女王ヴィクトリア 愛に生きる Victoria 第3話 結婚の圧力 Brocket Hall

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第3話 結婚の圧力 Brocket Hall

脚本/
監督/

【これまでのあらすじ】

政権が弱体化したメルバーン首相はヴィクトリア王妃に辞任を
申し出る。新たな首相ははねつけ組閣を企むヴィクトリア。
女官は手放さないとピールに語る。政権交代は困難を極め
首相に返り付いたメルバーン卿。しかし女王に必要なのはもう
自分ではないと感じていた。サザーランドもまた女王はそろそろ
結婚すべき年頃だろうとメルバーンに告げる。王妃が頼りにする
のは夫だろうと。

■ストーリー

群衆はヴィクトリアの馬車が通ると歓声をあげる。
しかしある所では選挙権を求めて行進する民衆たち。(一人一票)
という旗を持って。

●議会
ヴィクトリアは議会の前で議員の前でスピーチする。
議員のみんなに・・国外は落ち着きを取り戻しつつある。内政に
取り組むべきだと。今国会に全能の神のご加護を・・と。
指揮官は女王の名において撃て!と”チャーティスト”たちを攻撃
する。

メルバーン卿に対して今日のスピーチはどうだったかと問う。
カンバーランド叔父さんが凄い顔で睨んでいたので目を反らす
のに必死だったという。嫌がらせだろうと。困った伯父様たち
ばかりで母方の叔父のレオポルド王(Alex Jennings)が尋ねて
来るのだという。説教に来るのだろうとし結婚が勤めだと。
するとメルバーン卿はエリザベス女王は結婚しなかったことを
語る。孤独だったかと問うと誰かしら支える人は居たはずだと
いう。ヴィクトリアは今は結婚する気はないのだとし私は幸せ
な家族を知らないからという。私もそうだというメルバーン。
そんな中レーゼンが使いが来てメルバーン卿には議会に戻って
欲しいとのことだという。

ベルギーの国王・レオポルド国王陛下が来たとして家臣達は
用意する。ヴィクトリアはレンポルドに対してバッキンガム宮殿
へようこそと語る。姿勢がよくて何よりだというと足りない背丈
を補えるなと小さいヴィクトリアを皮肉る。もし我が妻シャーロ
ットと子供が生きて居てくれたらこの華麗な宮殿は私の住まいで
お前は誰にもとがめ建てられずにコーブルクで暮らしていた筈だ
というレオポルド。そこにケント公妃がやってくると国王は姉上
と告げる。ヴィクトリアにアルバート(Tom Hughes)のことは話し
てあげてというと、彼は学業を終えた所で立派な青年になったと
いう。甥は申し分ない婿だという。しかしヴィクトリアにはしか
めっ面でダンスもせず9時半にはベッドに入る退屈な人だという。
節度有るものを傍に置き愚行をたしなめてもらわないといけない
という。メルバーンが一生居てくれる訳では無いんだと。
ジョンもその通りだとする中、ヴィクトリアは目新しい話が
無いなら失礼するとし公務がありますからと出て行ってしまう。

カンバーランド夫婦。
カンバーランド公爵は5年前にドイツの小国の王子だったのに今や
ベルギー国王レオポルドだというのかと憤怒。アルバートとの
縁談に来たのだろうとし公妃に近づきヨーロッパ中の王室に一族
をねじ込んでいるという。カンバーランド妃はあなたも甥っ子を
後押ししてという。弟の子ジョージ(Nicholas Agnew)か?と。

ヴィクトリアに対して亡き叔父君は一族の繁栄に意欲的だった
というメルバーン。今もそうだとし従兄弟のアルバートを花婿に
しようとしているという。メルバーンは従兄弟同士の結婚はよろ
しくないという。そのつもりはないと言ったという。
メルバーンは今心配なのはウェールズのチャーティストと名乗る
集団による蜂起が有ったことが気がかりだという。

請願書を掲げて

・成人男子の選挙権
・議会の毎年招集
・無記名投票
・議会への歳費支給

を求める一団だという。労働者の支持を集めているという。
イギリスと革命は相容れない説は?というヴィクトリアに対して
メルバーンはそう信じているが今年は狭窄だったこと。食うに
困ると人は過激になるという。今夜オペラに来てという王妃。
レオポルドと一緒じゃ退屈で耐えられそうにないという。ロシア
皇太子(Daniel Donskoy)も来るのではないかとし、戴冠式の
舞踏会で気に入っていたという。ダンスが上手くてもメルバーン
の変わりにはならないというと、男はその手には弱いと語る。

●オペラ鑑賞(ルチア)

貴賓室でヴィクトリアはロシア皇太子と見る。
いつも「狂乱の場」で泣いてしまうという彼女。ロシア皇帝は
それがオペラの醍醐味ですからと。他ではそうそうなけないという。
それを見ていたカンバーランドはジョージに対して早く貴賓席に
いけという。ロシア人とネンゴロになるのを阻止するんだというと
ジョージは軍隊で効く歌より酷いという。
レオポルドは双眼鏡でヴィクトリアが常にメルバーンに視線を
合わせているのを目にする。

フランカテリら使用人たちはヴィクトリアの婿捜しについて話
合っていた。フランカテリはアルバート王子は折り紙付きで正しい
青年だとかと。ペンジはそれでも婿はジョージ王子のようなイギ
リス人でないといけないという。ジェンキンズは好きなのはロシア
皇太子でしょとしハンサムだという。スケレットは?と問うと好
きなのはメルバーン卿だけだと思うという。ペンジは賭けることに
しようという。ジェンキンズはロシア、フランカテリはドイツ・
ソーセージ、俺はイギリスのブルドッグだとして6ペンスずつ出し
合う。スケレットは参加しないとしブロディーはそんな金は持って
いないという。

■感想

色んな人が女王に取り入って権力を手中に収めようとして近づく
中、ヴィクトリアとしてはバッキンガム宮殿に居るものは誰も
信用出来ず、更に母方の叔父だの何だのと近づいてくる中で、
結婚するべきとの圧力が有る。

国民が喜ぶのはイギリス人の王子との結婚だということの
アドバイスを受ける中、ケント公の記念碑除幕式が行われる。

そんな状況の中、国内ではウェールズのニューポートで
蜂起されたチャーティストと名乗る集団が現れ始める。

ヴィクトリアは母親の息がかかったものは誰も信用出来ず
今の所唯一の味方であるのはメルバーン卿のみ。
ヴィクトリアは彼ほどの人が居ないとして常に彼のことを目で
追ってしまうことに周りも気がついていた。

母方の叔父のベルギー国王レオポルドは元々妻のシャーロット
と息子が生きて居れば自分が王位継承権を握っていたとして恨み
節で語る中、アルバート王子を婿候補に推す。しかしヴィクトリア
の記憶ではアルバートは無愛想でつまらない相手でしかなかった。

一方カンバーランド公爵は弟の息子のジョージを婿候補として
推そうとする。

ロシア皇太子もまたヴィクトリアの婿候補の一人だとして、それ
ぞれヴィクトリアに接近していく。

しかしこのドラマ、もう少し女官や使用人たちが面白く使われる
と良いんだけど・・スケレットとかジェンキンズがこの流れで
ヴィクトリアの側に立つような態度を見せていくとかすれば
良いのにどうも感動が薄い。

■前提として・・

自分は詳しい史実は知らないけど、アルバートに会うヴィクト
リアが一目惚れして・・なんてホームページのど真ん中に書いて
有るくらいだから、この辺の流れに於いては少々興味は
失われている。
幾ら何処かの誰かが現れようとしてもアルバートと結ばれるという
前提が見えてしまっているからだ。

しかしメルバーンとヴィクトリアを見ていると年齢を超えた
愛情を強く感じられるし、当初ヴィクトリアが求めているのは
父親のような存在だと思っていたメルバーンが恋愛の対象である
ことに、二人共薄々は感じていながらも、メルバーンがマジメで
節度のある人物像を上手く演じている。

メルバーンは故郷の領土に一度戻る。
プロケット・ホールという場所。エマの馬車を借りたヴィクトリア
が彼を追ってお忍びの形で訪れ、そこで父親のような存在だった
彼が今では恋人のように好きである事を告げるが、「カラス」の
ことを例に挙げたり独り身を貫いた「エリザベス女王」
寵臣レスター伯を愛して居るのに拒んでいた事実が有る事を語る。

レスター伯は一度は結婚して妻に先立たれている身で、エリザベス
とはその後相思相愛となるも、女王として結婚出来ない事情が
あることも熟知していて一生彼以外の人を愛することはなかった。

今のメルバーンは妻が駆け落ちしてしまった状況だけど、それで
も結婚出来る立場ではないことが分かって居た二人のことを
自分の思いのようにして語る姿が有る。

またこのエリザベスのシチュエーションは多少アレンジはして
いるけれど、ケント公妃とサー・ジョンにも少しは該当する
部分がありそうだ。

もの凄い皮肉だけど、今年の春頃からニュースとして耳に入る
ようになったのが、現在のイギリスのヘンリー王子とアメリカの
女優「SUITS/スーツ」のレイチェル・ゼイン役のMeghan Markle
と恋愛ネタだ。彼女は一度離婚している身であり、当時とのこと
を考えると時代は変わったなと思わせるものがあるね。

■色々と精算スペシャル

・ロシア皇太子
父からサンクトペテルブルクに戻る様命じられてデンマークの
姫と結婚することになった事を告げる。名前は忘れたがニシン
好きだという。友情の印として彼女にプレゼントを贈っていった。

・Sirジョン
ケント公妃にベッタリしていて、影で母親を操り娘を操ろうと
していたけれど、結局ヴィクトリアの決意の程を知って、最大現
の金を受け取れる条件を取り付けて身を引いた。
アイルランド貴族の職位と年金1000ポンドを与える代わりに
宮廷から引き取ることになる。

・カンバーランド公爵
今のところ断念しかかっている人物の一人。
サー・ガラハット(ランスロット)ことジョージ王子には全く脈が
ないことを知った公爵。

そんなに権力にしがみつこうとして何が幸せなんだかね。
路頭に路頭に迷ってしまうというのであればともかく、隠居して
もそれなりに生活出来るならばハノーバーに戻っても良いのにね。
ちなみにカンバーランドは67歳のようだ。ヴィクトリアは
このドラマが始まった時には18歳とか言っていた気がするけど、
既に20歳になっているようだ。
ただ最後のあがきとしてお産で亡くなることだってあるという
ことで一応様子見らしい。それでもハノーバーで静かに動勢を
気にして待っていれば良いだけではないか。当時の人の寿命から
するとカンバーランドはもう死んでもおかしくはない年齢では
ないのかな。

■その他

・スケレットとジェンキンズ

ジェンキンズの姉の息子がニューポートでチャーティストの一人
として活動して反逆(大逆)罪で絞首・死刑になるという知らせを
受けて、そのことをジェンキンズはスケレットに話した。
その事情をスケレット経由でヴィクトリアは知り、そんな刑罰は
惨すぎるとして女王に求められる権限を使いオーストラリアへの
流刑で済ませることに・・

・スケレット

未だに謎の存在。マダム・フレッチャーの館で働いていたのは
間違いなさそう。ただし娼婦としてではなくて地下の洗濯係を
していたという。ただその流れからどのようにして宮廷で働ける
ようになったのか。

・気になるチャーティストの流れ

イングランドという土地はなんとも難しい流れが有るね。
そもそもイングランドは世界中に奴隷と植民地を作っていたでも
有るけど、本土には現在のサッカーでも象徴されるように、英国、
スコットランド、ウェールズ、アイルランドという土地の扱いが
気難しいものとして存在している。ISなんかが話題になる前には
昔からIRAなどのアイルランド共和軍がイギリスからの独立を
果たす為にテロを起こしていた時代もあるしね。

・母・ケント公妃との蟠りは?

娘が母と側近を別れさせた。レオポルド王はそんな姉に対して
サー・ジョンとの関係を指摘していたけれど、最終的には別れ
を切り出したのはサー・ジョンだということで娘に対する恨み
みたいなものは無いのかな。彼が居ないと生きていけないみたい
なセリフも有ったけれど・・・

■使用された曲

■出演者

アレクサンドリーナ・ヴィクトリア …… ハノーバー朝の第6代女王
ルイーゼ・レーゼン …… 家庭教師から
カンバーランド公爵 …… ジョージ国王の弟
LORD メルバーン …… イギリスの首相
ケント公妃 …… ヴィクトリアの母、ドイツ人
Sirジョン・コンロイ …… ケント公妃の側近
LADY エマ・ポートマン …… 顔が広い夫人
ハリエット …… サザーランド公爵夫人
Mrs.ジェンキンズ …… 使用人、手袋横流し
ペンジ …… 王宮の使用人長
フランカテリ …… 宮廷シェフ
スケレット …… 王宮の衣装係
ブロディー …… 王宮の使用人

レオポルド王 …… ベルギー王国の王、公妃の弟
ジョージ王子 …… カンバーランドの弟の息子
オペラ歌手 ……
ロシア皇太子 ……
カンバーランド公妃 …… 妻
LORD アルフレッド・ペゲット …… 宮廷
アルバート王子 …… レオポルトの息子、兄
エルネスト王子 …… レオポルトの息子、弟
若い頃のアーネスト ……

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