第2話 消えゆく命 She’s Dying
監督/Rob Hardy 脚本/Erika Green Swafford
【これまでのあらすじ】
アナはボニーがレベッカを殺害したことを知りあんたは今や
人殺しの怪物だという。イヴはアナに対して勝つわけがない
として私はネイトの裁判を引き受けないという。しかし二人
は関係を持ち、イヴはネイトに弁護を引き受けると語る。
ネイトはアナと親友なんだろうとして最初は信用しなかった。
裁判官も変更を認めるという。シンクレアはアッシャーと
接触するとこの女を見たことは有るかと問う。
ケイレブとキャサリンは養父母殺害容疑で起訴されそうになる。
叔母のヘレナが二人が殺すのを見たと証言したからだった。
しかしその夜にヘレナは車の中で殺されているのが発見される。
アナはウェスに対して自分を責め続けず前に進むべきだと語る。
ハプストール家からウェスは飛び出す。家にはアナがお腹から
血を流して倒れていた。
【ストーリー】
ハプストール家で銃声が鳴る。
ウェスは家から逃走するとローレルが彼を呼ぶ。コナーはどうし
たのかとすると知らないという。ミカエラは速く逃げないといけ
ないことを語る。しかしローレルはコナーを置いてはいけないと
語る。コナーはその頃嘘だろうとして先生が悪いのだとして
アナリーズの腹部から血が流れるのを止める為に圧迫止血して
いた。
2ヶ月前。
こんな状況で叔母を殺すかとしてアナはフランクたちに語ると
彼は殺すだろうという。ボニーに対して何故廊下にいるのかと
するとアナじゃないと中に入れないのだという。
ディアス刑事はケイレブを逮捕し取り調べをしていた。彼は
何の容疑で逮捕したのかを問うと今夜何処に居たのかを言えば
教えるという。ケイレブは弁護士を呼ぶとしキャサリンはどう
したのかとして妹に何かしたら承知しないと激怒。ディアスは
防犯カメラにあなたは今も撮られているのよと語る。
一方妹のキャサリンはノーウッド刑事によって取り調べを受けて
いた。彼女も何故逮捕されたのか知りたがるが、君たちの今夜
のアリバイを言えば教えるとし、特に兄さんはどこに居たのかと
問われる。キャサリンは、「気分転換に走ってきた」とする
兄の当時のことを思い出す。
しかしそこにアナがやってくるとそれまでだという。アナは
今夜あなたらの叔母が殺されたことを知らせる。どうやって
殺されたのかと問うと喉を切られたのだという。
逮捕令状は非公開だとされ、あなたらは殺人の被告人だと説明
するアナ。唯一の目撃者を殺すほど愚かだと思うのかという
ケイレブ。誰かがハメようとしているのだという。アナは分かっ
たとし、今夜は何処に居たのかと問うと家にいたという。キャサ
リンに改めて本当かと確認すると勿論兄と家にいたとするが、
彼女が躊躇っているのを見逃さなかった。
ウェスの部屋にアパートの管理人のフィッシャーが来る。
あんたの恋人は家賃を3ヶ月も滞納しているとすると、俺は恋人で
はないという。彼女の荷物を捨てても良いのかとすると、自分
には関係がないとし仕事に行くから退いてくれと語る。
キーティング法律事務所。
二人の罪状認否は72時間後。アリバイを立証して起訴を棄却しな
いといけないというアナ。アッシャーはアリバイって親が死んだ
夜か、それとも叔母の方なのかと問うと、今日は叔母の方だけで
良いという。フランクに対してアナは令状のコピーを手に入れて
と語る。アナはボニーに来る様告げる。ケイレブとキャサリンの
件を指揮してと語ると、喜ぶのは早いとしあなたを首にしない
のは私の体が一つしかないからでヘマをしたら次に死ぬのはあな
ただと語る。
ミカエラはEgg911から返信が来ていたことを知り携帯に目を
通す。コナーは股間の写真でも見ているのかと問うとネイト
の予備審問の判事を調べていたと誤魔化す。ローレルはミカエラ
に裁判の傍聴はダメだという。行きたいのは私だけじゃないで
しょと。しかしコナーは無実の男の裁判を真犯人が見に行くの
かと意地悪を言う。ウェスはアナに殺されるのでやめるべきと
いうとローレルは私があなたを殺すわと語る。アッシャーは何で
殺すの?というと、コナーはその場を繕いオリバーがHIVに感染し
たので関係を持つことにローレルが忠告しただけだと語る。
感染者と寝る気なのか?とし下手したらお前も死ぬんだぞという
アッシャーはそれを止める。
アナの車にイヴが乗ってくる。
ネイトは同意したのかとし”嘘の証言”のこと。サムとケンカをした
ことにしなければいけないという。イヴは状況を知って引き受けた
けど守秘義務を破って何でも報告するとは言っていないという。
私の策に従わないとか言わないでよとアナ。私の案だというイヴ
は私は敏腕だとし口出しはしないでと語る。彼のことを愛している
のか?とアナに尋ねると、彼は無実だと答えをはぐらかす。
それを指摘されると”大切な人”としか言わなかった。夕べの件で
動揺しているのではないかというイヴは特別な意味はなかった
事を告げあの夜は遊んだだけよと語る。私も楽しかったというア
ナ。少しは罪悪感を覚えたかと思ったが全然ないというイヴは
これじゃあ不倫が横行するわねと語る。
裁判長のプルーイットは、
訴訟番号09682、ペンシルベニア州対レイヒ、キーティング氏
殺害の予備審問を開始するという。検察官のシンクレアは
延期すべきだと主張する。被害種の妻のアナと弁護士のイヴの
間には長年の交友関係があるからだという。裁判長は関係を
尋ねるとハーバード・ロースクールの同期生なのは確かだとする
が当時ロースクールには1500人イタのだという。10年前に同じ
弁護団として参加したがそれ以降は何もないと語る。疑惑が有る
なら幾らでも調べてもらって良いというイヴ。裁判の度に私の
同期生全員の名を発表していたら議論の時間はなくなるという。
しかしシンクレアはこれは結託だという。
結託なんてハーバードに入れない人のひがみだと反論。アナに
制裁をというシンクレア。イヴはシンクレアには鎮静剤をと
語る。
この事実はアナがレイヒ被告と共犯者で夫の殺害に荷担している
証拠だというシンクレア。
フランクはボニーに対して次の殺人計画でもしているのかと
声を掛ける。ビニール袋とはよく考えたなとし片付けるのが楽だ
という。批判はアナだけで十分だというとフランクは君の心境を
理解したいだけだという。あなたなら私に話すのかと問うボニー。
フランスは一瞬ライラを殺害した時のことを思い出す。時が解決
するさと語る。
アナはフランクに電話し、検事補にイヴと私が知り合いだという
ことがバレたという。他に何を知っているか調べてと語る。
■感想
二人の裁判(正確には予備審問とかそんな感じ)を同時に扱うこと
で、ドラマが散漫かしている感じにも思えるところ。
前回のラストで思わせぶりになっていたアナリーズが血を流して
倒れているところと、ウェスが逃亡する流れは一体どうなって
いるのかという感じだけど、今回は一応その続きも描かれたが
ネタ的には小出しなので、全体像はまるで見えてこない。
それどころかラストでは更にまた問題が広がっていたよね。
今回はその流れから2ヶ月前に戻り、ハプストール家のゴタゴタ
騒ぎと同時に、ネイトのサム殺しに関して、当時恋人関係に
有ったとされるアナリーズが共犯者ではないかとして疑われ、
そしてイヴはアナリーズと同期生以上の関係ではないかという
ことで検事補のシンクレアから問い詰められる流れが有る。
それぞれの心理状況はよく分からないけど、ボニーはアナリーズ
に恩義を感じているけど、それを否定するアナの構図というのは
何なのだろうか?
「あなたはいつもそう。私が尻ぬぐいするのを小さな子供みたい
に待っているだけ」
「最悪なのはあなたが未だに勘違いしていることよ」
あまりぞんざいに扱うとボニーだって感情がある訳だし、アナリ
ーズに反旗を翻す可能性だってある。
またアナとイヴの関係。
アナリーズは結局駒の一つとしてみんなを動かしているのでは
ないかというものが有るし、このイヴとの関係も本当にそんな
愛情とかあるのかな。
■証拠・証言のねつ造
1)
警察がヘレナ殺害の車内で二度DNAの検査をやり直したという
背景にはどんな事情が隠されているのか。
前回の流れでアナリーズ側がクライアントを勝ち取る為に
防犯カメラ映像をねつ造していたけど、警察がねつ造するのと
ではまた別の話になる。
でも信用を落とす為に誰かが仕組んだ可能性は否定出来ないよな。
2)
アナは証言の際に指輪の指紋の件で、レイヒがサムともみ合った
という偽証をさせようとしていたけど、その流れから勝つ公算
は立っていたのだろうか?
アナは自分の思うとおりにならずにトイレで泣いている姿が有っ
た。意外とこの人感情的になりやすいね。
3)
兄のケイレブはヘレナ殺害時に自宅には居なかった。
キャサリンはそれを当然知っている訳で、色々と情報を引き出す
為にボニーが防犯カメラ映像のことを引き合いに出して真相を
聞き出す。勿論防犯カメラなどなく架空のもの。
■不安定要素
アッシャーは天然なのかも知れないけど、このドラマでは一連の
流れで蚊帳の外に置かれている彼が地雷を踏む可能性は否定
出来ないところ。
冒頭ではミカエラが裁判に傍聴に言ったら殺すとローレルが
話したことに対して、コナーはその場を取り繕うために思わず
オリバーがHIV陽性だということを話してしまった。
「親にも言ったことがないのに!!」と思わずアムロレイ調で
語ってしまいますが、どうもこの流れを実習生たちが隠し通す
には無理がありそうな感じ。
イヴとアナリーズが親しいことを密告してしまったのはそんな
アッシャーだった。
更に不安な要素としては、オリバーが警察のデータベースに
無断でハッキングしていること。これは後々判明してしまった
りしないのだろうか?
■法廷侮辱
まだ予備審問なのにみんな張り切り過ぎか。
検察側証人として呼び出したアナのことを検事補のシンクレアが
問い詰めた。なんだか的外れで性的関係に及んだこととかそこ
まで詳細に話す必要とか有るのかな。
「憶測で敵意に満ちた尋問だ」としてアナリーズはもの凄い剣幕
だった。「その剣幕なら人を殺すくらい何でもないでしょう」
として挑発されていたけど、どうも下品な裁判になっている。
そして裁判では裁判長はレイヒ被告を公判に付するだけの証拠
があるか審査するものだったのに、検察側が被害者の妻が事件
に関与したかどうかの議論に費やされたこと。また自らの証人
であるアナを嘘つきだと示唆する行動を見る限り検事補には
出直せという他ない。追求すべきは誰か。
■思わせぶり・・
・ミカエラに接触してきた男性
名前からするとリーバイ・サッターは、レベッカの兄妹か、それ
とも結婚しているのか。
オリバーはミカエラに会ってみるべきだとしていたけど・・
・ラストで・・
アナだけでなくシンクレアまでもが血を流して倒れていた。
一体誰がハメようとしているのだろうか?
シンクレアまで襲う様な行動を取るというのは、かなりキテいる
感じ。
■使用された曲
・Only Human by Cold Showers
■出演者
アナリーズ・キーティング (Viola Davis) 弁護士
ネイト・レイヒ (Billy Brown) 刑事、アナリーズの浮気相手
ウェスリー・ギビンズ (Alfred Enoch) 学生
コナー・ウォルシュ (Jack Falahee) 学生、ゲイ
レベッカ・サッター (Katie Findlay) ウェスリーの隣人
ミカエラ・プラット (Aja Naomi King) 学生
アッシャー・ミルストーン (Matt McGorry) 学生
ローレル・カスティロ (Karla Souza) 学生
フランク・デルフィーノ (Charlie Weber) アソシエイト
ボニー・ウィンターボトム (Liza Weil) アソシエイト
オリバー・ハンプトン (Conrad Ricamora) IT部門、ゲイ
エミリー・シンクレア (Sarah Burns) ネイト事件の検事補
フィオナ・プルイット (Barbara Eve Harris) ネイトの件の裁判長
サンドラ・ガスリー (Bonita Friedericy) ハプストール家の使用人
イーサム (Wayne Wilderson) ハプストール養父母殺害・検事
リーバイ・サッター (Matt Cohen) レベッカの兄妹?ミカエラに接近
ケイレブ・ハプストール (Kendrick Sampson) 兄、養子
キャサリーン・ハプストール (Amy Okuda) 妹、養女
イヴ・ロスロ (Famke Janssen) 死刑専門弁護士・冤罪支援
Mr.フィッシャー (Thomas W. Ashworth) ウェスのアパートの大家
マーシャル・ノースウッド (Roger Rignack) 刑事
シェルビー・ディアズ (Sope Aluko) 刑事
レスター・ティプトン (William Charlton) ハプストール事件裁判長
— (Beth Payne) Busty Woman
— (Maurice Webster) Tipstaff
— (Vivan Dugre) リポーター
— (Toni French) Pedestrian / Dive Bar Patron
— (Punnavith Koy) リポーター
— (Jeremy Sykes) Plaintiff in Precinct