第7話 Broke and Pantyless
原作/Pamela Redmond Satran
監督/Peter Lauer
脚本/Darren Star
【Story】
●バー
仕事が終わった夜。
ライザとマギーとケルシーは3人であるバーに行く。
そこではジョシュがバンド(Bedford Avenue Country
Boys)が演奏していた。ライザは私の彼がバンドをやっ
ているとして鼻高々。そういう場合”ホット”な彼でしょと
ケルシー。ウォッシュボードで演奏するなら自分の腹筋
を使って欲しいわというマギー。あれは私しか触れない
のよとライザ。
そんなケルシーの元にアントンからメールが入る。
30分で行くわと返信。ライザたちにはこれからアントン
と会う事を告げ編集のことで話が有ると説明する。芸術家
だから時間を気にしないのよと語る。サッドに何か聞かれ
た時には夜中まで居たと言ってと頼む。
●ブルックリン・ウィリアムズバーグ
ライザはジョシュにあなたのボードは最高だとして
アレを何処で覚えたのか尋ねる。私も中学の時には
タンバリンをやっていた。ガーガーズが好きだという
ライザに対してレディ・ガガのファンなのか?と問う
ジョシュ。ライザはそれを否定してゴーゴーズの事だと
いう。そんな彼女に相変わらず違和感を覚えるジョシュ。
・翌朝
ジョシュのベッドに目覚めるライザ。
ケイトリンからのメールで、話の内容は今月の授業料が
半額しか払われていないというもの。娘が居ることを
知られたくない”26歳”のライザはトイレで電話する。
3週間前に小切手を送ったでしょとし、パパはどうしたの
か?と問うが今のパパでは難しいという。ライザはお金は
送るので心配しないでと語り「愛しているパンプキン!」
と告げる。そんな会話をトイレの外から聞いてしまう
ジョシュ。大丈夫かと尋ねるが仕事のゴタゴタだから・・
というだけのライザ。
●エンピリカル出版
ケルシーはライザに夕べのことを謝罪する。
「嫌な思いをさせたでしょ」と。
しかしあなたの人生だから・・としてライザは多くは
語らなかった。それに対して「お説教は?」と問うケル
シー。「人生は一度きりだから大事にして」とライザ。
ケルシーはそんなライザを心配し何か有ったのかを
尋ねる。
「お金が必要なの・・金曜日までに1800ドル。」
「何のため?」
「学生ローンの返済の為」
「私なんてカード会社にドローンで見張られている」
お金を借りるって怖いわよねというと、ケルシーは
それならローレンとランチしようという。小遣い稼ぎの
女王だからと。
・ランチでの喫茶店
ローレンから仕事は色々とあるという。
ケータリングのウェートレス、コメディクラブの呼び込み
着ぐるみの中の人・・手タレもやったとしてライザの
手を見せてもらうローレンは「無いわね」と語る。
私はしばらくの間コミュニティサイトでパンティを売って
稼いでいたというローレン。
「男が欲しがるもっといかがわしいものよりはマシ。」
一枚200ドルで売れるとし、使用済み限定3日履きっぱなし
のままで運動まですること。それが結構需要があるのだ
という。ローレンはライザに今下着を履いているか?と
問うと、それなら今ここで足首まで下着を下ろそうと語
る。顔は重要じゃ無いから・・として宣伝のプロに任せて
という。ライザは赤い下着を下ろすとローレンはテーブル
の下で撮影する。ウェイターがやってきてライザは焦る
が・・。ローレンは手慣れた様子で古いアカウントにアッ
プするとし、9枚売れば目標に届くという。ローレンも
一枚協力すると語る。
【Impression】
今回は20歳代と40歳代の恋愛観の違いについて描かれた。
年齢別の考え方については色々と顕著な違いとして現れ
その両方の性格を持つライザは40代のダイアナからは
煙たがれ、20代のケルシーからも煙たがれる立場ではある
ものの現実的に20代の男性とのつきあいがある彼女に
とっては両面からその考えに精通する事が出来る。
将来をまるで考えていない無謀な恋愛をする20代と、
恋愛を経て結婚し離婚した40代の経験の豊富さとは
裏腹に悲しくも出会いが乏しく、離婚に於ける傷を
背負った中での生活感も含めた恋愛のアプローチの
仕方の対比する姿を目にすることになる。
やはり年も一周以上違うと考え方は違ってくるのは当然だ
ろう。
一度は家庭に入り子育てを経験している立場の人間から
すれば、妻を持つ身の相手との恋愛に懐疑的にならざる
を得ない。そもそも妻の居る相手との不倫的恋愛は、
ライザにとってはまさに自分が夫にされた仕打ちでも
あるし、また子供が居る相手との恋愛の可能性も障壁と
して高く存在している。
20代は失恋からの立ち直りの早いのも次の出会いがある
からかも知れないが、40代の恋愛はそうもいかない。
子供がいる場合は尚更だ。
そして今回は二つの世代の恋愛に於けるリスクや傷跡を
描きつつ、色んな可能性を示唆するところがある。
20代の幅広さは恋愛だけにとどまらず変態男性に対して
需要溢れる年頃。金を稼ぐ方法も多種に渡るものがあり
子供の居ない若い世代の恋愛は、周りを気にせずただ愛
にばかり突っ張れば良い。若さ故の特権というやつなの
か。マギーも「リリスフェア98年にBOX席でみだらなこと
をした」と語っていたよね。
キーワードは”HOT”でしょうか。
「ホットヨガをした」「ホットな彼」「脱ぎたてホカ
ホカ」「ホットパンツ」「ホットなパーティー」etc..
【Work / Mission】
・ライザは娘の授業料の為に金曜日までに1800ドルが
必要。何とかして工面する為に取った策は?
・アントンの小説の翻訳本出版に向けた準備。
・ジェネレーション
・冒頭から彼という表現を用いる時に“HOT”という言葉
を入れて使うのが良いと指摘されていた。
昔映画「Back to the Future」では格好良いという言葉
でMarty McFly演じるMichael J. Foxは“COOL”という
言葉を使っていた事があるよね。
・ウォッシュボードによる演奏。
ライザは中学生時代にタンバリンの演奏をしていて、
自分たちのことをGO-GO’sにちなんでGa-Ga’sと語ってい
た。ジョシュはGa-Ga’sと聞いてLady Gagaのことかと
尋ねている。
・ジョシュはライザに不信感を抱く?
エピソード的には雨降って地固まるってやつなんです
けどね。
ジョシュはライザが電話する際にひそひそ声で行って
いることを何度か目にする。朝起きた時、そしてビリヤ
ード/プールバーで遊んでいた時。
ジョシュは自分には隠すものが無いとして携帯を見せた
がライザは話すことが出来なかった。
結局最後はお金を別の方法で手にした後に本当のことを
打ち明けることになる。
「生活費に困っていたのでパンティーを売った」
・スウェーデンと聞いて何を思い浮かびます?
ドラマでは彼の小説のティーザーキャンペーンの際に
「スウェディッシュ・フィッシュ」を書店に送り配ろう
という企画案が出る。
味見したアントンはこれは「グミベア」みたいだと語って
いた。そして彼の好きなのは「ユンエルヴロール
(djungelvral)・・真っ黒なリコリス味」。
それ以外にもフルクトスドゥン、サルタリンサー。
・スウェーデン
現在のイメージだとIKEAが一番に浮かぶ。そして福祉国家。
サッカー好きなのでイブラヒモビッチは欠かせないし、
元イングランド代表監督だったエリクソンでしょうね。
【お金を稼ぐ方法】
金曜日までにインドに居る娘のケイトリンの授業料の
1800ドルを工面しなければならなくなったライザ。
そのことをケルシーに相談すると、ローレンが小遣い
稼ぎのプロということで色々と聞くことになる。
・ケータリングのウェートレス
・コメディクラブの呼び込み(着ぐるみ)
・手のモデル
(先週のエピソードでアナベルから忠告されていました
よね。年齢は手で分かるから気をつけてと。日本だと
首元の皺で分かるとか言うけど・・)
・パンティーを売る。しかも使用済み。
「出来たてホヤホヤなのを確認する為に履いているのを
見せてもらう」
・卵子を売る
【年を取ると臆病になる?】
40代でなかなか出来ないことは数多くあるのでしょう。
仕事に於いては最も働き盛りなので色々と冒険出来る
気はしますけど恋愛に於いてはなかなか難しいところ。
個人的には40代くらいになれば恋愛でもセックスでも
他人に迷惑をかけなければ好きにすれば良いと思って
いますが・・
今回の見所はなんと言ってもダイアナとライザの関係
だった。
ダイアナはチャールズのことを狙っているので慎重に
なっている。それを利用して意外とライザはダイアナ
をちょっぴり操ったりもする。
ラキームの新作アプリでウェイトレスとして金稼ぎ
したライザはそこでチャールズと出会い、彼は彼女が
親のスネをかじらずに自分で稼いでいる若者に出会えた
ことに好感度を覚えている。
そのパーティーで二人が顔合わせしたことも有って
翌日には会社で親しげな感じで話す光景にダイアナは
懐疑的視線を投げかけた。しかしウェイトレスとして
生活費を稼いでいたというライザにダイアナは厳しい言葉
や要求を突きつけるも実際にはディスプレイには1800ドル
の小切手が貼られていて「早めのクリスマスボーナス」と
してプレゼントしてくれた。アシスタントのことを大事に
思って居る。
しかしそんな優しい流れを見ると・・・
チャールズがライザとの出会いにある意味好感を持って
いくのは自然の流れとなって行きそうだし、そうなると
変な三角関係・・四角関係になることは明らかだ。
因みにライザの父は高校の体育教師だそうで・・
【Used songs】
・All About That Bass by Meghan Trainor
・Bringin’ On the Night by Robbie Nevil
・(Sha-La-La-La) Lights Out by The Marvelous Beauhunks
・All Fired Up by Blues Saraceno
・Smoke Screen by Flaming Vito
【Cast】
ライザ・ミラー (Sutton Foster) 40歳・エンピリカル出版・ダイアナのアシ
マギー・アマト (Debi Mazar) 40歳、ライザの親友、ルームメイト
ダイアナ・トラウト (Miriam Shor) 43歳、エンピリカル出版のマーケティング責任者
ジョシュ (Nico Tortorella) 26歳、タトゥーアーティスト
ケルシー・ピーターズ (Hilary Duff) 26歳、エンピリカル出版のエディター
ローレン・ヘラー (Molly Bernard) 25歳、ヘクター・アンド・ドーフの広報担当
アントン・ビヨンベリ (Thorbjorn Harr) 小説家
チャールズ・ブルックス (Peter Hermann) エンピリカル出版チーフ
(Caleb Damschroder) ウェイター
ゲイリー (Christopher Gerson) パンティを購入する客
ラーキム (Austin Ku) アプリ”Getcha Buzz On”開発。
(Chantal Maurice) バリスタ