第2話 極秘任務 パート2 Dreamworld
脚本/
監督/
【これまでのあらすじ】
リックはケイトにプロポーズする。しかし彼女はDCで採用された
ことを語る。週末久しぶりに会う約束だったがケイトが事件に
追われてキャンセルした為にリックはDCまでやってくる。
しかし事件の事は機密で話せないという。何者かがサイバーテッ
ク社の機密暗号モジュールを盗んだというマコード
(Lisa Edelstein)。ヴィランテ(Yancey Arias)は犯人の情報は?
と問うと解析係のリッチモンド(Peter James Smith)は、
ジャック・ブロンソン(35歳)、海兵隊員・偵察部隊にいた人物
だという。しかしそのブロンソンにリックは銃を突きつけられて
車に乗せられる。FBIとゴルフ場に居たリックに何を話していた
のかを尋ねる。しかしブロンソンの様子が急におかしくなり
“ヴァルキリー”、”ドリームワールド”という謎のワードを口走っ
て亡くなってしまう。エスポジートは”ドリームワールド”と言えば
中東にあるとされる極秘の特殊基地のことだと。それが関係
しているならケイトは想像以上に大きい事件を扱っているという。
ブロンソンの恋人のジャネットを捕まえて話を聞くと、彼は
ハメられただけだという。そんな中リックは何者かによって
再び連れて行かれる。
【ストーリー】
リックが連れて行かれたのは病院だった。
ケイトはリックに対してあのビルの他の研究所からもある物が
盗まれたこと。薬品で危険な毒物がブロンソンの殺害に使われた
が、その毒物は彼の車の換気装置に仕組まれていたというケイト。
俺も乗っていたが毒に冒されたのかと問うと、血中濃度から見て
あと1日持たないと。解毒剤があるハズだというリックに対して、
一瓶だけ有ったが薬品と盗まれたのだという。新たに作ったら
良いのではないか?とすると合成するには1週間かかるのだという。
リックは何かの間違いだろうとすると、もうすぐ軍医医療センター
から医者がやってくること。必ず犯人を見つけて解毒剤を手に入
れるという。そう簡単に婚約解消させないわとケイト。
捜査はどんな状況なのかと問うと、ケイトが曖昧な言葉しか
出てこない為に難航していることは見て取れるという。俺を
誘拐した奴は元軍人で所属部隊は何だったのかと問うと、海兵隊
の特殊部隊だそうだという。死ぬ前にヤツは「ヴァルキリー」と
言っていたが、それ以外にも全く気にしていなかったが
「ドリームワールド」と語ったのだという。エスポジートが言う
には中東の幽霊基地のことらしいと。薬品の窃盗との関係がある
のか?とケイト。
そこにゴールドバーグ医師(Michael Bofshever)がリックの様子
を見に来る。
マコードは犯人はブロンソンをハメて毒殺した人物。その線が
濃厚だという。毒殺にはブロンソンに接近したしたハズ。
ヘンドリックス(Jocko Sims)のチームがプロンソンの行動を洗っ
ているがヴァルキリーについてはまだだという。ケイトは
ドリームワールドについて聞いた事はないかと尋ねる。
医者はリックに注射する。このプラリドキシムとアトロピンを
投与すれば毒素の作用が抑えられるが、時間が稼げるだけとのこ
と。1、2時間伸びるだけなので4時間ごとに注射するがやがて利か
なくなるだろうと。力が入らなくなり、呼吸が短くなる。
ブロンソンは車の中に長く居たので毒素を大量に摂取したとするが
リックは長かった訳では無い事。12時間はもつハズだという。
死にかけているという以外は元気だということかと。
ヴィランテにドリームワールドのことを話す。政府や軍のデータ
ベースを調べさせたが関連項目は何も無いという。存在も怪しい
というマコード。リッチモンドは見つかったという。
国防総省のアーカイブを辿るとブラッド・パーカー
(Warren Christie)というワシントンユニオン紙の記者が半年前
に「ドリームワールドの真実」という記事を掲載しようとしたが
安全保障の理由で差し止めされているとのことで、見出しだけが
出て来たという。ヴィランテは国防総省の知人に聴いて見るとし、
ケイトたちはその記者から話を聞くんだという。
ブロンソンの通話記録を調べてとし、連絡を取ったかも知れない
という。今は手伝いとしてやってくるリック。役に立たなきゃ
明日までにきえるよと語る。ブロンソンと接触したのはリック
だけよとケイトも助言すると、ケイトが責任を持てと言われる。
ブロンソンとパーカーには接触があるという。記事が書かれた
頃にプロンソンはユニオン紙とやりとりをしていると。彼が
情報源だったのかと。ヴィランテはリックは外には行くなと告げる。
ケイトとマコードはパーカーの元にいく。
ドリームワールドの真実について聞きたいこと。記事をボツに
した癖にやっぱり知りたいのかというと、あなたの情報源の
プロンソンが殺されたのだとして写真を見せるケイト。
他にも命が危ない人がいるのだという。
2003年に知ったことで俺はカンダハルの陸軍部隊にいた。
その話が気になり1年前に調べ始めたこと。アフガニスタン北部
の基地のことで、極秘作戦の出撃拠点だという。ブロンソンは
そこで勤務していたこと。彼は何も言わず・・でも彼はそこに居た
のを俺が知っていて驚いていたこと。そして探りを入れてきて俺が
何処まで知っているか、彼がことを隠したいことのようだったと。
その後リード国防長官(Glenn Morshower)の個人的支持で握りつぶ
されたのだという。ブロンソンとヴァルキリーについて何か
知らないか?というと、長官自ら記事を世に出すなと命じたのは
珍しいというマコード。リードは現職に就く前は中央軍の作戦を
指揮していたという。ドリームワードの任務も含めてだろうと
パーカーは語る。リードは何かを隠していると。
しかし薬品と基地はどういう関係に有るのかとケイト。真実を
知っているリードに会うというマコード。
■事件
政府系のビルから機密暗号モジュールが盗まれ敵国に売られる
のではないかと心配するが、容疑者だとされたブロンソンは
リックを誘拐しようとした矢先に毒殺される。
更にリックの身体の中にもその毒は検出され、即死ということは
ないが解毒剤がない限りは1日以内に亡くなるだろうことを
示唆される。なかなか捜査の先行きが見えない状況の中で、
リックはブロンソンが残した言葉の中に「ヴァルキリー」と
「ドリームワールド」というワードがあり、特にドリームワールド
に関しては、軍隊経験者のエスポによると中東にある極秘の特殊
基地のこと。しかしその基地は本当にあるかどうか誰も知らない
幽霊基地だという。そのワードから何とかして事実関係を調べる
と共に、ビルからは大量の薬品が盗まれていることも有り、
もしかしたら大規模テロに発展してしまうのではないかと懸念を
見せる。
■感想
個人的には今回のドラマとして、どのようにして形態を保って
いくのかというところが有ったので、ケイトの中での幻想を
打ち砕いて、またNYPDの敏腕刑事に戻る理由を何処に持っていく
のかという所を見ていた気がする。
今回のドラマの結末を見ると、
多少内容は違うけれどドラマ「ホワイトカラー」では、ボスの
ピーター・バークがニューヨークから昇進することでワシントン
に行くかどうかの選択に迫られるが、当初は自分は政治的駆け
引きよりも現場で働くタイプだということで断っていたという
シーンを思い浮かぶな。
このドラマでも最後に本当の主犯が捕まることなく、結局小手先
の相手だけが逮捕されたことでケイトが失望するところが有り、
その流れからもまた戻るというシナリオを用意していくのかな
と思わせるものだった。
電話って私は嫌いなので出ないことが多いんですけど、
身内の場合、どうしても連絡を取りたい時に電話も返信も来ない
と心配するよね。
今回は久しぶりにリックとケイトだけでなく、キャッスル家を
巻き込んでマーサがリックに何か有ったのではないかと心配する
流れが有る。そんな母親からの電話の着信音は「トッカータと
フーガ ニ短調」のようだ。最初は誤魔化して出たけれど、様子
がおかしいと感じたマーサはライアンたちに電話したりケイトに
電話したりと大忙し。なんだかんだ言っても子供の異変には一番
最初に気がついたりするんだね。
そんな遠隔地からの連絡が取れないことへのもどかしさというの
が今回は至る所で肝になった感じだ。
どうもドラマでは毒物ネタだった訳だけど、同じ日に見た
「SCORPION/スコーピオン」の2話目も同様に毒物がネタと
されていたので所々頭の中で混乱しているところも有る。
■国防総省へ
流石にFBI捜査官/連邦捜査局にもなれば国防総省とも通じる
ところが有るね。
「クリミナル・マインド」でもホッチが司法長官とか国防長官
なんかと精通している。FBIの所属って何処なんだっけ・・
司法省の組織下?。
リード国防長官から話を聞きに行く。
ヴァルキリー、ドリームワールド、そしてブロンソンという兵士
を知っているかどうか。そもそもリードは現職に就く前には
中央軍の作戦を指揮している。
彼はドリームワールドなんて名前の通り「作り話で実在しない」
と語っていた。
しかしパーカー記者のその記事を差し止めしている事実が有る。
国民を不安にさせパニックにさせない為だとしているけれど、
なかなか今回の流れでは点と点が結びつかないところも有って
もどかしさも有った。
流石に上に立つものなので嘘と真実とは会話の中に入り交じって
いるのでそれをより分けるのが難しいな。
リードはここだけの話として、ブロンソンは優秀な兵士の一人
で基地での任務はアルカイダのNO2のアンクル・ザワリを標的と
したジョララバードでの空爆作戦。
ザワリが家に帰るのを待ってレーザーでミサイルを誘導し作戦を
していたというものだった。空爆は大成功でアルカイダの指揮系
統は不能になったという。
■捜査
テロリストの可能性は否定出来ないでいる。
取りあえず人が集まりそうな政府系のビル、観光地、ターミナル駅
などでは警備が強化される。
しかし厄介なのは毒物は色んな方法で散布出来る事。
そもそもリックたちが毒に冒されることになったのは車の空調に
仕掛けられたものだった。
・ヘンドリックスがメガヒット!
ブロンソンの死亡直前の行動を調べていたところデュポンサークル
のカフェにいたことを発見。そしてそこでザワリのはとこだと
されるワカス・ラシード(Omid Abtahi)と会っている。
ラシードはアメリカとアフガニスタンの二重国籍で工学系の大学
院生という。ザワリの空爆の夜には現地ジャララバードにいたこと
が判明する。
・リッチモンドがメガヒット!
FBIらしく町中の顔認証システムをフル稼働させてリアルタイム
で異動しているラシードの姿を見つける。
■捜査2
・ワカス・ラシードはテロリストなのか
捕まえて事情聴取を行う。
学校では商業ビルの電気設備設計を学んでいること。
厳重警備ビルに入れるスキルは備えている。
弁護士を要求するが、敵性戦闘員との扱いなのでその権利はない
というマコード。
彼には空爆時にジャララバードにいたこと、そしてカフェから出て
くるブロンソンの後から出てくる映像を見せて口を割らせようと
した。カフェから出た3時間後にブロンソンは亡くなっている。
しかし彼によると後を尾けていたのか彼の方で、彼は空爆の時
のことを外部にもらしたのではないかと疑っていたという。
しかしブロンソンは空爆された屋敷の中から若い女性の遺体/
その家の使用人の一人を連れて行ったという。
そこで口止めされたこと。
・空爆作戦の情報・報告書を取り寄せる
機密文章が公開されたとしても黒塗りだらけというのは日本も
アメリカも変わらないんだな。
結果は出ているのに内容は話せず黒塗りにされている。
Valkyrieでは文章の中から検索で出ず。
リックはフォントの癖を読んでValkyrieと同じ長さの8文字の単語
を検索させる。すると長さから推察されるものが出来る。
最後のページにはその文字が多数出ていて、
「標的補足、ミサイル発射、爆破完了」と交信した記録が書かれて
いた。Valkyrieは誰かのコードネームだがそれがザワリなのか
どうか。
・リッチモンド、二度のメガヒット
空爆に使われたのはバクラム空軍基地のF16であり、一年間働いて
いたことがあるという。任務は戦闘機の飛行データをサーバー
にあげる仕事で、アクセス出来れば音声データを入手出来るという。
■音声データを入手
いよいよ終盤へ
交信記録の音声が歯入っていた。
ブロンソンはオマハというコード名、無人機はイーグル、
そしてヴァルキリーはアメリカ諜報員のことだった。
会話の中で命令を下していたのがリードであり、リードが今の
国防長官になったのは、ここでの一掃作戦が成功裏に終わったこと
が明らかになる。
そのアメリカ諜報員が誰なのか。
ラシードの言葉や彼が所持していたザワリ家の写真から、
諜報員として使用人として潜り込んでいたのはファラ・ラスマー
ンという人物。ブラッド・パーカー記者の婚約者だったという
ことで、復讐に走った格好だったようだ。
■使用された曲
・Castle Theme
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル …… 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署からFBIへ
マーサ・ロジャーズ …… キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル …… キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート …… ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン …… ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ …… 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ …… 主任・警部
パイ …… アレクシスの彼
レイチェル・マコード …… FBI捜査官、ケイトの相棒
カール・ヴィランテ …… FBIチーフ
マイケル・リード …… 国防長官
メアリー・エリザベス・リード …… 長官夫人
ジャック・ブロンソン …… 35歳、海兵隊偵察部隊
ジュリー …… 長官夫人の秘書
ワカス・ラシード …… アンワル・ザワリのはとこ
Dr.ゴールドバーグ …… 軍医
ブラッド・パーカー …… 記者
ジョンソン …… 将軍
リッチモンド …… FBI捜査官、ITテック
マット・ヘンドリックス …… FBI捜査官
…… パイロットの声
アンワル・ザワリ …… アルカイダNO2
ファラ・ウスマーン …… カブールの米国領事館/現地アメリカ諜報員