THIS IS US 36歳、これから 第14話 忍び寄る不安 I Call Marriage

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第14話 忍び寄る不安 I Call Marriage

脚本/Kay Oyegun
監督/George Tillman Jr.

【これまでのあらすじ】

レベッカの前にベン(Sam Trammell)との再会が有る。
ベンはみんなに彼女のことを説明する。レベッカ・マローンだ
というが今はピアソンであることを語る。全く変わらない姿
や歌の実力にベンも褒める。ステージの上に立って歌えるなん
て念願が叶ったとレベッカ。ベスはランダルにも悪習はある
としてウィリアムに語る。完璧でないといけないと思っている
こと。タイラー(John Pollono)はサンジェイ(Hari Dhillon)
をこの件に担当してもらうとランダルに語る。
トビーは手術の際にケイトに対して君と絶対に結婚するとして
実質プロポーズをする。ケイトはこんなにあっさり決まり
なのか?と実感がない。出会った瞬間にもう決まっていたのだ
というトビー。トレイシーから集中型の減量合宿があること
を聞かされる。ケイトは合宿に参加する中デュークという
馬係の男に誘われる。フィアンセがいるというケイトは断る
がデュークはそれを意に介さない。ウィリアムはランダルに
対して抗がん剤はもう効いていないことを告げると、治療は
もう辞めたいのか?と。死ぬ前に実現したかったことを始める
ウィリアム。ケヴィンはスローンとオリヴィアの二人の間で
板挟みになる中、トビーからのアドバイスに従い心の声から
ソフィー(Alexandra Breckenridge)に会いに行く。12年も
会っていなかった元夫が連絡もなく突然現れて何て言えば
良いのか・・と。

【ストーリー】

— 昔 —
ジャックとレベッカの結婚式に仲間たちが集まり祝福する。
ミゲルはジャックの親友として一言披露宴で語る。
「僕の親友で元伴侶でした。ついに今日大好きな二人が市役所
で結婚した。僕は違反切符も精算出来て一石二鳥だ」
そんなジョークにジャック一人が大笑い。実は今のジョークは
美人だが面白くない妻のシェリー(Wynn Everett)のアイデアだ
という。
「レベッカに謝罪したいとし君たちが付き合って二ヶ月は
ジャックを君に奪われたような気がして君とヨーコ・オノ
って呼んでいた・・と。でもジャックが”運命の人”とか
“永遠”という言葉を使い始めた。君と出会うまではそんな
ことは言ったことが無かったのに・・無口なヤツでそれが
気に入っていた」という。「結婚は軽々しい気持ちで出来る
ものじゃない。君たち近いの言葉の中で情熱を持ち続けると
約束した。病めるときも健やかなる時も傍に居る事・・互いを
笑わせ合う事・・そんな大きな誓いを交わした君たちならば
大丈夫だと信じて居る」として乾杯の音頭となる。

****
ジャックはレベッカは洗面所で身支度。レストランで待ち合
わせ?8時に?。15歳ver.ケイト(Hannah Zeile)は母・レベッカ
に対してタンポンはある?と声を掛ける。

レストランでミゲルとシェリーの夫婦と食事する。
レベッカは私が洗濯物を持って地下室へ行ったらケヴィン
が女の子を逃がそうとしていたと語る。ジャックは地下室に
部屋が移ってから自分だけの”男の城”になっていると語る。
外でのディナーなんて久しぶりだとレベッカ。子供の世話
有り、私のバンド活動、そしてジャックの仕事が忙しくて
夫婦の時間が無いという。ここの所バンドを聞きに行かない
と妻にも会えないというジャック。レベッカは皮肉で嫌な
言い方だと語る。でも実際にベンは毎晩11時過ぎまで引き留め
ていること。シェリーは私たちから話が有るとして、実は
離婚するのだと聞かされる。俺たちもかなり悩んだとミゲル。
でもずっと前からすれ違いだったのでこれが一番だとし、
こじれる前にけじめをつけて友達に戻る。親権は2人で持つ
しこれで良かったのかもと。

ミゲルとシェリーが離婚なんて・・あんなにお似合いだった
のに離婚なんてというジャックに対してレベッカはシェリー
の方は随分前から辛そうだったと。色んな事が積み重なって
いったのだと。家族なら離婚しては駄目だとし運命の相手を
見つけて結婚して死ぬまで添い遂げる・・それだけだとジャ
ック。しかしそんな単純じゃないとレベッカ。ジャックは
単純だと更に反論する。みんながそうではないとし夫婦でも
時には心が離れてしまうというレベッカ。しかしその直後
私たちのことではないと語る。

— 現在 —
ランダルは帰宅するとウィリアムがピアノのイスにもたれて
動かなくなっていた。焦って声をあげるが・・・ランダルが
見た夢だった。隣で寝ていたベスは大丈夫か?と声を掛ける中
アニーがやってくる。おねしょをしたとのこと。すると
部屋にテスが居ない事に気がつきアニーに姉ちゃんは何処かと
尋ねる。するとリビングでアニーとウィリアムはチェスを
していた。明日学校でチェス大会が有るというので教えていた
というウィリアム。テスは既に決まっていてスケジュール
にも書いていたのに誰も見ていないと憤怒する。確かにボード
には2月2日(木)に印がついていた。しかし夜中の3時に練習
しなくても良いだろうというと、学校から帰るとウィリアム
は寝ているし土曜日はサッカーがある。ウィリアムとずっと
一緒に居られる訳では無いでしょとテス。時間はたっぷり
あるから寝なさいとランダル。ウィリアムは済まなかったな
と語ると、でもテスの言う通りもう時間はないと語る。

・Sal’s Diner
ケヴィンはテリーとジョージという老夫婦が座るテーブルに
行くと突然急なお願いだけど席を替わってくれないかと頼む。
凄く特別な席でこのテーブルでオレは別れた妻とランチした
のだという。中学の遠足で自由の女神に行った時、彼女は船酔
いで最悪な気分なオレにキスしてくれた。それがこの席だと
いう。それにオレが自分の夢を叶える為にロサンゼルスに
いくことを話したのもここだと。その時彼女はニューヨークに
残るとした為に閉店まで話合ったこと。遠距離でも大丈夫だと
お互い言い聞かせたがでも無理だった。それから12年が経った
今日ここでオレと有ってくれることになった。だからこの席が
必要なんだという。するとテリーはあなたは「シッター・マン」
でしょとしてナプキンにサインしてという。
ケヴィンはウェイトレス(Connie Jackson)にチーズポテト
を注文する。

その後ソフィーがやってくると何を考えているのかと憤怒して
いた。家に押しかけるなんて少しはこっちの気持ちも考えてよ
と。あなた死にかけているのか?今日はいい加減にしてと言い
に来ただけだとして帰ろうとすると、ウェイトレスは
チーズポテトを運んで来る。・・・・ズルイわとソフィーは
着席する。

■感想

またしても見てから時間が経過してしまった。
今週日本のドラマが始まったから俳優チェックなんかで時間
がかかりU23のサッカーも有ったので大変だった。

コメディドラマ「ママと恋に落ちるまで」の恋に落ちた後の
リアルな人間関係が描かれているな。

今回のドラマの中には子育てが一段落した後、その親たちは
“夢”を取るのか”家庭”を取るのか。
家庭の為に仕事のチャンスを不意にすれば将来後悔すること
があるかも知れないし、その逆もある。

過去のレベッカはツアーに回ることが出来るチャンスに恵ま
れるが、ジャックは寧ろ女性は家庭を守るものという意識が
強いのだろうか?少なくともジャックは家庭を守る良いパパだ。
あまりに完璧過ぎる夫にレベッカの中の甘えがあるのかも
知れないが、これまでの彼女は元々子供のいる家庭を想像
していなかった。突然3人の子を妊娠したことで母性は
生まれたみたいだけど、先日の子供3人が親離れしている
現実を目にして自分の人生を生きようと考えたのか。

ミゲルとシェリーが離婚する流れに感化されて改めて家庭の
大切さに触れたかと思えば、愛するがこそ自分の意思や決断
を認めて欲しいというレベッカの姿が有る。それをエゴと
見るかは人それぞれかも知れない。

このレベッカの流れはある意味では現在の世界に於ける仕事
人間のランダルに繋がっているところも有る。
仕事の為に父親と一緒にいる機会を不意にして娘のチェス
大会を飛ばそうとしたランダルの姿。
両親共にテスがチェス大会があることも全く覚えていなかった。

しかしテスはランダルの遺伝子を継いだのか、ウィリアムから
指導を受けただけで優勝してしまった。

■夫婦忙しいと相手が見えなくなる。

レベッカとジャックは3人の子を抱える為にそれぞれの活動で
忙しい。ジャックは確か独立することも考えて居たけれど、
子供のために金が要ると考えてそれを辞めたことが有ったよね。
そして現場で活躍するでなく、背広を着ての仕事をするように
なった。最初はジャックはヒゲを剃ってすっきりしていたけど
今回は既にヒゲが映えていたな。

家庭に縛られることの厳しさ。それから解放されることの
快適さ。

ミゲルが妻・シェリーと別れてヘザーという社員と仲良く
している光景を見てとても幸せそうにしている。
ジャックにはとても考えられない考えであるが、離婚した
原因・決意した理由を聞いてどのように受け止められたのか。

ミゲルが語ったコーヒーの話は、意外と深いものがある。
妻のために毎朝淹れていたコーヒーだけど、結局コーヒーを
出さない時にも全く気にも止めていなかったこと。
それを見るとミゲルの存在、彼の気遣いをシェリーは全く
気がつかず家に居ても居なくても透明人間のようになってしま
っていたのだ。
もちろんこれはミゲル側からのことで、シェリー側も何か
ミゲルに尽くしていたところがあるのだろうが、結局互いに
存在を意識しなくなったことによって一緒に居る意味が有る
のかという結論に達したのだろうね。

この辺の流れは現代の世界のランダルの娘・テスなんかの
ことにも繋がっているのかな。

■ロマンチックなケヴィンとソフィー

遠距離では恋愛は続かない。
「SUITS / スーツ」のシーズン3でのレイチェルとマイクが
現在この状況に陥っているけど、結局はレイチェルの方が
折れて近くにいることになった。
ただあまり近すぎても上手く行かない例としてはハーヴィー
とスコットなんだろうけど・・。

過去に結婚していたケヴィンとソフィーが別れたのは彼が
ロスで俳優の仕事をしたいと感じたから。

このエピソードを見ても分かる通り、過去のレベッカが
ジャックに提案した流れと思わず似ていると感じる。
レベッカがベンと共にツアーに回ることで、ジャックはケヴ
ィンに対して決断を下したソフィーのように別れてしまうのか。

■バチュラーバチュラー

結婚する前に誰でも迷うことがあるようだ。
今のケイトはその状態なのか?
ケイトの心がデュークに動いているところがちょっと意外
でもある。デュークと一緒になっても幸せにはなれない気が
するのは気のせいか?
それとも結婚前の一晩の遊び感覚の独身最後のパーティーを
楽しもうとしているのか。

「ありのままの自分を受け入れる方が楽」
「自尊心が傷つこうが人は簡単には変えられない。受け入れ
た方が楽しいぞ」

■ケヴィンとソフィーは繋がっていた

今の時代SNSがあるから遠距離でも繋がりが持てたり消息を
知れたりするよね。アメリカの場合、日本以上に近況などを
掲載している人が多い様な気がするのでソフィーのことを
ケヴィンはSNSを通じてある程度理解していたのだろう。
ケヴィンによるとスーヒーションというHNはオレのことで
偽アカウントをつくって交流していたことを語る。

今のソフィーは放射線技師と付き合っていて、そしてソフィー
自身は看護師長になっている。

ケヴィンの凄い所は初めてソフィーに会った時の事を覚えて
いることだったね。

「4年生の初日に君が来ていた服を覚えているか?オーバー
オールを着て髪の毛にはシュシュみたいのをつけてアニメの
リュックを背負っていた。君が教室に入ってきたとき、人生
で最高の瞬間・・いや2番目だ。一番はプロポーズを受けて
くれた時だから。」

そんなことを言われたら行かない訳にもいかない(笑)

■原点

ジャックはレベッカに如何に愛して居るかを示す為に
最初に住んでいたアパートに連れて行き一晩だけ借りて
飾り付けしていた。自分はあのジャックが作っていた家の
所に連れて行くのかなと思っていたけど、もうとっくに完成
しているよね。

最後は結婚式でジャックがプロポーズの時に誓いの言葉を
メモったヤツを見せていた。ちょっぴり感動していたのに
レベッカから「バンドのツアーに行かせてくれる?」
と聞いた時には思わず、コメディかと思って笑えたぞ。

■使用された曲

・Photograph by Ringo Starr
・This Is My TIme by Amy Stroup
・My Funny Valentine by Mandy Moore
・Party Go Boom (feat. Robyn Johnson) by Wizardz of Oz

■出演者

ジャック・ピアソン (Milo Ventimiglia) 36歳、建設会社勤務
レベッカ・ピアソン (Mandy Moore) ジャックの妻、初出産
ランダル・ピアソン (Sterling K. Brown) 36歳、エリートビジネスマン
ケイト・ピアソン (Chrissy Metz) 36歳、ケヴィンの付き人
ケヴィン・ピアソン (Justin Hartley) 36歳、コメディドラマ俳優
ベス・ピアソン (Susan Kelechi Watson) ランダルの妻
テス・ピアソン (Eris Baker) ランダルの娘・長女
アニー・ピアソン (Faithe Herman) ランダルの娘・次女
トビー・デーモン (Chris Sullivan) 減量のためのサポートグループに参加
ウィリアム・ヒル (Ron Cephas Jones) 無職、62歳、ランダルの父

ベン (Sam Trammell) レベッカのバンドプロデュース
ミゲル・リヴァス (Jon Huertas) ジャックの親友
ソフィー (Alexandra Breckenridge) ケヴィンの妻

サンジェイ・ジャヒリ …… ランダルの同僚・ブルックリン
シェリー …… ミゲルの妻、離婚
デューク …… 施設の馬の世話
タイラー …… ランダルの上司
…… ドラムの先生
ヘザー …… ミゲルといちゃつく女性社員
Dr.リー (Caryn West)
リン …… キャンプでのケイトの仲間
…… ウェイトレス
サイモン …… 余命2、3ヶ月、緩和ケアの医師
…… 先生
…… ヨガの先生
15歳の頃のケイト (Hannah Zeile)
テリー …… Sal’s Diner
ジョージ …… Sal’s Diner

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