第3話 疑惑の目 The Inside Man
「aka.隠ぺい疑惑」
脚本/George Schenck
Frank Cardea
監督/Thomas J. Wright
【ストーリー】
マットは自身が開設するブログ上でこれから情報提供者と会う
とし車で所定の橋へと向かう。橋では二人の作業員がラテを
飲みながら会話し、作業は2日も遅れていることを指摘。
そんな折り突然マットが上から落ちて下の鉄骨に突き刺さって
死亡する。
NCIS。
マクギーはグレイディから電話が鳴る。マクギーは電話で何か
問題が有るのかとするが、相手は詳しくはその時に話すという。
とにかく受けてくれと言うとそれなら水曜日の朝9時に予約を
入れる。マクギーはトニーやジヴァの前で変だとし、また
ポリグラフを受けに来いと言われたという。ジヴァは先月受けた
ばかりでしょという。テニーは不合格だったってことだという。
何か不味いことでも見つかったのではないかというが、マクギー
は受け直すだけだと語る。もしかしてカミングアウトしたので
はないかというトニーに対してそんなのではないと否定。
ホントか?マックイーンという。ジヴァは手違いか何かだとして
大丈夫だと語る。
トニーはギブスがやってくると、ボスはポリグラフに落ちたこと
は有るのかと問う。しかしギブスは受けたことがないと。
行くぞとし、被害者は海兵隊でも海軍でもなくブロガーの
マット・バーンズだという。NCISの悪口を言っていたアイツかと。
ダッキーがやってくるが、ギブスは戻って来てから聞くという。
ジヴァは自分も必要ならば行くと言うもギブスからの承認は
未だに得られずにいた。ダッキーに対して承認が降りるのを
待っている状態だという。ダッキーは私が君の立場なら腹を
立てているとし、君はどうか?と問う。それって友達としてか、
それとも心理的プロファイラーとして聞いているのかと問う。
あんな目に有ってすぐに元通りとはいかんのだろうと。
話し相手が欲しい時はいつでもおいでと言われる。
現場の橋へ。
そこではワシントンDC警察が捜査を始めていた。現場監督の
スポーテリ刑事が指揮。マクギーは足跡があるという。
トニーはハンリー捜査官に対して良いスカーフをしていると
声を掛け君の瞳の色と有っているという。ただし現場では繊維
が落ちるからダメだと語る。
ギブスは何か分かったのかとしてハンリーから話を聞く。
朝の6時過ぎに転落し作業員たちの目の前だったこと。橋の上に
被害者のものではない足跡が有ったという。
スポーテリはNCISが動いているのを知って不味いことになったな
と告げる。被害者はどんな仕事をしているのかと問うとブログ
を書いているとし、NCISを叩いていたこと。
「海軍士官の死亡事件で隠蔽をやっている」と。
ギブスはネットを鵜呑みにするなとし二人の死亡が関連して
いるか調べに来たという。現場は警察の捜査に協力してもらう
という。隠蔽が有ったのかそっちで調べてくれというスポーテリ。
マットが書いていたブログ
“ベルトウェイ・バーンズ(Beltwayburns.com)”に掲載されていた
V-BLOGを見る。
「ロッド・アーネット大尉、アメリカ海軍が誇る優等生、頭部の
名家出身、士官学校ではフットボールの花形クォーターバック。
そのアーネットがパックスリバー海軍航空基地で車が衝突し
26歳の若さで死亡。その捜査を担当したのが海軍犯罪捜査局(NCIS)
だと。事故死にされたのだとし、ペンタゴンの情報筋ではNCIS
が死亡を隠蔽していること。大尉はペンタゴン広報官の立場を
利用してインサイダー取引をしていた」ということだった。
当時の資料を見直せと指示するギブス。
トニーはボスはスポーテリのケンカが見られるかもと語る。
スーパーマンのマントを引っ張って怒らせたのだとジヴァに告げ
る。ブログの最後の記事は情報担当者に会って決定的証拠を受け
取ると書かれているという。マクギーはバーンズのIPをバック
トレースしているという。5時45分に橋の近くのタワー経由で
送信。死の直前だというマクギー。真実に近づきすぎて殺された
のではないかというジヴァ。ブログで恨みを買っていたのかもしれ
ないというトニーは容疑者は多数だという。特にトーマス・ヴィ
クター判事の最初の記事がきっかけでブログがブレイクしている
こと。彼は最高裁判事の使命を辞退かることになっていると。
トニーは判事に逢って来るというと、マクギーは気をつける様
告げる。僕らの事件はあくまで大尉の件だけでバーンズの件は
管轄外だという。
■感想
ジヴァはNCISの職場に戻ったものの未だに承認が降りずに
内勤扱いの状態が続く。ダッキーとしては外で仕事をしていれば
色々と有ったジヴァの気も紛れるのではないかとして一刻も早く
復帰できるよう心配する姿が有り声をかける。
何と言ってもジヴァと捜査官とのやりとりの流れを通してかつて
の和気藹々とした雰囲気・・・というか信頼関係を取り戻すこと
が出来るのかどうかということが今回は一番気になった。
その中でもトニーとジヴァの関係がどうなるのか。
ジヴァが父親だと慕っていたギブスとの関係もまた気になる
ものがある。ジヴァとマクギーは問題なく元通りの関係に
なれそうな雰囲気があるので、この辺はマクギーの人徳
の為すところか。
アビーとの関係は、取りあえず現状維持。アビーが最後に女子会
に誘っていたけど、ジヴァとしては残念ながらその誘いを断って
しまった。
ただトニーとジヴァ、捜査上ではちょっと意識していたのか、
ギブスが容疑者取り調べの際には二人が同調し合っている姿が
有ったりもしたので歩み寄りたい気持ちも強そうだ。
そして久しぶりにジヴァ語とも言えるなんちゃって英語。
今回の被害者のブロガーは嘘ばかり書いている。
そんな彼の嘘を見つけたジヴァは「ぼっちあげだよ!」と語る
姿が有り、電話中のトニーが遠くから「でっちあげだ」と突っ込む
光景が有る。この会話の流れは一番近くに居たのがギブスだった
ギブスが突っ込むのかと思ってドキドキしたけどトニーだった(笑)
また悲しいことにジヴァの目の前でトニーは今回ワシントンDC
の捜査官のハンリーに声を掛ける姿が有り、関係が進んで
ジヴァが嫉妬していくのかなと思ったけど、今回限りの登場の
ようで残念。
そしてマクギーもまたポリグラフの再検査をさせられるという
光景が有り、この流れはどう考えてもトニーが仕組んだものと
思っていたが、実際にはポリグラフ課の女性・スーザンが
マクギーに好意を持っているというものだった。
NCISにポリグラフ課なんてものが有るのだから不思議。ギブスは
検査したことがないという。
そのギブスから恋愛に関して、マクギーに指摘するのだから
驚きだ。
前回のエピソードではマクギーは精神科の医者のことを言っていた
のでその人がまた電話を掛けてきているのかと思った。
スーザンは今後も登場するみたいなので、マクギーとの関係が
どうなるのか楽しみにしよう。
■事件
事件は海軍士官の事故死を隠蔽しているのではないかとして
数々の記事を掲載していたブロガーのマット・バーンズが殺害
され、その彼が非難していたのはNCISや権力者だったことも有って
改めて捜査に乗り出すというもの。
殺人事件の捜査にはワシントンDC警察が主導権を握った為に、
NCISとしては海軍士官の事故死には本当に曰く付きのものが
無かったかどうかを調べていくことになる。
■経過
DC警察のスポーテリとギブスの対決になるのかなと思って見て居た
けど、そうはならなかったね。
アビーから突然呼び出しが有り、何かと思った。
アビーは「私に命令出来るのは一人だけ、リロイ・ジェスロ・
ギブスだから」と語るところが可愛らしい。
今回は棺桶が出て来たのでアビーの専門分野じゃないかって感じ
のところも有る。
ダッキーは新しい機器である携帯型X線の機器に手こずっていた。
アメリカ人も分厚いマニュアルには困るらしい。
大尉を殺したのはサマーズ中尉かと思った。
嘘をついているのは事実だし、痴情のもつれから殺意が生まれて
車に細工したのかと思った。
実際にはペンタゴンからの情報筋として情報を流していた人物が
サマーズだったけど、それ以上でも以下でも無かった。
ドラマの中ではブログが如何に嘘をついてアクセスを稼いでいる
かが描かれた格好だけど、この辺は日本もアメリカも変わらない
のね。
ただアクセス数が稼げたからと言ってもそんなにブログだと
余程の数の増加が無い限りは難しい感じがする。
V-BLOGなんかの場合はまた収益も違うのかな。
■逮捕される人たち
車を調べる為に警察の欧州車両保管所に潜入を試みるトニーと
マクギー。
マクスナイパーと称して、マクギーがオートミールとマヨネーズ
と強力接着剤を使って防犯カメラの映像カメラにぶち当てていた。
ギブスばりのスナイパー度・・とは言わないけど、結構な精度
を保っていたな。
警察犬が大抵いるとしたけれど、犬の鳴き声がないので居ないと
いうトニー。何とかして潜入してGPSデータを盗もうとするマク
ギー。
「まるでヨガ・・・仰向きのマナティーのポーズだ」というトニー
のセリフが笑える。
データを抜き終わったところで犬が走り込んでくる。
ジヴァが居たらこういう時どうしたんだろうかと考えてしまう。
犬に追いかける時のトニーの口からは
「ターナー&フーチ」か、ジム・ベルーシの「K-9」かと言われて
いた。
トニーとマクギーは結局逮捕され、よく見かける犯罪者写真の
ような状態になっていた。
■接点は?
このドラマで唯一容疑者として疑問とされるのが、証券取引委員
が査察に入ったマカリスター株の件。
予め内部情報を握っていればOTMという形で株を買える。
200万ドルを儲けている人物がいて、その人物がアーネット大尉
ならば分かるが、購入したのはブロガーとも大尉とも繋がりの
ないウィル・サットンというサンドイッチ店の男。
借金が有り、妻子がいる。
話を聞きに行ったトニーはその時目にしたパストラミサンドに
思わず購入し、マクギーも腹が空いて食べたがっていた。たまに
はトニーもマクギーの為に買ってきてあげれば良いのに・・。
■遺体のない棺桶
別人の遺体を別人の棺桶に入れるというパターンはあるけど、
それがないというのも不思議だね。
葬儀社、納棺師など色々と話を聞きに行く。
棺桶に関しては寝床にしているアビー。
いつもトニーから気味悪がられているアビーだけど、
「私の棺桶はストラディバリウス」とのこと。
アセテートでキレイに拭き取られた跡。
マクギーは自らメリーランド州ベセスダ生まれだということで、
アーネット大尉がどういう流れでサットンと接触しているのか
を見破る。51年ヒッチコックの名作「見知らぬ乗客」の
ファーリー・グレンジャーとロバート・ウォーカーと同じ作戦。
サットンは毎朝シェイディグローブ駅から乗って市内のサンドイ
ッチ店に行っていて接点が見つかる。
最後に証拠としてサットンの地下鉄用のパスを見せる様告げ
裏付け作業を行った。
■その他
・ジヴァはモサドを辞める
父親からは離れてアメリカで過ごしていくことになるのかな。
ジヴァさんの名前はZiva David。
推薦者の名前にちゃっかりLeroy Jethro Gibbsが書かれていた
けど・・・
まず何処に住むのか気になるね。
ジヴァはなかなかスタッフたちを自宅を見せたがらなかったけど
今後は呼んだりするのかな。
■使用された曲
・
■出演者
リロイ・ジェスロ・ギブス (Mark Harmon) 主任
アンソニー・ディノッゾ (Michael Weatherly) “トニー”
ジヴァ・ダヴィード (Cote de Pablo) モサド
アビゲイル・シュート (Pauley Perrette) “アビー”分析・解析
ドナルド・マラード (David McCallum) “ダッキー” 検視
ティモシー・マクギー (Sean Murray) コンピュータ
ジミー・パーマー (Brian Dietzen) ダッキーの新しい助手、検視
レオン・ヴァンス (Rocky Carroll) NCIS局長
ダニー・スポーテリ (Jack Conley) ワシントンD.C警察・責任車
ミーガン・ハンリー (Kelly Overton) ワシントンD.C警察
ジェシカ・サマーズ (Erin Cahill) 中尉
マット・バーンズ (Julian Acosta) ブロガー”ヴェルトウェイバーンズ”
トーマス・ヴィクター (H. Richard Greene) 元連邦裁判事
ベンジャミン・フランクリン (Clyde Kusatsu) 証券取引委員会
ウィル・サットン (Kevin Will) 株購入、サンドイッチ店
マーティン・アームストロング (James Shanklin) 大尉の上官
スーザン・グレイディ (Jackie Geary) NCISポリグラフ課
アンドレア・モートン (Christinna Chauncey) ヘヴンリーグレン葬儀社
— (Johnny Chavez) 運転手
— (Cazimir Milostan) 捜査官
— (Benjamin Fitch) メカニック
ロット・アーネット大尉
カーシュナー特別捜査官
トム・ハバート検死官
Mrs.サットン () 2人の子持ち