第20話 出口 Farewell, Cruel World!
脚本/Brent Fletcher
監督/Vincent Misiano
【これまでのあらすじ】
デイジーはこの世界に出口が残っていると言ってくれと問うと
ラドクリフはあるよという。場所を教えてと問う。アリステア
はヤツとグルなのは確か。証拠を突きつければ良いとして
ラドクリフから話を聞こうとする。
問題は死んでも吐きそうにないというフィッツ。しかし彼は
生きる理由を与えようという。デイジーはエイダを吹き飛ば
す。エイダはビルの上層階から落下するが、この体はどうでも
良いとし機械を作り上げてと語る。シモンズは単なる物質じゃ
なくて人間の体を作る方法を見つけた。エイダは本物の人間
になろうとしているのだという。向こうの世界で機械を作って
いるというシモンズ。エイダは最終的スペックをアップロード
したとサペリアーに告げる。これが完成すればお前の行動を
制限するものは消えるのかと。サペリアーは居場所が分かった
としフレームワークを脅かす二人はシールドのゼファーワン
に乗っているという。ロックオンでき次第俺の部下が打ち落と
す手はずだということ。
【ストーリー】
・10日前
シモンズは私たちのバイタルが異常な兆候になっても・・と
いうとエレナは絶対に起こしてはいけないのでしょと。脳みそ
が丸焼けになっちゃうねと。大脳皮質が回復不能のダメージ
を受けるのだというシモンズ。連れて帰ると約束してとエレナ。
約束するというシモンズ。パイパー(Briana Venskus)はこの後
はどうするのか?と問うとエレナは待つだけだという。デイヴ
ィス(Maximilian Osinski)は24時間で燃料ギレになる。これ
以上は待てないとして降りて補給しないと行けないという。
パイパーはその話は済んだ筈だと。シールドの内部も信用
出来ないこと。プリンス(Ricardo Walker)はタルボットが
応答を求めているので話したらどうか?という。ニュースを
見たでしょというとゼファーはオチ落とされている所だろう
しフレームワークを止められたら・・と。デイヴィスは
あれがパワーを喰っているという。デイジーとシモンズを
起こした方が・・というが駄目だという。切れるものは
全て切ったのだという。プリンスは暖房さえも・・と。パイ
パーは【クローク装置】は?と問うがプリンスは無茶だという。
クローク装置で姿を消して居るから安全なんだと。しかし
エレナはやってくれと語り早く戻って・・時間が無いと祈る。
放送センターでは今もレジスタンスとの戦いが続いており、
マダムヒドラは全ての部隊を暴動鎮圧の為に出動させたと
報道する。戒厳令の発令。デイジーはマダムって分かり易い
人だという。バロウズ(Patrick Cavanaugh)は軍服だけでグッ
ときちゃう人だとするが、今のは客観的意見だと語る。
デイジーはトリップ(B.J. Britt)が生きて居るのを知って
会えるなんて最高だと抱きつく。しかしトリップの方はデイ
ジーを全く死せない。デイジーはあなたの仕事ぶりは優秀だと
聞いていたから・・と誤魔化す。シモンズはデイジーに話が
有るとするとエイダは現実世界で体を作っていると語る。
フレームワークのスイッチを切られたら終わりだというシモ
ンズ。まだ大丈夫だとしラドクリフが出口の場所を教えて
くれたという。その話が本当ならそこを通過すれば意識が
フレームワークから離れるというデイジー。メイもマックも
状況が分かって居ないから説得が難しいという。フィッツは
ヒドラの警備員に囲まれているし・・今フィッツを助けるのは
無理、時間が無いというデイジー。しかし仲間を置き去りに
出来ないという。ヒドラのリーダーで私たちを殺そうとして
いる。このままだとコールソン、メイ、マックはエイダに
殺されるという。みんなの安全さえ確保出来たらフィッツも
助けるからとデイジー。シモンズも分かったと語る。
■感想
ついにエイダの本性/目的が判明した。
なんと彼女は仮想空間を利用している間に自らは逆にリアル
な人間になろうとしている。
別の生命体が「人間になりたい・・」と願うものたちの
ドラマは多いし、逆に「機械の体を手に入れて・・」って
願う人たち(銀河鉄道999か)のドラマも有る。
しかし更に追求していくとエイダが人間になりたいとする
理由こそ何なのかだよね。アンドロイドは所詮アンドロ
イドとしてしか見られる事はない。そういう視線が嫌に
なったのか?
人間のことを見ているウチにアンドロイドには無い感情と
いうものを知りたくなったのか。
現実の世界とフレームワークの間で互いに及ぼす影響って
いうのがいまいちよく分からない。フレームワークはあく
まで仮想の世界に過ぎないと思っていたのに実際には
どちらの世界でも死ぬことはある。でも現実の世界にはない
ものもそこには有ってプログラミングされた世界と現実の
世界の境界線的思考の差というのが限りなくバリアフリー
化しているのでより混乱してくるな。
一つ気になるのはフレームワーク内で体験したことは
現実の世界に戻っても記憶の一つとして残されるものなのか。
現実の世界からフレームワークに入った時には現実の世界
の思考が残っているものが居たし、忘れているだけなのか
それとも本性的な潜在的意識だけは残っているのか。
■現実の世界
・サペリアーの役目
サペリアーは完全にエイダによって支配されている。
何とかしてリミッターを外して人間を殺したいみたいだけ
ど、エイダも同意見なのか?
フレームワークに於いて散々影響力を及ぼしているデイジー
とシモンズの肉体を見つけて殺そうとする。今までは
どこにいたのは分からなかったけど、なんとゼファー1の
中に居ることが判明。
・10日前
ゼファー内からフレームワーク内に入る仕組みを作ってい
た。元々ラドクリフが作っていたものだけど、その装置や
設備って結局シールドって一定のことは認めていたのだっけ?
シモンズは旅立つ前にヨーヨー/エレナにバイタルがどう
なろうと決して起こさないよう告げる。
途中で起こされると大脳皮質が回復不能になるそうだ。
後は10日間ひたすら待つだけだが当然ゼファーは途中で給油
しなければならない。
現代の世界で残っているシールドのエージェントと言うと
・パイパー
・デイヴィス
・プリンス
・エレナ/ヨーヨー
一番の燃料の消費はシモンズたちの生命維持装置にある様で
地上に降りられれば良いのだけど一度ゼファーは姿を現して
酷い目に遭いそうになったことから慎重になっている。
【クローク装置】を切れないかという議論になる。
この装置はいわゆるステルス装置。
ただ背に腹は代えられないのは言うまでもない。
・エレナとのやくそく
みんなを連れて帰ること。
・【クローク装置】を解除後
ロシアのスホーイ27(Su-27)が早速ゼファーに向かってやって
来ていた。イワノフによって見つかった。
早く夢から覚めてくれないと全滅してしまう。
・現実の世界に戻るもの
コールソンが一番に飛び込んだ。メイがその次。
信じて居るかどうかで葛藤が有ったけどメイが戻ったことで
信用していることが証明された。
その装置にはエイダも居た為にコールソンは殺そうとする。
シモンズの番だったが、フィッツがタイミングよくやってきて
しまった。「愛して居ると言った直後に殺すなんて・・」
ラドクリフとデイジーが言った事は本当だという。
フィッツはシモンズの足を撃って跪けと語る。愛して居ると
いうが・・・
最後に力を出したのはラドクリフだった。こんな世界を作る
つもりではなかったが【ダークホールド】によって結局
望まぬ形となった。ラドクリフはフィッツを突き落とす。
「フレームワークでの間違いを全て正すのは無理だがこれで
少しは戻る」。
・シモンズとデイジー
この二人だけは別の場所で復活するんだよね。
二人の身体はゼファー1にいる。
マックは現実の世界に戻ってもホープは居ない事を知る。
「エイダは最大の後悔を取り除いた」。
マックは残ることを決める。ホープの居ない世界に住みたく
ない。ここは現実の世界ではないと訴えるが、人によって
その求めるものが違う。向こうの世界にも待っている人
(ヨーヨー)がいるというが・・
デイジーが戻るがマックが戻らず。
しかしオフィーリアが戻った。「これが幸せというものね」。
ロボット版は殺されていて首が切られているけどね。
でもそのオフィーリアはフィッツと共に消えてしまった。
・記憶
フレームワークでのことは覚えているようだね。
一番ショックを受けて居たのはやはりフィッツ。
空爆でも殺していたしアグネスやメイスを殺したとショック
を受ける。フィッツの心って相当複雑に病んでいる所が有るね。
■フレームワークの世界
この世界ではマダム/エイダが相変わらず市民に嘘を吹き
込んで、インヒューマンズやシールドをテロリスト扱い
しては公共の電波を使って洗脳している。
またエイダが現実の世界で人間の体を作っていることを
シモンズは突き止めてデイジーに話していた。
軍服を着たマダムが画面に映ると・・
「わかりやすい人ね」(Daisy)
「軍服だけでグッときちゃうよな」(Burrows)
・デイジーとトリップの再会
当然トリップの方は覚えていない。最後は連れて帰れない存在
だし困ったことだね。
・フレームワークからの出口
ラドクリフに教えてもらったデイジー。
みんなで行ければ良いのだけど状況を理解していない人が
多い。一番はフィッツか。
しかしデイジーは変わってしまったフィッツを目の前に
してきた為に今は無理だと語る。
フィッツを置いていき他の人を助けることを優先させる。
・説得できるのか!?
・マック編
一番難しい状況にあるのはフィッツだけどマックは家に
帰ろうとしている。
ただマダムを完全に倒せることを語り協力を求める。
マックとしては何をするのか話を聞きたかった様だが
デイジーも返答に困っていた。しかしホープが助け船を
出してマックのせいでデイジーは危険な目に遭ったことを
つげ協力すべきことを主張した。
「どういう任務か?」
「ヒドラのケツを蹴飛ばしたから」
「お尻、ヒップ、おいど、尻っぺた、どんけつ」
(Butt.Rear.Pooper.Salt shaker.Money maker.Ass.)
尻も色んな呼び方があるな。辞書に載ってないのが有るぞ(笑)
「デイジーはシールド1のヒーローだから断ってはダメ」
このホープの言葉が一番ヒーローとしては嬉しいね。
・メイ編
メイもようやく洗脳が解けたのか。ヒドラの嘘に気がついて
市民たちもようやく目覚めたって感じかな。
コールソンがメイを説得する。
しかしいきなり
「これまでの歴史が全て嘘だ」と言われても信じられる筈も
ない。更に
「この世界そのものが我々の意識を閉じ込める為の世界」
と言われて理解出来る人が居たら凄いと思う。
メイは「政府の抑圧は認めるが意識を閉じ込める」という
概念は信用していない。
「根拠もなく人に従うのは辞めた。証拠を見ないと・・」
シモンズがメイを説得しようとする。
メイはシモンズのようなものがよく生き残れたと語るが
チームだったことを語る。
しかしこの世界に有って向こうの世界ではどうなっている
のか分からない流れとしてフィッツの父・アリステアの存在
が浮かび上がって来た。マックとホープの関係と同じだね。
エイダはその辺の関係図を変えたと語る。
・トリプレットとの別れ
現実の世界にトリプレットは居ないので連れてはいけない。
デイジーはそんな彼にここに残ってウォードたちを助けて
欲しいこと。あなたがパトリオットとなってみんなを助ける
べきことを語る。
■ハイル・ヒドラ
ラドクリフは現在ヒドラによって閉じ込められている。
フィッツはラドクリフがデイジーと何を話したのかを気に
している。
「好きな食べ物の話をした」
「スカイはブリオッシュ、私はプンペーニッケル」
もうすぐデイジーとシモンズたちが現実社会に戻る。
するとこの世界は破壊される。
ラドクリフはそうなれば現実社会には居ないので消えてなく
なる。でもそれ以外の人は現実の社会に戻るだけだよね。
しかしフィッツはある話を行う。
この世界で生きる事に絶望したラドクリフに対して、向こう
の世界に戻ればまた人間の身体が手に入ること。
「人間の意識を有機的な身体に移せる」
【ダークホールド】の力だった。
「何度でも生き返ることが出来る。永遠に・・」
デイジーは出口を捜していると話してしまったラドクリフ。
・シモンズとアステリア
何とかしてフィッツを助けたい。エイダの画策・目的が
分かった以上はフィッツは危険に晒されている。
アリステアに銃を突きつけてシモンズは二人で話したいと考え
た。デイジーは彼女が居なくなって心配していたけどね。
アリステアはフィッツに電話している中、彼女に襲いかかる。
絞め殺そうとしていたけど助けた。
デイジーはシモンズを捜してメイとコールソンに尋ねると
アリステアの所に行ったという。メイはデイジーたちを未だに
信用していないが、コールソンは内緒にしていたことを話て
しまった。「仮想現実」の世界のこと。
アリステアの死を知るが行き先は分かって居るとして
ゼファーに乗る。ラドクリフはシモンズがフィッツを愛して
いると言った手前責任を取らされ、今すぐに連れて行けと語る。
・アリステアを殺したシモンズの罪悪感
当初はシモンズがデジタルの世界の人間で作られた人物だと
して馬鹿にしていた存在たちなのに、アリステアを殺した
ことに罪悪感を覚える。
「人間じゃなくてただのアバターだから1と0を消しただけ」(Daisy)
どうやってフィッツを現実世界に戻すのか。益々難しくなって
しまった。
・作戦を変える
デイジーは一度現実の世界に戻って立て直そうと考えて居る
のかな。
一方エイダの方もマリリン(Rheagan Wallace)からの報告で
計画が崩れてきた。
シモンズがフィッツの父を殺したので追いかけて行ったこと。
それを聞いてエイダはフィッツを【トリスケリオン】に
戻そうとする。
そんなエイダは未だにこっちの世界ではベッドで寝ているね。
ゲドリッグ(Richard Whiten)はエイダからの言葉をフィッツ
に伝えるが収まりが付かない。
「出口があるのは公園であって製鉄所ではない。」
マダムが修正を加えたのだという。
■その他
・出口
座標は溶鉱炉だった。ラドクリフが教えた座標。
まるで映画「ターミネーター2」の最後ではないか(笑)
出口を塞ぐことは出来ないが隠すことは出来る。
その為にマダムがこの製鉄所を作って分からないように
隠したのであろうと見解を述べる。
目的は別の世界だった。
そのことは内緒だったのだけど肝心の所でマックがそれを
知ってしまう。
このままだと帰れない。
・マダムの行動
ベッドの上で身体をスキャンしていた。再生していく描写
がまた何とも言えないですね。
・別の世界に通じる魔法のドア
なんとなくこの変の言葉を聞いていると「once upon a time」
みたいだね。「魔法じゃない・・化学の力よ」
メイとマックは嘘をついてつれて来られた事に嫌悪感を示す。
特にマックはホープと引き裂くことに怒り。
コールソンは作戦の立て直しと称してデイジーを信用する。
マックの怒りから出た言葉がヒントになる。
「出口なんか無い。”約束の地”に導くモーセじゃないんだか
ら」
出口を見つける為にデイジーが能力を使う。
溶鉱炉は現実世界への出口だった。
コールソンは信じて行こうとすると撃たれてしまう。
メイが沢山の兵士から助けた流れっていうのは「バーレーン」
での子供の件にも似ているね。
コールソンはメイに一緒に行こう。私に付いてこいという。
何だかプロポーズというか愛の告白みたいな流れだったね。
■使用された曲
・
■出演者
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) エースパイロットで兵器の専門家
デイジー・ジョンソン (Chloe Bennet) S.H.I.E.L.D.、能力者
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 生命科学に精通
アルフォンソ・マッケンジー (Henry Simmons) “マック”、メカニック
ホールデン・ラドクリフ (John Hannah) GT農薬、寄生生物関係の研究
エレナ・ロドリゲス (Natalia Cordova-Buckley) “ヨーヨー”
グラント・ウォード (Brett Dalton) ヒドラだった
マダム・ヒドラ/エイダ (Mallory Jansen) 元はアグネス
アリステア・フィッツ (David O’Hara) フィッツの父
アントン・イワノフ (Zach McGowan) “サペリアー”
アントニー・トリプレット (B.J. Britt) 兵器専門のシールド
スニル・バクシ (Simon Kassianides) ヒドラ、ホワイトホールの元右腕
バロウズ (Patrick Cavanaugh) エージェント/仮想現実の世界
ホープ・マッケンジー (Jordan Rivera) マックの父
パイパー (Briana Venskus) シールドのエージェント/現実世界
デイヴィス (Maximilian Osinski) シールドのエージェント/現実世界
プリンス (Ricardo Walker) シールドのエージェント/現実世界
ゲドリック (Richard Whiten) ヒドラ、フリッツの部下
マリリン (Rheagan Wallace) ヒドラ、マダムの部下
(Kyle J.M. Thompson) Resistance Fight Leader