第2話 ビッグ・スリー The Big Three
脚本/
監督/
【これまでのあらすじ】
レベッカはジャックに破水したと語る。医師のカタウスキーの
元1人目は男の子だったという。そこで何かがおかしいとして
レベッカの出産を一時的に止める。
ランダルは父・ウィリアムを見つけるとあなたの実の息子だと
して名乗り出る。トビーとケイトはサポートグループに参加す
る中、おデブ友にならないかとする。ケヴィンはこんなドラマ
はクソだとして暴言を吐いて出て行く。
医師は2人目は女の子だが、3人目は死産だったことを告知される。
ジャックに申し訳ないとし人生が君という人間に与えた最も酸っ
ぱいケモンでなんとかレモネードを作った経験を・・と語る。
【ストーリー】
— 昔 —
8歳の頃。ケヴィン(Parker Bates)は目覚める。レベッカは他
の子供たちにも朝ご飯だとして起きるよう告げる。ケヴィンは
ランダル(Lonnie Chavis)のことを”ウェブスター”と呼ぶ。
レベッカはランダルにそう言うのを辞めなさいと言い聞かせるが
みんながそう呼んでいるのだという。ランダルは弟なんだから
守ってあげてと。ケイト(Mackenzie Hancsicsak)も起きてくる中
冷蔵庫から更に食料を取ろうとしているのを知り母はもう
料理は出ているわよと語る。ジャックがおはようと起きてくる。
ケイトに対してシリアルはこれだけなのかとしてジャックは
沢山注いでしまう。ジャックはレベッカに対してコーヒーが無い
というと、粉の場所を知らないのか?と問う。知っているよと。
そんな中、「ケヴィンが1番、ケイトが2番、ランダルが3番、
三人兄弟のビッグスリーだ」とかけ声を出す。ジャックはレベッカ
に対して俺の口の場所を知らないかと問うと知っているわよと
言ってキスを誘う。ケイトにはフルーツだけ食べてと語る。
— 現在 —
ケイトとトビーはエクササイズで汗を掻いていた。
トビーは彼女に調子どうかという。僕は腕と左のタマを鍛えて
引き締まってきたよという。ケイトは笑えないわというと、トビー
は彼女に今日は十分やったとして運動するのを止める。
何であなただけが痩せるのかというケイトに、俺の方が本気
でやっているからだというトビー。
ランダルとベスはベッドにいた。聞きたいことがあるというベス。
17年も一緒に居るとし人生のほぼ半分だとして、顔もこの手も
心も自分の事のように知っているのだから言葉など選ばずに
聞きたいことがあるなら話してくれという彼。コカイン漬けの
あなたの実の父はいつまで6歳の娘の部屋で寝かせるのかと問う。
少しは言葉を選べよとランダルは語る。もう3日もいるのだという。
子供たちは同僚のお爺さんと思っているとしどうするのかという
ベス。あの人はステージ4の胃がんなんだとし今度の木曜日
に病院の予約を入れたこと。それまで一緒に居たいのだとしそれ
からまた考えようというランダル。今はもうコカイン漬けじゃな
いと語る。
— 昔 —
ジャックはランダルが学校でウェブスターって呼ばれレベッカ
がピリピリしていると友達のミゲル(Jon Huertas)に相談する。
ドラマで白人の養子になる黒人の子の名前だというと、ミゲル
は見ているよと語る。
時々レベッカが別人に見えるというジャック。ジャックはミゲル
が何も言わないことに違和感を覚えるが、親友の愚痴を聞いている
とし、5時3分なのにバーボン3杯も飲んでいると。お前の奥さん
は理想の妻そのままだという。頭が良くて面白くて美人で性格
は文句なく、ケツも最高だという。レベッカは8歳の子の3人を
育てているのだというお前がバーで3杯目のバーボンに突入する
5時5分なのに・・と。幸せに気づかせるのも親友の勤めだとし、
お前は勿体ないとし、妻に見放されないようにしろという。
— 現在 —
ウィリアムは、孫達に対して私の父母は君らのパパと違い良い
人間じゃなかったという。アニーは違うのかと問うとパパは良い
人間であり「悪習」がないという。悪習とは悪い習慣のことだ
というと、テスはドラッグとかのこと?という。何処で買うのか
というテス。そんな会話を止める為に、ランダルは免疫療法の
専門医とアポが取れたという。会社の人の紹介で最先端治療を
受けられるという。
そんな中時計のアラームが鳴ると、アニーに時間だというベス。
彼女は喘息なので吸引が必要。私の悪習は喘息ねと。お爺さん
はコカインだと。
ウィリアムはベスとランダルにコカインの話なんてして済まない
と語る。6歳の子には早いとし7歳なら良いのだが・・と
ランダルもジョークで和ませる。予定は?と問うといつも通り何も
ないという。ここに居るのは楽しいし、あの子たちと一緒で幸せ
だという。私にそんな資格はないから迷惑ならば遠慮無く出ていく
よういつでも言ってくれという。更に厚かましい頼みだけどバス
代を貸してくれないかと。何処に行くのかと問うとその辺までだ
というウィリアム。
ケヴィンはヴィクターの相棒のヘクター(Sergio Enrique)に会う。
俺は番組を辞めたこと。だから今からエージェントと戦略会議だ
という。俳優のステップアップをするとのこと。
オフィスに行くとレイニー・シュルツ (Katey Sagal)がいた。
ケヴィンに対して私があなたをスカウトしたときのことを覚えて
いるか?と問う。俺はコメディ劇団にいた。演技を見たとはに私は
思ったという。「見つけた、この男はこの地球上で誰よりも
つまらない人間だ」と。でも何かを感じてあなたに賭けたのだと
いう。だからCMや昼メロも取ってきて一年で300万ドルのギャラを
稼ぐまで育てたこと。スターにしたのだと。
■感想
ドラマは評判が良いようで、自分も嫌いでもないが今の所大絶賛
するって程ではないかな。ただ落ち着いて見られる内容なので
日曜日のドラマとしてはピッタリかな。あまり興奮しすぎて
眠れなくなっても困る(笑)ただ人生に於いては辛い時期でも有る
し、その先の人生に於いては五里霧中だ。
気になるものとしては、この3人は明らかに兄妹であるが、
幼少期から一気に飛んで中年時代の現在に突入している。
その間にこのピアソン家には何が有ったのかということが
ストーリーとして欠けている部分であり今後はそれを補填していく
ようにして今に至る流れを描いていくのだろうけど、みんな現存
しているのかどうか気になって仕方が無い。家族としてあまり
連絡を取り合っていないので現在のピアソン家の関係が細かい
所でまとまってしまっている。
・過去と現在
今回はほぼ明確に幼少期(8歳時)の3人と36歳の現在の時の映像が
切り替えながら描かれた。初回のエピソードでは妊娠・出産時の
エピソードなので、子供たちに煩わされる以上に可愛さ余って
いる部分が強いのだろう。恋愛でも最初の頃は異性に対して
熱烈な愛情を傾けるハズであるが、子供が生まれることによって
生活形態は大きく変わってしまうものだ。
70年代に白人の中に黒人の子がいた時にはどういう扱いになるの
か気になるな。
それとやはり父親が存命しているのかどうか。
見た所アルコール依存症になりそうな雰囲気が有ったしね。
テーマとしては「悪習」というものが取り上げられた。
その中でも怖いのはジャックが少しずつ家庭に帰らなくなり、
酒に溺れて言っている現状にあること。
依存症っていうのは何と言うかアメリカではサポートも多いが
それだけかかる人も多いのだろうな。まさがジャックもそうな
ってしまうのか。
ジャックの友人だとするミゲルは理想的な家庭で理想的な妻なの
に何故ジャックが大切にしないことを親友の立場で見守っている。
また至るところで厳しい言葉が飛び交った。
知らなかった事とは言え、弱っている相手に厳しい言葉を投げか
けて傷口に塩を塗るみたいなシーンが多く散見された。
しかしその裏で言葉で励まされるところがある。その辺はバランス
の良さを感じるところだろう。
・ミゲル演じるJon Huertas
ミゲル役には「キャッスル」のエピエル・エスポジート役
のJon Huertas(笑)。最後にサプライズがあるけど、その辺は
ランダルの項目で言及しよう。
■それぞれの家庭
・ジャックとレベッカ
子供たちは8歳にまで成長している。
ジャックは仕事はしているみたいだけど、家庭のことには妻任せ
で帰宅せずに酒を飲んで帰っている。
ジャックは妻に対してプレゼントのネックレスでご機嫌取りを
しようとするが・・・
レベッカは
今の私は6点。私は9点を目指して努力している。あの子たちには
9点の親。あなたは家にいる時私よりずっと優等生10点。今までの
貴方は・・最近は帰るのが遅くなっていることを指摘され、酒は
辞めてと言われる。
・ケヴィンとケイト
・ケヴィン
昔のケヴィンは弟のランダルに対して”ウェブスター”と呼んでい
た。いじめっ子(Lucas Acosta)たちがそう呼ぶ為に釣られた格好
だけど・・
兄弟よりもこの年代の子は学校でのスクールカーストを優先して
しまうのかな。
その件でジャックはミゲルに愚痴を言うとドラマを見ているから
分かって居ることを口にする。そのドラマ「ウェブスター」の
ことを言っているみたいだけど、残念ながらこのドラマを見た事
が無い。エマニエル坊やことEmmanuel Lewis自体は知っている
けど。このドラマ自体は「アーノルド坊やは人気者」の後に製作
されたみたいだ。
・大人時代のケヴィン
ケヴィンは先日ぶち切れてシットコムの「シッター・マン」を降り
ると宣言してしまい、そのことを貫こうとするが、彼を見出して
くれたプロデューサーのレイニー(Katey Sagal)からは途中降板
すれば賠償金で会社が潰れるとされ、ブライアン(Lak Rana)から
もドラマ契約は2年あることを指摘される
元々のケヴィンはコメディ劇団にいたとしていた。それをレイニー
が見つけ出したという。
そんなコメディ劇団に居たのであれば、ケヴィンはくだらない
とする「シッター・マン」のくだらなさにもある程度理解を持って
接しても良いのではないかな。キャリアアップには確かに
こんな役ばかりでは先がないのかも知れないけどね。
ケイトとの会話の中でケヴィンはケイトよりも2分早く生まれたこと
を口にしていた。
その2分の間何をしていたのかと問うと、ケイトは「心細くてチビ
っていたんじゃないか?」と。
そんな彼はケイトからはやることは一つでしょと言われ、
ケヴィンは「子守はヤメ!」ということを主張しようと考えていた。
ケヴィンはテレビ局主催のパーティーがあるのでそこで自分の主張
を語ろうとする。
・ケイト
幼少期のケイトは既に太っていてダイエット食を取っている。
そんなに太っているって感じはしなかったけどね。
父親が甘くて、子供にどんどん食べろと食べさせてしまうんだ
ろうな。
大人のケイトは・・
相変わらずサポートセンターが舞台となることが多い。
サポートセンターの中での会話は、ケイトにとってはとてもくだ
らなく感じている。
マーシャは
「1週間で1.5kg痩せた」
ローリーは
「仕事でストレスを感じてハンバーガーを買ったが車の中から
外に捨ててやったわ」
マディソンは
「私は場違いに見えるかも知れないが私は自分の身体が太って
見える一種の恐怖症だ」と。
ケイトは思わず鏡に写っている自分の姿がデブに見えるなら、
体重計に乗ったらどうかという。48kgならデブじゃない。
ケイトのストレス要因はケヴィンに誘われたパーティー。
気に入るドレスが上手く着られるものがない。
しかしトビーは正直な人だ。
「痩せた女性をディスってた時の方がみっともない。」
「ランチ3回、ディナー4回、キス7回、いちゃつき2回。恋人ゾーン
に接近中。俺は着陸体制。君が気にしているのは体重ばかり。
俺たちだってセレブパーティーではっちゃけてオシャレして
セックスしなきゃ。一つだけ頼み事を聞いてくれ。今夜だけ体重を
忘れて楽しもう」
「ハルクは消えた。セラピーを続けよう」
パーティーの中では周りから笑われているのではないかという
恐怖感を感じていたけど、徐々にトビーのお陰で消えていったね。
・ランダル
ウィリアムが娘二人の部屋に泊まることになる。一泊・二泊では
なく随分と居心地が良さそうにしてこのまま定住してしまうので
はないかという感じ。ランダルとしては末期の胃がんの父を助け
たいところだけど、そもそも本当に病気なのかという問題。
更に妻のベスはどうしてもウィリアムが過去にランダルを捨てた
ことやコカインの常習者依で6歳の子供に悪影響を与えないか
心配している。
なにせ特にアニーは喘息を患っている。
そして何よりもウィリアムは常にランダルから金を受け取って
何処かに行っている。
先入観を持って彼のことを悪く取れば確実に彼がドラッグを買う
金にしているのではないかという疑惑が生まれるけど、後々話を
聞くとフィラデルフィアの自宅に戻り彼はネコを飼っているので
そのネコのエサを与えに3時間かけて戻っているのだという。
アニーは喘息持ちなのでこの家にネコを連れて来ることは出来ない
こと。
ベスは夫に相談せずにウィリアムに出て行くよう言おうとした
ことを恥じていたようだった。
■ラスト
テイラー・ジェニングスという俳優を私が潰して二度と出られ
ないようにしたという。
それでもケヴィンは結局反対を押し切ってドラマは辞めるみたい。
ランダルはニューヨークの方に住んでいるので「ビッグスリー」
はやはり一つ屋根の下の近くに集結していくのだろうか?
ケヴィンは役者なので西海岸に居たのだろうけど、東海岸へ
と進出。
■サプライズ
ランダルの家に最後に育ての両親がやってくる。
レベッカはジャックにもらったプレゼントのネックレスをして
いた。プレゼントした際には、二人は28歳の時に出会い、あの日
将来自分が何になりたいかハッキリ分かったとしてレベッカの
ことを幸せにする男だと語る。
しかしレベッカの隣に居たのはジャックではなくミゲルだった。
■使用された曲
・Eyes Can’t Hide by Extreme Music
・Romeo and Juliet by Dire Straits
・Wish Away by Brian Page
・Music’s Got U by Spekrfreks & L10
・Good Time Good Life (feat. Erin Bowman) by Banzai
・Can’t Find My Way Home by Blind Faith
■出演者
ジャック・ピアソン …… 36歳、建設会社勤務
レベッカ・ピアソン …… ジャックの妻、初出産
ランダル・ピアソン …… 36歳、エリートビジネスマン
ケイト・ピアソン …… 36歳、ケヴィンの付き人
ケヴィン・ピアソン …… 36歳、コメディドラマ俳優
ベス・ピアソン …… ランダルの妻
テス・ピアソン …… ランダルの娘・長女
アニー・ピアソン …… ランダルの娘・次女
トビー・デーモン …… 減量のためのサポートグループに参加
ウィリアム・ヒル …… 無職、62歳、ランダルの父
ウェス・マニング …… ケヴィンの芸能事務所
ミゲル …… ジャックの親友
レイニー・シュルツ …… ケヴィンの芸能プロデューサー
8歳の頃のケイト …… 長女・肥満気味
8歳の頃のケヴィン …… 長男
8歳の頃のランダル …… 次男・養子?
マディソン …… 痩せているのにサポートグループ
ローリー …… 太っている/サポートグループ
ヘクター …… ケヴィンの仲間/ヴィクターと間違える
ブライアン …… ケヴィンの事務所のメンバー
マーシャ …… 太っている/サポートグループ
…… いじめっ子
…… サポートグループ
…… サポートグループ