第5話 メアリーの手中で Along Comes Mary
脚本/Bryan M. Holdman
監督/Norman Buckley
【これまでのあらすじ】
目の前から飛び出して来たエリオットのことを車で轢いて
しまうハンナ。スペンサーは選択肢は一つだとしてエリオ
ットが街から逃げたように見せかけるのだという。ケイレ
ブはハンナとキスした事の弁解をしにスペンサーの元に
いく。「どうかしていたが、でも混乱していたのはあの
一瞬だけだ」と。ハンナが同じ部屋にいてしかもエリオッ
トを埋めて泥だらけの部屋に入れる訳にはいかなかった
スペンサーは時間が欲しいというだけで精一杯。
サブリナはエミリーに決めつけは良くないとして今週
ディナーでもしてやり直しできないかと語る。
スペンサーはホテルのバーで飲み明け暮れていると
そこにマルコ・フューリーが酒を奢ってくれて酔った勢い
でキスをして危うく部屋まで行きそうになるが・・
ニコルに美しいラブストーリーを捧げたというアリア。
エズラは名前を聞くと壁を殴りたくなったがそれも無く
なったと語る。エミリーは計画通りいけば上手くいくので
とにかく隠し通そうという。知って居るのはここに居る
人たちだけだと。スペサーは失踪に気づく頃には本人は
列車の中だという。アリソンは戻れると思ったがやっぱり
無理だとして病院に戻るのを怖がる。しかしガマンして
アリソンは病院のベッドに戻り計画通りにやる。そして
アリアに病院に助けに戻ると約束してと語る。
エリオットの携帯が見つかれば共犯者が誰だか分かるの
に・・とみんなは思っていた。スペンサーはメアリーに
決まってると考える。そんな中、ハンナはブレスレット
を落としてきたとしてエリオットの車に取りに行くと、
そこで彼が隠していた使い捨て携帯が鳴る。
「ハーイ、アーチャー! ジェンナより」。
【ストーリー】
アリアはエミリーに電話するとホリス大学に行く途中で
アリソンの家にも寄れないか?と問う。今日アリソンの
退院の日で一人で乗っているとマヌケだという。アリソ
ンを疑った私が許せないという。しかし電話している最中
にアリソンが戻ってくる。アリアはアリソンに退院させ
ようとしたけど・・と言うが彼女は出られたから大丈夫
だという。ジェイソンが付き添ってくれたのか?という
アリアだが車から出て来たのはメアリーだった。
アリアはキャセロールを持って来ていた為にメアリーが
ありがたく頂く。彼女が泊まるのか?と問うアリアに医師
からの指示で退院の条件なんだというアリソン。
アリソンによると病院はエリオットのことで私ら訴えら
れるのを心配して内部調査を始めたこと。結論が出るまで
一緒に住むことを条件に退院出来たという。幽霊のメイク
にも手を貸した人だよとアリアは心配する。何が何でも
退院したかったのだという。傍に居れば監視も出来ると
いう。それよりもジェンナは何故エリオットに電話した
のか?とアリソン。モナが使い捨て携帯のデータを調べて
いるが報告はまだだという。アリソンも何か有れば連絡す
るという。
メアリーはロンドンに居る時、エリオットから連絡をもら
ったという。退院して殺されたと聞いたこと。我が子/
シャーロットを取り戻したいと思った瞬間に失って私は
酷く打ちのめされたというメアリー。エリオットは同情
してくれたのだと。彼は私にも同じ手を使った。慰める
振りをして近づいて・・でも和加にないがどうしてあなたが
見ず知らずの男に手を貸して私を追いつめたのか?とアリ
ソン。メアリーは彼は人を操る天才だという。私の弱みに
つけ込んだ。互いに慰め合うウチに彼はアナタを疑い始め
た。シャーロットを殺したと?私は一生懸命支えて来たと
いうアリソン。あなたの事は知らなかったが母親はああいう
人間だったから、私は娘も同じだって安易に信じてしまっ
た。だから死んでも構わないと?それには反対した。私は私
にシャーロットが残した金を受け取るように言っていた。
でも自分が復讐を望んでいた。説得したが「目には目をで
いく」と言って聞かなかった。あんな人を信用するなんて
バカだった。正直に話すのは信じて欲しいから。私に残さ
れた数少ない家族だというメアリー。
メアリーは彼の正体について分かって居たとは?とアリソン
に尋ねる。エリオット・ロリンズっていう他人の名前を
使っていたこと。医者の資格も偽もの。後は捜索中だとい
う。メアリーは疲れたのでゲストルームで休ませてもらう
とすると、二階の突き当たりの部屋でマットレスが古い事
を語る。
アリソンはメアリーが去った後、縛られていた手のアザを
見て居た。
サブリナはソファーで寝ているエミリーの元にコーヒーを
運ぶ。エミリーはサブリナに対して朝方人間なのか?
と問う。お詫びの印だとし、夕べはサブリナが一方的に
喋り通したのであなたは寝落ちしてしまったという。
「おやすみのキスのチャンスを逃したか」とエミリー。
私は口数が多くなるのは緊張してるか相手のアプローチを
待っている時だという。
そんな中エミリーの元にアラームが鳴る。
今日は試験の日だったとし10分前にもう始まってしまった
ことを語る。帰る時には戸締まりをよろしくねと言って
エミリーは出て行く。
アリアはRosewood Observer誌を見て居た。
「医師が行方不明」との見出しで書かれていた。そんな中
エズラが戻って来る。良い旅だった事を告げるエズラは
今は創作に没頭しているの?と問う。エズラは報告したい
ことがあるとし、旅に出たのはリアムの意見を見直す為だが
その道中で一晩ニューヨークによってニコルの両親に
遭ってきたという。君とこうなったことを話して前に進み
たいと報告したこと。二人は快く思ってくれた。娘を亡く
して辛いのに何故親身になっているのかとエズラも不思議
だった。少し休憩しようというとルス中には何が遭った
のか?と問う。
エミリーは学校へいく。
試験会場でポーレット (Christine Avila)に謝罪するが
遅刻して入れてもらえなかった。
一方コーヒー店にいたとハンナ。
警察無線でマルバーン駅から応援要請が入ってくる。
ノース・ウォレカAve.15 Code 11-24,10-57。
そこにスペンサーが来るとハンナに話しかける。
ハンナはエリオットの車なのかなというと、スペンサーは
11-24は「車の乗り捨て」、10-57は「失踪者」の意味だと
いう。失踪ではなく逃亡でしょ?というが表向きは失踪なの
だという。警察が伏せているからだと。
【感想】
見て居る時には理解しているつもりでも謎を残したまま
継続して次のエピソードに繋がってくるので、そのロジッ
クの組み立てが実に難しいドラマの一つとなっていると
思います。例えば私の場合、シーズン6で放送したばかり
なのにノエルが出て来た時には何の役目を果たしたのか。
それにサラ・ハーヴィーは一体なんだっけか何てことまで
いちいち思い出さなければならない程です。
前にも書いたけど、「A」の正体を知りたい人はS6-10話
を見るべきで、今の状況を知りたい人は過去シーズン6の
後半部(11話から20話)を見返すことでその関係図が
分かって来ます。
ただそれを見る人は本当にこのドラマを好きな人か、
特別にこのドラマを特集している人くらいでしょうし、
私など時間が無いので見返したくても見返すことは不可能
です。
S6-10はラドリーの謎やアリソンがみんなに嘘をついて
まで隠れなければならなかったこと。そして「A」とは
誰なのかがズバリ書かれています。そしてそうなる過程も
描かれていますが、問題なのはメアリーのことには何処に
も触れていないこと。この為メアリーは本当にメアリー
だったりするのだろうかという疑問も出て来ます。
そもそもメアリーの存在はシャーロットそのものなんです
よね。メアリーはシャーロットを殺されたことに怒りを
覚えていましたし、メアリーはアリソンの母のジェシカ
と双子でラドリーに入れられてきたことを語っていました
が、これは全てシャーロットがアリソンを水の中に入れた
時から始まり、チャールズ(シャーロット/シシー)が女装
趣味なのか元々女性の心を持って生まれてきたのか分から
ないのだけど父親がそんな女装趣味のチャールズのことを
無視してジェイソンのことばかり可愛がっていたことも
有ってその恨みが「A」を誕生させました。
過去にシャーロットは死んだことにされましたが、
「007は二度死ぬ」ではないけど、シャーロットは
ないものとして育てられました。その為にあの夜に
シャーロット/シシーが本当に教会から落ちて亡くなった
のかは疑問に残ります。
さて今回出て来たサラ・ハーヴィーは、そのシャーロット
によって利用されてきた人物でした。
赤いコートを着てシャーロットへのライアーズたちの
視線を分散させて混乱させた人物です。
実際には多少変わってくるのですが、シーズン6では確か
シャーロットは裁判にかけられることになりサラは偽証
してシャーロットを閉じ込めようとした人物です。
勿論シャーロットについては街の人たち、特にはライアー
ズの親たちは激怒していましたが、その後登場しなくな
ってしまった(特にアリアの父のバイロンは相当シャーロ
ットに殺意を持っていた。)ので関わってくるのかどうか。
サラもモナもアリソンではなく今はシャーロットが本当
に死んだのか恐れているのではないかなという気がしま
す。
■それぞれのキャラクター
それぞれのキャラクターに起きたイベントを簡潔に書き
出して置こうかと思います。
・アリア
今回はアリアがオープニング画面で”静かに”のリアクシ
ョンを見せた人物。
今回はエミリーと行動していることが多かった感じ
がします。そしてアリソンともツーショットが何度か
有りましたがアリソンは変な目と口のついていたシャツ
を着ていましたが、アリアはスカートがタイトで短い
ものを履いていたので驚いて転んだときには大丈夫か
って感じでした。
アリアはアリソンに迎えにいくと約束した手前いけなか
ったことを悪いと思ったのかキャセロールを作って持って
行きました。
またエズラが旅に出ていたとのことだけど、元婚約者の
ニコルの両親に会いに行っていたようです。ニコルは
外国に旅行に行ったきり行方不明になり、シーズン6で
遺体で発見された人物。
ずっと新聞で安否・生存の確認をしていましたが、
現在はエリオットの件で新聞を気にしている姿が印象的。
しかし謎なのは死んだとされたニコルからメールが届く。
しかもスペイン語の話し声が聞こえて音楽が聞こえる。
アリアは幽霊を見たとしていたけど、これでは病院に
入れられた時のアリソン状態ですね。
エミリーに電話したけど「ピスコサワーの練習中」だと
言われる。
最後になんやかんやエズラに言われた後
「アリア・マリー・モンゴメリー、結婚して下さい」と
跪かれてプロポーズされた。
・ハンナ
ハンナは事業計画を立てなければならないところだけど
やはりエリオットを轢き殺した件が気になっている感じ。
ハンナとスペンサーがテレビ電話で話をしている際に、
突然ジェンナが店の外を通ったので思わず映像中継する
ようにしてスペンサーに送っていた。スペンサーは後を
尾行してと言ったけど、今のハンナには辛いよね。
・スペンサー
スペンサーはトビーと付き合っていたからか警察が語る
コードを聞いただけで「車の乗り捨て」「失踪」の意味
だと語っていた。
スペンサーはケイレブのことが気になりトビーに居場所
を聞きに行かねばならないという立場。
またハンナにも居場所聞いていました。
ハンナは州立公園ならキャンプ場の駐車場に居るのが好き
だったとしていたけどスペンサーは既に行ったことを
口にしていた。
ローズウッド署に行った時にはトビーに対して
「失踪届けを出したい。助けてトビ = ワン・ケノービ。
あなたが頼りよ」
と妙なノリで語っていた。
そこでマルコ・フューリーと遭ってしまう。始めてだと
誤魔化していたけどね・・。マルコもよく話を合わせて
くれたな。
・エミリー
サブリナと良い感じの関係に有るようです。
ただアリアとエミリーが居た時には関係を疑ったのか
自ら身を引きそうな勢いでしたね。
エミリーはまだホリス大学を卒業していないようで試験
が有りましたが遅刻した為に受ける事が出来ず・・
しかし後になってメールが届く。
「92%正解、単位を認定します」
「礼は良い・・恩知らずのクソ女 A.D」
アリアが幽霊の件で心配していたので、エミリーは父が
亡くなった時のことを語っていました。死んで3ヶ月後
に似た様なことが有ったこと。洪水で全て流されたが
携帯電話が荷物の中に有って父親の携帯から従兄弟が
電話をくれた時に父親の名前が表示されたので驚いたの
だという。
エミリーの父親は確かにシーズン6で亡くなっています。
エミリーはこのままでは埒が明かないとばかりにエリオ
ットの使い捨て携帯で共犯者に向けて
「身を隠しているが会えるか?」
とメールすると
「何時もの場所で」
という返信がある。何時もの場所とはアパートのことを
言っているのだろうと勘違いしてアリアと二人で待ち伏せ
していたけれど、実際にジェンナが行ったのはアリソンの
自宅だった。いつもアリソンが入院していた時にはジェン
ナとエリオットはここで遭っていたのですかね。
・アリソン
メアリーは元々イギリスのロンドンに居た時にエリオット
から連絡をもらったとアリソンに語っていました。
アリソンはそんなメアリーにシャーロットのことは一生
懸命に支えたことを語っていたけど、メアリーは母親で
姉のジェシカの性格を考えるとアリソンも同じような性格
をしているのかと思ったことを語っていました。しかし
過去にシャーロットが入院していた際に一番会いに言って
いたのはジェシカですよね。
アリソンの手には縛られたときのアザが生々とついてい
ました。
またATMの金は使用不能に・・
後々マルコからも色々と聞かれることになるけど、全ての
資産をエリオットによって奪われたと考えて居る様子。
「当座預金」「共同預金」「銀行の貸金庫」「カリシミ・
グループの株」全てを持って行かれたと語る。
ただメアリーも嘘か本当か騙されたと語っていたね。
ジェンナはエリオットからの携帯の連絡を受けて「いつも
の場所」と称してアリソンの家に行っていた。
アリソンはそこで
「私がシャーロットを殺したと彼に思わせたのでしょ?」
「今度アーチャーに遭ったら地獄に堕ちろと伝えて」
と語る。色々と相手に有利な発言になってしまった様だ。
でもエリオットが行方不明なことくらいはニュースで
バレていないのかな。
最後に部屋のクローゼットを見たアリソンは赤いセーター
がクリーニングに出して有って
「お前の友達がくれたが証拠じゃなかった A.D」と
書かれていた。
少し仲間の結束が乱れようとしていた感じなので今後どう
なるかだね。アリソンはエミリーに恋人がいるのを知った
みたいだし・・
■モナの活躍
今回モナって出て来たっけ?
携帯を調べてもらっていましたが、削除されたメールの
復元をしてもらい「アリソンはシャーロットを殺して
いない」とのメールを出して犯人がアリソンではないこと
を知って居たところが分かりました。
また住所は「ウェクスフォードストリート23」のアパート
からの連絡。
アリソンが過去エリオットに連れていってもらった場所
とは違う所だということで本当にエリオットの家なのか
って感じでした。
■エリオットのアパート
最初はアリアとエミリーが探りに行った。
携帯電話の発信先から突き止めたもので、後にトビーら
ローズウッド警察もエリオットがこのアパートの半年分の
家賃を払っている事を知る。
部屋は汚れていたし、作り物の首やダレン・ワイルデンの
写真が貼られていた。
パスポートと航空券2枚が有ったみたい。
でも誰のパスポートなのか。顔写真は貼られていなかった。
航空券2枚有ってもいつでも使えるチケットなの?
かつてアリソンがシャーロットの逃亡を助けた時にも
パスポートとチケットを用意していなかったっけ?
またエリオットの帳簿がある。
綺麗な文字としていたけどそうでもなかった(笑)
「M.D」と「J.M」の文字が書かれていたがアリア曰く
メアリー・ドレイクと、ジェンナ・マーシャルではないか
ということだった。
彼の本が有った
シャイクスピアの「十二夜」(Twelfth Night)。
本を見るとマーカーで色々と引いてあったね。
トビーがやってきて二人はこれ以上捜索することは出来な
くなった。
■ジェンナとサラ・ハーヴィー
この二人は友達なんだっけ?
「不幸な共通点がある」二人みたいだけど・・
「不幸の積み重ねが人を作るのよ」
二人でジョン・コリンズという酒をロックでレモンを
入れて飲んでいた。相当強い酒っぽい。
■ローズウッド警察
マルコは前回肩書きを言わなかったけど、この事件の
捜査の関係者でトビーの上司みたいだ。
アリアが教師と知らずに寝た時のことを思い出す。
彼らはマルバーン駅でロリンズの車を発見し、駅の券売機
でボルティモア行きのチケットを購入。レンタカーで車
を借りて70号線の西に向かう様子が交通カメラに写ってい
るとしていた。
■最後に起きること
ジェンナ、サラの前にノエル・カーンが登場。
■使用された曲
・Secret by The Pierces
・Pretty Little Liars End Credits Theme
Written by Michael Suby
・Something’s Got a Hold on Me by Angel Snow
・Perfect Day by Amy Stroup
・Where Fear Runs Through by Trent Dabbs
・Island (feat. Ryan Levine) by Ethel and The Chordtones
・Little Sparrow (feat. Andrea Parker) by Andrea Parker
・Dusk by Wilson
・In The Shadows by Amy Stroup
・Little Sparrow by Baraka May
・Nothing but a Fight by The Palace Steps
■出演者
スペンサー・ヘースティングス (Troian Bellisario) マジメ生徒
ハンナ・マリン (Ashley Benson) 母子家庭
アリア・モンゴメリー (Lucy Hale) 娘
エミリー・フィールズ (Shay Mitchell) 同性愛者
アリソン・ロリンズ (Sasha Pieterse) 精神病院へ
ケイレブ・リバース (Tyler Blackburn) スペンサーの彼
トビー・キャバノー (Keegan Allen) 警察官
モナ・ヴァンダーウォール (Janel Parrish) 天才だが根暗
エズラ・フィッツ (Ian Harding) 小説を書く
メアリー・ドレイク (Andrea Parker) ジェシカの双子の姉
ノエル・カーン (Brant Daugherty) 元ローズウッド高校
サラ・ハーヴェイ (Dre Davis)元ローズウッド高校
サブリナ (Lulu Brud) エミリーと良い感じ
マルコ・フレイ (Nicholas Gonzalez) 捜査官
ジェンナ・マーシャル (Tammin Sursok) 盲目の同級生
ポーレット (Christine Avila) ホリス大学・教師