第11話 転生 Perennials
脚本/Bruce Zimmerman
監督/Michael Lange
【ストーリー】
◆アラバマ州シトロネル。
フロレッサは第一の夜明け教会の信者の一人。
祈りをして捧げものをし、それを引きかえに力をと祈る。
すると男が現れるとフロレッサに対してパティだろうと語る。
彼女はここに来る前の名前はニーナ・スキナー(1967/10/9)で有り
パティではないとするが、男によって殺害される。
ブレイクは、リードが何かをしているのを見て、「噂に聞くリー
ドの買い物リスト」か?と問う。するとリードはこれはリーマン
予想だという。19世紀から有るもので数学の問題、ゼータ関数の
零点がみんな臨海線上にあるってヤツだよとし、これを解いている
と緊張がほぐれるのだという。デートはどうだった?と尋ねると、
直前にキャンセルになったという。今朝も話したし順調だよと
語る。
ロッシは今日の事件は?とみんなが集まったところでガルシアに
尋ねる。ガルシアは悲惨だとし、イタリアの美術館に行けば
ノミとハンマーは芸術を生み出す源。フロレッサ、本名ニーナ・
スキナーは昨日アラバマ州にある第一の夜明け教会の庭で殺され
たという。2日前には160km離れたミシシッピ州ガルフポートで
チャーリー・クレイトン(1985/2/5)が森の中で遺体が発見された
という。どちらもノミが頭に刺さっていて大量の虫がいたこと。
その虫のせいで手がかりは出ないというガルシア。凶器の種類、
状態が独特だなというホッチ。被害者の思考や記憶を壊したいと
いう象徴かも知れないというロッシ。うつ伏せにしてノミを打つ
のは罪悪感なのかとモーガン。被害者とは知り合いで殺すときに
顔を見たくないとかとJJ、2人の被害者の接点は?とリードは
尋ねると見つかって居ないというガルシア。手口が似て現場が近
い以外に繋がりはないかとロッシ。旅するスプリーキラーかも
とブレイク。ただし身長に足取りを消す冷静さはあるというJJ。
急いで追いつかねばならないというホッチ。
◆フロリダ州ペンサコーラ
犯人は現れていた。
◆移動中の飛行機
被害者2人は何も違うこと。人種、性別、年齢、経済状態などと
モーガン。共通点は南部出身だというJJ。本日被害に合った
ニーナは6年前に教会に入って名前を変えているというガルシア。
どんな宗教なのかというブレイク。色んな宗教の教えや儀式が
ごちゃ混ぜになっているとし女性ばかり16人の教会だという。
修道院そのもので、清貧と貞潔を誓って沈黙の日々を過ごしている
という。私は絶対に入れてもらえない世界だわとガルシア。
その発言に思わず微笑むJJ。部外者の出入りは出来るのかと問う
ホッチに対して年に1、2回は解放して祈りの会を開いていると
いう。一年の参加者リストを手に入れてくれというホッチ。
リードは一人目のチャーリーも安息日、再臨派教会の信者だから
犯人は宗教が憎いのかもとホッチ。逆もあるとし、非主流派だから
犯人は被害者が道を踏み外したと考え罰しているつもりかもしれ
ないというロッシ。
ブレイクとリードは検視局へ、モーガンとロッシはミシシッピー
で最初の被害者調査、JJとオレはフロレッサの現場へ行こうとい
うホッチ。
◆第一の夜明け教会
ドリスの元を尋ねるホッチとJJ。ここの長になって何年かと問うと
55年だという。私が始めたものでフロレッサが来たのは6年前から
だという。進行の守り人は全て神に捧げる。一週間の祈りの会で
ゲストは離れた場所で静かに迷走してもらっているという。
この男性が参加したことはあるかとチャーリーの写真を見せるJJ。
ドリスは無いと語る。ここが被害者のフロレッサが亡くなっていた
場所だという。ここに入るには審査が有るのかと問うホッチ。
例えば身元調査など・・過去に有ったトラブルから逃げてきたの
かも知れないというJJ。フロレッサは揺るぎない信仰心を持った人
で過去の人生で何が合ったか調べる必要はない。神聖なサンクチ
ュアリである教会で・・こんなことが・・と嘆くドリス。
◆ミシシッピ州ガルフポート
モーガンとロッシは現場で聞き込みするが・・ロッシがジョージ
と会話しているのをモーガンは遠くで見ていた。ロッシが戻って
くると「私何も知らないわ何も・・って言われた?」と問うモー
ガン。一言一句同じだよというロッシは何故分かったかと問うと
ここは人通りが有って真っ昼間、家に目隠しはない場所。この町内
の防犯意識が低いという。
そんな中向かいにオーティスという男が庭で寝そべっているのを
見かける。
声をかけると案の定何も見ていないという。そこにある空き瓶は?
と尋ねるとゴミ置き場から集めたもので売るのだという。
ロッシは「オレは3番目の女房から猟犬並の鼻ねって言われた」
と告げ、ここは消毒液臭いぞという。密造酒の匂いがあるというと
違法だと告げる。するとオーティスは変な男が聞いてきたとし
チャーリーのことだという。自分の知っている住所で間違ってい
ないかと。ただ彼のことは”テイラー”と呼んでいたのだという。
人相は覚えているとし、あなたが鼻ならオレは目が良いという。
◆検視局
ブレイクとリードはDr.チャップマンに会う。
ノミで脳幹を真っ二つにされていること。手際は鮮やかだと。
リードは体内に薬物は?と尋ねるがないという。ブレイクは
抵抗の跡がないというと、拷問やレイプは?と尋ねるが無いという。
ノミが刺さっているという以外は健康体だという。口の中に両側
の奥歯に木の木片が残っていたこと。大量の虫についてはあり
得ない状態だったと。被害者は死後数時間だったのにハエの成虫
とか卵なら分かるが生後3日の幼虫はまず付かない
という。でも被害者はウジ虫だらけだったこと。タマゴに餌を
直接生み付けられて幼虫は内臓を食べて育つという。ウジ虫の
他にはスカンクの毛がついていたとのこと。腐敗の初期段階では
出ないハズのウジにたかられていた。犯人は犯行現場までウジ
を持って来たのかというリード。
感想
色々と気になるところは多かった。
まずは先週からの続きでリードとメイヴの件がどうなったのか。
ブレイクが話を聞くことになったけど、延期になったバッサリ。
その後ブレイクとリードが捜査で組んでいくのでその間に
会話でもするのかなと思ったけど、リード先生は相変わらず
「リーマン予想」などを解いてリラックスし恋愛事情に関しては
特に言及もなかった。それを知ったブレイクもちょっぴりあきれ
顔。
ロッシとリードが組むと大抵ロッシはリードをからかうけど、
今回ロッシが組んだのはモーガン。
話を聞き出す際に、三番目の女房(クリスタル/Krystall)のこと
を口にして猟犬並みの鼻を持つスキルを持つロッシがその嗅覚を
発揮してオーティスから情報を引き出す。
相当気難しい事件だったので犯人にたどり着くのは難しそうだっ
たけど、目撃者は結構良そうな感じもしたし、最後に誘拐した
少年への過程の中で、テッドを探してカイルやジェーンの元を
尋ねたけど、彼らを殺すことは無かったんだよね?
宗教絡みの案件かと思ったけど、ある種シリアルキラーの
ラッセル・スミスが教祖になってしまっていたのではないか。
というかまぁ輪廻転生を語り自分がスミスの隣で産まれた
ことも有って生まれ変わりとして虐待された時の人格の一つが
スミスという人格に乗り移ったのかも知れないね。
■事件
ミシシッピー州ガルフポートでチューリーが殺害され、
アラバマ州シトロネルではフロレッサという女性が殺害される。
二人共宗教関係の道を歩んでいることから何か共通するものが
有るのではないかと考えたが特に繋がりはない。
しかし奇妙なのは殺し方と殺された現場。
ノミを使って脳幹を真っ二つにし、木の棒を加えさせている。
そして現場には南部や中南米にしかいないルシアナ・メキシカー
ナという種類のキンバエのウジ虫がいた。
地元警察のミッチェルと共に事件を解決していく。
■プロファイルの発表
・ミシシッピ・アラバマ・フロリダの全域に配布して欲しい。
・これまでの3件は異なる州の異なる町で起きている。
・この犯人は隠れない、傲慢な程の自信
・理由は不明だが現場に大量の虫
・通常なら遺体の損壊を早め検死作業の妨害
・あるいは被害者辱める
・だがこの犯人には別の意味がある。犯人には欠かせない要素
・犯人は自分をラッセル・スミスに変えようとしている。25年前に
心だアラバマのシリアルキラー
・犯人は自分の手で顔に傷をつけた
・サソリのタトゥーもマネするかも。店を回ってサソリのタトゥー
に注意するように言ってくれ
・被害者を違う名前で呼んでいる。
・妄想か疎外者かみんな誰かの身代わりと思われている
・ウジ虫は南西部に生息する。
・アリゾナ、ネバダ、ニューメキシコの3つのナンバープレート
の不審な車に気をつけて欲しい。
・スミスは間隔を置いて娼婦ばかりを殺した20年に8人。だが
犯人は1日置きに殺害している。普通の市民ばかりを狙う。より
危険だ。
■それぞれの捜査
当初のチーム訳は・・
・ホッチとJJ・・・2人目の被害者・フロレッサが入信していた教会
・ロッシとモーガン・・・1人目の被害者・テイラーの現場へ
・リードとブレイク・・検死官チャップマンの元へ。
■捜査
今回は難しかった。殺し方から見てラッセル・スミスの模倣だと
比較的早く気がついたのは流石だなという感じ。JJだったかが、
それって誰?みたいな感じで、みんなが説明している姿は意外
だったけど、誰かが過去の事件に関しては覚えているのよね。
しかし何故この男はそんなにも急いで人を殺さないといけないと
感じたのだろうか?「記念日殺人」のことは確かに候補に挙がって
いたけど、スミスは20年くらいをかけて娼婦を殺したのを一年で
達成してやるみたいな使命感が有ったのか?。その生まれ変わりを
見つけて強引に無関係の人を殺してしまう。自分も犯人とは無関係
なのに悪いのは虐待していた父親なんだろうけどね。
不幸なものっていうのはとことん不幸。
両親が亡くなり、そうなることには理由があるとでも考えてしまう
人が居るんだろうな。
スミスが死んだのは1988年1月19日、アラバマ州タスカルーサの
ホブソン地区医療センター。その日に産まれたのはウィリー・ケ
スラー。ウィリーはアリゾナ州チャンドラーレイクホーク通り2088
に住んでいて1989年型フォードブロンコに乗っている。
ウィリーの母は5歳の時に亡くなった。その後爺さんに育てられた
が殴られ続けたこと。オレの中には悪魔が居るとたたき込まれて
いた様だ。
いつものようにして銃を向き合う光景になる。
流石にこのドラマも子供だけは殺すのが躊躇われるのか、
エイダンを殺すことは出来ずに随分長いこと活かしていた感じも
する。
テッドを殺すハズだったが、テッドが死んでいてその日に産まれ
たものが輪廻転生したと考えた様だ。その繋がりを見つけ出すと
いう方が面倒臭いような気もするし、幾らでもいるような気が
するんだけどね。
最後は4人の捜査官が彼と向き合った。
一度は銃を置こうとしたが発砲してきた。
モーガンが彼を射殺したがモーガンも被弾。勿論防弾ベスト
(ガルシアによると耐弾ベスト)程度だとしていた。
腹に包帯を巻いているのを見て、思わず変える時には手伝うと
していた。この二人は仲がいいけど、友達以上の関係にはなら
ないということは周知で関係を保っているのかな。
JJが変な場面に現れたと考えて気を使う光景が・・
■その他
・新たな事件が平行して発生??
「サイレンサー事件」のように口を縫い合わせていたり、
昨日はニューメキシコのラスクルーセスの砂漠で遺体が発見。
脚が切断されていて別人の脚を縫い合わせているという。
違う角度から捜査するとしているけど、医療関係者で間違い
ないのではないのか。
■使用された曲
・
■出演者
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 国防総省
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) BAU
アレックス・ブレイク (Jeanne Tripplehorn) S8新加入、大学教授
ウィリー・ケスラー (Bill Tangradi) 犯人
ジェーン・シスラー (Kristen O’Meara) 故カイルの妻
ビル・ケスラー (John McCool Bowers) ウィリーの祖父
ビヴァリー・ケスラー (Rebecca Flinn) ウィリーの母
オーティス (Steph DuVall) クレイトン家の向かいに住む男
ミッチェル (Kim Robillard) 保安官
Dr.フランク・チャップマン (Scott Vance) 検死官
ドリス (Sarah Benoit) “第1の夜明け教会”設立者、35年
ニーナ・スキナー (フロレッサ) (Erika Godwin) 被害者
ブリアナ・ウェルズ (キャロル) (Danielle Hoetmer) “Cafetales”ウェイトレス
ステファニー・バーレット (Bethany Orr) “Cafetales”ウェイトレス
— (Chad Anthony Miller) Hospital Clerk
エイダン・ドナヒュー (Jarid Root) 13歳、誘拐される少年
— (Kevin Ryan) 警察官
カイル・オーウェンズ (Jon Rudnitsky) ジェーンの家に住む
— (Steven Connor) 医者
— (Annzella Victoria) 看護師
ラッセル・スミス (Patrick Holder) 連続殺人鬼
— (Merrick McCartha) Anesthesiologist
— (Greg Yoder) 警察官
チャーリー・クレイトン (タイラー)