第14話 ウォール街の妻たち Reality Star Struck
脚本/David Grae
監督/Larry Shaw
【ストーリー】
世界を動かした男たちは金融危機で脱落。妻達がビジネスを
始めた。それが「ウォール街の妻たち(The Wives of Wall Street)
」。リアリティショウに出演するのは、ペネロペ・フォスター、
マーゴ、コレット、ハンナ。
モンローとアビーは番組製作を巡り対立していた。ハンナをもっと
出せば視聴率が稼げるというモンローとアビーはみんな現在バラ
ンスよく出演していて他のつまらない経済バングコとは違うという。
白熱したケンカやハプニングが必要だという。ジェフは警察から
電話だと知らせに来る。殺人事件だと。
リックはケイトに対してバレンタインデーのプレゼントについて
自分にくれるべきプレゼントは何かを尋ねる。ハート型のカフス
ボタンなのか?と問うとケイトは絶対に言わないという。スター
ウォーズのグッズを名に挙げるとバレンタインデーにピッタリだ
という。まさか私にライトセイバーを用意していないよわねと。
初めてのバレンタインデーなのよと。リックは俺を信じろとし、
絶対に気に入るものだという。私のもそうだというケイト。
エスポジートに明日のバレンタインデーは何をする予定なのか?
と尋ねると事件だそうだという。
被害者はハンナ・グリーン(23歳)。「ウォール街の妻たち」って
番組に出ていたという。現在彼女の兄が署に向かっていること。
リックはそれってリアリティショウだろうとし。一分見たが辛か
ったとしイカれたオンナたちが傷つけ合う番組だという。ホント
に傷ついていると。眠っているように見えるというケイト。エス
ポジートはバスの運転手も同様のことを言っていたとし、昨夜
23時15分に見たけど寝ていると思って通り過ぎたのだという。
ラニは肝臓の温度からして早くて22時から22時半だという。
遅くて23時15分ね。バッグや携帯がないが、でも強盗ならダイヤ
のブレスレットを見逃しているという。しかも強盗犯は刃物の
センスが抜群だと。タスハラってブランドのシェフナイフで200
ドルはするものだというリック。ラニは抵抗の跡があるとし防御
したのだろうと。手首に擦り傷が有り爪の間に皮膚か何かが挟まっ
ているという。検視局に戻ったらDNAを調べるという。自宅はこの
辺ではなくダウンタウンのホテルに泊まっていたという。
ライアンが遅れてやってくる。しかも服装が乱れていた。
ジェニーが関係しているのかとすると今朝体温が上がっていきなり
子作りタイム。科学的アプローチだという。鶏小屋の雄鳥になった
気分だというライアン。ケイトはエスポジートと雄鳥くんは聞き
込みしてとし、ケイトはリックと番組プロデューサーに会って
ハンナについて聞いてくるという。
◆事務所へ。
「私は誤解されている。結果で全て判断しまうとするがそれって
不公平だ」。
モンローはこれがハンナが最後に撮った映像だという。
この子は視聴率が稼げたという。一昨日夜8時頃の映像だという。
殺された時と同じ服だというケイト。撮影後アッパーイーストに
行った理由に心当たりは?と問うがないという。プライベートの
ことは何も知らないという。最初ハンナはペネロペのアシスタント
だった。ファッションデザイナーを夢見る田舎娘。ウォール街の
ドキツイ妻たちと上手くやっていけるか注目され、同乗を買って
いたこと。リアリティショーなのにリアルじゃない。敵がいた
のか?と問うと対立は有ったがみんな仲間だったというモンロー。
ハンナの家族を調べた方が良いという。兄のチャーリーと揉めて
たと聞いたという。
◆NYPD署
チャーリーから話を聞く。妹のハンナは成功を夢見ていたがニュ
ーヨークに来てから自分を見失っていたこと。守るべきだった。
最後にハンナと話したのは?と問うと何日か前に電話でケンカした
という。人生を見せ物にするな、家族も迷惑していると言った
という。すると兄ちゃんには分からないとし複雑なんだと。
家族中がテレビに出るのに反対していたこと。不倫までするなん
て・・と。ペネロペの夫・ボブと不倫していたのだという。
同棲まで始めていたという。ゲイツはやっぱりペネロペが犯人な
のかと問う。夫を奪われたから憎むのは当然。夫が失業してから
も家族を養っていた。それにハンナは仕事で大チャンスを与えら
れていたのに見返りが不倫・・・同情するという。
ゲイツがあまりにこの番組に詳しいことに驚き、好きで見ている
事を知る。
そんな中ラニから電話が成る。被害者の髪の毛に爪の破片が絡ま
っていたから写真を送るという。襲った時犯人のがついたのだろ
うと。つけ爪はペネロペのものだった。
コレットは結婚式はやるという。アシュリーはこんな時にハンナ
が死ぬなんて・・結婚式まで一ヶ月だという。ストーンはアシュ
リーの言う通り延期した方が良いというと、ペネロペはアバズレ
の為に必要はないという。そこにケイトたちがやってくると
ペネロペをハンナ殺しで逮捕するというケイト。テレビクルー
はちゃっかりすべてを撮影していた。
■感想
ドラマの中の時期はバレンタインデー。
そんなロマンチックな日が近づく中、ウォール街の女性たちは
成功のため、仕事も異性に対しても争いをしていた。
番組の中でももっとも人気だとされたハンナが殺害され、捜査
は開始される。
「デスパレートな妻たち」のリアリティショウ版。
日本ってリアリティショウって殆ど流行っていないので何とも
言えないのだけど、こういう番組内ではリアリティショウとは
いえ一定のルールみたいなものは儲けられているんでしょうか
ね。
本家のデスパも人がよく死ぬけれども・・
リアリティショウでは事件はリアルタイムで起きてい
る(c)小山力也ってことで、彼女の亡くなる前の行動を調べて
いくことになる。刑事のケイトが来た時にも捜査中には
カメラが回っているくらいだからね。
「BONES」と同じくして他の番組の設定を拝借したようなのが
「キャッスル」っぽさでも有るのかな。
個人的には主役が抜けたいと主張してそれを止めようとして
思わず殺してしまった的パターンを想像したけれど、人気の有る
人を殺したら番組としても損失だしね。
物証は結構有ったけどそれが殺された時についたものなのか
どうかってところの見極めも大事だった。日本製の包丁だと
思われる”タカハシ”ブランドのシェフナイフが殺害の凶器。
抵抗/防御の跡、手首に擦り傷、爪の間に皮膚片らしきもの。
そしてナイフの柄から酸化アンチモンが検出。
口座には2ヶ月前から毎週などの5000ドルの入金。
そんな彼らのを足取りと同時に調べていく。
■事件
リアリティショウ「ウォール街の妻たち」に出演していた4人の
女性主人公のウチ、若手で成功を夢見て田舎から出て来たハン
ナ・グリーンが殺害される。自宅からは違う方向で殺されていた
こと。ドラマの中では色々と問題を起こしていたこと。
特にかつて雇い主だったペネロペの夫・ボブと不倫し同棲しよう
としていたことが判明し、裏の顔が有ることが判明していく。
■ドラマの見所。
・リアリショウを巡る見解
何と言ってもリアリティショウを巡りゲイツ警部がこのドラマ
を楽しく見ているもの。冒頭ではリックがこき下ろしていたけど
捜査の為に見て置いてと言われてリックは自宅に戻り家族で
見た。最後まで見たのはリックだけの様だ。
ケイトは一話だけ見たとし、「私はつまみ食いが好きだから・・」
としていたけど、取り調べ室に於いてボブの口を割らせる際に
はケイトがペネロペのマネしてキツイ口調で攻め入っていた
ところを見るとケイトも相当見たのではないかという気がする。
ペネロペの性格を掴んでいる訳だしね。
ケイトが演技とは言え怒る姿は萌える人には萌える(笑)
・ライアンとジェニーの子作り
ライアンが遅刻してくるシーンが2度くらい有ったっけか。
ジェニーが子作りのために奮闘。
まるで雄鳥だとした際に、リックが「コケーコッコ」と鳴いて
小馬鹿にしていた。
事件解決後にも「コケコッコー」?と尋ねるとジェニーは「ケッ
コー」だといっていると語っているとライアンは告げていた。
字幕版ではこのやりとりはさっぱりしているんだけどね。
・エスポジートとラニ
冒頭でエスポジートにバレンタインデーは何をするんだ?
とした時には話をはぐらかしたのか事件捜査だみたいな感じ
だった。しかし事件解決後にラニが真っ赤な服着て着飾ってくる
姿。ラニってもの凄く隠れナイスバディだったりするのでみんな
見とれてしまう訳だけど、リックも例外ではない。
字幕版だとケイトが「見るな!!」と声を高く告げると、リック
がシュンとなるシーンがある。
ケイトは直前に取り調べでペネロペを演じていたので、その時の
サディティックさが残っていたか。
ラニとエスポジートが付き合っていることを知らなかったリック
は驚いていたよね。内緒にしていたとのことだけど、リックと
ケイトの時にも話すべきか悩んでいた時期が有ったよな。
吹き替え版では分からなかったけど、エスポジートのことをケイト
は「エスポ」と呼ぶんだよな。
・バレンタインデーのプレゼント
忍者のようにケイトへのサプライズプレゼント(ブレスレット)を
ジャケットのポケットに忍ばせておこうとすると、なんとリック
が入れたのはゲイツのジャケット。
ケイトとケイツが同じような服を着ていたので間違えたとしている
けどケイトって随分と身長高いし、年齢的にも服の好みも変わって
こないか?
しかもメッセージカードを添えてしまう。
そのカードに何を書いたのかを忘れてしまい、もしかすると
リックがケイトへの愛情を書いているならばゲイツにバレて即
一緒の捜査が終わってしまう。その心配をしつつゲイツに見られる。
ゲイツは夫がいるとして浮気はしないとしてくれた。
手紙にも
「美しくて情熱が有って驚くべき程知的の君へ」
というメッセージでケイトという名前は書いては居なかった。
因みにケイトのプレゼントはケイトの部屋のスペースの一角を
リックに提供する。受け入れてくれたということを意味するもの
だったようだ。
■捜査
足取りの調査が大変だったかな。
みんな嘘付くし(笑)・・ただ嘘がばれればその意図をくみ取り
怪しい立場に追い込まれるということも有るしね。
プロデューサーに聞いたらハンナはみんなと対立していたが
ドラマでは仲間だとしていた。そして本当の家族で有る兄のチャ
ーリーとケンカしていたことを聞く。
・チャーリーとケンカしていた理由。
ハンナは本当の自分とは違いドラマの中では目立つ為に色々と
不倫とかケンカのイメージを植え付けられていた。本来の彼女は
田舎で育った純粋な子だったのだ。
・ペネロペの爪
髪の毛に挟まっていたのはペネロペの欠けた爪。
夫が不倫していたことでケンカしていたのではないかとして
ケイトたちは詰め寄るも、二人の間に愛情などないとして語る。
実際に後に判明していくがこの不倫は演技だということが分かる。
■世の中SNS
ハンナたちの行動は常にファンたちが監視している格好で、
誰かが何かしら写真を撮っているところがあった。
殺される20分前の写真が番組のファンサイトにも掲載されていて
マーゴの家に行っている。彼女の家はアッパーウェスト83丁目。
殺害現場とはかなり近い。
・マーゴとハンナ
ペネロペに首になったハンナを雇ったのはマーゴだった。
息子のストーンがブランドを始めるためにパートナーとして雇っ
たという。ハンナは日前に新商品のプレゼンの予定だったが、
来なかった為に首にしたという。ハンナが来たのは謝罪の為だ
というが・・・
因みにストーンは婚約者のアシュリーとスピンオフ番組が始まる
ことが決まっていた様だ。
・プレゼンをすっぽかした時間
クレジットカードの使用履歴からブルックリンのバーにいた
ことが判明。
バーで会ったのはマイク・チリアン。この番組の後にやっている
投資番組の司会者で億万長者。
ハンナからは新しいオーガニックブランドの服を立ち上げたい
ので協力を言われたという。ただし彼女は番組に出演している
からこそ価値が有るということで、ここでも彼女は悪女的演技
を見せて注目を浴びる必要が有るようだった。
■爪に挟まっていたもの
彼女が何処に居たのか・・ラニによるとアフリカ南米・マダガス
カルにいたという。爪に挟まっていたものがアルオウディアと
いうもので「マダガスカル固有の珍しいトゲ植物」。
エコ建築材に使用されていて、敷物や床材、壁紙に利用されて
いる。その建物が何処に有るのか。
防御創は死ぬ24時間前についたものであることも同時に判明。
両手首に付着して居たことからキツク縛られていたことが分かり
監禁の疑いが出てくる。
建築材はLEED認証のエコ建築の建物で、場所が特定されていく。
しかしいざ彼らがいた場所を調べるとオーシャンテラス社名義で
借りていたオフィスでそこはペネロペとボブがHしていた場所で
元々二人は別れていないで、演技・演出のためにハンナが不倫
していたように装っていたらしい。
■結論
マーゴは嘘をついていたが、ハンナはマーゴの家に行っていた
ことが判明。マーゴの家には誰が入ったのかを知らせる記録が
残っている。
当初息子のストーンが彼女を殺したのかと思った。
ストーンは何処に居るのかと尋ねると、知らないというマーゴ。
しかしS3-5で「私は息子の管理人、全てを把握している」と
言っていた事を指摘。
息子はブエノスアイレスに行こうとしていたことで益々怪しいけど
実際にはストーンはハンナを愛して居て婚約していたアシュリー
とは幼なじみで友達として好きな存在だという。
ハンナは限界に来ていて、ストーンも同様。嘘が嘘を呼んで
物事がデカク成りすぎている。
ストーンはその後出て行ったハンナにキスしたが、その流れを
止められず・・
問題となったのは結婚祝いは新婦に送られるものでナイフセット
がアシュリーの元に送られていた。そして殺害されたナイフだけ
が無くなっていることに気がつく。
ナイフの柄に付いていた薬品の釉薬。酸化アンチモンは乳濁剤
として利用する。使えば濁った色になるとしていたけど
今回の事件ではクリアにしてくれたわねとケイトもチクリ。
ケイトたちは
「テレビに出てると何でも赦されるみたいな感覚になるのか」
としていたけれど、自分たちもテレビに出ているからね。
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部
ペネロペ・フォスター (Gina Torres) ファッション系
マーゴ・ゴワー (Gail O’Grady) コスメの女王
コレット・ロビンソン (Nancy La Scala) インテリアの鬼
ハンナ・グリーン (Makinna Ridgway) 人気出演者、23歳
ボブ・フォスター (Chris Butler) ペネロペの夫、ハンナと不倫?
ストーン・ゴワー (Lachlan Buchanan) マーゴの息子
ピーター・モンロー (Patrick Fabian) 番組プロデューサー
マイク・チリアン (Julian Stone) “シャーク・プール”
チャールズ・グリーン (Joe Williamson) ハンナの兄
アシュリー・ロビンソン (Heather Ann Davis) コレットの娘・陶芸
アビー・ロリンズ (Jessica Manuel) 番組制作者
ジェフ (Mark Elias) ピーターのアシスタント
— (Artie O’Daly) ビルの管理人