クリミナル・マインド FBI行動分析課 Criminal Minds シーズン8 第2話 処刑同盟 The Pact

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第2話 処刑同盟 The Pact

脚本/Janine Sherman Barrois
監督/Karen Gaviola

【ストーリー】

■カリフォルニア州サンディエゴ

カイル・ウィプリーは妻のブレンダに空港まで送ってくれないの
かと問う。明日は無理だという彼女にボクはいつも送っている
じゃないかという。マットのサッカーも有りレポートも書かなきゃ
いけないと言うと、カイルは往復しても1時間程度だぞと。そんな
ブレンダの元に携帯で「早く逢いたい」とメッセージが送られて
くると、ブレンダも「すぐに行くわ」と返信して彼女は車で出て
いく。するとバッドで後ろから頭を殴られた後、鎖で縛られて
車に引きずられて回される。

ガルシアはロッシに有休を取るべきだと語るが、彼は休暇を取る
気がしないんだという。ガルシアは信じられないという感じで
休暇なんですよとして嫌いな人なんて居ますかと。リードはロッシ
に対して2年前に休みましたよねと語る。幸い2日で呼び戻された
という。だから31日分溜まっているというガルシア。
ブレイクは一ヶ月分?と。フロリダで日光浴すればビタミンDが
取れますと言うと人だらけだろうと。モーガンはアフリカでサフ
ァリしては?というと暑すぎるという。リードはイタリアは?
というと親戚だらけだと。ブレイクは旅行嫌いなのかと問うと、
代わりにJJが彼の好きなのはワインと葉巻だけだという。旅行先で
ノンビリするなんて耐えられないという。休暇を必要としている
同僚にあげたらどうかというブレイクに良いアイディアだとして
ガルシアにそういう人を捜してくれと告げる。

ホッチがやってくると早速会議が始まる。
夕べサンディエゴでブレンダ・ウィプリーが遺体で発見。
その数時間後にロサンゼルスでマーク・コールマンが殺害された
事。どちらも車に鎖で繋がれて生きたまま引きずられていること。
被害者同士面識は無し。ブレイクは共通はプリペイドの携帯から
“逢いたい”とするメッセージが送られていることだという。殺し
方は苦しむのを見る為だというロッシ。サディストだという
モーガン。使命感を抱いているというブレイク。憎悪殺人の
殺し方だが被害者はマイノリティやゲイではないというホッチ。
リードはスタイル自体はイギリスで古くから見られるもので、
11世紀には罪人を引き回して腹を切られて首をはねる処刑が有った
という。旅をしながら殺しているのかとロッシ。JJは3時間に2人
だからスプリーキラーによるものなのかと言うと、リードはそれ
ならすぐに次の被害者が出るという。早速出発だとして、サンデ
ィエゴとロサンゼルスと手分けするというホッチ。

■移動の飛行機
どちらの被害者もレイプの痕跡はないし金品を盗られていないと
いうホッチ。ブレンダは2人の子を持つ教師で友達に逢うと言って
いたというJJ。2人目の被害者のマークは薬物依存者で、施設の傍
のドラッグストアの駐車場で殺害されたというモーガン。
健全な暮らしの教師とリハビリ施設に住むジャンキーとJJ。面識は
無いわよねと。犯行以前に犯人が被害者に連絡した形跡は?
とガルシアに調べてもらう。2、3週間にそれぞれに1日2回以上
電話しているという。こじれたのか。目撃されるリスクがある
のに車で引きずっているとブレイク。被害者の皮膚は剥がれて
骨は折れていたというリード。身体的冒涜だというロッシ。
鎖にフックの扱いに慣れているというJJ。恐怖心を煽るのが目的
ではないかというモーガン。ブレイクは根本的な質問だけど、
可能なのかと問う。サンディエゴで人を殺して2時間で車で移動
しロサンゼルスで殺害すること。リードはシングルプレーンク
ランクのV8エンジンで時速130kmを維持して5号線と405号線を
経由しラシエネガで降りてワシントン、バーモントそこからセルマ
まで裏道を使えば1時間42分でついてタコスを食べる時間も取れる
というと、ブレイクは驚く。
JJとモーガンはロサンゼルス、ロッシとブレイクはサンディエゴ
の検視局へ、リードと俺はロス市警だという。

■カリフォルニア州ロサンゼルス。
JJとモーガンは現場を調べる。
血の跡はこの先3ブロックまで続いていること。ここで車に繋が
れたと話し合う。ドラッグ店は改装中で夕べは閉まっていたと
いう。そして防犯カメラも切ってある状態だったこと。マークを
ここまで連れて来て後ろから殴ったのだろうというモーガン。
そしてカメラが回っていないのを知っていたこと。交通量が
少ない場所でも有り、マークは麻薬を買いに来ていたのでは
はないかと可能性を模索。とにかく犯行は用意周到だという。

ダーリーンの元に電話が鳴る。
今日ダメだとし来週ねと電話する。メールで「早く逢いたい」
というメッセージが届く。

ホッチとリードは現地のプラット捜査官に逢う。
サンディエゴ警察に連絡してブレンダに関する資料を送ってもら
ったこと。マーク・コールマンのファイルもアップ済みだという。
マスコミにスプリーキラーだということを知らせますか?と問われ
ホッチはまだだと語る。

モーガンたちから被害者はドラッグを買おうとしていたことは
ないのかとメールでホッチに届く。リードは検査は薬物はシロ
だったという。それにディーラーは日に2回も電話しないという。

ガルシアがホッチに電話してくる。
マークはドラッグ以前に悪い事をしているという。前の名前は
マーク・ローガンで、大学3年生の時にドラッグで警察に捕まった
ことがあるが車からはケリー・テイラーという8歳の子の衣類が
見つかりそこにマークのDNAがベッタリ付いていたという。レイプ
は認めているが殺害は否定しているとのこと。遺体は見つからず、
出所後にバーガーを食べていたと。一ヶ月前に出所し3軒の
ファストフード店に勤務しているとのこと。

■感想

殺人も複数集まれば・・って感じの様で、殺された被害者たち
の感情の問題がクローズアップされるものだった。
復讐することで本当に被害者の遺族は晴れるものがあるのか
どうか。全く晴れないものも居れば寧ろ使命感という名の下で
殺害に快感や生き甲斐を感じているものも居る。

殺害も計画的で行われていく毎に、主従関係なんかも判明して
いくし、それは快楽的殺人でも報復的殺人でも変わらない。

ネット支援グループなんてきな臭いところがあるけれど、麻薬
などと同じで、問題を抱えた人がネットもハマり過ぎるとロク
な考えが生まれないところがあるな。

今回は初回の殺害まではある程度足並みが揃って計画的に行えた
かと思われたが、結果としてヒッチコックの映画「見知らぬ乗客」
のような交換殺人の場合、直接恨んでいない人を代替的立場で
殺害出来るのかという問題もあるし、復讐することは思っている
以上に大変なことなのではないのかな。

ブレイク特別捜査官の存在感は初回に比べれば激減した。
勿論一話が過剰に彼女のスキルを紹介するお披露目的エピソード
だったので、その辺は調整をとった形なのだろうけどね。

今回のブレイクはロッシと行動を共にする。

■事件

サンディエゴで女性教師ブレンダが殺害される。
殺害された方法は車に鎖で繋がれて引きずられたもの。
皮膚は剥がれて骨が出ていた。
一方で数時間後にはロサンゼルスでマーク・コールマンが同様
の殺され方をして発見される。被害者同士に面識はなく共通する
のはプリペイドカードの携帯から逢いたいとするメッセージが
送られてきていたことだった。
検死官のマシスはバラバラになった遺体を全て集めて調べると
ブレンダの死因は頭部への殴打で、死んだ後に引きずり回して
おり、二人目のマークは生きたまま引きずっていることが判明
する。

■サイコパス vs 処刑人

まるで「13日の金曜日」とか「エルム街の悪夢」的タイトル
の様だ。クロスエピソードなんかも有ったけど、まさにそんな
感じ。

ドラマとしては過去に殺害を犯したものの中にサイコパスが居て
主導的立場の人間が法廷で捌かれた人物ではなく別にいた事が
判明する。そして復讐殺人をしている中にもサイコパス
がいて、殺害することに快感を覚えているような感じだった。

ミイラ盗りがミイラ化してしまう物語なのかなと思い始めていく
シナリオなので何処かでジェーソンとダーリーンの立場が逆転
してエレンはダーリーンを殺してしまうのかと思った。

ただ基本的にこのドラマを見ていると主従関係に於いて、主と
主の関係は上手く行かない。エレンにはダーリーンという人物
がいてこそ関係が繋がる所が有る。

これはジェーソンにとっても同じなのか、過去に於いて少女を
誘拐レイプ殺害した大学のクロスカントリーリレーのチームを
大事にしているところがある。勿論全ては自分のエゴを満たす
為に利用している関係だと思うけど・・・

そんな中で、ガルシアがホッチに言った言葉が印象に残る。

「だから私はボスになれないんですね」

■犯人像

女性が女性を殺害するっていうのは相当酷なところがないのかな。
ダーリーンがブレンダを殺すことになり、エレンはマークを殺害
した。
ブレンダは17歳の時に飲酒運転でエレンの姉妹の子・サム・ドー
ラン(2歳)を轢き殺していて、マークは大学生の時には飲酒と
ドラッグによってハイになっている時に、ダーリーンによって
ケリー・テイリー(8歳)をレイプ殺害している。

殺し方が微妙に違うことから見て、当初は1人目は恐怖感があっ
たが、2人目では自信がついたのではないかとするプロファイル
もあったけど、200km離れた現場を勘案すると2名の犯人が居ると
見るのが自然。複数人が関与しているとなると、その共通性を
探るウチに犯人同士が何処で繋がっていたのかが判明し、そこ
から犯人が活動している現場が判明していく。

・犯人像の詰め

プロファイルでは

・犯人は女性2人で凶悪犯を襲っている
・実行は単独。計画は一緒に行った。
・司法制度に幻滅。自ら正義を果たしている。
・緻密な計画、犯行の完成度から30歳以上。
・それぞれの事件は個人的関係が有る。
・使命感から動いている可能性が高い。
・3件目の犯行手口から変化していて感情的になっている。
・片方はミッションをこなせず握っているのはもう一人の方。
・子供を失った母かその親戚、友人

■クローズ

ジェーソンが借りていた倉庫を調べる。土はローム土壌。
南カリフォルニアのビーチ一帯やその辺の自然公園、
ランニングコースに近いのはハリウッドヒルズ辺りが豊富だと
していた。

しかしその辺りに犯人は居ない。

ロッシがやたらと気にしていた「ビバ・メキシコ」のパンフレッ
ト。ダーリーンの部屋に飾って有り、娘と学校を休んで行こうと
していた時に誘拐された様子。

犯罪者はカナダとかメキシコに逃げて捕まらないってことが
定番だけど、一応引き渡し条約ってあるんですかね。

ロッシって何かメキシコに関係したエピって有ったっけ?

ダーリーンだけは捜査官の脇をすり抜けて逃げてしまった。
残念ながらこの後彼女が捕まるエピソードは存在しない。

■その他

・ブレイクの夫

国境なき医師団として働いているようで、連絡はスカイプで
取り合っているらしい。

ロッシは子供を失うと夫婦仲は深まるか壊れると語っていた。

同義に扱うのもあれだけど、夫婦は離れている方が上手くいく
ということをブレイクは実践しているようだ。

・子を失うものたち

ロッシは子供を失うと夫婦仲は深まるか壊れると語っていた。
妻子を失ったホッチとしては本人が壊れてしまうよな。

■出演者

デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 国防総省
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) BAU
アレックス・ブレイク (Jeanne Tripplehorn) S8新加入、大学教授

ダーリーン・ベケット (Kim Wayans) ケリーがマークの被害に・・
エレン・ラッセル (Mackenzie Phillips) サム・ドーランの叔母
ジェイソン・ネルソン (Brandon Keener) マークの仲間
アンジェラ・プラット (Victoria Gabrielle Platt) 捜査官
Dr.レイ・マシス (Bruno Oliver) 検視局
カイル・ウィプリー (Paul Haitkin) 夫
ブレンダ・ウィプリー (Meghan Maureen McDonough) 教師
ジェームズ・ドーラン (Stephen Jordan) サムの父
ポール・モンゴメリー (Scott Ly) マークの共犯者
— (Rigo Obezo) Arresting Federale
マーク・コールマン(ローガン) (Brian Knutson) ドラッグ、法廷強姦
マット・ウィプリー () 息子
ケリー・テイラー () 誘拐当時、8歳の女の子
サム・ドーラン () 当時2歳、ブレンダが17歳の時に酒気帯びで死亡
ブライス・フィリップス () クロスカントリーのチーム

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