第11話 血まみれのファイト Bloodsport
脚本/Eoghan Mahony
監督/Roxann Dawson
【ストーリー】
■カリフォルニア州・オークランド・総合格闘技、試合会場
マニー・フラッコとラウディ・メリマンの試合が行われる。
リグズビーは女性と見に来ていた。女性は気性が激しく、
“ぶっころせ!!ガンメンを潰せ”と声を掛ける。
その頃試合会場のスタッフ用の地下道で女性スタッフが血痕を
見つけて辿っていくと女性の遺体が用具入れの中に入っている
事が分かる。
その頃試合会場ではリグズビーの連れてきた女性は、あなたも
人を殴るんでしょと問う。刑事だから殴らざるを得ない時も
あるが自己防衛の為だよと語る。私はあなたが人を殴る所を
見たいというと、いつかねと語る。
そうしている間羅ラウディはKOされる。
遺体が発見されたことでリズボンとパトリックは現場へ。
レナード・アーターシュは被害者はシャーロット・ミッチェルっ
て人だという。この人は取材して本を書いていたのだという。
リグズビーは会場は閉鎖したが容疑者が多い事を告げる。
裏の通路に入れる警備員・従業員全員のリストは?と問うと100人
単位だという。レナードは俺はただのプロモーターであり関係
無いという。シャーロットとの関係は?と問うリズボンに対して
この試合を取材していたという。ウチの選手のマニー・フラッコ
とラウディ・メリマンの戦いの構図が何かの縮図だとか言って
いたという。俺はマニーの宣伝の為に受けたのだという。
リグズビーは検死官の所見では至近距離から2発撃たれたこと。
サイフや持ち物は手つかず。死亡推定時刻は8時半から9時
だという。レナードは試合中の時間だという。最後に会ったのは?
と問うと今夜一緒に試合を見る予定だったが来なかったという。
レナードはパトリックに対してなんでジロジロ見るのかと問う。
パトリックは考え事をしていたとし、パトリックは選手に話を
聞きに行こうという。強盗目的じゃない、性的暴行もないし
冷酷な殺し方なので痴情のもつれでもないという。残る可能性
は試合絡みだと。
マニーの控え室にいくとトレーナーのリマや妻のベアトリスたち
がいた。リズボンたちは話を聞こうとするが今じゃなければ
ダメなのかと問われ試合後でまだドクターの検査もしていない
のだという。シャーロットがアリーナの地下の業務用の通路で
撃たれて死んでいるのが見つかったこと。試合中に・・という。
マニーは誰がやったのかと問うとパトリックは君は好きだったん
だろうと問う。みんな好きだったとし良い人だったと語る。
パトリックはラウディの控え室に行こうとすると門番に止められ
る。今はマズイと。するとパトリックはその大男に対して
「君たちが探しているドロイドじゃない」という。
ラウディは控え室の中で荒れていた。それを見てパトリックは
ニーチェの言葉をドイツ語で語る。シャーロットが死んだこと
を言うとあのライターの女性か?というラウディ。勿体ないと
いうといいタマだからレイプされていたんだろうという。
それを聞いたパトリックは君は事件への関与を隠すのが天才的に
上手いのか、それとも頭が悪いのかのどっちかだとすると
ラウディは激怒してパトリックに襲いかかってきたので逃走する。
リズのオフィス。
ヴァンペルトは使われて居た凶器は口径9mmの銃だったこと。
線条痕を調べたら2001年の殺人事件で使われたきり行方不明だ
という。銃の記録は一致。犯人の名前はジョー・レイエスだとい
う。模範囚で8ヶ月前に出所していること。チョウは現在アリーナ
の容疑者を調べているのでリグズビーと一緒にレイエスに会って
銃のことを聞いて来てとし、私は被害者の父・トムと会うとい
うリズ。しかしヴァンペルトはリグズビーはラローシュに呼ばれて
いるのだという。
その頃ラローシュはリグズビーに対してトッドの件を尋ねる。
拘留中に建物内で火を付けられて殺されたこと。君はCBIに来る
前に放火調査班だったんだろうとするとサンディエゴでと。
自然発火性物質液体が使われて居たこと。それを燃焼促進剤と
併用したらどうなるかとすると、凄い威力になるというリグズビ
ー。CBIの火災防止システムは簡単に解除出来るのかと問うと、
高度な知識がないと無理だと語る。君ならば出来るのかと問われる
と出来るというリグズビー。俺に疑いがかかっているのか?
と問うと君の父親はスティーブン・ロバート・リグズビーだろう?
という。暴走族でアイアン・ゴッズの一員。強盗・麻薬所持・
暴行・過失致死罪を繰り返す悪党だという。リグズビーは父とは
絶縁状態だとして電話さえしていないという。
そこにリズが入ってくると部下と話をする時には連絡をするよう
言ったでしょという。ラローシュは義務ではないという。今度は
是非従ってというリズボン。
コミュニティセンター。
ジョー・レイエスは壇上に立って集まった人たちを導いていた。
そんな中リグズビーとヴァンペルトが銃の件で話を聞きに行く。
■感想
今回は見所は何かな・・
ラローシュが相変わらず不気味で、トッド事件に関して調査を
淡々と進めている。リグズビーを怒らせ苛立たせて何かボロを
出させようとしているところを見ると完全にパトリックなんかと
同じだったりするんだよね。しかも追い込み方もハンパない。
リズボンからはちゃんと私の許可を得てというけど、そんな
制止も効かず、別件で捜査中のリグズビーに連絡を寄越しては
完全に主導権を握っている。何かする度にメモを取る光景。
リグズビーが主導権を握られる背景には、彼の父親が関係してい
るようで・・
リグスビーの父親は、スティーブン・ロバート・リグズビー。
暴走族”アイアンゴッズ”の一員。強盗、麻薬所持、暴行、過失致死
など完全に悪党。リグズビー本人は完全に絶縁状態だとしている
が過去には仮釈放違反で捕まりそうになった際に嘘をついて
一緒に居たとする供述をしている。しかもその流れにまじめな
チョウを巻き込むリグズビーにはかなりの失望感を抱かずには
居られないところ。
チョウに嘘をつかせてしまったのだからね。
特殊部隊にいたというチョウは仲間意識が強い為なのか、言葉
少なげに最初は嘘は付かないとしていたのに、取り調べの後には
一緒にいたと一言ボソっと語るだけ。
そんなチョウを見るパトリックの光景もなんとなく印象に残った。
■今回の事件
ボクシングのことを取材していた記者のシャーロット・ミッチェル
がオークランドの総合格闘技の試合会場で殺害される。
その日はラウディとマニーの試合が有り、死亡推定時刻は試合中
である8時半から9時の間だった。
■捜査過程
今回は「過去」がつきまとってくる話でした。
「過去」の象徴としては殺人に使われた凶器の「銃」が出回り
捜査官たちを右往左往していた感じ。
すぐに線条痕から使用された銃は元殺人囚のジョー・レイエスの
ものだと判明する。彼は収監され宗教に目覚めて改宗し、
更生したように思われるが、発端と成る銃を持っていた
ことに責任を感じて色々と動き回っている。
・銃の持ち主の推移
ジョー・レイエスが当初銃を持っていた。ベレッタの9mm。
2001年の殺人事件で使われた。(ドラマの放送は2010年1月)
それを逮捕された時には当時恋人だったドーン・メイという女性
に渡している。彼女も既に子供が2人もいて環境が変わっている。
ドーンは従兄弟のボビーに与えたとするが、実際には嘘。
ジョーはドーンとは出所後には会っていないとしたがそれも嘘。
そんな嘘を告白しにきたところを見ると、やはり嘘をついている
リグズビーに対して示唆するところが大きいのかな。
ドーンが銃をあげたのはフランク・ロペス。ロペスがたむろする
イーストオークランドに話を聞きに行くと4年前に無くしたという。
クラブ・ナルキッソスという店でケンカに巻き込まれて気がついた
ら無くなっていたというもの。
・過去/ルーツがカギ?
過去・・民族・・ルーツ。
事件を起こしていた過去、ヤンチャしていた10年前の頃と現在
とでは違う事。
今回はボクサーの中にも容疑者の中にも関係者の中にも過去が
関係しているものたちが多かった。
パトリックはある誘導作戦を立てた。
死亡したシャーロットのメモの中に読めない文字が書かれている
というもの。恐らく殺しと関係したモメだろうと吹き込む。
パトリックはマニー・フラッコとレナード・アーターシュに会う。
珍しい名前だ。マニーはヒスパニック系の子。
レナードはアメリカ生まれ。良心はアルメニア移民の子。
マニーの父の名はアリク・アルタシアン。
レナードの両親はフロイドとナンシー。アルメニア人っぽくない
と指摘するとアメリカ名であり、本当の名前はナルギスだ
という。水仙の花という意味。
ナルギスとは現地語でナルキッソス。ロペスが銃を無くしたバー
の場所。
その直前にアータッシュはマニーのミドル級王座に挑戦が決まった
とした際に、5年前に彼はレストランのオーナーやクラブの
オーナーをしていたとしマニーはスタッフで夢を持っていたとか
何とかいっていたよね。
■捜査結果
犯人は最後にメモを読める父親を殺害にやってくる。
入院中の母親。心不全で倒れて入院中。最初にやってきたのは
銃を所持していたレイエス。
そして病室にリマがやってきた。
殺人のおとり捜査の典型みたいなパターン(笑)
マニーの血液サンプルをリマの名前で提出。
タンパク質のレベルが高く頭部の出血と髄液漏れを示している
という。彼女はそれに気がついていたのに、プロモーターたちは
隠して金儲け。
結局この場合誰がどう刑に処せられるのか。
銃を渡したのもアーターシュで検査結果の件でも知っていたのは
アーターシュ。銃で殺害したのはリマ。
あれだけ近射したら相当血が飛び散りそうな気もするけどね。
■使用された曲
・
■出演者
パトリック・ジェーン (Simon Baker) 犯罪コンサルタント、CBI
テレサ・リズボン (Robin Tunney) CBIの捜査チーム・上級捜査官
キンブル・チョウ (Tim Kang) CBI捜査官・元軍人
ウェイン・リグズビー (Owain Yeoman) 放火事件のエキスパート
グレース・ヴァンペルト (Amanda Righetti) CBIの新人捜査官
J.J.ラローシェ (Pruitt Taylor Vince) 内部調査室
スゲ・リマ (Sherman Augustus) マニーのトレーナー
ラウディ・メリマン (Jake McLaughlin) 格闘技選手
トム・ミッチェル (Robert Pine) シャーロットの父
フロイド・ベントン (Richard Roundtree) 元マニーのトレーナー
ベアトリス (Paola Turbay) マニーの妻
マニー・フラッコ (Rey Valentin) 格闘技選手
レナード・アータッシュ (Vasili Bogazianos) プロモーター
ジョー・レイエス (Terrence ‘T.C.’ Carson) 銃の元の所有者
ドーン・メイ (Sam Doumit) ジョーの昔の彼女
— (Amy Flanagan) Rigsby’s Date
フランク・ロペス (Valente Rodriguez) ドーンから銃を受け取る
— (Sho Brown) Big Man
— (Eileen Grubba) Vendor Woman / 遺体発見者
シャーロット・ミッチェル (Jaimi Paige) ジャーナリスト・被害者
— (Mariano ‘Big Dawg’ Mendoza) トレイナー
— (Louis Fasanaro) アルコール中毒
— (Toby Grear) 格闘技のレフリー
— (Justin Reed) Fight Patron
— (Steven D. Snyder) フラッコの友達