クイーン・メアリー ~愛と陰謀の王宮~ Reign 第4話 婚約解消 Hearts and Minds

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第4話 婚約解消 Hearts and Minds

脚本/P.K. Simonds
監督/Scott Peters

【これまでのストーリー】

クロードはメアリーに対してスコットランドで緊急事態だと語る。
イングランド軍が国境に集結しているというのである。メアリーは
アンリ国王に同盟国として兵士を出して欲しいと訴えるが、王は
相手がイングランドだけならば良いが、フランスはいつ攻め込んで来る
か分からぬ国々に四方を囲まれているのだという。ポルトガルの次期
国王だとされるトマスからは一人で奮闘することはないとし、私と
結婚してくれればポルトガルが援軍を送るという。フランソワは必死に
なって国王にスコットランドに援軍を送るよう進言。その意見が
なんとか通りバッシュに知らせに行かせるが途中で命令を伝える間
に何者かが敵に警告したものがいてフランス軍は全滅させられたとい
う。フランソワはフランスはもう援軍を送れないとしてメアリーに
対してトマスと結婚しろと語る。

【ストーリー】

御前試合で、トマスとフランソワは観客が居る前で弓矢の腕比べを
する。ノストラダムスはカトリーヌ王妃に対してあの的は何かと尋ねる
とよく知らないが城に出る女の幽霊に似ているそうだという。召使いが
消えているのはその幽霊のせいだと言われていること。トマスに
対して見事な腕だがフランソワは的の心臓を狙わないといけないと
いう。それを聞いてトマスはもう一本矢を射る。エイリーはやり直して
はいけなかったのではないかというと、ルール上わねと語る。勝つのは
私だというトマス。一戦目はフランソワが勝利。
エイリーはトマスはまるで別人みたいだとして前よりも大胆になってい
るという。ケナは積極的ねと。グリアはとにかく気まぐれな人だという。
メアリーとの婚約は確実ねというと、彼女はまだ婚約には至っていない
と語る。これは駆け引きであり私の気持ちは関係ないという。
「国益に叶う方に嫁ぐのよ」とメアリー。まだ公には出来ないのかと
いうと、陛下がフランソワとの婚約解消を承諾するまでは無理だと
いう。クロードはメアリーを呼び出すと、合意は寸前なのかと問われる。
国王には何日も会談なさっていたのに・・厄介な問題はポルトガルに
嫁いでもフランスとの同盟は解消されないが変更は有るので承諾を得る
には譲歩しないといけないというクロード。不利な条件を承知で頭を
下げるは嫌ですというメアリー。他に手は無いとし祖国の為だという。
イングランドは国境に攻めてないのはポルトガルのお陰だという。
我々はフランス国王の顔も立てないといけないとし無条件での解消は
無理だという。名ばかりの婚約なのに女王が頭を下げるのは構わないの
か?というメアリー。女王でいるためにはイングランドを退けないと
いけないとし、その為に必要なポルトガルの支援は婚約解消だという。
トマスと婚約することでしか得られないのだという。

ローラはメアリーの使いでバッシュの容体を聞きに来る。
治療していたのはノストラダムスだった。彼によると傷は塞がっている
が血の病が広がっていて夜まで高熱が続けば危険だという。バッシュ
はそんなに乙女を脅すなと語る。ローラは気分はどうかと問うと、
殆ど死にかけているとし気分もそんな感じだというバッシュ。
その可愛い心配顔をもう少し見せてと語る。水をくれと頼むと、君も
メアリーに悪い知らせを告げに行くのかとし他の子みたいに・・と。
氏をチョウしするのは忍びないだろうというが、ローラは私は兄弟
を二人看取っているとし猩紅熱だったという。それ以外の死も知って
いると語り死を怖いとは思わないこと。一人になる方が怖いという。
何処が違うのかというバッシュ。ノストラダムスはあまり話すと体調
に良くないと忠告するが、彼女の顔を見れば気分がよくなるがお前の
顔を見ると気分が悪くなるとし、処方箋が何かは明らかだろうと語る。
バッシュはローラにそこに置いて有る北欧神話の本を読んでくれないか
と頼む。御前試合に戻りたいならそうしても良いと語る。

御前試合。メアリーは三人から婚約解消は認められたのかと聞かれる。
合意は間近だが色々と複雑だというと、フランスは何もかも複雑ね
というグリア。トマスが試合に勝利する。トマスはメアリーに薔薇の
花を贈る。フランソワに対してお気に障ったかと問うと、光栄だ
という。メアリーはフランソワに対して人前であんなことをして軽率
よねとして謝罪する。フランソワはトマスは狙ってやったとしか思え
ないと語る。何のために?もう決まったのではないかと問う。用件は時期
に整うだろうと。行きたくないというつもりなら辞めてくれとし
無駄だからというフランソワ。フランソワは君の為スコットランドを
助けようとしたが台無しにされたとし、一人のスパイによってだという。
多分宮廷にいる誰かだとすると無念よねと語る。

そんな中王に知らせが入る。ラケはよくない知らせみたいだとし、
まさかバッシュの命に影響が?という。すると貴賓席にいたイングランド
公使ウェストブルックス卿を捕まえる。お前はスパイだろうとし、我が軍
がスコットランドに向かうことをお前が漏らしたせいで部隊が壊滅
したと語る。息子は死の瀬戸際だとすると、ウェストブルックス卿は
ヌレギヌだとし、ここに来たのは友好の為だという。全てが誤解だと
すると密通なんてしていないと訴える。

メアリーはカトリーヌ王妃と話す。可哀想ねとし国王に会えないなんて
とし女王なのに・・という。メアリーは「私の不幸をお楽しみ頂いて
何よりです」というと、「楽しみは不幸ではなくあなたがフランスから
居なくなることよ」という王妃。私を嫌う理由を居なくなる前に教えて
と語る。昔はあなたは可愛がって下さったという。王妃は「あなたを
見ると死を感じる」とし、「あなたの国は息子の首に絡みつき、あなた
の国は援軍を壊滅させた・・・まさに死」だという。そこまで重荷なら
ば陛下に婚約解消の進言をと語るメアリーは重荷はポルトガルに移り
ますという。国王はスコットランドを横取りされるようで面白くないの
だとし、それでも方法は一つあるという。

■概要

・フランソワはなんとかしてメアリーの頼みを聞き入れて同盟国の
スコットランドをイングランド軍から助けたいと考える。
しかし宮廷にいる何者かが援軍を出すことを話した為に妨害され、
停泊していたフランス軍は突然の襲撃で全滅してしまう。
・もう援軍は出せないと知ったフランソワはメアリーに対して、
ポルトガルのトマスと結婚してスコットランドを助けてもらうよう
告げる。しかしそれにはフランスとの同盟関係やフランソワとの
婚約のことが足枷となり、国王も容易には婚約解消をしようとしな
かった。
・婚約が決まったトマスは突然態度を急変させる。フランソワは
メアリーがポルトガルに行っても安全かどうかを確かめる為に
トマスを含めてあらゆる事を調査していくと、トマスには悪い噂しか
聞こえてこなかった。
・そんな中フランスの情報を漏洩したのはイングランド公使だという
目撃証言が有り、その人物が娼婦だったことも有り言葉の信憑性が
問われることになる。そこで国王たちはメアリーが娼婦の証人になる
ことを条件にして婚約解消を認めることになる。

■感想

今回はフランソワとバッシュの二人が格好良かったかな。
そしてトマスは育ちの悪さ故のことなのか、劣等感なのか分からない
けれど、とにかく王位継承を教皇から承認を得るためには女王との
婚約は必須条件であると考えて色々と画策していた。
そんなメアリーは都合の良い相手として利用される訳だけど、この辺
はフランスでも同様だからなんとも言えないけど、トマスは個人の為に
彼女を利用し、フランスもメアリーも国の為に相手を利用しているところ
を考えるとその差は歴然なのか。酷いかどうかは感じるものの違いも
有るけど、流石に噂通りトマスは婚約が決まるとメアリーのことは
物扱いし始め、力で自分の言うことに従わせようとする辺りは、相当
ひねくれている人物って感じがした。
この辺はフランスの王のアンリ2世も似たようなものだけどね。

しかし色んな音楽が流れるけれど、時々場違いじゃないかって感じ
の曲が流れるのは気のせいなのか(笑)
「Helix 黒い遺伝子」程ではないんだけどね。

トマスらポルトガルが起こした計画というのは、出発が何処から始まり、
何処まで及んでいたのか気になるな。
元々イングランド軍がスコットランドの国境付近までやってきたのも
ポルトガルのトマスが何らかの取引をしていたのか。それともイングラ
ンドが迫っているということを聞いた後に、即興でメアリーとの結婚を
ちらつかせたのか。ただ王位継承を教皇から承認を得るための書類を
持ってメアリーに見せていたので、それなりに準備はしていたような
感じはするけどね。

その後のフランスでの画策の流れに於いては、解き明かしていく中で、
フランソワがもどかしく感じていることをメアリーが実感するという
流れは上手く出来ていたかな。

バッシュはあれだけの重傷を負っても直って良かったね。
全ては処方箋・ローラの笑顔のお陰か。

■4人の女官

ポルトガルに嫁ぐということを聞いて4人の女官はメアリーに付いていく
ことを決める。メアリーは自分が唐突に決めた話であり、元々はフランス
で住む事を前提として連れてきた為に、無理に来なくても良いとして女官
たちの意見を尊重しようとしていた。

今回の女官たちはミカエル祭でそれぞれの特徴が現れたかな。
これがハロウィンのエピソードなんかだとそのまんま「プリティ・
リトル・ライアー」で怖いシーンに繋がっていきそうな気がするのだ
けどね。殺し合いではなく陰謀者が明かされていくということで
気分のいい流れだったかな。

・ローラ
バッシュと関係を持っていきそうな感じがあるのがローラだった。
ミカエル祭ではコスプレするシーンが有り、ローラはバッシュが北欧神話
が好きだと知って神話の中の女神的コスプレをしていた。

・グリア
グレアは貴族との関係を求めているけど、それまではレイスという料理人
との関係を楽しむのか。コスプレの際に彼女は召使いのコスプレと
もう一着念のために服を持っていくとしていたけど、なんとレイスに
着替えさせる為のものだったらしい。

・ケナ
この人だけはメアリーの幸せよりも自分の幸せを求めて居るようで
ポルトガルには行きたくないと考えている。全ては王様との関係を
求めるが為のもの。王の権力に魅力を覚えるのは良いとしても、
愛人として置いて欲しいなんてなんかむなしい人だね。
でもケナはメアリーがポルトガルに行く事を前提にして関係を持つ
ことを決めたのではないか。
現在の愛人・ディアーヌとは何十年も関係が続いていて気持ちには
時間がかかるという、フランスバカ国王。浪費癖が酷いので愛人
契約を切りそうだけど、そうなるし庶子のバッシュは黙って居ない(笑)
バッシュ怒らすと怖いよ。変な言葉使うし。

・エイリー
あんまりエイリーの存在感はなかったけど、メアリーの近くにいたのは
エイリーだったな。

■ミカエル祭

聖ミカエルが退治したのは傲慢で虚飾と恥にまみれた悪魔だから
こうして、仮面をつけて地位や身分を隠す。今日は人に上下は
ない。平等だとして二人はキスしていた。

■トマスの陰謀を暴くために・・

当然ながらイングランド公使を断罪するにはそれなりに証拠が必要
になる。これは同様にポルトガルの王子を断罪するとなれば、
相当なリスクが存在するハズで、ここでも二つの選択に悩まされる
ことになる。イングランドはスコットランドに圧力をかける国で
メアリーにとっては良い印象はない。
トマスがせめてフランス宮廷にいる間はメアリーに優しくしていれば
良いのに、この男、”あまりにはバカ過ぎ”て泣ける。
まぁそれだけの男ってところだろうな。

・ジュディス

まずイングランド公使が密偵者だというジュディスの証言。
サイモンは酒場で自慢していたということを王の前で証言した。
金をもらってマントやブーツ、そして町を出るための荷車台をもらっ
ていた。娼婦だから・・と言って証言は無視出来ないけど、やっぱり
こういうことされると無視出来なくなるよな。
紋章の件でイングランド公使のものは王家のものと似ているが違う
のはバラの色。

・ミゲル

彼はトマスの従者なのか。メアリーに対して「身代わり折檻」だと
して口答えする度にミゲルを殴ると言い出す。その時に一緒に居たの
はエイリーだったかな。

・紋章がメアリーの荷物の中に・・

これってあのクラリッサが入れたものなのか。
トマスがメアリーの部屋で荷物をいじっていたので何か仕込んだの
かと思っていた。
しかしそれがきっかけで上手くトマスの陰謀を暴いていくことにな
った。
しかしあの最後にメアリーの下に有った人のような藁のようなもの
はなんだったのだろうか?

冒頭でクラリッサを見立てたわら人形を使って御前試合していたけど
その中に人が本当に入っていたということは無いだろうね。

「魔術師マーリン」の中でもベッドの下には、よくモルガーナ辺りの
魔術師が黒魔術を仕込んで置いてハメようとしていることも有った
ので、何か呪術でもかけようとしているのか。

それとも「来る、きっと来る きっと来る」ということで貞子・
クラリッサが出てくるのか(笑)

・ポルトガル大丈夫か?

心配する程のことじゃないけど、トマスに王位継承権を与えようとして
いたのは元々現在の国王が死の床にあり、子供に恵まれていなかったと
いうことも有るのだろうし、トマスが死んだらどうなってしまうのか。

■使用された曲

・More Than An Arms Reach By Adurn
・Blame By Nik Ammar & Oliver Jackson
・I Followed Fires By Matthew and the Atlas
・You’re My Girl (Hey Hey Hey) By Fairground Lights
・Run Boy Run By Woodkid
・Metal & Dust By London Grammar
・Hide & Seek By Claire Guerreso
・You’re My Girl (Hey Hey Hey!) by:Daniel Brecher’ ‘Rinat Arinos

■出演者

メアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
キャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ女王、イタリア系
セバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。アンリ2世と愛人との子
フランソワ (Toby Regbo) フランス王太子。次期国王
エイリー (Jenessa Grant) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
グリア・ノーウッド (Jenessa Grant) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
ケナ (Caitlin Stasey) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
ローラ (Anna Popplewell) スコットランド人。メアリーの幼なじみで女官
アンリ2世 (Alan Van Sprang) フランス国王、スコットランドとの同盟
ノストラダムス (Rossif Sutherland) 医師で占星術師、カトリーヌの息がかかる

クロード・デ・ギーズ (Shawn Doyle) スコットランド公爵、メアリー叔父
トマス (Manolo Cardona) ポルトガル王子、パルメラの領主
サイモン・ウェストブルック (Luke Roberts) イングランド公使
クラリッサ (Katie Boland) 宮廷に出る謎の女性
レイス・ベイヤード (Jonathan Keltz) 料理人
ミゲル (Edsson Morales) トマスの従者
ジュディス (Angela Vint) 娼婦、偽証を頼まれる
サラ (Katy Grabstas) フランスの召使い

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