまった子だ。
サイラスは話せばママを傷つけると言われたために話すことができずにいる。
そこで取り出したのは、子供たちの写真。
ちょうど良いところで非常ベルが鳴ってしまったけど、あの写真に写って
いた4人の子は
「ヘンリー」「ミンクス」「ジャスミン」「ジェーン」
ミンクスは違うというようなことを口にしていたので違い気がする。
一番怪しいのはジェーンかな。
ミンクスのことをみんなに対して、「あそこの子はここの責任者の子。
アイツはドリルと関係ない。スパイとして送り込まれた」と語っている。
■使用された曲
・
■出演者
クレア・ベニガン (Lily Rabe) FBI捜査官
ウェス・ローレンス (Barry Sloane) レナの夫、国防総省の特別プロジェクト
ショーン・ベニガン (Milo Ventimiglia) クレアの夫
ジェサップ・ロリンズ (Derek Webster) FBI捜査官
ミンクス・ローレンス (Kylie Rogers) レナとウェスの子
ヘンリー・ベニング (Kyle Harrison Breitkopf) クレアの子、病気で手話
レナ・ローレンス (Kristen Connolly) ミンクスの母
ハーパー・ウェイル (Abby Ryder Fortson) 原子力規制委員長の娘
Dr.マリア・ベナヴィデス (Catalina Denis) 医者、過去ショーンに拉致
フロマー (David Andrews) 国防長官
ウィンタース (Martin Cummins) 大統領
ダニエル・ゲッツ (Tom Butler) ボルティモア・オブザーバーの記者
ニコラス・ブリュースター (Darien Provost) 10歳、息子、内向的
カサンドラ・ウィンタース (Kayden Magnuson) 大統領の娘
Mrs.ウィンーズ (Kirsten Robek) ファーストレディ
ジェーン (Maeve Dudley) 9歳、写真の1人
メグ (Ona Grauer) ジェーンのママ
ルーカス (Arien Boey) そばかすの少年
— (Ken Tremblett) ルーカスの父
ケリー (Olivia Dewhurst) 少年
— (Jessie Fraser) ケリーのママ
Mr.ブリュースター (Jeremy Guilbaut) 父
— (Murat Kocaoglu) Bully
— (Teana-Marie Smith) 看護師
マーガレット・コーエン・ロジャーズ (Veena Sood) アメリカ公衆衛生局
— (Sharon Taylor) サイラスの母
— (Victoria Bidewell) カディのママ、サイラスの事を通報
— (Shaughnessy Redden) DOD Aide
ジャスミン (Emily Delahunty) 写真の1人
— (Donna Yamamoto) ジャスミンの母
— (Nelson Carbonette) アダムの父
サイラス (Teo Briones) 頭が痛いと・・