第3話 嘘 False Face, False Heart
監督/Dan Lerner 脚本/Mike Daniels
Wolfe Coleman
【これまでのあらすじ】
本物の銃声に聞こえたとしてジャマーを射殺してしまう
ローマンにハーリーは殺害現場を誤魔化す。隠すべきじゃない
とするローマンだが・・
スタールはハーリーに対してウォズは裏金を受け取っている
とし協力で有罪を立証出来たら刑事責任を免除すると取引を
持ちかける。ウォズはチームに裏切り者がいるとして激怒。
スタールに対してハーリーは彼から殺すと言われたという。
過去ハーリーはミゲル・ゼペダを陥れたことがあり、その
ことをウォズに知られる。書類からお前が陥れられると知られ
るとしてこれでは大きなミスだと語る。ハーリーはウォズが
FBIのモグラ探しに於いて不審に思っていることを知り、
嘘発見器にかけたらどうかという。ウォズはハーリーだけを
かけることにする。ハーリーはばれないように腕をヤカンで
ヤケドさせてその場を切り抜けたかに思われたが、彼女は
嘘をつく際に髪の毛を耳にかける癖があることが分かる。
【ストーリー】
クリスティンは早朝に母・ハーリーのベッドにやってくる。
ハーリーの腕の傷を診てどうしたのかと娘は尋ねるとコンロ
でヤケドしたのだという母。随分と早起きねと指摘されると
昨夜友達とクラブに行ったことに対してさっさとお説教を
受けようとして来たと語る。暫くクリスティンを抱きながら
眠る母に娘はもう5歳じゃないのよと語る。
ハーリーの家にFBI捜査官(Tyler Evans)と名乗るものたちが
やって来て同行を求める。娘にハーリーは現在事件の相談役
をしているとし点数稼ぎだという。ウォズには内緒にしてと
頼む。
ウォズはデスクの中から銃を取り出す。妻・リンダがやって
くると眠れなかったのかと問う。リンダは夕べまたアナの
夢を見たと語る。あなたとあの子が黄色い画用紙にお絵かき
していた時のこと。太陽を緑色にして良いかとし、黄色には
見えないからと告げていた。その時あなたは言った。
「緑色の太陽は見た事ないけどいつか見てみたいな」と。
ウォズはどうしてもあの時ああしていたら違ったと考えて
しまうと語る。あの子は19歳で鬱病だったのよと語る。
あの時口論さえしなければ・・と。あの子は分かって居た
とし娘が過ちを犯しても父は許すということ。そういう
ものだとリンダ。
ハーリーはFBIのベイカー(Leslie Silva)のオフィスに呼ばれ
ていた。ベイカーはハーリーに久しぶりねというと、彼女は
あなたが黒幕なのかと問う。娘の目の前で連行するなんて・・
というハーリーに娘の為にも良い刑事に戻るチャンスよと
語る。真実を話してと語る。スタールはオフィスにやってくる
と何故私に知らせず彼女を連行したのかと憤怒する。ウォズは
謝礼をカジノのチップで受け取っているとするスタールに
対してベイカーはハーリーに知っているか?と問う。さぁ
ととぼけるハーリー。スタールはハーリーと二人で話をさせて
くれというが、ベイカーは権利を読み始めようとする。
ハーリーには黙秘権がある・・と。しかしスタールはそれを
止める。ベイカーは情報漏れを調べるのに24時間与えたことを
語る。チェン捜査官にNYPDの個人ファイルにアクセスすれば
デジタル指紋が残るが全員の裏を取ったが技術班も含めて
全員シロだという。ウォズはモグラが居ると目を光らせている
が確証は何一つないんでしょと。しかし私に発砲しかけたと
いう。確証を得たら捜査を許可するというベイカーに対して、
大金が手に入る仕事が有ると言って居た。だからウォズは
焦っているのだという。スタールの言う通り刑務所に行く
訳にはいかないとし娘を一人に出来ないというハーリー。一日
あげるので証拠を掴んでと語る。
テスはエスパーダを呼ぶ。
エスパーダは朝からセックスするチャンスを捨ててきたんだ
ぞとしてゴミ出しなら夫に頼めという。テスはそんなもので
はないとしウチの裏から運び出したのだとしそこで死んでいた
遺体を動かしたことを語る。
ハーリーはウォズの元へ。
夕べ嘘発見器に掛けたお詫びに朝食を奢らせてくれという
ウォズ。次はどうするのか?とすると、この前の仕事の話は
どうなったのか?借りた金を返したいがFBIに知られたら・・
と。何か手を打っておくというウォズ。ハーリーはどんな仕事
なのかと尋ねるが、それよりも別の問題があるという。
公選弁護人が弁護不十分の認定を喰らいそいつが担当の受刑者
のウチ、半数の再審請求が行われるのだという。その中の一人
はミゲルだという。ナヴァという新任検事補に当該事件のファ
イルを請求されていること。彼はハーリーに対して「上手い
こと取り込め」と語る。出所の可能性は?と問うと正当な理由
が有れば・・と。法廷はあの記録を信じるか?というハーリーに
対して私が証言台に立てば大丈夫だとし、クリスティーン
の父を知らせることもないという。もし私が捕まったらあな
たとリンダで娘の面倒をみると約束してと語る。
■感想
今のところドラマは面白く見ていられるかな。
ジェニファー・ロペスの肉体美というかバランスの素晴らし
さに驚く。ちょっぴり骨太な感じで下町育ちっぽさも出て
いるところ。
ドラマとしては色んな連鎖的な流れが面白く描かれているね。
心情的にはNYPDの汚職チームに肩入れするか、FBIの強引な
要求をする正義チームに肩入れ出来るのかにかかっている
のだけど、正義をしようとしているFBIに肩入れ出来ないのは
結局彼らは人の命を軽視しているところも見え隠れしている
ところが有るな。
J-LOが演じているハーリーは過去にゼペダという男にDVされ
ていた訳ですよ。自由を奪われて力でねじ伏せられてそれで
娘の為、自分の為にそんな男を刑務所に送っている。
今回ハーリーが触れられるのも嫌だとしているスタールが
もの凄い上から視線で
「僕はいつだろうと自由に君に触れる。こっちの判断で。
僕が支配者だ、分かったか?二度と逆らうな。」
まさにDVを冒していたゼペダとダブル部分があるのよね。
そしてこのスターク自身も妻子がいるが、離婚の危機が訪れて
いて、当然だろうなってところが有る。
チェン捜査官は女性側の立場で一連の流れを見ていくのか。
それともFBI捜査官としての使命感を優先させていくのか。
更に面倒臭いことに今回はFBIベイカーが時間的要求をして
きた。先日はスタークに期限が設けられていてモグラの存在
の真意を確かめてこそこの作戦を許可したとされるが、
結局そういう人物は居ないとチェンは語る。
しかしベイカーはスタークではなくハーリーに対してウォズの
不正の証拠を掴んでこなければ逮捕するとばかりに無理な要求
をしてくるのだから嫌な組織だな。
■ウォズニアック
思わず虚を突かれたのは、今回はウォズのことではないか。
まず第一にウォズの家には過去19歳の娘・アンが居て、
その彼女は鬱病で自殺してしまったところがあるのかな。
ウォズはその娘に対して怒鳴ってしまったところが有り、
そこで罪悪感を抱いている。
・ウォズの性癖
最近は男性・女性だけの区別では割り切れない時代になって
しまって自分でもよくワカランです。LGBTについては
新広辞苑でも説明に誤りがあるくらいだし(笑)
ウォズはいきなりダニーにキスしていたのでバイだったり
するんでしょうかね。
普通考えられるのはハーリーのことを女性として好きだから
こそ肩入れしているのかと思ったら突然、ウォズとドニーが
キスしたものだからドラマ「クワンティコ」に於ける、
チェンとハリーみたいな状態になってしまった(笑)
・常に迫られる選択
ドラマとして常に選択に迫られているシーンがある。
ウォズもまたあの時こうしていれば・・・という罪悪感を
引きずっているし、現在は新人刑事のローマンが誤射して
死なせてしまったジャマー・マルコムについては暫く
引きずりリスク要因として存在していきそうだ。
ジャマーの妻・エリカと親しくなっていくことで、より
辛い事態が待っていないか。エリカたちは葬式代も無いので
洗車場で募金を集めていた。洗車場で募金の金を稼ぐって
アメリカのドラマでは過去にも見た事が有るな。
■今回の事件
単体の事件ではトゥフォとサップがDVの通報を受けて
メトロ・モーテルに行く。そこでソフィアというポルトガル語
を話せる娼婦の姿が有った。サップは彼女に気が有るのかな
と思っていたら、出会い系でサップはブラジル人女性と
知り合っている。この調子だとまだ会ってはいないのかな。
愛を語るなら一番の相手だろうとしてサップは娼婦からその
指導を受けるという状態になっている。
トゥフォはサップにそういうことはオレに相談しろみたいな
感じだったけどね。
問題はその出会い系の人物が誰なのかということか。
下手すればFBIの潜入のものと繋がっているのかも知れないし
ね。
■テスとエスパーダ
テスは自宅を売ってジョーと心機一転生活をやり直そうと
していたところ、自宅近くで遺体を発見。被害者がチンピラ
ならばともかく死亡したのはニューヨーク大の人文学の学生
のアミア・アーバスという男性。しかもモスクの理事の息子
だということ。
アメリカならではのヘイトクライムが関わってくる可能性が
ある。
二人が悩んでいるのを知りハーリーが声を掛けて一連の件に
協力することになる。
現場を調べると遺体の状態から射入口しかない。
近距離から撃たれて薬莢はあるのに銃が無い。
ハーリーは銃弾は自分が発砲して跳ね返ってきたものが
食い込んだと見ており、銃はその時吹き飛んだのだろうと
して考える。近くにプラスチックの銃が落ちていた為に
3Dプリンターで制作したものだということが判明。
ルームメイトは技術イノベーション専攻で部屋を調べると
3Dプリンタ、プラスチック銃、設計図などが出て来た。
■ウォズの不正、ウォズの視線
ウォズがハーリーを疑っているのは確か。この辺のドキドキ感
はたまらないものがあるね。
ウォズのデスクには「黒革の手帖」 by 松本清張って感じのもの
が入っていてそこに不正の証拠があると思っている。
今すぐ取ってこいという”アホ男”スタールからの命令で
手帖を手にするが、そこにナヴァがやってきた為に辞めること
にした。
しかしウォズはデスクが開いているのを見て益々ハーリーを
疑う。
後にハーリーは鍵を返した際にナヴァに渡し忘れた書類がある
としていたけど、ウォズ本人がナヴァからその裏取りをして
ハーリーが嘘をついていたことを突き止めた。
いよいよウォズはハーリーがモグラだという確信が深まり
殺害しようとしてマリーナに呼び出す。
しかしまたハーリーはこういう崖っぷちでのやりとりは
負けないところがあって堂々と辻褄合わせの嘘を即興で作った。
■不確定要素
今回チェンの話では内部に不正な流れ・通話はないとしてい
た。どうやって不正かどうかの決断をしたのか分からないけ
ど。
内部のものではないとしていたことから考えると、今の所
ナヴァかドニーしか居ない。
気になるのはハーリーは刑務所にいくことになったらウォズに
娘を託したこと。娘が欲しいと思っているところがあるのでは
ないか?それでまさかとは思うがクリスティーナを育てる為に
自作自演のような形を取っていたりするのか。
■今回はちょいエロ
J-LOの下着姿が何度となく見られた。谷間は熱い!
■使用された曲
・Bad Things by ISASO
・Just Like Blood by Sharon Van Etten
・Closer by JMR
■出演者
ハーリー・グレース・サントス (Jennifer Lopez) NYPD
マット・ウォズニアック (Ray Liotta) NYPD・警部補
ロバート・スタール (Warren Kole) FBI
マイケル・ローマン (Dayo Okeniyi) NYPD・新人
テス・ナザリオ (Drea de Matteo) NYPD・金髪
マーカス・トゥフォ (Hampton Fluker) NYPD
カルロス・エスパーダ (Vincent Laresca) NYPD
クリスティーナ・サントス (Sarah Jeffery) ハーリーの娘・音楽学校
デビッド・セパーステイン (Santino Fontana) “サップ”
ドニー・ポンプ (Michael Esper) 内務観察官
リンダ・ウォズニアック (Lolita Davidovich) マットの妻
ジェームズ・ナヴァ (Gino Anthony Pesi) 検事補
モリー・チェン (Annie Chang) FBI
ジョー・ナザリオ …… テスの夫
ゲイル・ベイカー …… FBI、スタールの上司
ソフィア …… ポルトガル語を話せる娼婦
エリカ …… ジャマー・マルコムの妻
ジェイ・ジェイ …… ジャマーの従兄弟
Mrs.セパーステイン …… サップの母
マルタ・スタール …… ロバートの妻、親権争い
ジャスティン・スタール …… 息子
ジラード …… 犯罪者
ディブル …… 犯罪者