第5話 スーパーボウルの夜 The Game Plan
脚本/Joe Lawson
監督/George Tillman Jr.
【これまでのあらすじ】
このタオルはまさに酷いなとジャック。ジャックは困惑するレベ
ッカに対して赤ちゃんに対してブリトーみたいに包めと言われた
だろうと語る。すぐに大学生になる?とレベッカは子育てに疲れ。
ティアラがいるなとケイトに語るジャックはしてあげる。
トビーはケイトに対して俺たちお似合いだろうと同意を求める。
ケヴィンは舞台のオーディションへ。ロスから来る中には自尊心
を満たす為に舞台に来たりするんだろうがオレは違うと語る。
オリヴィアはさっさとやりましょうという中、”合格”が出る。
「”ベビー・マン”なら客を呼べる」って。ウィリアムは私は何も
かも間違えていたがお前は正しいことをしているとしてランダル
に語る。ケヴィンは暫くランダルに泊めてくれとやってくる。
アニーもテスも大喜び。そんな中ランダルはウィリアムのことを
僕の実の父だとケヴィンに告げる。会えて嬉しいとケヴィンは
語る。
【ストーリー】
— 大昔 —
「コルツはエイトメンフロント・・ネイマスはロングパスだ。
見事なキャッチ。」アメフトを見るレベッカの父・
デイヴ(Kiff VandenHeuvel)はアメフトを見る中、妻のドロシー
(Danielle Langlois)に対してビールを求める。レベッカ
(Ava Castro)は母親に声を掛けるが、母は今はお父さんが試合
を観ているのだから何処かで遊んできてと言われる。
— 昔 —
レベッカはジャックがスポーツバー”Froggy’s”でアメフトに
没頭しているのを見て声をかける。テレビを見る父を黙って
見ていた母みたいにはなりたくないとし、アメフトのことを
教えてという彼女。気がつくとレベッカはアメフトに熱狂する
ようになり、”ブラッドショー”にしっかりしてと語る。フランコ
が完全にがら空きなのにと。
後日。
スーパーボールパーティーの時間よとレベッカはジャックに
語る。フロギーの店で試合前に歌を頼まれたというレベッカ。
年に一番人が集まる日だとし酒はただにしてくれると。レベッカ
は”ブラッドショー”の悪口はこの家では許さないと語る。
ミゲル(Jon Huertas)とシェリー(Wynn Everett)はシッターが
見つかったら来ると言っているが、何で子供なんか持つのかと
レベッカ。
— 現在 —
朝、ランダルとベスは朝食の準備。ランダルは睡眠不足。
ベスも何処か具合が変だった。アニーはテーブルでケヴィンが
何か掻いていることについて何をしているのか尋ねる。これは
芝居の台本だが演出家からの注意点を書いているという。
ウィリアムは沢山書くんだなというと、それだけ注意されている
からだという。ケヴィンはウィリアムにとても良い声をして
いる事告げ、声優ならやれると語る。アニメのフクロウ役とか
と。食事を出される中ケヴィンはブルーベリーが嫌いだという。
味は良いけど川の舌触りが・・という彼。テスやアニーもケヴィン
に習って嫌いだと思わず同調する。
ベスはウィリアムに対してまずは何かを食べ物を胃に入れて、
それから薬を飲み、ジュースを飲む・・その順番でと語る。
風邪を引いたのか?というと、ただのビタミン剤だという。
ケヴィンは子供たちが居なくなったところでランダルとベスに
対して父親だとバラしたのに病気は黙って居るのか?と問う。
それは無理があるぞと。ランダルはケヴィンに対して言いにくい
が・・と前振りする中、ベスはストレートに何時出て行くのか
と語る。2、3日経過しただろうというランダル。いつでも出て
行けるがたまにはランダルや姪っ子たちと過ごしたいだろうと。
いや正直に言うと芝居に悩んでいる状況の中、ホテルのだだ広い
スイートルームで大きな部屋で一人きりで居るのが静かすぎて
孤独で駄目なんだという。ランダルはそれなら変わるよというと、
俺たちがそのスイートルームに泊まるという。ケヴィンはシッター
だったろというが、「シッター・マン」の設定は家事・手伝いを
する留学生であってシッターではないと語る。しかしでも子守の
ことは任せろとケヴィン。
ケイトはトビーにベッドまで朝食を運ぶ。
今までよくしてくれたお返しだというケイト。段ボールを切って
サラダボールに入れてくれたのかとして皮肉る。チーズ風味に
したのだからと。上にはヘンプシード。君の分はと問われると
ケイトは午後の会で体重計測だから食べないという。オレもそうだ
というトビー。会合の後にミニゴルフでもいかないとと誘われる
が行けないというケイトは今日は家でアメフトを見る日だからだ
と。トビーは一緒に見るよというが、ケイトは遠慮しておくという。
一人で見たいのかと問われると、習慣だからという。その習慣は
侘びしいだろうと。アメフトは一人でみて良いけどその場にいる
よというトビー。一人って決めているのだから分かってという
ケイト。
■感想
アメフトは戦略的なスポーツだけどそんなゲームプランと人生
プランをかけたようなシャレの利いたエピソードか。
今回はレベッカとかジャックの子供時代の話が引き合いに
出されて、アメフトにかけるそれぞれの思いのようなものが
込められていた。
やっぱりジャックは現在の世界では亡くなってしまっていたのか。
遺灰しか残っていなかったけど、どういう形で亡くなったのか
までは描かれていない。とても気になりますね。
レベッカの両親の話も今回出て来たけれど、父親はアメフトを
見出すと周りが見えなくなる性格のようだ。
興味深いことに対象的になっていて、ケイトは一人で父親と
静かに思いに更けながら試合を観たいと思っている。トビーは
騒いで見た方が楽しいと感じていたのだろう。
一方でレベッカは幼少期にいい思い出のないアメフトを見たく
ない・・・訳では無く、自分も試合を理解して応援したりして
盛り上がりたかったようだ。ジャックが元々アメフト好きで
いたのにいつの間にか逆転したような感じになっていた。
更にこの頃は下の欄にも書くけど、レベッカは子供を持つことに
拒否感を示していて、それぞれに尊重すべき意見・意思があり、
それを無視して勝手に決めようとするものたちの構図が存在して
いる。
幼少期の思い出っていうと、自分の事ではなく昔松本人志が
音楽バブル時代にCDを出した「チキンライス」の曲を思い出すな。
■それぞれの家庭
・ジャックとレベッカ
ジャックとレベッカ。
この二人の29歳の時のエピソードで、ジャックが一人でスポーツ
バー”フロギー”で試合を観ているのが嫌みたい。
男女の趣味の分かれるところだけど、男性はスポーツ中継を
見たい。女性はルールが知らないので興味もない。しかしレベッカ
は寧ろルールを見て一緒にみたいと考えて居たようだ。
しかしその辺も基本的には家庭環境にありそうだね。
レベッカの性格を形作ったのはこのアメフトを巡る両親の力関係
のようなものを見たからではないのか。
父親がスポーツだけ見ていて母親はその言いなり。
もしかすると夫の応援している方が負けないようにビクビクして
いるところも有ったのではないか。威圧感を与える父親のこと
を好きになれなかったのかも知れないし、そんな父親に従う母に
も嫌気をさしていたのかも。
レベッカはジャックにゲームをルールを教えてもらってからという
もの、ジャック以上にアメフトにのめり込んでいった。
実際には父親たちと一緒にスポーツ観戦をしたかったのだろう。
選手のブラッドショーを巡り当初は悪口を言っていたのに、
今度は応援し最早神のような扱いになっている。
レベッカとジャックが何の仕事をしていたのか分からないのだけど
レベッカは試合前のバーで歌の仕事が入り、歌っていた。
「ゴー、スティーラーズ!!」
※
土曜日に偶然アニメ「塔の上のラプンツェル」を姪っ子たちと
見たんだよね。レベッカ役のMandy Mooreがこのアニメの
ラプンツェル役の声優をしているけど私が見たのは日本版だから
あまり意味がないか。
もちろん会場には敵対するラムズファンも居る訳で・・・
試合を観ているウチは良いもののジャックは段々と自分たちに
子供が欲しいと思い始めている。レベッカは母親になるタイプで
はなく、それを理解してもらえていると思っていたのだろう。
みんなそれぞれに身勝手な思いこみをしているが相手のことを
考えて居ないのは人間らしいところなのかな。
レベッカのことを愛して居ることに間違い無い。
そして今の生活だって壊したくない。それでも子供が欲しいと
願うようになった二人の間には溝が出来てしまった。
ミルズファンからは「シド & ナンシー」ケンカは外でと正論を
言われたのにジャックが怒って男を殴りつけていた。
争いの予感が起きる度にシェリーとミゲルが酒をお代わりに・・
として席を立つ辺りが笑えたけどね。
ミゲルたちにも2人の子がいるみたいね。アンディという4歳児
と下にも子供がいるようだ。
・ケヴィン
ニューヨークに出て来て演劇界に入ろうとしている。
ランダルたちは少し泊めてくれと言ったので受け入れたが既に
2、3日が経過。父親のことは一緒に泊めているのにケヴィン
は子供たちにとって影響力が強いのかな。
ラズベリーが嫌いと言っただけで、子供のアニーとテスも
同調してしまった。
ランダルたちはケヴィンがスイートルームを開けっぱなしにして
いることを知り、それなら一時部屋を取り替えようということに
なり、ランダルたちはケヴィンが泊まるスイートにいくことに。
子守は弟・ランダルを虐めていた?ケヴィンと、もう一人・ウィ
リアムのことを「一人は過去に子供を捨てたことでお馴染みの」
と表現していてちょっと笑った。
ケヴィンは色々と送り出すときにもジョークを言っていたよね。
「テスが白ワインでアニーが赤ワインで良かった?」と。
子供たちはケヴィンにセレブのゲスト審査員をして欲しいとして
いたが演技練習を手伝わせることに・・
美声でフクロウ役が似合いそうなウォルターと子供たちに役を
与えてセリフ合わせ。ウォルターが上手いところが何とも言えず
ウォルターはケヴィンに「シッター・マン」の時の演技を褒めて
いて、ケヴィン自身も辞めたことに後悔し始めていた。
ストーリーは、彼女が死んだ後に幽霊になって戻るという話。
人は死んだらどうなるのかという難しい話に発展することになり
子供たちは薄々ウィリアムも病気で死んでしまうのではないかと
思っている感じだ。
最初はぞんざいに死について語ったが、後にベッドルームで
ケヴィンは死について語り始める。
ただケヴィンの話は難しかったので子供たちには理解出来たの
かな。
・ケイト
トビーとついに関係は持ったのかな。
ベッドで朝食。相変わらずケイトの料理は味気ないみたい。
でもそんなに苦労しても全然痩せていないのだから食べても良い
のではないかと思ってしまう。
午後は集会で体重測定だからケイトは朝食抜きだという。
トビーはその後に一緒に遊びに行こうと誘うが、今日はスーパー
ボールの日なので・・と断った。トビーは一緒に見ると言うが
習慣で一人で見るという。
しかしトビーは諦めずに一緒にウチで見ようとローリー
(Jill Johnson)が痩せる為の告白している時に手紙を回して
許可を取り付ける。「ゴー!スティーラーズ!!」
いざ彼の家にいくとトビーは友だという男・シューター
(Reggie Watkins)の姿が有る。トビーは料理こそ拘り人参などを
出してくれたが、試合のことなどどうでもよく自分たちのことを
話そうとしてスポーツ中継を録画して止めてしまった。
「俺たちがアシュリー・シンプソンのライブに行かされた話を
してやろう」
これはトビーが悪いけど、素直に最初からケイトが事情を話して
いればこういう誤解は生まれなかった気がするね。
・ランダル
ケヴィンの部屋にベスと共に行くことになるランダル。
ランダルは寝不足のようなことを冒頭でも言っていたのに元気
だね。
もう思い切りこのホテルでセックスしまくりたいと20代の男性
みたいなことを語っていた。
あれこれ妄想が膨らんでいろんなシチュエーションを想定して
いたのだろう。そしてヒュー・グラントとメリル・ストリープの
映画「マダム・フローレンス」を見ようと。
しかしベスの方は生理が1週間遅れているという。
そしてこれ以上子供を増やすことに懸念している。
「奥様は、取り扱い注意」での広末涼子さん役と似ているが、
子育てが一段落したら社会に復帰したいと考えて居るベス。
逆にケヴィンの方は「さよならチャールストン」ということで
子供たちが大学に行ったら早期退職して移住したがっている様子。
自分もあと25年くらい勤めたら早期退職してブログでも書いて
その収入で地味に暮らしたいなと思っているけど、そんな夢も
叶うのか。そもそも25年後はインターネットの収益の構図が
変わっているかも知れないしね。
一緒に妊娠検査薬を買いに行く。
ベスはなかなか怖いので買いに行けなかったそうだ。
初めての妊娠の時みたい(笑)
結局妊娠はしていなかった。つわりで気分が悪いみたいな感じ
だったけどこれが想像妊娠ってヤツなのか!?
ランダルが何かジョークを言っていたけど以下略。
■その他
・悩んでいるケヴィンにウィリアムがアドバイス
この二人本当の親子じゃないからはっきりと言い合えるのかな。
ウィリアムが本当に言うべきはランダルだと思うけどね。
ただ冒頭では抽象的だけど、オレは全て悪い、お前は完璧
みたいに言っていたからな。
ケヴィンももっと軽い感じでニューヨークに来たけど周りの人の
演技者たちの才能は分かって居るみたいだね。
・2006年AFCチャンピオンシップ、ブロンコス戦
パパと見たかったとケイトは語る。
トビーはそんなケイトの父に逢いたいというと、遺灰の入った
壺を見せていたね。
私はスーパーボールの日に出来た子供。
・ケヴィンはデミ・ロヴァートと付き合っている!?
そんな噂があるみたいだけど、ケヴィンは友達なだけだと語る
姿が有る。
■使用された曲
・Easy Love by TOLO
・Willin’ by Little Feat
■出演者
ジャック・ピアソン (Milo Ventimiglia) 36歳、建設会社勤務
レベッカ・ピアソン (Mandy Moore) ジャックの妻、初出産
ランダル・ピアソン (Sterling K. Brown) 36歳、エリートビジネスマン
ケイト・ピアソン (Chrissy Metz) 36歳、ケヴィンの付き人
ケヴィン・ピアソン (Justin Hartley) 36歳、コメディドラマ俳優
ベス・ピアソン (Susan Kelechi Watson) ランダルの妻
テス・ピアソン (Eris Baker) ランダルの娘・長女
アニー・ピアソン (Faithe Herman) ランダルの娘・次女
トビー・デーモン (Chris Sullivan) 減量のためのサポートグループに参加
ウィリアム・ヒル …… 無職、62歳、ランダルの父
ミゲル・リヴァス …… シェリーの夫、ジャックの友達
シェリー・リヴァス …… シェリーの妻、2児の母
シューター …… トビーの友人の黒人、スポーツ好き
デイヴ・マローン …… レベッカの父
ドロシー・マローン …… レベッカの母
ローリー …… スポートグループで告白する
8歳の頃のケイト ……
8歳の頃のケヴィン ……
8歳の頃のランダル ……
若い頃のレベッカ ……
…… “ラムズ”のファン