第1話 消えたブース The Loyalty in the Lie
脚本/Jonathan Collier
監督/Randy Zisk
【以前のあらすじ】
ブースは検査薬でプラスが出たとブースに告げると二人目が出来たと
語る。ブースはブレナンに届いている手紙について尋ねると、いつも
色んな所からオファーが来ていたことを語る。私たちには変化が必要
なのではないかという。しかしブースは今の仕事は大事な仕事だとは
思わないかと語る。ブレナンは大事な上に殺されずに済む仕事がある
と語る。最後の仕事にするというブース。ブレナンはあなたは国家安全
保障省で働けば、私はフルトンで働けるという。それかただの子供を
産んでみんな幸せに暮らすという選択もあるというブース。これが
最後の仕事になるとブレナンはアンジェラに話す。私たちにも変化が
必要だというとアンジェラは寂しくなるという。
【ストーリー】
— 6ヶ月後 —
ブースは生まれた第二子・男の子のハンクと遊ぶ。「戦いの斧」だと
いうとクリスティンは違うとしてママは鋤だと言ったという。ブレナン
の元にミュンヘン博物館からの分析のものが送られて来ていたのであ
る。私に調べて欲しいということだったのでクリスティンにも鑑定の
仕方を教えているという。もう本は書かないのかというブースにもう
書き終えたというブレナン。今夜はみんなでアンジェラの家にお呼ばれ
されているので忘れないでと語るが、ブースは今夜は遅くなるかも
知れないという。他の日はダメなのかと問うがダメだというブレナン。
クリスティンはオーブリーおじさんによろしくと語ると、ブレナンは
パパはもうFBIじゃないのよと。しかしクリスティンは今でもFBIに
行っていると語ると、今までとは違うFBIだとし捜査官を訓練している
フリーランスの教官だと語るブレナン。ブースはクリスティンと
「サヨナラ三角また来て四角」と言うとブレナンの行ってらっしゃいの
声にブースは暗い顔して”それじゃあ”と語って出て行く。
ホッジンズはアンジェラのオフィスに超高速な微生物を培養したとして
嬉しそうに持ってくる。凄い早さで増殖するんだというが、アンジェラ
は私のオフィスは微生物立ち入り禁止区域にするという。ホッジンズは
これはサッカロマイヤス・セレビシエだとし、ビールに欠かせない出芽
酵母だぞと語る。アンジェラは知らなかったけど全く恥ずかしくもない
と一蹴する。ブースと遭うのは久しぶりなので自家製のビールをご馳走
すると張り切る。
そんな中カムがお邪魔様かとしてやってくる。意見を聞かせて欲しいと
してカムはブレナンの後任探しが難航している事を告げる。ブレナンが
辞めて半年になるが良さそうな人が見つかる度に彼女に連絡するが、
彼女はどの人も気に入らないという。アンジェラは後任者の相談をすれ
ばブレナンが戻ってくると思うなら甘いわと語る。一人候補者がいる
としてカムは言いづらそうにバジリのことをどう思うかと語る。
ホッジンズはアイツなら完璧だとし大学も首席で卒業し、ブレナンの
代わりも務めてきたと語る。カムは恋人なのでホントに選ぶなら彼が
相応しいという確証がないといけないという。最適だと思うが決めるの
はボスのカムだと語る。
そんなカムの元にオーブリーから事件の知らせが入る。
車から焼死体が発見されたがちょっと大変そうだという。
現場へ。
ホッジンズは凄い発火装置を手に入れたヤツが居たものだという。余程
処分したかったようねというカム。オーブリーはウチの捜査官によると
今朝ボルティモアで盗まれた盗難車だという。入念な計画的犯行ねと
カム。ここは幽霊会社の土地で車も人も滅多に来ない場所だという。
発見者は?オーブリーは30km先の消防署が煙に気がついたが到着する時
にはこの状態だったという。
バジリは残っている長管骨から見て男性、身長180cm以上、歯は熱で
劣化しているがこの中切歯から見ると白人で40歳代だという。
ホッジンズは見事な所見だなと語る。死因はまだ分からないが、でも
脚についている銃が死因と関係があるのかもという。シールド40口径。
足首のホルスターに入っているという。オーブリーはプロ仕様だと
いう。またチタンが焼けずに残っていた
ゴツイタクティカルブーツのつま先に入っていたもので重装備をして
いたこと。一体被害者は何をしていたのか。
車ごとジェファソニアンに運ぶ。
遺体を傷つけないように車を分解するホッジンズ。
カムは骨を見て軟部組織は全部灰と化しているという。バジリは熱で
脳も蒸発していること。縫合線の亀裂は蒸気が漏れた跡だという。
カムは出番はなし?という。
そんな中アンジェラが暗い顔をしてやってくる。
銃の製造番号を調べたら信じられない結果が出たという。全部のことが
一致するとして、遺体はブースだと語る。
ブレナンの家に行くとその事実を話す。ブースは今朝普通に出かけた
という。カムは行き先は何処なのかと尋ねると訓練所だという。
電話を何度もかけるが繋がらず・・・ブレナンは電波状態が悪いだけ
というが・・バジリの話では骨格の特徴はブースと一致で、彼の銃も
有ったとオーブリー。彼はもう捜査をしていないし銃など持ち歩かない
というブレナン。銃のケースを見てみると中は空だった。しかしなんと
婚約指輪が入っていた。
ブレナンもラボに行く。
バジリは骨の判別が難しい状態だという。強力な熱のせいで劣化して
いること。亀裂だらけで死亡前の骨折と見分けるのは難しいという。
特徴はブースと似ているというと、それだけで断定かとし、私がやるし
かないというブレナン。事実を基に判断するという。アンジェラは
見ない方が良いという。遺体がブースなら私以上に適任者は居ないと
いう。
ブースには踵骨に骨修復の跡があること。パラシュートの訓練で痛めた
というブレナン。ブースの医療記録は見たというバジリは踵骨に骨折
の跡が有ったという。ブレナンはX線を見せてというと肩甲骨と第5から
第8肋骨にはブースが子供の頃親に虐待された時の骨折痕があるという。
バジリはそれも有ったのを確認したという。脳のオペは?と尋ねると劣化
が激しすぎて確認出来ないという。でも頭蓋骨全てを復元すれば
恐らく、特徴が見られると語る。ブレナンは”恐らく”とか”特徴”なんて
意味がないとし一人でやらせてくれという。私だけで調べるというブレ
ナン。アンジェラはブレナンに彼だと思うかと問うと、ブースはもう
捜査は辞めたとして彼じゃないという。
■概要
・ブースとブレナンがジェファソニアンから離れて6ヶ月が経過。
第二子である男児ハンクも生まれてブースもご満悦。
・ブースはフリーランスで教官を務め、ブレナンは博物館からの
依頼で色々と遺跡から発掘されたものの調査に手を貸す。
・ジェファソニアンではそろそろブレナンの後任を決めようという
ことになっておりカムとしてはバジリを推したいと考えていた。
・日常化し始めたかと思っていたが、何時も通りにブースが
朝に出勤したものの夜になっても戻らない。
・今日はアンジェラたちと久しぶりに遭ってディナーにお呼ばれし
ている中、事件が発生する。
・私有地ではプロが処分したと思われる遺体が発見され、骨格から
見てブースそのものだということブレナンにも連絡が入る。
ブレナンはそんなハズはないとしてジェファソニアンに行き自分で
骨を見ていくことになる。
■感想
いよいよ始まりましたシーズン11。
BONESに関してはDlifeの放送インターバルの早さに驚く。
シーズン10から休み無く放送するとはね。
WOWOWやFOX、ディズニー辺りはDlifeとかなり協調していてスポンサー
にもなっているので、意外と早く流れてくるところがあるのかな。
BONESのシーズン11もレンタルになったばかりだし、忘れる前に放送
してくれるのは嬉しい感じ。ただBONESの持つマンネリズムを上手く
打破して、また視聴者のモチベーションを復活できるのか。
正直初回はどのドラマでもそうだけど、前のシーズンとの状況の変化を
楽しめる部分も有るので、楽しさ興味深さというのは多分に存在
するものだと思う。
BONESと言えばブースとブレナンではあるけど、David Boreanazファン
からの闇討ち覚悟で語れば、ここらでブースを殺しても面白かったのかな
という感じもする。またブースがリスクある行動を起こしているという
ことで緊迫感は有ったけど、ブレナンを心配させるというのは罪作り
な男だ。
何よりも子供が生まれた。
二人目の子供の名前はハンクだった。
一人目の子供は女の子・クリスティンでブレナンが完全に密着して
法人類学者としてのノウハウを学ばせているので、ブースは二人目の
子供が男の子だったいうことを勘案してもフィリーズ好きを洗脳して
自分の分身としての存在を求めている感じ。今後はクリスティンを
ブレナンが担当してハンクをブースが子育て担当するのか。
そしてパーカーは忘れられた存在になっていく・・・
そしてマックスも・・・(笑)
果たしてまたしても夫婦では秘密はなしだと言っていた約束を破った
ブースのことをブレナンが許していけるのか。
一度嘘をつく人は何度でも嘘をつくものだろうけど、問題は家族が
絡んできそうだからね。バジリがその点でフォローしようとしていた
けど、ブレナンにはあまり効果がないようだった。
そしてバジリはブレナンに今回、散々格の違いを見せられるかに
思われたけど、バジリらしさを見せてブレナンの間違いに気がつかせた
ところで、彼の優秀さを知らしめることになった。
■法人類学的視点
・骨の傷跡を見てブレナンがその傷とタイアップするようにして
シーンを思い返すという姿が印象的だったな。
ブースには踵骨に骨修復(パラシュート訓練で骨折)、肩甲骨と肋骨
に骨折(父親の虐待)(銃弾を浴びたS3-15)。脳の損傷は軟組織一つ
取れない白骨体なので言うに及ばず確認出来ず。
・ブースが撃たれた時の体内の銃弾の動きを巡り、ブレナンは一年半前
に撃たれた時には体内から出る際に左の肩甲骨をかすめて一部が砕け
ているのに、これは無傷であることを指摘していた。
・左の前腸骨棘に興味深い傷、条痕が有る。銃弾で傷ついたもので
それが外腸骨動脈を傷つけて死因となったこと。
微かな傷も有り骨修復から3年以上前のものだと分かる。
鋭いもので切られていること。カミソリの刃やメスのようなもの。
ブレナンはブースと似たような傷跡や骨格から、これは弟のジャレッド
のものだと判定する。
・第4から7肋骨の背側部に骨折。棘突起にも同様。
肋骨外側の湾曲部で左右対称に骨折していること。大きなもので殴られた
とブレナンは判定するが、バジリは転落時のものではないかと語る。
・衝撃による骨折が下部肋骨の内側面、破裂骨折が腹側面に有った。
・落下だとすると骨折の度合いから15mの高さでビルだと3階だという。
ブレナンが思い出したのは・・・
・初めてキスしたシーンのこと。(S3-9、s5-16)
・アンジェラとブレナンがケンカした時にブースが励ましてくれた事(S5-6)
■科学的視点
・椎骨にあるものをホッジンズに診てもらうと、骨芽細胞であり、密度
が低いことが分かる。骨粗鬆症が進行していた。
・死亡時の傷・後頭部には微粒子が付着。ガラスのように見えるが、
後にガラスは特殊な結晶構造の鉛ガラスだとし、トルコだけで製造
されているものだという。
■解決への道
ブースの携帯電話の1週間の通話記録を調べる。昨日の朝に謎の電話が
3回。電話には出ていないが、その呼び出し数が7.1.5であり、
7=Gで、15=Oだと突き止めた。オーブリーのボーイスカウト時代の
暗号解読が役に立った。
ジャレッドの元妻・パドメには大量の金が流れている。全てはジャレッド
からの贈り物で彼はやり直したがっていたことを語る。ただし職を転々
としていた彼がそんな金を持っているハズもなく、何の仕事をしていた
のか。金は何処から出ていたのかを考えていくことになる。
ブースが金を与えているのかと誰もが考えたことだろう。
パドメによると金は戦友だったケビン・オドネルが助けてくれていたと
いう情報。
使い捨て携帯は同じ日に毎回5個ずつ購入されているのでチームを作って
いること。
ホッジンズが見つけ出した特殊ガラスから判断してビクターに該当する
という。
しかしビクターの邸宅に行くと既に争って殺された跡が有り、現場検証
から5人が襲撃に関わっていることが分かる。そしてその一人はブース
であること。監視カメラ映像からも確認されたが、現場の血痕から見て
相当量の血が流れている。
現場を調べたホッジンズは金庫のノリの微粒子から100ドル札を
束ねた封が有り、金庫には200万ドルが入っていたであろうこと。
■その他
・グレイス・ミラー役のKim Raver
「24: Live Another Day」の大統領首席補佐官マークの妻・オードリー
役で好演していた彼女。
ミラーはやたらとブースを事件の容疑者として責任を擦り付けようと
していたが、キャロリンが手を回してミラーを調べたところ、事件
にはミラーの相棒が関わっていることが判明する。
・指輪
今回は行き違う指輪の行方が気になるものとして存在する。
ブースは結婚指輪を残して出て行っているし、何よりもバジリは
プロポーズする為にラボに持って来ていたが、被害者がブースかも
知れないということでプロポーズもお預け。ホッジンズが
「ついにプロポーズしたのか!」(ホッジンズ)
「ノーです」(バジリ)
「振られたのか?」(ホッジンズ)
「まだプロポーズされていない」(カム)
ホッジンズは相当気まずそうだったな。
■使用された曲
・Hole In My Heart by Angus Powell
■出演者
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) “ボーンズ”、法人類学者
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵、PC技術
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、微粒子、昆虫
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) スミソニアン責任者、組織検査
ジェームズ・オーブリー (John Boyd) FBI捜査官
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 州検事補
アラストー・ヴィジリ (Pej Vahdat) 研修生
クリスティン・ブース (Sunnie Pelant) ブレナンの娘
ハンク・ブース () 長男
ケビン・オドネル (Roger Cross) 犯人、軍人
ピート (Brad Beyer) 犯人
アレックス (Matthew Holmes) 犯人
パドマ・ダラ (Dilshad Vadsaria) ジャレットの元妻
グレイス・ミラー (Kim Raver) FBI捜査官
ビクター・マスボリアン (Nicholas McDonald) 麻薬、犯罪者、200万ドル