ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル Numb3rs シーズン4 第16話 危険なカルト集団 Atomic No. 33

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第16話 危険なカルト集団 Atomic No. 33

脚本/Sean Crouch
監督/Leslie Libman

【ストーリー】

「信者1137人、30年、家族2つ、新宗教1つ」。
アランはチャーリーたちに非ニュートン流体をするんだろうと問う。
アミタは負荷応力の違いによって粘性が変化する液体だという。
手で叩くと固体のようで突っつくと液体になる。転移システムの分析
の教材だとすると、整数論を教えてたのではないのかというアラン。
あのリーマンゼータ関数は・・というが、アミタは学生が楽しめるから
だという。ラリーに実験を頼むチャーリー。忍者のように水面を
走ってもらうがまだ沈んでしまう為にデンプンを入れないとダメだと
語る。

パトモス教会。
エズラ牧師は神の祝福を説く。
オードリーはクレイグに対してちょうど集まったところだという。

「牧師は39年にドイツがポーランドに侵攻して黙示録の7つの封印が破ら
れてヒトラーはサタンを解き放ったとし、そのことが聖書にも書かれて
いるという。地主の1/4を支配する権利を与えられたこと。第二次世界
大戦のヨーロッパがちょうどそれに当たるという。剣と飢餓と疫病と
地上の獣でもって人を滅ぼすこと。人間ほど殺戮を行う獣は居ない」と。

そんな中信者の男性が倒れ、スーザンも倒れる。クレイグもまた倒れて
しまい現場はパニックが起こる。

ドンとロビンは日曜日のオフだった為にゴルフに一緒に来ていた。
天気が良いし先生がセクシーだというロビン。
「こりゃヤバイ、こいつはヤバイ」というロビンは「オー・ブラザー!」
のセリフを語ると、ドンはそのルーツは「サリヴァンの旅」にあると
語り最高の映画だという。ロビンはドンが好きな映画は「ヒート」が
好きかと思っていたという。そんな中電話が鳴ると、州の検察局は
休みが無しねと語る。ドンの元にも電話が鳴る。

パトモス教会。
危険なカルト教団に指定されていた。彼らの教義では治療は受けられ
ないのだという。病院もダメで治せるのは神だけだと思っていること。
集団で中毒を起こしていた。宗教の自由は侵せないとして入口の
ところでFBIや救急隊の侵入を拒むのはスーザンだった。無理に侵入は
出来ないハズだとし憲法修正第一条の適用だと語る。しかしそれも微妙
だというロビン。教会から救助の要請の連絡が有ったのを聞くと
ロビンはそれなら入れると語る。私たちは助けに来たのだという。
しかし彼らは人殺し、呪いを回改めざりきという。
オードリーによるとコーヒーを飲んでいただけなんだと語る。

メーガンはパトモス教会の創設は1978年。
NRM(新宗教運動)リストに乗ったのが1993年。パトモス教会は第二次
世界大戦以来、世界は破滅に向かっているとしヒトラーがサタンを解放
したのが原因でそれが黙示録に書かれているのだという。サタンが
自分たちを狙っていると。聖書を文字通りに解釈したのだろうと。
天国に行けるのは選ばれし者たけ。14万4千人のユダヤ人は1939年に
もう選び終わっているのだという。地上でサタンと戦うだけだと。
しかし何故普通の医療拒否をしているのか。まぜこぜの教義のせいだろう
と。デビッドは鑑識から毒はヒ素だったとしコーヒーに入っていて
2名が死亡、3名が意識不明、他16名が被害だという。地下水は正常だった
とのこと。コルビーは人民寺院だとすると、あれはジュースにシアン
化合物が入っていたとし今回はコーヒーにヒ素だという。エズラ牧師
はコーヒーを厨房に入れて置きっぱなしにしていたので誰でも近づけた
という。長年農家をしてきた土地なのでヒ素を手に入れるのも容易だと
いう。差別や憎しみの対象ではないのかとするが、施設は厳重に保護
されていたとし、どちらかというと被害妄想に近いほどだという。

■概要

・危険なカルト教団として指定されているパトモス教会の信奉者たち。
薬などを使って西洋医学の存在を否定し、治せるものは神だけだとされて
治せる命も治せずにいた。
・そんな教団内で突然次々に苦しみ倒れていく人が出てきてしまう。
・教団内部から助けを求める知らせを受けたために入る権利があるとして
治療を施していく。
・何者かがコーヒーの中にヒ素を含ませたもので、解毒剤であるジメルカプ
ロールの投与で治療は可能だったが、この騒ぎで2名が命を落とし、3名は
重体に陥っていた。
・敬虔な信者であるスーザンは、エズラ牧師は自分の息子のクレイグが
病に倒れた為に医者を呼んだとして非難する。

■感想

化学的治療を否定する宗教ってあるとは思うのだけど、人の命を左右
する中で治せる命を治そうとしない行動は流石に違和感があるよな。
今回のカルト教団の思想は、先週見た「ザ・ラストシップ」S2-10
の中でレイチェルの母親がマラリアにかかり治せる病気なのに、
牧師とやらが勝手に治療を否定してしなせたエピソードを思い出すけど
端から見るとやはり理解出来ない。
ただ彼らの中でも食品に拘り、添加物とか化学肥料を拒むというくらい
ならば分かるんだけどね。

ロビンとドンは相変わらず順調だけど、相手のことを知る為に色々と
互いに情報集めに興じていた。
ドンのような人は映画「ヒート」を好むかと思ったとしていたけど
ドンは「サリヴァンの旅」が最高の映画だと語っていた。

■捜査

捜査する過程でスーザンという女性はこの宗教に染まっているところが
有り、薬を使って治療したことを、魂を危うくしているとし汚した薬で
神にどんな顔を見せられるのかと語る。またヒトラーが化学を崇拝して
いたとして、あんたも仲間かと言われた時にはラリーが一番激怒していた。

過去にはこの教団の設立者のリチャード・ドーランが心臓発作で
亡くなっていること。ヒ素中毒は心臓発作に間違われる時がある
ということで、リチャードの身体を調べたいところだけど、娘のスーザン
がなかなかそれを許すはずもないよね。

しかし検視はただ毛髪を切るだけで分かるのだから、彼らの尊厳も
傷つけないで済ますことが出来たことだろう。

少しずつ調べていく中で、スーザンはオードリーが犯人だとされると
母親は娘を助ける為に嘘をついた。
エズラのことを調べるが、既にエズラは存在しない。交通事故で亡くな
っていた。98年メイン州ポートランドで夫妻失踪後に子供のクレイグ・
シンプソンを預かっている事が分かる。
ジョセフ・エズラは元々の名前はウィリアム・ブーンだと分かり他人の
人生に乗り移っていた。

教団を正規の教団にして非課税にした後に金を持ち去るつもりだった
ようだ。ただコーヒーを飲ませた際に、エズラはクレイグのヒ素を
入れすぎたのか意図して致死量を入れたのか。致死量を入れたと感じた
クレイグは仕返しのためにエズラを爆死させる。

最後はクレイグがオードリーを裏切ろうとしていたことを証明する為に
彼女をおとりに使ってそれを証明して行く流れが有った。

■チャーリー先生

・ソーシャルネットワーク分析、ベイジアンネットワーク分析

内部の犯行だろうとされる中、チャーリーはコーヒーに毒物を入れた
容疑者として通常の社会力学で簡単に見つかるハズだと考える。
以上の分析理論を使ってカルトの構造に潜む隠れた力学を見つければ
良いと考える。

・原子吸光分析法

毛髪でヒ素などの異常摂取かどうか分かるという。髪の毛に残った
物質を自由原子にしてヒ素の濃度を測定するもの。
通常の毛にはヒ素は10から20ppbが付着しているが、調べると1万の
値を振り切っていた。

・ソーシャルネットワーク分析

分析した結果集団の構造に対する認識と現実の違いが明らかになる。
隠れた行動だとし、本当の中枢は地下にあると語る。
「3つの変数を使う」としてチャーリーは、「繋がり」「アクセス」
「情報」が重要であり、教団がどんな風に機能しているのかを調べる。

・アフィニティ分析

店で売られているビールとオムツの関係を例えで説明しているところ
が有った。スーパーではオムツと一緒にビールが売れること。
妻からオムツを買ってきてと頼まれたダンナが週末にビールと一緒に
オムツを買う為。

・相関ルール分析

犯罪に共犯者がいるのは明らかで、何度分析してもオードリーが出ると
されていた。

・K最適パターン発見

アフィニティ分析をやり直すという。
クレイグとオードリー、クレイグとスーザンの組み合わせは支持度
が低いこと。クレイグ単独だと予測度が低いという。
ラリーはエズラが犯人だとし、聖書のアビメレクを思い出したという。
一族と王国を支配する為に邪魔な身内を殺そうとした男の話。
父の影響が息子に現れた可能性が有り、父が仕向けたことねあるという。

■その他

・アラン

学生をして楽しいのは25歳の気分を味わえること。この頃は世界征服
の夢を持っていたという。征服しても手に入れるのはたかが世界だ
というラリーだが、彼はスーザンから言われたことを気にしている様
だった。

・パスカルの賭け

神はいると信じて生きよ。もし居れば得るものは大きく、居なくても
失う物はない。

■使用された曲

・Spaceship by Sharon Little

■出演者

ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
メーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官

ロビン・ブルックス (Michelle Nolden) 連邦検事補

スーザン・ドーラン (Jill Eikenberry) 母揶揄
クレイグ・エズラ (Steven R. McQueen) 息子、オードリーの恋人
ジョセフ・エズラ (Michael O’Keefe) 牧師
オードリー・ドーラン (Gabrielle Christian) スーザン娘
M.E.ライデンアワー (Leslie Silva) 検視官
— (Antonio D. Charity) ロス市警の新人
アレクシス・リー (Cassandra Freeman) FBIテック班リーダー
— (Walter Beery) 老人
— (Kathryn Weil) 娘
— (Lynn Wanlass) Frail Woman
ピーター (Ron K. Collie) ロビンの秘書
ローリー (Yaani King)
— (Brian Waller) ロス市警スタッフ
リチャード・ドーラン () 設立者
エミリー・エズラ
クレイグ・シンプソン
ウィリアム・ブーン

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