第2話 狙われる命 Snakes in the Garden
脚本/Laurie McCarthy
監督/Matthew Hastings
【ストーリー】
スコットランドの女王メアリーは幼少より常に国と王位をイングラン
ドに狙われていた。彼女はフランスへと送られる。次期国王と結婚し
国を守る為に。しかしフランスの宮廷で待ち受けていたものは渦巻く
陰謀と闇の勢力、愛と憎しみだった。女王の治せよ。永久に。
ノストラダムスは彼(フランソワ)の未来は見えたとし、メアリーとの
結婚で彼は命を落とすという。メアリーはフランソワに対して6歳から
婚約しているのだとするが、フランソワはスコットランドとの同盟は国
を滅ぼしかねないのだという。私と結婚したくないのねというメアリー。
王妃カトリーヌは絶対に目覚めない薬をワインに入れたハズなのに・・
コリンにメアリーは強要され危うく純潔を奪われそうになる。
コリンは捕まるが彼はスコットランド国民だとして襲われたメアリー
自身が彼に面会を求める。しかしフランス国王・アンリ2世は
処刑済みだとして今朝打ち首にしたと語る。
【ストーリー】
コリンは拷問される。気絶している中で、コリンに対して速く逃げろ
として拘束具を外して助けてくれる女性がいた。コリンは何故逃がして
くれるのかと問う。
ローラのことを気遣うメアリー。そこにサラはケナ様たちが来たと
してメアリーの元にやってくる。ケナはメアリーにローラはあなたの
ベッドで寝たのかと問うと、コリンの話をしてたら泣き疲れて寝た
のだという。ローラとコリンが可哀想だというメアリー。アンリ王に
よれば陰謀を企てたのはイングランド人だという。でもコリンはローラ
に対して”この宮廷の権力者に命令された”と言ったこと。黒幕はスコット
ランドとフランスの同盟が気に入らないのだという。私とフランソワ
の婚約を阻止していること。私は国を守る為フランスと手を組まなければ
がフランソワは結婚の意思を固めていないのだという。黒幕が誰か
突き止めないと手遅れになるという。
申し分のない縁談だとして、王妃はマドレーヌはフランス人で一族に
忠誠心は厚いし何よりも資産家だという。しかし国王は王族ではない
して権力を握りたがっているのだという。しかし財政は助かるという
王妃。臣下が我々を支えるのは当然のことだという。その娘はキリンを
飼っているそうで、世界中を旅して遠いところから船で来るんだと
いう。フランソワの弟のシャルルは僕もキリンが飼えますかと尋ねると
王妃はマドレーヌを妻にすればねと語る。
王はフランソワに歓迎の意として弟と共にマドレーヌを出迎えろと
いうとシャルルはバッシュも行くの?と尋ねる。王妃は彼は実の兄では
ないとし父上の息子というだけで、同行などおこがましいと語る。
マドレーヌの良心はモロッコを旅行中で娘だけがやってくること。お供
とだとし海賊よりも未来の夫と会うのが怖いのではないかという。
たったの7歳だと。メアリーはフランソワと一緒に行っても良いかと
尋ねる。私も幼い頃こちらへ来たのでマドレーヌを励ませるという。
国王は数時間はかかるぞというと、王妃はここで出迎えましょうという。
道中が危ないかもしれないという。国王は王の道を通るし、それに
衛兵が盗賊を寄せ付けまいとし、馬車を用意するよう告げる。
馬車で移動する。
メアリーはうたた寝しているとシャルルはメアリーはいい匂いがする
という。フランソワは知ってるよという。
そんな中海岸で待っていると、ボートが浜に着いたら呼びに来るだろう
という。しかしボートの数が明らかに多いのではないかと。これは
フランスの帆船ではなくイングランドだというフランソワ。船は軍艦
なのかとし何故イングランドなのかと問う。フランスとは争っては居ない
とすると狙いは私なのかというメアリー。
フランソワはメアリーとシャルルを安全なところに避難させろと指示
する中、バッシュは衛兵たちに弓を降ろすよう告げる。攻撃するのでは
ないとし、フランスの船が進水し遭難したのでそれをイングランド船が
助けてくれたんだという。少し前にイングランドの公使が来て、今も
城に居るという。
いよいよマドレーヌがやってくる。彼女は一人前に出ると、フランソワ
はシャルルに挨拶するよう告げる。しかし恥ずかしがってなかなか
出なかった。メアリーが代わりにこんにちわと告げ、マドレーヌに対して
旅は疲れたのではないかとし、みんな歓迎しているわと語る。
ようやくシャルルや周りにも笑顔が戻る。
城では歓迎のために舞踏会が開かれる。
海岸のイングランド兵に食料や物資を運んだという。あれがサイモンだ
とし、イングランド公使だという。滞在中に客室を使わせるとし艦長
や側近と一緒にと。イングランド人だらけねというカトリーヌ。
軍艦に強者の兵士たちがたまたま乗っていたのかという。敵意を見せない
限りは丁重に扱うのだとし、数日のことだという国王。
カトリーヌに対してノストラダムスはイングランド人は嬉しい客人では
ないかというが、王妃は彼らがスコットランドだけ侵略するならねと
いう。フランスも狙っているので油断は禁物だという。だからスコット
ランドと同盟したいがその同盟を壊そうとしたという。コリンがメアリー
の純潔を奪うことで上手く行っていればフランソワの予言は避けられた
のだという王妃。フランソワは予言を信じていないが私は信じている
という。スコットランドの青年の死を共に悼みましょうというカトリーヌ。
ウェストブルック卿はイングランドの軍艦に乗ってきたのではなくフラ
ンスに住んでいるのかと問うメアリー。彼はパリに住んでいるとし
しばしば宮廷に来るという。サイモンと呼んでくれと。これを機会に
ザックバランに話せれば良いとすると、フランス人は聞こえの良いこと
しか言わないのでしょという。それを否定するメアリーだが、婚礼の話は
と問われ、順調だという。しかし日取りが決まらないのは何故かと問う。
マドレーヌとシャルルは同じ7歳で14歳を迎えた日に結婚するという。
フランスの協力は当てにはならないとすると、どうするか天秤にかけて
いるのだというメアリー。フランスは守ってくれるのかと問うと同盟を
組めば必然敵にねと語る。十分あなたは大人だとし、早くご結婚をと
語り、望みは捨てて友人と共に国へとお帰りなさいと語る。私が帰国す
ればすぐにイングランドが総攻撃を仕掛けるでしょとし何処にも行かない
というメアリー。
■概要
・スコットランドの女王・メアリーは国がイングランドによって狙われ
ていた為に、フランスに送られ、フランスの次期国王と結婚して同盟
関係を結んでイングランドからスコットランドへの侵攻・圧力を
交わそうとする意図が有った。しかし避難所としてやってきたはずの
フランス宮廷の中でも決して安全な場所はなく、スコットランドの勢力
は内部にも存在しているし、何よりもメアリーを狙う黒幕がいることを
知る。客人としてやってきた次男シャルルの未来の婚約者のマドレーヌ
は14歳になった時には結婚するというのに、メアリーとフランソワとの
結婚がなかなか決まらないことにいらだちを覚える。
黒幕を捜す為にもメアリーに暴行を働こうとしたコリンから話を聞こう
とするが・・・
■感想
謎の女性の声(友達)が聞こえる・・なんてシャルルが語った時には
いよいよこのドラマも「見えない訪問者」に於けるドリルが出てくる
かと一瞬/0.5秒くらい頭をよぎった(笑)
「城には幽霊が居る」と修道院での少女の言葉が未だに印象に残って
いるんだよな。
ドラマとしてはどれだけフランスの宮廷内に反スコットランド派が
居るのか。そしてメアリーを助けているような親スコットランド派
が居るのか分からない所が不気味。これはどうようにイングランドの
内通者が含まれているのかも分からない。
心理戦としては面白く機能していて、実証しない限りはどの事象に
於いてもイングランドが裏で手を引いているのか、それともフランス
の中でもメアリーとフランソワが手をくんで欲しくないと思っている
ものの仕業なのか分からない。
今回出て来たサイモンというイングランド公使はやたらとメアリー
を煽っていたけど、それも駆け引きの一端であるようにして挑発を
繰り返してくる。立場の強いものが弱い者の顔色を伺うようにして
監察しているというのは気分が悪いね。
修道院での毒の件でも本当に彼らが仕組んだことなのかは分からない
けど、服に毒が塗ってあるとして大騒ぎした件でサイモンが手を
ひいているとなるとあながちウソじゃないのか。
あの女性の首根っこを掴んで、「この人犯人です」と突き出せば
良かったのに・・・
肝心の王は相変わらず下半身バカになっていて、ラナが狙われている。
前回この二人が関係を持ったのかと思ったけど、寸止め・お預け
状態だったようだ。結婚前の女性は結婚相手のために純潔を守って
あげるというのがこの時代の価値観のようで・・無理に襲う様なこと
をしなかった。あの王でも女性の意見を聞くところがあるんだね。
妻が要るのに近くで女性を見かけた王が横恋慕。それに反応している
のは妻だけでなく4人の女官もみて居て特にラナは気にしていた。
王と関係をもって貴族との結婚を諦めるのか、王の言葉を信じて
この先上手く行くようなことを言われて裏切られるのかは分からない。
女性達は共通して、相手との契りを交わすまではひたすら「待つ」しか
ない事情が存在している。
■訴えるものたち
今回は目隠しして当てっこをしていたシャルルとマドレーヌだけど、
二人の光景を見ていた女官たちは、マドレーヌのあんな小さな声では
王子に届くハズがないとしていた。
声を大きくあげれば正当性が認められることはないと思うけど、
みんなに必要なのはその声が相手の心に届くかどうかだ。
メアリーはまだ見ぬ相手・クラリッサに声を上げる。
ただし交信方法は質問をするだけで会話することは出来なかった。
前回メアリーにワインの毒の忠告を与えた時の声や、コリンを救う
際の光景をみると年を取っていそうな人なんだけどね。
■4人の女官
あんまり今回は女官たちが目立つところがなかった。
ローラはスコットランドの王女となるべき相手なのに、女官の話を
聞いてあげるなんて優しい。
■森の謎・異端児は存在するのか?
王様の愛人の息子のバッシュ。
冒頭から王妃にこの子は実の兄ではないとしてシャルルに言い聞かせて
いた。こんな所を見ればバッシュに憎しみも募っていきそうだけど、
王妃自身が相当王の不貞を目にしている不幸な人物なので、バッシュ
としても王妃を見ても”哀れ”としか思っていないのかも知れないな。
そんな中コリンが見つかり、森の中で吊され喉を切られて殺される。
首が縛られていたのではなく足首の方からつるされていたということで
異端児にやられたことを口にしていたけど、あの森には何が有るのかな。
特別な種族が存在しているのか。
バッシュは魔法使いのような言葉を発していた。
それを目にしたフランソワはどういうことなのかを問い、ペイガン
なのかドルイドなのかを問う姿が有る。
「深い根元、暗い夜、血の代償を払う」と古代語で語ったみたい。
■イングランドでも継承権の噂が・・
メアリーが語るにはイングランドの女王が病気で王位継承者は私の遠い
親戚のエリザベスなのでしょとし、でも継承に反対者がいるのは、
庶子だからという理由があるのではないかとしていた。
しかしその者たちが主張する本当の王位継承者はあなただと公使は語って
いた。
■王妃の拘り、フランソワの決意
王妃は王様が裏切っている為に、せめて家族を守ろうとしている。
王様が亡くなればフランソワが継承することになり、そこで改めて
タクトを振るうことが出来る。王妃自身は権力が欲しいのか、それとも
息子を心配しているのかよく分からないな。
■城の地下道は鍵
クラリッサが情報通なのもこの地下道を詳しく知っているからだと思うの
だけど、この地下道はフランソワによると昔からあるものだとしていた。
この地下道を制する者が宮廷を制するのかも。
■使用された曲
・Scotland By The Lumineers
・Flowers In Your Hair By The Lumineers
・Give Up The Ghost By Rosi Golan and Johnny McDaid
・Wistful Thinking By A. Void and David Young
・Final Days By Matt Wilcox
・Navigate By Band of Skulls
・Final Days by Matt Wilcox
■出演者
メアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
キャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ女王、イタリア系
セバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワ
の異母兄。アンリ2世と愛人との子
フランソワ (Toby Regbo) フランス王太子。次期国王
エイリー (Jenessa Grant) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
グリア・ノーウッド (Jenessa Grant) スコットランド人。メアリーの幼な
じみで女官
ケナ (Caitlin Stasey) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
ローラ (Anna Popplewell) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
アンリ2世 (Alan Van Sprang) フランス国王、スコットランドとの同盟
ノストラダムス (Rossif Sutherland) 医師で占星術師、カトリーヌの息がかかる
サイモン・ウェストブルック卿 (Luke Roberts) イングランド公使
コリン・マクファイル (Ashley Charles) スコットランド人、、ローラと相思相愛
クラリッサ (Katie Boland) 謎の女性
— (Anthony Ulc) 守衛
— (Thomas Mitchell) 守衛
サラ (Katy Grabstas) フランスの召使い
シャルル (Peter DaCunha) フランソワの弟、7歳
マドレーヌ (Vanessa Carter) 7歳、
— (Rayisa Kondracki) Servant Girl / サイモンの息のかかる女性
— (Michael Bradley) Male Servant
ロベール (Eric Frank) ロレーヌの子爵、ケナと良い感じに?
— (Ann Green) Queen’s Attendant
ノーブル (Sara Sue Vallee)
ディアーヌ () 王の愛人