クイーン・メアリー ~愛と陰謀の王宮~ Reign 第21話 3人の決断 Long Live the King

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第21話 3人の決断 Long Live the King
(aka.国王万歳)

脚本/Wendy Riss
Drew Lindo
監督/Jeremiah S. Chechik

【これまでのストーリー】

メアリーはバッシュに人を殺したのでしょ?と問うと、ペイガン
に誰か生け贄を差し出すよう迫られた時に新たな犠牲者を
出さない為のものだったが、今でもアイツに家族が居たのか
考えるのだという。メアリーは強力な叔父がいるという。
フランソワはでもあのギーズ公だぞと語る。カトリーヌは利口ぶる
のは良くないとしあなたは悪魔を呼び込んだのだという。
アンリ王は生きる屍のようになっていた。アンリは我が軍は
今朝カレーに出兵したと語る。フランソワは援軍がないと
勝てないとするが・・。部下達に例え援軍がなくても戦うんだ
として鼓舞する。

【ストーリー】

カレーを奪還したフランス国王軍とギーズ公の軍は宮廷に戻る。
みんなはその功績を称えて待ち受けていた。
メアリーはグリアやケナにフランソワは戻ったかと問うとまだ
だという。何ヶ月も帰りを待っていたのに最後の瞬間が一番辛い
という。ケナはグリアにレイスを探さないのかと問うと、
彼は刑と引き替えに兵役に就いたとし、寧ろここには戻れない
方が良いと語る。それにしてもバッシュの出迎えはどうしたのか
と問うと、ダークネス狩りのためにブラッドウッドに行った
というケナ。それが自分の使命だと思っているという。
二人でこの宮廷から離れたいというケナ。

フランソワは民衆の前で200年の間我が国の港町のカレーは
イングランドに占領されていたが今は違うとしカレーを取り戻した
と報告。欧州で一番の軍人たちと共に戦えたことを誇りに思う
というと、このギース公の兵士達と彼の勇気が勝利を後押しした
と語る。カトリーヌはその演説を見ながらもフランソワに
アンリのことを褒めてとしあんな男を先にしてはダメだという。
しかしギーズ公が先にカレー奪還の真の英雄は自由で強い
フランスという未来像を頭に描いていた男、この勝利を影で巧み
に指揮していた男アンリ・ヴァロワ国王だと語ってしまう。
カトリーヌはガブリエルに対してあの男のベッドに潜りで監視
するよう告げる。

フランソワはそんな中メアリーとキスをする。メアリーは彼の
無事の帰還を喜ぶ。

アンリ王は神はフランスの味方でありカレー奪還以外にも嬉しい
知らせがもう一つあるという。これまでイングランドの女王
がゆっかり墓に近づきつつあるとしていたがようやくその瞬間
が訪れたこと。女王が死んだとしイングランドのメアリー(テュ
ーダー)女王がついに死んだのだという。彼女は自ら信じたカト
リック教徒を裏切って後継者にはプロテスタントを指名した事。
しかし神の意志は他にあるとし我々は時間をかけてこの勝利を
祝おうという。イングランドはいつか我々のものになる。
破壊されて生まれ変わる。その為に相応しい女王メアリー・スチ
ュアートの元で・・と。

フランソワとメアリーはその頃二人で室内で戯れる。
フランソワは許してくれないかと思ったとしスコットランドに
いけないことをと。お母さんはと尋ねると、ダンバー城に
逃げたと語る。毎晩君を思っていたとし二度と言えないかと思
っていたが「愛している」というフランソワ。

ローラはジュリアンとある屋敷を借りて暮らしていた。
薪を運んだら召使いからブツブツ言われたという。ローラは
薪を自ら割る貴族に会ったことがないのではないかという。
この新居はどうか?とするとローラはステキだがでも本当はもっと
宮廷から離れたところで暮らしたいという。でもハンガリーは
寒さが厳しいから嫌なんでしょ?というと、僕は温暖なところが
良いというジュリアン。どうして宮廷から離れたがるのか?
会いたくない人でも居るのかと問うと、子供の父親と会いたくない
のかと。ローラはジュリアンの深い髪の色が好きだが生まれる子
の髪の毛は明るい色かも知れないという。子供だけ金だという
こともあるという。僕は誰から見ても幸せで子煩悩な父親に
なるというジュリアン。

フランソワとメアリーはベッドで戯れる中、メアリーはもう少し
こうしていたいという。フランソワは不安なことは分かるとし
それでもメアリー・テューダーの逝去が発表されたのでみんな君の
反応に注目する。イングランドの王位継承権をどうするか。
きっとエリザベスも心配しているという。即位前だから権力が
確立されてない。王位を狙うライバルが出たら立場が危ないこと。
今がつかの間のチャンスだという。しかし継承権を要求すれば
戦争になるとし、エリザベスは私の親戚でもあるのだという。
エリザベスを敵に回すこと、何故全部消えて欲しい。王位継承権
の問題、エリザベスも腹違いの兄も、祖国を牛耳っている兄の
仲間も全て消えて、もっと愛し合いたい。やっとあなたが戻った
のだと。私が王位継承権のことでどんな決断をしても支持する
と言ってくれたが今もそう思うか?というメアリーに対して僕は
いつも君の身方だという。裏切ることはないとすると、メアリー
はエリザベスに手紙を書くという。

バッシュたちは部下と共にブラッドウッドでダークネス狩りを
していたがまた犠牲者が出たとの報告が入る。死後数時間が
立っていること。日食で辺りが暗くなる。
そんな中近くに血が流れていてまだ新しいものだという。
近くの茂みには倒れた子供がいた。ダークネスの犠牲者なのか。
連れて帰ろうとするが部下は闇の世界に居た子なので危険だ
という。子供が手にしている笛を手に取り吹いてみる。すると
子供は驚いたように目覚めて逃げようとする。その少年をバッシュ
は宥めるが・・・

■感想

アンリ王の暴走で戦力が足りない状況の中でも港町カレーの
奪還の為に兵を出す。フランソワはスコットランドに送るはずの
メアリーの叔父を引き込んで攻撃に出ればカレーの奪回は可能
だと算段をする。
フランソワらが何とか道筋をつけたことで後援隊がカレーを
見事奪還し、功績を挙げる。しかしアンリ王はイングランド
の女王メアリー・テューダーが亡くなった為に今こそイングラ
ンド自体を奪還すべきだとして、休む間もなく派兵を決めようと
する。正気ではないと感じたカトリーヌ、メアリーはアンリの
暗殺の決断を迫るが、フランソワは自分が狩りに連れ出し
説得することを告げる。

アンリが正気なのか単なる下半身モンスターなのかよく分から
ない。大事な時には現場に居ないし、決断だけはやたらと無茶な
発言をしてはみんなを困らせる。

このままではフランスにとってアンリの存在が良いとは思えない
けれど、それでもフランソワは父親だということで暗殺すること
に反対する。

一方バッシュは別の流れとして忘れかけていたブラッドウッド
へのダークネス狩り。
そこで少年と出会うけれど、なんとその少年が単なるペイガン
ではなく、なんとバッシュが生け贄にした人物の息子であった
ことが描かれた。

そんなシーンが有ったのはS1-6だったかな。
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=4849

しかしそれぞれの主張と行動に対して批判するものに限って
“お前モナー”的流れも有って、あんたに言う資格あるのか?って
感じにも思えるところがあるね。

一番驚いたのはギーズ公は悪魔だとしているけど、このドラマ
では、みんな悪魔じゃないですか。特に親戚は酷い(笑)

■それぞれのキャラ

・メアリー

メアリーはスコットランドの母親を助けるためにギーズ公を
呼び寄せたハズが、フランソワがフランスのために彼女が呼
び寄せたギーズ公を横取りし戦力として利用した。それでも
メアリーとしては理解を示して、母親の件はカトリーヌを強請っ
た金で助けたようだ。

メアリーとフランソワのベッドシーン。
ベッドシーンといえども際どいシーンはなかったな。

ただアンリ王はメアリーを一刻も早くイングランドの女王に
してその地を手中に収めたい感じだけど、メアリーとしては
血縁関係に有るエリザベスと戦うことになるので、決断する
のも難しい。ただ現在の状態は先に狙わないと狙われるという
状況もあるし、これまでイングランドがスコットランドや近隣
諸国にしてきたことを考えると倒さない訳にもいかない。

アンリが再び暴走し始めた為に、取りあえず王を殺そうと
話し合う。

笑えるのは今のアンリには近づくことが出来ない為に暗殺も
難しいとした際にメアリーがカトリーヌに対して、

「前に私を排除しようとしたときのあなたはそんな弱気じゃな
かった」「あなたはもっと想像力に富んだ殺人者のハズよ!」

メアリーさん褒めているんでしょうか?(笑)

狩りをして交流を広めたフランソワはアンリが治りつつある
ことを訴えるも、女性陣たちには当然知る由もない。
アンリはフランソワをようやく認めた頃に、カトリーヌたちは
王がもっとも無防備になる聖体拝領のときを狙うことに。

メアリーは躊躇っていたけど、カトリーヌは国王が死ねば自分
は王妃の座から転落するのだとし、決して自分の為ではないこと
を訴えた。

しかし計画はギーズ公にばれていた。この件で一番特をするのは
彼であり、結局ギーズ公はアンリ王からの信頼を得ることに
成功した。

・フランソワ

アンリは殺されるに値するほど汚いことをしてきているので、
それだけで死に値するものがあるんだけどね。

フランソワはメアリーが約束を守らずに父親を暗殺しようとした
ことに憤っていたけど、最初に裏切ったのはお前だろうと小一時
間。

メアリーはリスクを冒せないとし、アンリが直ったかどうか
なんて誰にも分からない。

二人もベッドの時には甘ーーい(c)スピードワゴン・井戸田
言葉を投げかけていたのに次の瞬間ケンカしている光景がこの
所ずっと続いている。結婚したばかりでこれでは終わっている
な。将来のカトリーヌとアンリ王って光景が二人を見ていると
思い描かれる。

・ケナとバッシュ

ようやくダークネスの動きが有った。
バッシュはもうペイガンだということを元に、フランス宮廷の
政治に関わるよりもこっちの流れに集中すべきだね。

ケナは一刻も早く宮廷から離れたいと考えていたが、バッシュは
ダークネス退治に躍起になり、そこで見つけてきた子供を保護。
子供はペイガンの笛を持っていた。

子供のパスカルを自宅/城に連れて行くが、一言も口を利かない。
子供はダークネスを見たのか。両親は誰に連れ去られたのか。

ノストラダムスに診察してもらうが問題はない。

ケナが子供に話しかけると少しずつ心を開いていく。
こういう時はやはり女性が語りかけるのが一番か。
ケナは幼い時には私は母の毛布で寝ていたという。そんな子供
にあなたの両親はあんたのことを心配しているのではないかと
語る。
「死んだよ」
「空から見守っているわね。無事と分かって安心している。」
「どうして亡くなったの?」
「ビジガード」
「山の中の怖い場所にに連れて行かれた。牙のある男に・・」

まさかバッシュが狼男に変身するのか(笑)

バッシュはノストラダムスに対して自分はペイガンである事を
告げ、ビジガードは地名ではなくペイガンの言葉で
「ダークネスが目覚めた場所」という意味だという。

バッシュは奴らに強要されて森で二人(信者と牢にいた泥棒)を
殺したことで、それ以来心の中の闇が生じていることを
語る。

ビジガードの場所は分かっているのかな。
言っても倒せるのかどうか・・

・ローラとジュリアン卿

ジュリアン卿の正体がいよいよ判明。
金目的だけではないとは思っていたけど、まさかジュリアンだと
思っていた人物はジュリアンの秘書のレミーだったとはね。

バルトスというジュリアンの叔父が来る。
フランスの王宮で結婚したという噂を聞いた為に確かめたのだ
というもの。ジュリアンに送金を辞めれば連絡してくるだろう
と思っていたがそれでも来ないので自ら様子を見に来た様だ。

ジュリアンとローラは慎ましくも二人で生活出来れば良いとして
いたし、なるべく城から離れて暮らしたいことを語っていた。
とにかくフランソワとは遠く離れたかったのだろうね。
これを素直に実行していたら彼らがバルトスと会う事はなかった
のではないか。

ジュリアンはローラに全てを話す。
ドイツのバイエルンに旅行中に宿が火災になりジュリアンは
焼け死んだこと。その時レミーがジュリアンの家紋入りのマント
を羽織っていた為に彼と間違われて、居なくなった主人の代わりの
人生を満喫していた。
目的は金で、亡くなった人の財産を盗んでいた事を知る。
家族は遠くにいるし会わないと思っていたこと。死人に金は必要が
ないと思ったようで、送金は続いていたので遊んで暮らして
いたが、送金が無くなったと同時にフランス王宮に来てローラと
婚約。そのローラから今度は金を盗もうとした。
あまりのタイミングにローラとしてはジュリアンを殺したのは
レミーだと思い始めた。

墓泥棒だと思われても仕方が無いが人殺しではないと訴えて、
今回はバルトスの前で話を合わせて欲しいと訴える。

レミーはバルトスに対してジュリアンにはギャンブル癖があり
身重の妻を置いて逃げたことを語っていた。
上手く出来ていたのはローラの怒りはレミーに向けられていたの
にまるでその怒りがジュリアンに向けられた怒りのように見えた
こと。その為にバルトスも援助を申しだす。

しかしいざ去るときになってレミーが所持していた指輪に目が
留まる。それはジュリアンの指輪。
争いになった際に殺すつもりは無かったけど、本当にレミーは
人殺しになった瞬間だった。
レミーは逃亡するのでローラは宮廷に戻るべき事を告げる。

・グリアとカッスルロイ卿

グリアは相変わらず役割が少ないね。
戦地でフランソワを救ったレイスはその後爆撃で重傷を負った
けど生きて居るのかな。
グリアがまたレイスと結ばれたらカッスルロイ卿を一体何度裏切
るのかって感じにもなるし・・

■その他

・アンリ王の父

狩りの際にフランソワとアンリは語り合った。
その際アンリは自分の父親のことを語り今の自分があることを
説明する。
誰よりも野心家で野望を抱けと言ったのは父親であること。
父はアンリが6歳の頃スペイン軍の捕虜になりマドリードに監禁
されていたこと。有る日アンリは兄と一緒にマドリードに連れて
行かれると、父親は息子達を捕虜と変わりとして置いて行き自分
が逃げたこと。息子は父を助けるための犠牲になるという教え。
それから3年経過してその間飢えと拷問で酷い扱いされたアンリ
だったが城に戻った後にも全く両親から温かい抱擁一つなかった
という。

しかしアンリ王はテニスボーイが見えている以上は病気は治って
いないと見ても良いのだろうか?

■使用された曲

・I Still Love You by Josh Jenkins
・Was There Nothing? by Asgeir
・Boat Song by Woodkid

■出演者

メアリー・スチュアート (Adelaide Kane) スコットランド女王
キャサリーン・デ・メディチ (Megan Follows) カトリーヌ王妃、イタリア系
セバスチャン・デ・ポワティエ (Torrance Coombs) “バッシュ” フランソワの異母兄。庶子
フランソワ (Toby Regbo) フランス王太子。次期国王
グリア・ノーウッド (Jenessa Grant) SC。メアリ女官
ケナ・デ・ポワティエ (Caitlin Stasey) SC。メアリー女官、王愛人
ローラ (Anna Popplewell) SC。メアリー女官
アンリ2世 (Alan Van Sprang) フランス国王

ノストラダムス (Rossif Sutherland) 未来が見える、医師
クリスチャン・デ・ギーズ (Gil Darnell) メアリーの叔父
バルトス (Geordie Johnson) ジュリアンの叔父
LOAD ジュリアン・バルガ (Giacomo Gianniotti) ローラの婚約者・レミー
ガブリエル (Brittany Gray) カトリーヌのスパイ
— (Zach Apostoleris) 守衛
パスカル (Lucius Hoyos) 少年、ペイガンの笛
— (Katherine Barrell) Pretty Servant Girl
ベンジャミン (Spencer Robson) ジュリアンの召使い
— (M.E. Lewis) 司祭
— (Massimo Fraschetti) Altar Boy
— (Max White) Beefy guard
— (Brendan Cox) Tennis Boy

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