キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 Castle シーズン7 第9話 アクションスターの真実 Last Action Hero

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第9話 アクションスターの真実 Last Action Hero

脚本/Christine Roum
監督/Paul Holahan

【ストーリー】

映画「ハード・キル」のリバイバル上映。
映画館の裏にゴミを捨てに行くアッシャー(Antoine Perry)は
物音を聞く。その音にビビる中、男が階段で倒れているのを
発見する。

リックはファッシュに身を包む。90年代に流行っていた服だ
というケイト。ケイトはその格好でブーツを履いて学校に
通っていたという。急ぐならば持って行かなくてもウチに
十分有るというリック。しかしケイトが手にしていたフライ
パンは特別なもので祖母が卵焼きを焼いてくれたのだという。
アパートは従姉妹のソフィアが引っ越してくるから他のもの
は全部残して置くというケイト。オレはこの部屋には何の
未練もないというという、ケイトは何故かと問う。床はギシ
ギシしていてお隣さんの風呂のお供聞こえるからだと。
そんなこと今までに言ったことが無いのに・・とケイト。
そんなケイトに事件を知らせる電話が鳴る。

・遺体発見現場

エスポによると映画館の案内係が昨日の23時半に逃げる人影
を見て遺体を発見。【黒っぽいコート】を来ていたという。
リックは遺体を見ると被害者はランス・デロルカ
(Morgan Benoit)だという。この人だとして映画の看板を
指すと80年代を代表するアクションスターで憧れていたという。
言われてこればちょっと見たことがあるというケイト。
あの【ハード・キル】シリーズの主役で、元特殊部隊員で
リコ・クルーズ役。決めぜりふは「クルーズ降臨」だという。
エスポは好きじゃないと告げる。ライアンは最近見かけなか
ったなと素っ気ない。リックは白血病だったのだとしもう何年
も映画に出ていないことを語る。酒、ドラッグの問題も有った
し映画が大コケしたせいも有ってロスに住んでいたのに、
自分が出てた映画の再演を観に来ていたのか?とケイト。
映画館には行っていないとしチケットの半券も持っていないと
いうエスポ。ラニは遺体の手と胴体に死ぬ前に出来たアザが
有ると言うと、リックのアイドルは殺される前にケンカ
したみたいねとケイト。死因はクビを絞められたからとラニ。
凶器は細いヒモのようなものみたいだとケイト。
ライアンは両端に木の【取っ手のついた細いワイヤ】が
見つかったと語りゴミ箱に捨てられていたという。エスポは
特殊部隊が暗殺で時に使うものだという。無敵のランスを
良く殺せたなというリックにそれは映画での話でしょと。

「オーコントゥレア モンフレーレ!(それは違う)」という
リックは、ランスはスペインで生まれて役者前には
National Intelligence Centre (CNI)に所属していたこと。
スペイン中央情報局の工作員だとしランスは生きる凶器だと
語る。ケイトは凶器の指紋を調べてとし、ケイトは身内を
捜して犯人に心当たりが有るかを聞くという。

・NYPDオフィス
リックはライアンとエスポに、被害者のランスが出演する
映画を見せる。
ランスは主人公”リコ・クルーズ”で、麻薬王のエルヘフェと
対決するシーンだという。エルヘフェは頭がよく、巨乳の
考古学者をカルタヘナの遺跡からさらってきたのだという。
このシーンでリコが金を払って助けようとしていると。
ブロックは俺に任せろ!と映画の中で語ると、リックは登場
人物のセリフをそのまま口まねすることが出来ていた。
父の居ない寂しさをハード・キルで埋めていたんだとリック。
プロック・ハーモン(Ted McGinley)が演じるのは”ブッカー”。
エスポはこの俳優は「インデストラクタブルズ」で見たとい
う。アクションスターが大勢集まり最後のミッションをこなす
という。ライアンは老いぼれスターたちだというと、
エスポはあれは傑作だという。続編も良かったというエスポ。
麻薬追うの手下を演じるのはブロックの妻のナオミ
(Krista Allen)、黒い服のキャット(Kathleen York)は考古学
者役だった。ライアンは赤い髪の毛の方が考古学者なのか?
というと全然見えないという。

そこにケイトがやってくるとみんな精が出るわねと語る。
ライアンはランスは二週間前からこっちに着ていることを
語る。泊まっていたか分からない。凶器は一本の繊維から
出来てて指紋もDNAも見つからないというエスポ。リックは
ランスの身内を捜して置いたとし、ライアンは考古学者なのか?
と。ランスと結婚したのはキャット・キングズリーだという。
ケイトはとっくに知っているとし3人がB級映画を観ている間に
居場所を調べたらニューヨークで撮影中だったとし、そして
もうすぐここに来るという。リックは昔部屋にポスターを
飾っていたことを語る。するとそれを耳にしたケイトは
事情聴取は私だけでやるという。

■事件

かつてのアクションスターで映画「ハードキル」シリーズで
名を馳せたランス・デロルカの遺体が発見される。
映画のランスはリコ・クルーズと呼ばれるヒーロー役で
映画で共演していた考古学者役のキャット・キングズリーと
結婚していた。リックにとっては幼い頃、父親の居ない時に
見たヒーローそのもの。室内にはキャットのポスターを
貼っているほど好きな映画だとしているが・・

■感想

リックとケイトは互いの相手が大切にしているものを、ぞん
ざいな扱い・発言によって密かに怒らせるシーンが多かった
ですね。
それぞれの人にしてみれば大切なこと何だけど、相手にはなか
なかその価値観は計り知れないもの。

元々のきっかけはリックはケイトが大切にしているアパート
を全否定していた。歴史が詰まったアパートなのにね。
ケイトはリックが父親不在の時に寂しさ紛れにみて居た映画
の主人公に対して否定的見解を見せる。

互いに言い方がキツイんですよね。

ライアンもその映画に出ていたブロック・ハーモンに対して
“老いぼれスター”と称していたけれど、エスポは彼が出演
していた「インデストラクタブルズ」は続編も含めてすきだっ
たみたい。

ケイトは男性3人が”B級映画”をみて居る間に妻の居場所を
調べたと語っていたし、リックがキャットを好きだった事を
知って取り調べは一人で行うことになる。ただ取り調べ室の
シャッターを閉めてしまったけど、ケイト以外の人がその
取り調べシーンを見て気がつく事だって有る訳で、ちょっと
やり過ぎだろうって感じにも思える。

また撮影現場ではケイトはセットや交戦シーンが
「ちゃっちい」という発言をしていたし、取り調べ室に於いて
は下手な演技は見て分かるとされる。

ただ映画としてお約束だけどケイトが語る事が正しいことも
有る。

「奇跡なのは若い女の子が自分のお爺ちゃんみたいな人たち
と組んで居ることよ」

そんなケイトがお勧めする俳優としてイーストウッド、
ブロンソン、マックイーンのことを引き合いに出していた。

俳優の中にはポルノ映画からスクリーンデビューしたとして
いたことやあの鉢巻きの仕方を見ると、シュワルツェネッガー
とスターローンを意識していたのかなという感じだ。

■ランス・デロルカは何故殺された?

映画俳優だが彼は白血病を患いそして酒とドラッグに溺れて
いた。
ただ話によるとドラッグと酒は既に克服していて、病気の
方も回復しているのだという。骨髄遺跡で白血病から治った
彼は生きるチャンスを与えられたことに感謝していたこと
を語っていたという。

■ランスは何をしていたのか!?

被害者の持ち物を調べるとビルの図面、ハンダごてに青い塗料
、マイクとUSBメモリー、シール(「2と5」が使われて居た)を
持っていた。まさに工作員っぽい。

彼は「片付けることがある」と語っていたことを聞く。

■関与する人物

・エンリケ・ゴメス

ランスが亡くなる前に連絡を取っていた人物。
ランスもエンリケもCNIというスペイン情報機関に入っていた
とされていた。エスポもランスはスペイン版のジェイソン・
ボーンだったと語る。

だが実際にランスはCNIには入っておらず、経歴だけを借りて
いたらしいこと。元々はヤギを育ててたピレネーゼだった
とか。

・キャット・キングスリー

ランスの治療を支えていたがもう助けられないと思い離婚
しようとしていた。その際にマリブにある別荘を巡り争って
いた。物件は800万ドル相当。

下にも書いているが防犯カメラに写るサングラスの人物は
キャットだった。彼から20万ドルを貸して欲しいことを
言われてこっそり会っていたとのこと。

その際「正義を正す為に使う」と語っていたとか。

■防犯カメラ映像に映る影

元々黒っぽいコートの存在については目撃証言から語られて
いた。ホテルに有る映像からランスの後に女性が出て来ている
事を知る。金髪でサングラスをかけていて顔認証は難しかった
が、耳たぶからトリーはその人物画上述したキャットだと判明
する。
【イヤオロギー】というもので、耳たぶの形も指紋のように
一人ずつ変わっていく。

■人生の転機・・・そして動機判明

白血病で生き返ったことで色々とランスは複雑な価値観の
入れ替えが自分の中で起きたようだ。

しかしその骨髄移植の際に血液検査などをした結果、マジメ
に生きようとしたのと同時に子供の存在が明らかになった
様子。適合した人物はダレなのか。(答え:クレイ)

そして彼が正そうとしたこととは何か・・

盗聴器を仕掛けていたもので、その中に犯人との会話が
残されている。

■リックが映画ではなくリアルなスパイを行う!

ランスが何を調べようとしていたのか。
映画から感化されることは多いけれど、ブースはかつて映画
の中で麻薬王を演じていた。その際に麻薬王と接触していて
色々と学び取ったものがあるみたい。

ランスは血の繋がりのあるクレイがブースに脅されていること
を知り助けにいく。

また映画「ハード・キル」に出演していたメンバーもまた
ランスが盗聴器を仕掛けて麻薬の件で立証しようとしていた
事を知ってその盗聴器を奪いにいく。ストリップバーのオフ
ィスにそれが残っている。

クレイ、ロルフ、セラフィーナ、アーネストそしてリック
でブースの店に乗り込んでいく姿。正そうとしていたのは
ブースが店で麻薬を売って稼いでいるから。そのデータを
盗み取る為に作戦をもって実行に移す。

因みにその盗聴器はブースのオフィスのコレクションの一つ
スロットカーの中に含まれていたようだ。

■結論

店に乗り込んだものの犯人はブースではなかった。
骨髄遺跡の際にトレイのサンプルを調べた際にランスは
そのサンプルを親子鑑定をしていた。トレイはランスの息子
でブロックとナオミは夫婦関係だったが、結婚する前に
トレイを身ごもっていたことが分かる。
30年かけて築き上げたものを壊されたくなかったとして
殺害した様だ。

まぁブースは麻薬をしていた事実は変わらない。
息子を守る為にブースと対峙したが結果として妻に殺されて
しまった。

■その他

・ライアンは決めぜりふを求める!?

ランスの映画で彼が決めぜりふを持っていたことを知って
自分も決めぜりふが欲しいことを語っていた。幾つか候補を
上げていたよね。

「正義を喰らえ!」「刑務所が待っているぜ!」
「殺人の代償、高いでしょう」
「ライアンタイムだ」「ライアンはウソが嫌イヤン」

これらを聞いてエスポは辞めろと言っていたけど確かに
センスはない(笑

・ケイトはアパートを出て行く

ただ柱にはKBと刻んでいた。
最近京都のBamboo Forest Streetに外国人が名前を刻む姿
がある。そこに自分がいたということの証明を人は求める
ものなのかな。ランスにとってはトレイがそれに該当する
ことになるね。

・リックのセリフ

・どんなフィクションにも多少は真実が含まれるもの

■使用された曲

・Castle Theme Song
Written by Robert Duncan

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
キャサリン(ケイト)・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺


マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ヴィクトリア・ゲイツ (Penny Johnson Jerald) 主任・警部

トリー・エリス (Maya Stojan) 分析官

ブロック・ハーモン (Ted McGinley) 俳優、ポルノ映画出身
トレイ・ハーモン (Nick Jandl) 息子
キャット・キングスリー (Kathleen York) ランスの元妻
ヘンリー・アレン・ブース (Adoni Maropis) 麻薬王、クラブ経営
ナオミ・デュヴレイ (Krista Allen) ブロックの妻、ジュエリーブランド
エンリケ・ゴメス (Gonzalo Escudero) CNIスペインの諜報員
アーネスト・ハウ (Geno Segers) 俳優、ISの戦闘員役
ロルフ・マグヌス (Joseph Aviel) ボディービルダー、知能指数が高い
ランス・デロルカ (Morgan Benoit) “リコ・クルーズ”
クレイ・ビッグス (Marques Johnson) 俳優、黒人、ジュリアード首席
若い頃のブロック・ハーモン (Ryan Krause) “ブッカー”
若い頃のナオミ・デュヴレイ (Alandrea Martin)
若い頃のキャット・キングスレー (Beth Nintzel) “考古学者”
セラフィーナ (Leann Lei) 元総合格闘家アイドル、俳優
アッシャー (Antoine Perry) 映画館の案内係
(Dash Pomerantz) バーテンダー / ブースの店

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